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第9部 道化師と世界の声
魔女と血の聖者
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立場が、変わった途端に、印象から口の利き方まで、がわりとかわってしまう人物がいるものだが、ドゥルノの師匠に当たる「血の聖者」サノスなどは、その典型だった。
敵だったときは、ドゥルノに、ドロシーを譲れと迫るなど、とんでもないジジイだと思っていたのだが、リウの軍門に下ったいま、あらためて、話してみると、学識はむちろん、人格も申し分ない。
「血の聖者」などという、いささか物騒な通り名も、かれが血を媒介にする召喚術をよくすることからつけられたのだと分かれば、別に不吉なものはない。
若くなる前のジウル・ボルテックがこんな感じなのだろうかと、想像してしまうまさに大魔導師というべき、人物だった。
ちなみに職もあっさり決まった。
カザリーム中央魔法院の准教授である。
「おうちはいかがです? サノス老師。」
と、ドロシーがまず尋ねたのは、ドゥルノの師匠である彼と、その部下である四烈将たちに、住処を斡旋したのが、そもそもドロシーであったからだ。
「いや、カザリーム式のコンドミニアムにはまだ慣れんな。壁1枚の向こうに見知らぬ隣人が暮らしている、という感覚が。」
大魔導師は、困ったように言った。
「いや、空間を捻じ曲げたアジトよりは、むちろん快適だ。いろいろ世話をやいてもらったおかげで、落ち着いて暮らせているよ。感謝する、ドロシー殿。」
その大魔導師から、ドロシーは、「殿」をつけて呼ばれてしまうのだ。
「それならよかった。」
と、微笑むドロシーを、サノスは眩しいものでも見るように、目を細めて眺めた。
美しい。
だが、人外のものではない。健やかな人間の若い女性の瑞々しい美しさだった。
メガネをかけた細面の品の良い顔立ちは、ドゥルノ・アゴンとの、そういうときの行為が信じられないほど、無垢で清らかに見えた。
それは、ともかく。
彼女は神竜皇妃リアモンドのパーティのメンバーなのだ。
くれぐれも、無礼があってはならないし、危害を加えるなど、とんでもない。
サノスは気を引き締めた。
しばらくは、現状の報告だった。
なにしろ、彼らは、カザリームを壊滅させかねない惨事をおこした張本人なのだ。
それは、「空の隙間」に住む「新種の魔物」の仕業だということになり、サノスたちはそいつを追うために、戦いを繰り広げ、その余波として、カザリームに被害が及んだ。公式にはそうなっている。
真相を知る高位の冒険者たちは、サノスたちが仕出かしたことより、そのような力を持つものが、今度はカザリームの冒険者として活動することのほうが、重要だったようだ。必ずしもこれは好意ではない。
有能すぎる同業者は、必ずしも歓迎されるわけではないからだ。
牢にはいれてはいないものの、しばらくはその行動に制限は、かかるだろう。
四烈将は、ひとつのコンドミニアムに押し込まれている。別々にしたほうが、という声もあったのだが、ザクレイ・トッドとその竜たちの面倒をみる必要があった。
擬似的な知性を獲得した嵐竜たちは、それはそれはおしゃべりで、好奇心旺盛で、それが七体もいるのだ。体はザクレイ・トッドのひとつしかない。
融合がすすみ、嵐竜たちがチカラを取り戻せば、人化の技術を応用して、別々に身体をもたせてやることも可能なのだろうが。
あまりにも好き勝手をしだして、ザクレイ・トッドの身体がもたなくなりそうだと、バークレイ・バインハットが止める。
古竜の言うことは、流石に嵐竜もいうことをきくので、しばらくは大人しくなるのだか。
「現状で、ザクレイの力がどの程度なのか、テストを兼ねて、迷宮にもぐりたい。」
サノスは言った。
「このことは、ドゥルノからも伝わっていると思うが。」
はいはい。
聞いてます。
本来なら四烈将とともに、軟禁のはずのドゥルノ・アゴンは、ドロシーと一緒に暮らしているのだ。
お願いをしてくるのは、決まって、終わった後だ。なんとなく気だるい中で、囁かれたお願いというのは、実に断りにくい。
まったくムードがないと、ドロシーが文句をいい、それを詫びるように、ドゥルノが唇を重ね(自主規制)。
「みなさんを冒険者デビューさせるにあたって、ラザリム=ケルト事務所からの提案があります。」
ドロシーは、本題を切り出した。
ラザリムとロウラン、三人で話した内容を説明すると、サノスはさすがに呆れたようだった。
「一時は、魔王の卵であったドゥルノに、勇者パーティを名乗らすのか!
発想がネジ曲がりすぎておる。」
「みなさんがすみやかに、実力に見合ったクエストを受注するためには、宣伝が必要だというラザリムさんの判断です。」
ドロシーもそれは疑問だ。だが、実際に彼女たち「踊る道化師」が、カザリームで評判をあげたのは、あのトーナメントのおかげなのは明白なのだ。
「あまり、文句を言える立場でもあるまい。」
サノスは、しぶしぶ頷いた。
「しかし、問題はトーナメントそのものだな。『栄光の盾』など、田舎で勇者物の絵物語を読みすぎた青二才が、幼なじみの、仲間と冒険者目指して上京してくるときに、名乗るものと、相場が決まっておる。」
ドロシーはうれしくなった。
話のわかりやすい相手は、それだけで楽しい。
「まさに、その通りです。」
「箸にも棒にもかからない初心者を虐めても、試合は盛り上がらず、興行としては、大失敗に終わる可能性が高い。
わしはこれでも、顔はそれなりに広い。
この酔狂につきあってくれそうなパーティを当たってみようか?」
「老師にお願いしたかったのは、それです!」
ドロシーは、肩の荷が少しおりたような気がした。だが、サノスはまだ難しい顔をしている。
「問題はもうひとつ、あるぞ。ドロシー殿。」
ひとつ、ではなく、山積みなんだけどな、とドロシーは思ったが大人しく拝聴する事にした。
「聖光教会だ。勇者パーティ『栄光の盾』」を勝手に名乗ることは、教会から、禁止されている。まあ、山奥でイノシシ相手に修行した兄ちゃんたちが名乗る分には、いちいち咎めだてもしないだろうが、ここまで、大々的にイベントを開催するとなると、ミトラの教皇庁が、介入してくる可能性がある。」
たしかに、「伝道から暗殺まで」手広い商売をしている教皇庁は、難敵だった。
いや、ドロシーが、思うには、トーナメント自体は開催させておいて、あとからその利益を踏んだくりにかかる可能性が高い。
事前に話をもっていく必要がありそうだった。
いちおう、ドロシーには、ギウリークの高位貴族に知己がいる。兄が枢機卿を務めるアライアス侯爵と、ギウリークの外交、行政の要であるガルフィート伯爵だ。、
だがそちらのルートから、働きかけるのは気が引けた。
なにしろあまりにバカバカしい企画だ。
教皇庁が、認めた訳では無いけれど、なんとなく文句を付けにくい…そんな方法はないものか。
…
あった。
「さすがは、サノス老師です。」
ドロシーは立ち上がった。
「教皇庁対策については、参加パーティの募集もかねて、ひとつ案があります。
老師には、そのほかの参加パーティを集めてください。わたしは、ミトラに行ってきます。」
敵だったときは、ドゥルノに、ドロシーを譲れと迫るなど、とんでもないジジイだと思っていたのだが、リウの軍門に下ったいま、あらためて、話してみると、学識はむちろん、人格も申し分ない。
「血の聖者」などという、いささか物騒な通り名も、かれが血を媒介にする召喚術をよくすることからつけられたのだと分かれば、別に不吉なものはない。
若くなる前のジウル・ボルテックがこんな感じなのだろうかと、想像してしまうまさに大魔導師というべき、人物だった。
ちなみに職もあっさり決まった。
カザリーム中央魔法院の准教授である。
「おうちはいかがです? サノス老師。」
と、ドロシーがまず尋ねたのは、ドゥルノの師匠である彼と、その部下である四烈将たちに、住処を斡旋したのが、そもそもドロシーであったからだ。
「いや、カザリーム式のコンドミニアムにはまだ慣れんな。壁1枚の向こうに見知らぬ隣人が暮らしている、という感覚が。」
大魔導師は、困ったように言った。
「いや、空間を捻じ曲げたアジトよりは、むちろん快適だ。いろいろ世話をやいてもらったおかげで、落ち着いて暮らせているよ。感謝する、ドロシー殿。」
その大魔導師から、ドロシーは、「殿」をつけて呼ばれてしまうのだ。
「それならよかった。」
と、微笑むドロシーを、サノスは眩しいものでも見るように、目を細めて眺めた。
美しい。
だが、人外のものではない。健やかな人間の若い女性の瑞々しい美しさだった。
メガネをかけた細面の品の良い顔立ちは、ドゥルノ・アゴンとの、そういうときの行為が信じられないほど、無垢で清らかに見えた。
それは、ともかく。
彼女は神竜皇妃リアモンドのパーティのメンバーなのだ。
くれぐれも、無礼があってはならないし、危害を加えるなど、とんでもない。
サノスは気を引き締めた。
しばらくは、現状の報告だった。
なにしろ、彼らは、カザリームを壊滅させかねない惨事をおこした張本人なのだ。
それは、「空の隙間」に住む「新種の魔物」の仕業だということになり、サノスたちはそいつを追うために、戦いを繰り広げ、その余波として、カザリームに被害が及んだ。公式にはそうなっている。
真相を知る高位の冒険者たちは、サノスたちが仕出かしたことより、そのような力を持つものが、今度はカザリームの冒険者として活動することのほうが、重要だったようだ。必ずしもこれは好意ではない。
有能すぎる同業者は、必ずしも歓迎されるわけではないからだ。
牢にはいれてはいないものの、しばらくはその行動に制限は、かかるだろう。
四烈将は、ひとつのコンドミニアムに押し込まれている。別々にしたほうが、という声もあったのだが、ザクレイ・トッドとその竜たちの面倒をみる必要があった。
擬似的な知性を獲得した嵐竜たちは、それはそれはおしゃべりで、好奇心旺盛で、それが七体もいるのだ。体はザクレイ・トッドのひとつしかない。
融合がすすみ、嵐竜たちがチカラを取り戻せば、人化の技術を応用して、別々に身体をもたせてやることも可能なのだろうが。
あまりにも好き勝手をしだして、ザクレイ・トッドの身体がもたなくなりそうだと、バークレイ・バインハットが止める。
古竜の言うことは、流石に嵐竜もいうことをきくので、しばらくは大人しくなるのだか。
「現状で、ザクレイの力がどの程度なのか、テストを兼ねて、迷宮にもぐりたい。」
サノスは言った。
「このことは、ドゥルノからも伝わっていると思うが。」
はいはい。
聞いてます。
本来なら四烈将とともに、軟禁のはずのドゥルノ・アゴンは、ドロシーと一緒に暮らしているのだ。
お願いをしてくるのは、決まって、終わった後だ。なんとなく気だるい中で、囁かれたお願いというのは、実に断りにくい。
まったくムードがないと、ドロシーが文句をいい、それを詫びるように、ドゥルノが唇を重ね(自主規制)。
「みなさんを冒険者デビューさせるにあたって、ラザリム=ケルト事務所からの提案があります。」
ドロシーは、本題を切り出した。
ラザリムとロウラン、三人で話した内容を説明すると、サノスはさすがに呆れたようだった。
「一時は、魔王の卵であったドゥルノに、勇者パーティを名乗らすのか!
発想がネジ曲がりすぎておる。」
「みなさんがすみやかに、実力に見合ったクエストを受注するためには、宣伝が必要だというラザリムさんの判断です。」
ドロシーもそれは疑問だ。だが、実際に彼女たち「踊る道化師」が、カザリームで評判をあげたのは、あのトーナメントのおかげなのは明白なのだ。
「あまり、文句を言える立場でもあるまい。」
サノスは、しぶしぶ頷いた。
「しかし、問題はトーナメントそのものだな。『栄光の盾』など、田舎で勇者物の絵物語を読みすぎた青二才が、幼なじみの、仲間と冒険者目指して上京してくるときに、名乗るものと、相場が決まっておる。」
ドロシーはうれしくなった。
話のわかりやすい相手は、それだけで楽しい。
「まさに、その通りです。」
「箸にも棒にもかからない初心者を虐めても、試合は盛り上がらず、興行としては、大失敗に終わる可能性が高い。
わしはこれでも、顔はそれなりに広い。
この酔狂につきあってくれそうなパーティを当たってみようか?」
「老師にお願いしたかったのは、それです!」
ドロシーは、肩の荷が少しおりたような気がした。だが、サノスはまだ難しい顔をしている。
「問題はもうひとつ、あるぞ。ドロシー殿。」
ひとつ、ではなく、山積みなんだけどな、とドロシーは思ったが大人しく拝聴する事にした。
「聖光教会だ。勇者パーティ『栄光の盾』」を勝手に名乗ることは、教会から、禁止されている。まあ、山奥でイノシシ相手に修行した兄ちゃんたちが名乗る分には、いちいち咎めだてもしないだろうが、ここまで、大々的にイベントを開催するとなると、ミトラの教皇庁が、介入してくる可能性がある。」
たしかに、「伝道から暗殺まで」手広い商売をしている教皇庁は、難敵だった。
いや、ドロシーが、思うには、トーナメント自体は開催させておいて、あとからその利益を踏んだくりにかかる可能性が高い。
事前に話をもっていく必要がありそうだった。
いちおう、ドロシーには、ギウリークの高位貴族に知己がいる。兄が枢機卿を務めるアライアス侯爵と、ギウリークの外交、行政の要であるガルフィート伯爵だ。、
だがそちらのルートから、働きかけるのは気が引けた。
なにしろあまりにバカバカしい企画だ。
教皇庁が、認めた訳では無いけれど、なんとなく文句を付けにくい…そんな方法はないものか。
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あった。
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