国宝級イケメンからモサ男に転生〜女装カフェやってます〜

籠 冬雪

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転生 【謳歌してやんよ】

天才ロリっ子アリスちゃん☆

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あーーーもう

全っっっ然ねむれなかった!

俺が公園で寝るなんて思ってもみなかったな…

家のベッドが恋し……いやっ、

これからは自分だけの自由な人生なんだ!

黎人だった時は顔に合わせたキャラ設定があったから
1歩家の外にでたらイケメンキャラを作らなきゃならなかった

しかし今は…………


«自由!!!!»




さてと、バイト行くかぁ



「いらっしゃいませーー、、、あっ、ルアランくん!  こっちこっち~」

「よ、よろしくお願いします!」


昨日面接してくれた…店長?らしきオッサンがニコニコしながら中へ入れてくれた


オッサンは推定35歳前後

程々に鍛えられていて、歳の割には引き締まったボディをしている

そしてまぁ、それなりに顔も整っており清潔感もある




「いやぁ~人数が足りないから助かったよ」



俺は店内を見て唖然とした


そこには、可愛いメイドさん達がニコニコしながら接客していた


しかも、よく見れば男だと分かるくらいの超高クオリティーな女装をした人達だ!



「こ、ここは……女装カフェ?」

プチパニックに陥った

まてまて、

この俺が女装して、

可愛い可愛いメイドさんで、、


萌え萌えキュン!?



呆然としていると店長が

「ね、みんな可愛いでしょ。俺の愛娘の手にかかればどんな男もこんな風に可愛く生まれ変われるから安心してね✰」

「な、泣きたい……です」

思わず声が漏れた

「あははは~!泣くほど君はメイドさんになりたかったのかぁ!」

はぁ……もういい

どうにでもなれ!!

俺はやるぞー!メイドさんになったるぞー!



「パパ?  ……え、新人ってその人?」

可愛らしい声に振り返ると、めちゃんこ可愛い子が立っていた


身長は推定155cm

黒髪ツインテールのぱっちりおめめ

プルッとしたアヒル口

フリルが付いたワンピースを着ている

清楚系な雪ちゃんとは違ったロリっぽい可愛さがあって…中学三年生ってところかな

「おぉアリス~!紹介するよルアランくん、愛娘のアリスだ。可愛いだろぉ~……(嫁にはやらんからな)」

店長が鋭い目付きでボソッっと呟いた

「あ、はい。。桐島ルアランです、よろしくお願いします」

「あーよろしく~」


面倒くさそうにアクビするとロリっ子アリスちゃんは突然俺の袖を掴んで無言で歩き出した

「え、ちょ、、どこに行くの?え……て、店長ーー??」

振り返ると店長はニコニコしているだけだった


アリスちゃんに連れてこられたところは店の奥の小さな部屋だった

メイクや着替えをする所だ

「ちょっとあんた…顔洗った?」

「え?…洗ったけど…」

銭湯の優しいおじいさんが35円で入らせてくれた事を思い出した

アリスちゃんは ハァ~ っとため息を着くと俺のニキビだらけの顔に手を置いて何かを塗り始めた

「目を瞑って」

「あ、はいっ」

目を瞑ると今俺は何をされているのかがよく分からなくなった


……甘い香りがする

華奢な手が顔を触る

何か柔らかい物でポンポン顔中を叩かれる

……甘い香りがする
くすぐったいフワフワした尻尾みたいな物で頬をくすぐられる

何かを瞼に塗っている

唇にもベタベタした物を塗られた

……うん、甘い香りがする

そして、頭に何かを被せられ…


「よし…目を開けていいよ」


そう言われたので目を開けると、ぼんやりした視界がだんだん開けてきた



目の前にロングヘアの可愛いメイドさんが居た

「あ、どうも」

反射的に会釈をするとメイドさんも同時に会釈をした

「ぷっははは~!あんたそれ自分だよ?」

隣でアリスちゃんが笑い転げている

よく見てみると鏡に写った自分…とは思えないほど可愛い自分だった

「ほら、この服着てみ。完璧メイドだから」

言われたままに着てみると、さっきまでのモサ男とはかけ離れた、どこかの王室に仕えるメイドさんにしか見えなくなった



「凄い……凄いです!」


「ふんっ!当たり前でしょ
私の手にかかれば可愛くなれない男なんて居ないのよ」

自信満々に言っているアリスちゃんが、さっきまでのただのロリっ子には見えなくなっていた

この子は天才かもしれな…いや、天才なんだきっと

そんな事を思いながらまじまじと鏡を見つめているとガチャっとドアが開き、店長が入ってきた

「おぉ~~ルアランくん!可愛く変身したじゃないか!さすが愛娘だ!」

「当然でしょ!私は凄いんだもん」

「ああそうだった我が愛娘は天才だ!可愛いすぎる天才だ!」

このやり取りを呆れながら聞いているうちに、
俺は自分が本当はメイドさんじゃ無かったことを思い出し、少し照れが出てきた



「じゃあルアランくん、接客教えるから始めていこうか」


「……ほえ?」
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