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第9部 道化師と世界の声
フィオリナの出奔と新名所
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フィオリナは、ネイアが差し出した書類を見つめた。
「外出許可依頼」だ。ほとんど形式だけのものだ。そのはずだった。
なにしろ、フィオリナはクローディア大公国のお姫様で。いや、勘当されているのか、単に継承者をはずされただけなのかが、微妙でそこいらはなんとも怪しいのだが。
それは、ともかくとして、彼女はいまは銀級の冒険者のはずである。
ふつうの学生でも補習を逃げ出そうとするなど、具体的ななにかがなければ、外出許可は、べつに難しいものでもない。
だが、ネイアが突き返した「外出許可申請」には、却下のスタンプとともに、大きくバッテンが記されている。
「どういうこと?」
「そちらこそ、どういうつもり? 」
ネイアは、ルトの従属者で、フィオリナはそのルトの婚約者だ。一方で、彼女のクラスの担任である。
ここらへんの力関係は、微妙なものがあって、おまけに、リウとの一件以来、ネイアなどは明らかに、フィオリナに冷たい。
それにしても、だ。
「ただの買い物。」
と、言ったがネイアは、軽くため息をついて、首を振る。
人間的なジェスチャーが上手いかどうかは、吸血鬼のランクを見分けるよい方法のひとつだが、ネイアは完璧だった。
「ルトさまは、あなたに、冒険者学校で待機しろ、と言ってんですよ。」
「ランゴバルドで待機しろ、だ。学校から出るなとは言われてないッ!」
「そんなことを言って、どうせカザリームに行くつもりでしょ?」
ネイアは、印象的な緑の瞳で、頭のてっぺんから足の先まで、フィオリナを見回した。
細身のスラックスに、胸元に刺繍のはいったジャケットは、中性的美貌のフィオリナにはよく似合った。
冒険者学校の制服では無いし、旅装と無理やりこじつければ、そう見えないこともない。
それらしい荷物はないが、フィオリナほどの魔力があれば、「収納」もかなり使えるはずだ。
「わたしは、ね。鼻がいいの。」
ネイアは、そう言って匂いをかぐような仕草をして見せた。
「とくに目の前の相手が、欲情してるかどうかなんて、一番分かりやすいの。だから、隠しても無駄。カザリームに行ってリウに会うつもりね?
そのまま、出奔するつもりは無いと思うから、戻っては来るんでしょうけと……ダメ。絶対許可できない。」
実は、カザリーム行きそのものが、ルトの計画なのだが、それは言えない。
しかし、少なくとも、己の使い魔とも言って良いネイアにすら内緒の情報ををルトと共有している、という、感覚は、フィオリナには嬉しかった。、
「つまり、ネイア先生。」
フィオリナは、ゆっくりと言った。
「わたしの外出目的が、カザリーム行きでないことを証明すれば、外出許可をくれるのね。」
「まあ、そうね。でもどうやって?」
歳を経た子爵級吸血鬼と、ひとりスタンピードと呼ばれたご令嬢は、どちらも一歩もひかない。
見守るグルジエンは、2人をいつ自分の異界に取り込もうか、真剣に考え始めた。そうすれば、ランゴバルド冒険者学校を廃墟にせずにすむ。
そのとき、教官室のドアがノックされた。
舌打ちしたネイアが、扉を開けると、ゴウグレだった。ギムリウスの創造物、「知性を持ったユニーク」のひとりで、見た目は、可愛らしい少年の姿をしていた。
「フィオリナに、お客さん。」
と、彼は言った
「迷子になっていたのを見つけたんだ。たしか、ランゴバルドの偉い人の親族だよ、ね?」
後ろにたっている、青年はたしかに、その通りの人物だった。
ランゴバルドの行政を担当するランゴバルド伯爵の甥である。名をキハチ・ティルミアといった。
顔色は真っ青で、ひざがガクガクと震えていたが、これはゴウグレに「転移」で連れてこられたためだろう。
「ああ、正門のところで待ち合わせという事でしたが、迎えにまいりました。」
ギクシャクと、彼は手にした花束を差し出した。グルジエンがサッと受け取ると、自分の空間から、花瓶を取り出してそれに生けた。
「き、今日は1日、フィオリナ姫をエスコートさせていただくことになっております。」
「ね、」
フィオリナがウインクした。
「違ったでしよ?」
ネイアは、仕方なしに頷いた。
ランゴバルド伯爵は、重要人物だっし、その甥であるキハチ・ティルミアもまた街の有力者だ。
そのデートの約束なら、まあ、いいか……
デートだとっおっ!
言い訳があるかあぁぁっ!
ようやく、気がついたネイアが叫んだときには、もうフィオリナとキハチ・ティルミア、それにグルジエンの姿は無い。
急ぎ、自分の主であるルールスに連絡を取ろうとしたが、すでに、列車をおりた後だった。
銀灰皇国の首都までたどり着けばまた、通信手段はなくはないのだが、その途中は街道も整備されてない。
もうひとりのルトとの、特別な主従関係を使っての通信もためらわれた。
これは、とんでもない時に繋がったり、そうでなかったり、不安定なうえに伝わる内容も夢でみたように曖昧模糊としたものになりがちだ。
フィオリナが、先日パーティで知り合ったランゴバルド伯爵の甥であるキハチ・ティルミアとデートに出かけた。
そして、そして。
フィオリナは明らかに、欲情してました、と。その気マンマンで、出かけました、と。
それをあの非常識で気が優しく残虐で面倒みのいい少年にどう伝えろと。
キハチ・ティルミアについては、少し補足しておく。
フィオリナとキハチ・ティルミア、グルジエンは、駅前のカフェで少し談笑したあと、ふたりで少し買い物をしてくるから、待っててね、と言って姿を消した。
キハチ・ティルミアは、よほどフィオリナ姫に惚れていたのだろう。そのまま、店が閉店するまで待ち続けた。
翌日も。
そのまた翌日も。
ひと月のちも。
流石に閉店まで粘ることは無かったが、必ずフィオリナが、別れを告げたそ時間にはカフェにあらわれ、帰らぬフィオリナを待ち続けた。
しばらくのち、彼はさる公爵家の跡取りとして養子に迎え入れられ、ランゴバルドの街を離れることとなる。
戻らぬ恋人をその日まで、待ち続けた彼の姿は、カフェが閉店したあとも銅像として残り、「忠実なるハチ公子」の像として、長く待ち合わせのスポットとして、ランゴバルドの市民に愛された。
「外出許可依頼」だ。ほとんど形式だけのものだ。そのはずだった。
なにしろ、フィオリナはクローディア大公国のお姫様で。いや、勘当されているのか、単に継承者をはずされただけなのかが、微妙でそこいらはなんとも怪しいのだが。
それは、ともかくとして、彼女はいまは銀級の冒険者のはずである。
ふつうの学生でも補習を逃げ出そうとするなど、具体的ななにかがなければ、外出許可は、べつに難しいものでもない。
だが、ネイアが突き返した「外出許可申請」には、却下のスタンプとともに、大きくバッテンが記されている。
「どういうこと?」
「そちらこそ、どういうつもり? 」
ネイアは、ルトの従属者で、フィオリナはそのルトの婚約者だ。一方で、彼女のクラスの担任である。
ここらへんの力関係は、微妙なものがあって、おまけに、リウとの一件以来、ネイアなどは明らかに、フィオリナに冷たい。
それにしても、だ。
「ただの買い物。」
と、言ったがネイアは、軽くため息をついて、首を振る。
人間的なジェスチャーが上手いかどうかは、吸血鬼のランクを見分けるよい方法のひとつだが、ネイアは完璧だった。
「ルトさまは、あなたに、冒険者学校で待機しろ、と言ってんですよ。」
「ランゴバルドで待機しろ、だ。学校から出るなとは言われてないッ!」
「そんなことを言って、どうせカザリームに行くつもりでしょ?」
ネイアは、印象的な緑の瞳で、頭のてっぺんから足の先まで、フィオリナを見回した。
細身のスラックスに、胸元に刺繍のはいったジャケットは、中性的美貌のフィオリナにはよく似合った。
冒険者学校の制服では無いし、旅装と無理やりこじつければ、そう見えないこともない。
それらしい荷物はないが、フィオリナほどの魔力があれば、「収納」もかなり使えるはずだ。
「わたしは、ね。鼻がいいの。」
ネイアは、そう言って匂いをかぐような仕草をして見せた。
「とくに目の前の相手が、欲情してるかどうかなんて、一番分かりやすいの。だから、隠しても無駄。カザリームに行ってリウに会うつもりね?
そのまま、出奔するつもりは無いと思うから、戻っては来るんでしょうけと……ダメ。絶対許可できない。」
実は、カザリーム行きそのものが、ルトの計画なのだが、それは言えない。
しかし、少なくとも、己の使い魔とも言って良いネイアにすら内緒の情報ををルトと共有している、という、感覚は、フィオリナには嬉しかった。、
「つまり、ネイア先生。」
フィオリナは、ゆっくりと言った。
「わたしの外出目的が、カザリーム行きでないことを証明すれば、外出許可をくれるのね。」
「まあ、そうね。でもどうやって?」
歳を経た子爵級吸血鬼と、ひとりスタンピードと呼ばれたご令嬢は、どちらも一歩もひかない。
見守るグルジエンは、2人をいつ自分の異界に取り込もうか、真剣に考え始めた。そうすれば、ランゴバルド冒険者学校を廃墟にせずにすむ。
そのとき、教官室のドアがノックされた。
舌打ちしたネイアが、扉を開けると、ゴウグレだった。ギムリウスの創造物、「知性を持ったユニーク」のひとりで、見た目は、可愛らしい少年の姿をしていた。
「フィオリナに、お客さん。」
と、彼は言った
「迷子になっていたのを見つけたんだ。たしか、ランゴバルドの偉い人の親族だよ、ね?」
後ろにたっている、青年はたしかに、その通りの人物だった。
ランゴバルドの行政を担当するランゴバルド伯爵の甥である。名をキハチ・ティルミアといった。
顔色は真っ青で、ひざがガクガクと震えていたが、これはゴウグレに「転移」で連れてこられたためだろう。
「ああ、正門のところで待ち合わせという事でしたが、迎えにまいりました。」
ギクシャクと、彼は手にした花束を差し出した。グルジエンがサッと受け取ると、自分の空間から、花瓶を取り出してそれに生けた。
「き、今日は1日、フィオリナ姫をエスコートさせていただくことになっております。」
「ね、」
フィオリナがウインクした。
「違ったでしよ?」
ネイアは、仕方なしに頷いた。
ランゴバルド伯爵は、重要人物だっし、その甥であるキハチ・ティルミアもまた街の有力者だ。
そのデートの約束なら、まあ、いいか……
デートだとっおっ!
言い訳があるかあぁぁっ!
ようやく、気がついたネイアが叫んだときには、もうフィオリナとキハチ・ティルミア、それにグルジエンの姿は無い。
急ぎ、自分の主であるルールスに連絡を取ろうとしたが、すでに、列車をおりた後だった。
銀灰皇国の首都までたどり着けばまた、通信手段はなくはないのだが、その途中は街道も整備されてない。
もうひとりのルトとの、特別な主従関係を使っての通信もためらわれた。
これは、とんでもない時に繋がったり、そうでなかったり、不安定なうえに伝わる内容も夢でみたように曖昧模糊としたものになりがちだ。
フィオリナが、先日パーティで知り合ったランゴバルド伯爵の甥であるキハチ・ティルミアとデートに出かけた。
そして、そして。
フィオリナは明らかに、欲情してました、と。その気マンマンで、出かけました、と。
それをあの非常識で気が優しく残虐で面倒みのいい少年にどう伝えろと。
キハチ・ティルミアについては、少し補足しておく。
フィオリナとキハチ・ティルミア、グルジエンは、駅前のカフェで少し談笑したあと、ふたりで少し買い物をしてくるから、待っててね、と言って姿を消した。
キハチ・ティルミアは、よほどフィオリナ姫に惚れていたのだろう。そのまま、店が閉店するまで待ち続けた。
翌日も。
そのまた翌日も。
ひと月のちも。
流石に閉店まで粘ることは無かったが、必ずフィオリナが、別れを告げたそ時間にはカフェにあらわれ、帰らぬフィオリナを待ち続けた。
しばらくのち、彼はさる公爵家の跡取りとして養子に迎え入れられ、ランゴバルドの街を離れることとなる。
戻らぬ恋人をその日まで、待ち続けた彼の姿は、カフェが閉店したあとも銅像として残り、「忠実なるハチ公子」の像として、長く待ち合わせのスポットとして、ランゴバルドの市民に愛された。
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