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第5部 ギウリーク動乱篇~ミトラへの道
第114話 賢者は竜で旅をする
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「竜・・・ですか?」
エルマート陛下は呆然と相手の顔を見返した。
大賢者は悠然と頷いた。
外見だけは若い。
学生か講師か微妙に判断つき兼ねるところだが、これでも彼は、魔道院の学院長である。
実年齢にいたっては1000を越える。
「竜です。」
「あの、でっかい。」
「でっかいです。」
「クチから火を吹く。」
「それは違います。」
ウィルニアは、兄とは似ても似つかない弟の目の前に、画像を展開した。
とある、竜のクチの部分のアップである。目の前におかれるとかなりの迫力で、エルマート陛下は思わずのけぞった。
「よろしいですか。たぶん、幼少のころお読みになった『怪竜図鑑』にあったように、別段、竜はおなかのなかに炎袋があって、そこに火を溜め込んでいるのではないのです。
問題は、ここ!」
ウィルニアは竜の牙を指さした。
「この牙のならびが一種の魔法陣を構成しているのです。それによって、呪文によるものより遥かに早く、無詠唱魔法より強力な放出系の魔法を放つことができるのです。
これを“ブレス”といいます。」
「はい。」
今も王立学校の生徒であるエルマート王は、素直に講義をきく姿勢をとっていた。
「なので、発射されるブレスは炎とは限りません。冷凍系のもの。ガス。腐食液など多種多様です。ただ、一頭の竜が多用なブレスを使い分けた例はあまりありません。
これは牙の配列が、物理的に定まっているからだと考えられます。ここまではよろしいですか。」
「はい、ウィルニア先生。」
「よろしい。ではその竜を一頭手配してください。」
エルマートは考え込んだ。
そうしていると本当に思慮深そうに見えるから不思議だ。
エルマート陛下はまだ15歳。
「王室の種馬」と呼ばれた魚食家ぶりは、かげをひそめたものの、リア・クローディアを何度袖にされても追いかけているその姿はものの哀れを誘った。
「竜ですか?」
「竜です。」
「あの、でっかい。」
「まあ、個体差はありますが、概ねでかいですね。」
「口の牙を利用した疑似魔法陣を使ってブレスをはく?」
「教えたことをよく学んでますが、お願いから遠ざかってますね。」
ウィルニアは、ずいっと一歩前にでた。
エルマーとは下がろうとしたが、玉座にそれ以上後ろはない。
「グランダで意思疎通のできる古竜を一頭呼んでください。」
「な、なんに使うんです?」
「決まってます。足代わりです。」
「足?」
「竜は既存のいかなる交通手段に、優っています。移動速度そのものが速いのに加え、河川や山系も飛び越えられる。さらに言えば、途中の多生物の攻撃からも強固に守ってくれる。大変、便利な生き物なのです。
だから、どの国家も古竜に2頭や3頭、すぐに渡をつけられるようにしておく。
違いますか?」
頭を抱えたエルマート王は、財務卿と法務卿を呼ぶように伝えた。
キレものとの噂で、実質この国の運営を行なっているのは伯爵バルゴール財務卿であったが、政権の中心についてからは日が浅い。
先代から長く、国家の中枢にいた法務卿の方が、この手のことにはくわしいかとしれないと、そう思ったからだった。
はたして、ふたりは顔を見合わせた。
「たしかに、半世紀ほどまえまでは、グランダにも竜がおりました。名を深淵竜ゾールといいました。まだ竜としては若い個体だったそうです。
我が国は、魔王宮にて、異常事態がおきた場合の要として、常に古竜を1頭、国内に滞在していただいておりましたが。」
「半世紀前の、魔王宮の封鎖ですな。」
財務卿があとを、引き取った。
「魔王宮への備えも必要なしとのことで、お引き取り願いました。
まあ、人間流にいえば解雇です。」
「まったく!」
エルマート陛下は無邪気に叫んだ。
「魔王宮の、閉鎖はいろんなところに弊害をもたらしますねえ。
そういうわけです、ウィルニア老師。グランダにはいますぐ渡りをつけられる竜はいないのです。」
ウィルニアは、珍しく沈黙した。
確かにコストも膨大にかかる古竜の領地内の滞在に、グランダが消極的になるのもしかたないことなのだろう。
魔王宮の閉鎖は彼が、目論んだことであり、そうなると、ここでグランダを無能だカスだと責めるのもはばかられた。
しかし、深淵竜?
深淵竜のゾールなら、いま、ちょうど・・・
「分かりました。竜はわたくしが手配致しましょう。」
ウィルニアがそういうと、さすがは大賢者どのだ、と賞賛しながらも、どこか安心したような顔のエルマートである。
「それはそうと、やはり非常時にそなえて、古竜と渡りを付けられるようにしたほうがよろしい。
もし、わたしが今回使用する竜がお目に叶えば、今後もよしなにお付き合いいただけるとよいのだが・・・ 」
「そ、それはもう!」
竜が「いること」のメリットとそれにかかる経費をざっと算出した財務卿はいそいそとうなづいた。
一方で法務卿は、竜の処遇及び王都に滞在した場合に必要な諸条例をすでに頭の中で推敲し終わっている。
さて、魔王宮に、もどってあの頭と性格の悪い竜に頼みごとをしなければならないのか。
気が重いウィルニアだったが、とにかく魔道列車の駅のある最短の街までの10日の日程をこなす気はさらさらないのであった。
エルマート陛下は呆然と相手の顔を見返した。
大賢者は悠然と頷いた。
外見だけは若い。
学生か講師か微妙に判断つき兼ねるところだが、これでも彼は、魔道院の学院長である。
実年齢にいたっては1000を越える。
「竜です。」
「あの、でっかい。」
「でっかいです。」
「クチから火を吹く。」
「それは違います。」
ウィルニアは、兄とは似ても似つかない弟の目の前に、画像を展開した。
とある、竜のクチの部分のアップである。目の前におかれるとかなりの迫力で、エルマート陛下は思わずのけぞった。
「よろしいですか。たぶん、幼少のころお読みになった『怪竜図鑑』にあったように、別段、竜はおなかのなかに炎袋があって、そこに火を溜め込んでいるのではないのです。
問題は、ここ!」
ウィルニアは竜の牙を指さした。
「この牙のならびが一種の魔法陣を構成しているのです。それによって、呪文によるものより遥かに早く、無詠唱魔法より強力な放出系の魔法を放つことができるのです。
これを“ブレス”といいます。」
「はい。」
今も王立学校の生徒であるエルマート王は、素直に講義をきく姿勢をとっていた。
「なので、発射されるブレスは炎とは限りません。冷凍系のもの。ガス。腐食液など多種多様です。ただ、一頭の竜が多用なブレスを使い分けた例はあまりありません。
これは牙の配列が、物理的に定まっているからだと考えられます。ここまではよろしいですか。」
「はい、ウィルニア先生。」
「よろしい。ではその竜を一頭手配してください。」
エルマートは考え込んだ。
そうしていると本当に思慮深そうに見えるから不思議だ。
エルマート陛下はまだ15歳。
「王室の種馬」と呼ばれた魚食家ぶりは、かげをひそめたものの、リア・クローディアを何度袖にされても追いかけているその姿はものの哀れを誘った。
「竜ですか?」
「竜です。」
「あの、でっかい。」
「まあ、個体差はありますが、概ねでかいですね。」
「口の牙を利用した疑似魔法陣を使ってブレスをはく?」
「教えたことをよく学んでますが、お願いから遠ざかってますね。」
ウィルニアは、ずいっと一歩前にでた。
エルマーとは下がろうとしたが、玉座にそれ以上後ろはない。
「グランダで意思疎通のできる古竜を一頭呼んでください。」
「な、なんに使うんです?」
「決まってます。足代わりです。」
「足?」
「竜は既存のいかなる交通手段に、優っています。移動速度そのものが速いのに加え、河川や山系も飛び越えられる。さらに言えば、途中の多生物の攻撃からも強固に守ってくれる。大変、便利な生き物なのです。
だから、どの国家も古竜に2頭や3頭、すぐに渡をつけられるようにしておく。
違いますか?」
頭を抱えたエルマート王は、財務卿と法務卿を呼ぶように伝えた。
キレものとの噂で、実質この国の運営を行なっているのは伯爵バルゴール財務卿であったが、政権の中心についてからは日が浅い。
先代から長く、国家の中枢にいた法務卿の方が、この手のことにはくわしいかとしれないと、そう思ったからだった。
はたして、ふたりは顔を見合わせた。
「たしかに、半世紀ほどまえまでは、グランダにも竜がおりました。名を深淵竜ゾールといいました。まだ竜としては若い個体だったそうです。
我が国は、魔王宮にて、異常事態がおきた場合の要として、常に古竜を1頭、国内に滞在していただいておりましたが。」
「半世紀前の、魔王宮の封鎖ですな。」
財務卿があとを、引き取った。
「魔王宮への備えも必要なしとのことで、お引き取り願いました。
まあ、人間流にいえば解雇です。」
「まったく!」
エルマート陛下は無邪気に叫んだ。
「魔王宮の、閉鎖はいろんなところに弊害をもたらしますねえ。
そういうわけです、ウィルニア老師。グランダにはいますぐ渡りをつけられる竜はいないのです。」
ウィルニアは、珍しく沈黙した。
確かにコストも膨大にかかる古竜の領地内の滞在に、グランダが消極的になるのもしかたないことなのだろう。
魔王宮の閉鎖は彼が、目論んだことであり、そうなると、ここでグランダを無能だカスだと責めるのもはばかられた。
しかし、深淵竜?
深淵竜のゾールなら、いま、ちょうど・・・
「分かりました。竜はわたくしが手配致しましょう。」
ウィルニアがそういうと、さすがは大賢者どのだ、と賞賛しながらも、どこか安心したような顔のエルマートである。
「それはそうと、やはり非常時にそなえて、古竜と渡りを付けられるようにしたほうがよろしい。
もし、わたしが今回使用する竜がお目に叶えば、今後もよしなにお付き合いいただけるとよいのだが・・・ 」
「そ、それはもう!」
竜が「いること」のメリットとそれにかかる経費をざっと算出した財務卿はいそいそとうなづいた。
一方で法務卿は、竜の処遇及び王都に滞在した場合に必要な諸条例をすでに頭の中で推敲し終わっている。
さて、魔王宮に、もどってあの頭と性格の悪い竜に頼みごとをしなければならないのか。
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