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第7部 駆け出し冒険者と姫君
第350話 残念公子と魔王と賢者
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「で、どうなのかしら、ウィルニア。」
リウは、相変わらず美少女の姿をとっている。夜着の上からマントを羽織っていた。
フィオリナは、全裸だ。裸体を見られるのが、恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしてリウとウィルニアの前に立っていた。診察のため、とは言っても相手は医師ではない。旧知のウィルニアだ。しかも今のフィオリナはリウの魔法によって男性の体になっている。
「いつまで、こんな格好をさせている。」
と、文句を言ったが、リウもウィルニアもそこらへんの人情の機微には、実に疎い。
「調べたところ、体に全く異常はない。」
とウィルニアは言ったが、それにはリウもフィオリナも猛然と抗議した。
「異常がないというが、このこと自体が異常だ。いきなり、p———なんてことがあるか?」
「しかも、だ。体を元に戻そうとしても反応しない。」
リウが付け加えた。
え、そうなの?
そのことは聞いてなかったのか、フィオリナの顔に絶望の色が浮かんだ。
「体に問題がないとすれば、精神的なものだろう。言いたくはないが、二人ともルトにずいぶんな仕打ちをした。その罪悪感が症状を生んだと考えられる。」
「ずいぶんな仕打ちは、おまえも一緒だろうって思うんだけどね。」
リウが指摘したが、確かにその通りだ。
もともと、リウの手からフィオリナを一時的に匿うとの約束は、ルトとウィルニアの間に交わされたものだ。それを平然と反故にして、リウにフィオリナを差し出し、さらにこの空間に二人を保護した。
「それは・・・・」
「大方、男性化したフィオリナと女性のわたしの間に、子が成せるか、とかいう学門的な興味を抱いたのだろうけど。」
「惜しい!」
と、ウィルニアはヘラヘラと笑った。
「子どもができるかどうか、ではなくてどんな子が産まれるか興味があったのさ。
なにしろ、リウの体質というのは、魔族を強化、凶暴化させてしまう魔素をその意思に関わらず無尽蔵に発生させる、という困ったものだったからね。
それが、強大な魔力を持つフィオリナの遺伝子を受けてどう変化するのか、しないのか。」
誰が、いちばん非常識か。
この時期の彼らの行動について、知るものはごく少ない。しかし、その少数の間でも被害者であるルトも含め、誰が「非常識」すぎるかは、論争がある。
(ちなみに誰が「悪いか」はフィオリナでほぼ一致している。)
「たとえば、この閉鎖空間ならば、何がそどのような能力を持って産まれても対処可能だろう。リウが女性形態を、フィオリナが男性なのもちょうど良かった。」
「それは・・・どういう・・・」
「もし、妊娠してしまったら、その時点からこの空間から出すわけにはいかないからだ。
ここで子を産み、育ててもらう。
フィオリナが妊娠してしまえば、ルトとの結婚に差し支えるだろう?」
ウィルニアが一番、常識がないと主張するものたちはここらのセリフを根拠にすることが多いのである。
「既存の、あるいはわたしが開発した催淫剤、精力剤の類はまだまだあるが、試してみるまでもないだろう。
ルトに酷すぎる扱いをしてしまったフィオリナの、罪悪感。
またはその罪悪感を媒介にした呪詛の効果によるものに、間違いない。」
「じ、呪詛だと!」
リウとフィオリナは、目を見開いた。
「まさか、ルトが呪いを・・・・いや、彼はわたしと全力で戦った後で、精魂尽き果てていたはずよ。
あいつがフィオリナに対して呪詛をかけられるわけない。」
「少なくとも呪詛をかけられてもしょうがないくらいのことを、キミたちは彼にしでかしているわけだ。」
ウィルニアは肩をすくめた。
「呪いの類は然るべき因果がある方が、かかりやすい。これは、とにかく力押しの好きなきみもよくわかっているはずだが。」
「しかし、やつは魔力を使い果たしていたはず。わたしの剣に刺され、激痛の中、治癒も使えなかったほどに。」
「まってくれ。」フィオリナは、誰もそのことについては、相手にしてくれないため、部屋の隅にあったチェストのクロスを勝手に剥ぎ取って腰に巻きながら言った。「本当にそれ、魔力を使い果たしていたのか?」
「まず、間違い無いわ。炎の矢を一度に、しかも並の十倍は威力のあるやつを百は、一気に放ってきたの。その前に、竜のブレスを模した攻撃も受けている。」
フィオリナは、アイスクリームを一気に食べすぎた時のような顔をした。
「ほかには?」
「ほかに・・・・って、それくらいだけど。」
「ああ。」
フィオリナは、頭を抱えた。
「わたしとルトは模擬戦でもその十倍くらいの魔力矢を撃ち合うよ。」
リウの顔色は、青くなりまた赤くなった。
「まさかっ! 手加減していたというのか! このわたしにっ!」
「当たり前じゃない。あなたは、あの子の数少ないお友達なのだから。本気で殺そうとするはずが無いじゃないのっ!」
フィオリナは、と、とりあえず、お酒、できるだけ強いの、とウィルニアに要求した。
ウィルニアも拒否はできなかった。
リウは歯噛みした。怒りと・・・後悔に華奢な体が震える。
魔王と戦うのに、なお全力を持って挑まなかったのか、あの少年は!
「ならば、わたしが彼を下僕に加えようとしたのは、誤りであったな。」
リウは、身に纏ったマントを一振りした。狼を模した鎧。リウの体躯に合わせて、小さくはなっていたが、紛れもなく、一千年の昔に世界を震撼された魔王の鎧。
女性の体をもつリウに合わせて、ところどころが優美な曲線で構成されていた。
完全武装に変化したリウは、高らかに笑った。
「ならばもう一度、試合おう。そして、彼を下僕とするか友とするかは改めて決定する。」
傍らのフィオリナを裸の上半身に、籠手につ積まれた指を這わせた。
「もちろん、この馬鹿げた呪いはすぐに解除させてやる。」
そのときであった。
荘厳な楽の音が、ウィルニアの異世界中に鳴り響いたのは。
その音は、リウには当然覚えがあった。彼が奔走していたルトとフィオリナの結婚式。その場所と日時が決定したときに招待状から流れる音楽。
だが、当然、リウはその楽の音を鳴らすつもりはなかった。
ならば、誰が。
リウは、手元にあったまだ配っていなかった招待状の一通を開いた。
日時は・・・三日後。場所はミトラの大聖堂。
踊るような文字で、さらにこう書かれていた。
「残念公子と淫魔へ。決着をつけよう。駆け出し冒険者より。」
リウは、相変わらず美少女の姿をとっている。夜着の上からマントを羽織っていた。
フィオリナは、全裸だ。裸体を見られるのが、恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしてリウとウィルニアの前に立っていた。診察のため、とは言っても相手は医師ではない。旧知のウィルニアだ。しかも今のフィオリナはリウの魔法によって男性の体になっている。
「いつまで、こんな格好をさせている。」
と、文句を言ったが、リウもウィルニアもそこらへんの人情の機微には、実に疎い。
「調べたところ、体に全く異常はない。」
とウィルニアは言ったが、それにはリウもフィオリナも猛然と抗議した。
「異常がないというが、このこと自体が異常だ。いきなり、p———なんてことがあるか?」
「しかも、だ。体を元に戻そうとしても反応しない。」
リウが付け加えた。
え、そうなの?
そのことは聞いてなかったのか、フィオリナの顔に絶望の色が浮かんだ。
「体に問題がないとすれば、精神的なものだろう。言いたくはないが、二人ともルトにずいぶんな仕打ちをした。その罪悪感が症状を生んだと考えられる。」
「ずいぶんな仕打ちは、おまえも一緒だろうって思うんだけどね。」
リウが指摘したが、確かにその通りだ。
もともと、リウの手からフィオリナを一時的に匿うとの約束は、ルトとウィルニアの間に交わされたものだ。それを平然と反故にして、リウにフィオリナを差し出し、さらにこの空間に二人を保護した。
「それは・・・・」
「大方、男性化したフィオリナと女性のわたしの間に、子が成せるか、とかいう学門的な興味を抱いたのだろうけど。」
「惜しい!」
と、ウィルニアはヘラヘラと笑った。
「子どもができるかどうか、ではなくてどんな子が産まれるか興味があったのさ。
なにしろ、リウの体質というのは、魔族を強化、凶暴化させてしまう魔素をその意思に関わらず無尽蔵に発生させる、という困ったものだったからね。
それが、強大な魔力を持つフィオリナの遺伝子を受けてどう変化するのか、しないのか。」
誰が、いちばん非常識か。
この時期の彼らの行動について、知るものはごく少ない。しかし、その少数の間でも被害者であるルトも含め、誰が「非常識」すぎるかは、論争がある。
(ちなみに誰が「悪いか」はフィオリナでほぼ一致している。)
「たとえば、この閉鎖空間ならば、何がそどのような能力を持って産まれても対処可能だろう。リウが女性形態を、フィオリナが男性なのもちょうど良かった。」
「それは・・・どういう・・・」
「もし、妊娠してしまったら、その時点からこの空間から出すわけにはいかないからだ。
ここで子を産み、育ててもらう。
フィオリナが妊娠してしまえば、ルトとの結婚に差し支えるだろう?」
ウィルニアが一番、常識がないと主張するものたちはここらのセリフを根拠にすることが多いのである。
「既存の、あるいはわたしが開発した催淫剤、精力剤の類はまだまだあるが、試してみるまでもないだろう。
ルトに酷すぎる扱いをしてしまったフィオリナの、罪悪感。
またはその罪悪感を媒介にした呪詛の効果によるものに、間違いない。」
「じ、呪詛だと!」
リウとフィオリナは、目を見開いた。
「まさか、ルトが呪いを・・・・いや、彼はわたしと全力で戦った後で、精魂尽き果てていたはずよ。
あいつがフィオリナに対して呪詛をかけられるわけない。」
「少なくとも呪詛をかけられてもしょうがないくらいのことを、キミたちは彼にしでかしているわけだ。」
ウィルニアは肩をすくめた。
「呪いの類は然るべき因果がある方が、かかりやすい。これは、とにかく力押しの好きなきみもよくわかっているはずだが。」
「しかし、やつは魔力を使い果たしていたはず。わたしの剣に刺され、激痛の中、治癒も使えなかったほどに。」
「まってくれ。」フィオリナは、誰もそのことについては、相手にしてくれないため、部屋の隅にあったチェストのクロスを勝手に剥ぎ取って腰に巻きながら言った。「本当にそれ、魔力を使い果たしていたのか?」
「まず、間違い無いわ。炎の矢を一度に、しかも並の十倍は威力のあるやつを百は、一気に放ってきたの。その前に、竜のブレスを模した攻撃も受けている。」
フィオリナは、アイスクリームを一気に食べすぎた時のような顔をした。
「ほかには?」
「ほかに・・・・って、それくらいだけど。」
「ああ。」
フィオリナは、頭を抱えた。
「わたしとルトは模擬戦でもその十倍くらいの魔力矢を撃ち合うよ。」
リウの顔色は、青くなりまた赤くなった。
「まさかっ! 手加減していたというのか! このわたしにっ!」
「当たり前じゃない。あなたは、あの子の数少ないお友達なのだから。本気で殺そうとするはずが無いじゃないのっ!」
フィオリナは、と、とりあえず、お酒、できるだけ強いの、とウィルニアに要求した。
ウィルニアも拒否はできなかった。
リウは歯噛みした。怒りと・・・後悔に華奢な体が震える。
魔王と戦うのに、なお全力を持って挑まなかったのか、あの少年は!
「ならば、わたしが彼を下僕に加えようとしたのは、誤りであったな。」
リウは、身に纏ったマントを一振りした。狼を模した鎧。リウの体躯に合わせて、小さくはなっていたが、紛れもなく、一千年の昔に世界を震撼された魔王の鎧。
女性の体をもつリウに合わせて、ところどころが優美な曲線で構成されていた。
完全武装に変化したリウは、高らかに笑った。
「ならばもう一度、試合おう。そして、彼を下僕とするか友とするかは改めて決定する。」
傍らのフィオリナを裸の上半身に、籠手につ積まれた指を這わせた。
「もちろん、この馬鹿げた呪いはすぐに解除させてやる。」
そのときであった。
荘厳な楽の音が、ウィルニアの異世界中に鳴り響いたのは。
その音は、リウには当然覚えがあった。彼が奔走していたルトとフィオリナの結婚式。その場所と日時が決定したときに招待状から流れる音楽。
だが、当然、リウはその楽の音を鳴らすつもりはなかった。
ならば、誰が。
リウは、手元にあったまだ配っていなかった招待状の一通を開いた。
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