国宝級イケメンからモサ男に転生〜女装カフェやってます〜

転生 【謳歌してやんよ】

メイドさん、始めました

『…って感じで、接客してもらうね。大体分かった？』

「えっと、、多分……(まだ頭が混乱してるんだけど…俺がメイドさんなんて…できるのか？)」

『俺に出来るのか不安って顔だね。大丈夫だよ、困ったら成り行きさっ☆』


そんなキメ顔で言われても……


でもこの人生を謳歌するためだ

よし、頑張るぞ！！




«ギュルルルルルル～～、»


ーーーーーー！？


『おぉ大丈夫かい？もしかしてルアランくんお腹空いてるの？』


「す、すみません！！(そう言えば転生してから何も食べていない…腹減ったな)」

『アリス～？冷蔵庫にある焼きそば温めて持ってきれくれないかー？』

「ほんと。すみません……」



そして俺は転生後初めての食事をしてから戦いに挑んだ



『お帰りなさいませご主人様♡  (……ほら、お前も！)』

「あっ、お、お帰りなさいませっ！」


新人である俺の指導係はこちらのヴィヴィさん(本名：白石 ヴィヴィアナ 蓮)になった

アメリカと日本のハーフらしいのだが、とても男だとは思えない
美しい顔立ちと色白で華奢な体つきをしていて妖艶な雰囲気も兼ね備えている

メイドさんの格好をすると美しすぎる女性にしか見えず、店で1番人気があると聞いて納得した


しかしそれは外見だけで、仕事以外では別人になる

「お前俺の足ひっぱったら許さねーからな！」

指導係に任命された時にそう言われたのでちょっと怖かったが、開店と同時に妖艶なメイドさんへと早変わりした



プロってすごい……



あ、やべ、仕事仕事～




『ほぉ～新人さんかぁ、、ルアちゃんっていうんだ』

『ルアちゃん華奢で可愛いねぇ～』

「ありがとうございますっ、
ご、ご注文がお決まりになりましたらこちらのベルでお呼び下さい」


今日初めての客は二人組の中年男性だった

今まで働いた経験が無かったから接客は慣れるのに時間がかかりそうだ


だが、アリスちゃんのメイクで変身した俺の見た目は確かに同性から見ても可愛いものだったため、慣れない俺にも客は優しかった


俺のヒョロっとした体型がこんな所で役に立つとは

…意外にメイドさんも悪くないかもしれない


ん、目が痛い

ゴミでも入ったのか？



そう思い目を気にしていると……


『おーールアランくん良い感じだねぇ』


「あっ店長！……あの……お、俺、ちゃんと出来てますか？」

俺がそう言うと、店長が一瞬俺を見つめたままフリーズした


『えっ！？……あ、ああ。
すごく……よくやってくれてるよ。うん。』


？


なんだか店長の様子が少しおかしいような気がしたが、
今日は休日という事もあり多忙だったので仕事に戻った