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第5部 ギウリーク動乱篇~ミトラへの道
第170話 対決!ルトvs勇者クロノ(前)
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なんでこうなった!
ウォルトは手の中のものをじっと見据えた。どうみても剣の柄である。一応握ってから開いてみたが、やっぱり剣の柄である。
目の前にもってきてまじまじと眺めてみたが、やっぱり剣の柄だった。舐めてみても・・・
「なにをやっているんだ!?」
「こういう流派なんです!」
ウォルトはクロノに怒鳴りかえしたが、若き勇者をあきれさせただけだった。
勇者は、助けをもとめるようにきょろきょろと周りを見ました。
「な、ただもんじゃないだろ? 彼。」
「ただもの以下でしょう。」
辛辣なコメントは『剣聖』カテリアだった。美しい伯爵家令嬢は、どういうものかウォルトをライバル視している。
ことの起こりは、ラウレスの思いつきである。
教皇庁の晩餐会(今日は来るべきクローディア大公の披露宴の料理についての打ち合わせとのことで、ラウレスは料理を免れていた)まで、かなり時間があったので、勇者クロノの稽古場がすぐ近くなので見学に行かないかと、誘われたのだ。
ウォルト自身もなにか予定があるわけでもない。言われるがままに、勇者クロノの元を訪れた。
もちろん、予約もなしに料理人風情が行って会えるはずもないのだが、ラウレスはここらは昔の、つまり竜人部隊の顧問だったころのクセが抜けていない。
クロノとは、最初に教皇庁に料理を作りにいった晩に、顔を合わせていた。
ラウレスが尋ねると、ちょうど彼は稽古の真っ最中だった。
巨大な金棒を駆使する大男を、腹にパンチ一発で悶絶させ、あまりの自分の不甲斐なさを責める男に
「おまえには見どころがある。勇者パーティの候補として採用するから、自決は思いとどまってもっと精進しろ。」
と、説得しているところだった。
聞けば、一日に数組、こうして稽古をつけているのだが、中にはこうやって「勇者との勝負」と意気込んでは手も足も出ずに敗北し、駄々をこねだすやつが毎日のようにいるらしい。そのたびに、「おまえは見どころが」のセリフを言っているので、ここはかなり棒読みになっている勇者クロノである。
「やあ、ラウレス! この前はご馳走様! きみにこんな特技があるなんて知らなかったよ。」
クロノは、尚も泣きじゃくる挑戦者を後目に、ラウレスを歓迎した。
「あのときの怪しい少年も一緒なんだね! 貴族の御婦人たちの間で、きみたちはちょっとした話題になっていたよ。」
「ええ・・・っと、それは・・・」
「あの女たらしのラウレスもついに衆道に目覚めたのかって。」
たじろぐラウレスの足の指を、ウォルトは優しく踏んづけた。
「あんまりぼくは美少年って感じでもないのですけど。」
「まあ、あんまり色気はないよねえ。カテリアとどっこいどっこいだ。」
「わたしは! 伯爵家の!」
「わかったわかった。ところでウォルトくんだっけ? グランダの王家の血筋なの?」
お愛想笑いを返しながら、ウォルトは「誰かに似てます?」と聞き返した。
「あそこのハルト王子に見た感じよく似てるんだ。」
「それって、冒険者のルトのことか?」
ラウレスも乗ってきた。
「確かに、よく似てる。むこうはもっと意地が悪いけど。」
ウォルトは「覚えてろよ、蜥蜴」という意味を込めてにっこりと笑った。
「残念ですけど、偉い方に知り合いはいないですね。」
「家系をたどれば何代か前は、血縁がありそうな気もするけど。」
「いや、庶民のうちに家系図なんてありませんよ。」
そのときだった。
跪いて泣いていた大男が、突然起き上がった。
「スキあり!!」
とかなんとか喚いて。
いや、スキはないぞ。
ウォルトは、思った。
勇者クロノは楽々、躱す体勢だったし、そのままの軌道だと大男の得物である金棒は、ラウレスにぶち当たるのだが、まあ、人化した古竜。たいした被害もないだろう。
まずいのはカテリアで、彼女は完全に抜き打ちの体勢だった。もちろん、稽古中ではない彼女の得物は真剣で、おそらく男の左の脇腹から右肩まで一刀で、切り上げ、相手を絶命させるだろう。
それはいやだな。
と、ウォルトは思った。思ったので、転んだふりをして、大男の足元にしゃがんだのだ。
男は、ウォルトの身体に躓いて、大きくバランスをくずし、そのまま道場の床に突っ込んでいった。自分の顔と床の間にクッションとして、ごつごつした突起がいっぱいの金棒を差し込むことも忘れずに。
カテリアの一撃は空を切り、男は今度こそ失神した。
気まずい沈黙、だった。
「ああ、転んじゃいました。」
「うん。」
クロノが怖い顔で笑った。
「さすがにぼくの前で、テヘペロは無理だから。」
「あれ? ぼくなんかやっちゃいました・・・」
「それも無理だから。」
クロノは練習用の剣・・・刃はついていないものの、重さは本身とかわらぬ、金属の剣をウォルトに差し出した。
「ちょっとやろうよ。」
「そんな、わたし軽い男の子じゃないから。」
「別に魔法学校の新入学生が、剣術が達者でもかまわないと思うんだけど。なにか隠すことがあるの?」
「いや、その」
「魔法学校の入学予定者に、きみの名前がないことは確認してる。もしここで立ち会ってくれるなら、これ以上は調べないと約束するけど。」
「おい、クロノ。大事な助手なんだぞ。怪我をさせるなよ。」
「わかってるって、ラウレス。」
クロノは、自分も練習用の剣を手に取ると、道場の中央で手招きをした。
「いいね?
本気でお願いするよ、ウォルトくん。」
ウォルトは手の中のものをじっと見据えた。どうみても剣の柄である。一応握ってから開いてみたが、やっぱり剣の柄である。
目の前にもってきてまじまじと眺めてみたが、やっぱり剣の柄だった。舐めてみても・・・
「なにをやっているんだ!?」
「こういう流派なんです!」
ウォルトはクロノに怒鳴りかえしたが、若き勇者をあきれさせただけだった。
勇者は、助けをもとめるようにきょろきょろと周りを見ました。
「な、ただもんじゃないだろ? 彼。」
「ただもの以下でしょう。」
辛辣なコメントは『剣聖』カテリアだった。美しい伯爵家令嬢は、どういうものかウォルトをライバル視している。
ことの起こりは、ラウレスの思いつきである。
教皇庁の晩餐会(今日は来るべきクローディア大公の披露宴の料理についての打ち合わせとのことで、ラウレスは料理を免れていた)まで、かなり時間があったので、勇者クロノの稽古場がすぐ近くなので見学に行かないかと、誘われたのだ。
ウォルト自身もなにか予定があるわけでもない。言われるがままに、勇者クロノの元を訪れた。
もちろん、予約もなしに料理人風情が行って会えるはずもないのだが、ラウレスはここらは昔の、つまり竜人部隊の顧問だったころのクセが抜けていない。
クロノとは、最初に教皇庁に料理を作りにいった晩に、顔を合わせていた。
ラウレスが尋ねると、ちょうど彼は稽古の真っ最中だった。
巨大な金棒を駆使する大男を、腹にパンチ一発で悶絶させ、あまりの自分の不甲斐なさを責める男に
「おまえには見どころがある。勇者パーティの候補として採用するから、自決は思いとどまってもっと精進しろ。」
と、説得しているところだった。
聞けば、一日に数組、こうして稽古をつけているのだが、中にはこうやって「勇者との勝負」と意気込んでは手も足も出ずに敗北し、駄々をこねだすやつが毎日のようにいるらしい。そのたびに、「おまえは見どころが」のセリフを言っているので、ここはかなり棒読みになっている勇者クロノである。
「やあ、ラウレス! この前はご馳走様! きみにこんな特技があるなんて知らなかったよ。」
クロノは、尚も泣きじゃくる挑戦者を後目に、ラウレスを歓迎した。
「あのときの怪しい少年も一緒なんだね! 貴族の御婦人たちの間で、きみたちはちょっとした話題になっていたよ。」
「ええ・・・っと、それは・・・」
「あの女たらしのラウレスもついに衆道に目覚めたのかって。」
たじろぐラウレスの足の指を、ウォルトは優しく踏んづけた。
「あんまりぼくは美少年って感じでもないのですけど。」
「まあ、あんまり色気はないよねえ。カテリアとどっこいどっこいだ。」
「わたしは! 伯爵家の!」
「わかったわかった。ところでウォルトくんだっけ? グランダの王家の血筋なの?」
お愛想笑いを返しながら、ウォルトは「誰かに似てます?」と聞き返した。
「あそこのハルト王子に見た感じよく似てるんだ。」
「それって、冒険者のルトのことか?」
ラウレスも乗ってきた。
「確かに、よく似てる。むこうはもっと意地が悪いけど。」
ウォルトは「覚えてろよ、蜥蜴」という意味を込めてにっこりと笑った。
「残念ですけど、偉い方に知り合いはいないですね。」
「家系をたどれば何代か前は、血縁がありそうな気もするけど。」
「いや、庶民のうちに家系図なんてありませんよ。」
そのときだった。
跪いて泣いていた大男が、突然起き上がった。
「スキあり!!」
とかなんとか喚いて。
いや、スキはないぞ。
ウォルトは、思った。
勇者クロノは楽々、躱す体勢だったし、そのままの軌道だと大男の得物である金棒は、ラウレスにぶち当たるのだが、まあ、人化した古竜。たいした被害もないだろう。
まずいのはカテリアで、彼女は完全に抜き打ちの体勢だった。もちろん、稽古中ではない彼女の得物は真剣で、おそらく男の左の脇腹から右肩まで一刀で、切り上げ、相手を絶命させるだろう。
それはいやだな。
と、ウォルトは思った。思ったので、転んだふりをして、大男の足元にしゃがんだのだ。
男は、ウォルトの身体に躓いて、大きくバランスをくずし、そのまま道場の床に突っ込んでいった。自分の顔と床の間にクッションとして、ごつごつした突起がいっぱいの金棒を差し込むことも忘れずに。
カテリアの一撃は空を切り、男は今度こそ失神した。
気まずい沈黙、だった。
「ああ、転んじゃいました。」
「うん。」
クロノが怖い顔で笑った。
「さすがにぼくの前で、テヘペロは無理だから。」
「あれ? ぼくなんかやっちゃいました・・・」
「それも無理だから。」
クロノは練習用の剣・・・刃はついていないものの、重さは本身とかわらぬ、金属の剣をウォルトに差し出した。
「ちょっとやろうよ。」
「そんな、わたし軽い男の子じゃないから。」
「別に魔法学校の新入学生が、剣術が達者でもかまわないと思うんだけど。なにか隠すことがあるの?」
「いや、その」
「魔法学校の入学予定者に、きみの名前がないことは確認してる。もしここで立ち会ってくれるなら、これ以上は調べないと約束するけど。」
「おい、クロノ。大事な助手なんだぞ。怪我をさせるなよ。」
「わかってるって、ラウレス。」
クロノは、自分も練習用の剣を手に取ると、道場の中央で手招きをした。
「いいね?
本気でお願いするよ、ウォルトくん。」
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