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序章
学生の学生による学生のための裁判制度
しおりを挟む12歳から15歳までの子息令嬢が通う学園の中では様々な事件や事故が起きるもの。
それには等しく被害者が存在する。
加害シャは人であったり物であったり。
もちろん被害者にはその被害に見合った慰謝料が支払われ、加害者の場合は罪を償わせる。
加害者が物の場合、管理責任者である学校もしくは教科担当講師が責任を負う。
そのために学生の学生による学生のための裁判制度がある。
裁判に携わるのは生徒会ではない。
当事者と関係のない、大抵は平民から選ばれた信頼のある者たちだ。
彼らは正しい判決が出来れば、望む就職先に推薦枠で入ることができる。
─── 逆に失敗すればその汚名は自分や家族にまで影響する。
家業の栄枯盛衰に結びつくのだ。
学園側は別室にて待機する。
同じ会場にいて学生を間違った判決へ導かないとは限らないからだ。
同室には被害者や加害者と思われる側の両親、そして学生の両親たちもその場にいる。
それは間違った情報を社交界に流さないためだ。
子供や親族が通っていなければ憶測が広がり、憶測で物を言い、憶測だけで善悪を決めてしまう。
その過程で、無関係の者、中には被害者と加害者が入れ替わるなど、あってはならない情報操作が行われて真実がゆがめられてしまうことも起きている。
さらに文官が複数人立ち会って記録を残している。
公文書として発言や証言のすべてが文書として記録される。
偽証をすれば、嘘つきの烙印を押されてしまう。
貴族は後継者から外され、場合によっては廃籍の上に領地からの追放。
平民であっても良い就職先を望めないどころか、信用を失った者には良い結婚などできない。
その判決によって、人生が完全に変わるなんてよくあることである。
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