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しおりを挟む実はこの日以降、何の問題も起きていなかった私の症状が悪化し始めた。
仰臥位では腹部にかかる圧迫感が強く、主に左側臥位で眠っている。
その時に必須なのが抱き枕。
私の小説( 異世界生活 )で出てくる『抱き枕のダッちゃん』だ。
ダッちゃんを抱いていると寝返りすらしない。
検査の翌日、私は起きられなくなった。
背中が痛くて起き上がれないのだ。
「起きとるー?」
病気がわかる前から実家に帰ってた私。
いつものように母が部屋をのぞきに来た。
「背中が痛い」
「どう痛い?」
「動けん」
すでに目を覚ましてから1時間。
背中が張っているように痛かったのが少しずつ和らいできていた。
元々、病院勤務だった私たち。
少し多めに処方されていた痛み止めを飲んで痛みは消えたが、この痛みは翌日以降も続いた。
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