16 / 35
7月
デート side黎
しおりを挟む
夏休みになって、陽ちゃんは部活が一層忙しくなったみたいだった。朝と夜にしか会えず、恋人みたいなことなんて、なんもできてない。いつも通り陽ちゃんが起こしに来てくれるだけだった。
「・・・陽ちゃんと話せない。」
「なに?喧嘩?なわけないよな。」
「部活が忙しすぎるのが悪いの・・・ばかぁ。」
「俺に当たられてもなぁ・・・w」
僕と陽ちゃんが付き合ってるのを唯一知っている隼くんに電話で相談する。隼くんには、陽ちゃんが報告したいと言って教えることになった。その時は、隼くんはものすごく呆れて、
「・・・やっとかよ。黎を泣かせたら陽太、覚悟しろよ。」
といいながら陽ちゃんを結構本気で殴ってた。痛そうだった。
「ねぇ、どうすればいいかな・・・」
「付き合ってんだし、素直に一緒に居たいって言えば?」
「・・・陽ちゃんの邪魔は、できないから。」
「あーじゃあさ。日曜、部活ないし。明日は金曜だろ?明日、土曜の夜から家に泊まらないかーって誘ってみれば?」
「えっ・・・」
「お泊りデート♡ってやつw」
「ちょ、からかうなっ・・・///」
「いーじゃんいーじゃん、そうしなよ、陽太、なんか黎にだけはやたら奥手だし。」
「そーなの?」
「それだけ大事にしたいんだろ、黎のこと。」
「っ・・・///」
「あーお熱いことで。そんじゃな、黎、頑張れよー!」
「あ、ちょ、ありがと隼くん・・・」
バフッ。
中一の誕生日に陽ちゃんがくれた大きなクマのぬいぐるみのお腹を殴って、そのまま抱き着く。
「うぅ~~~~~!」
中一にクマのぬいぐるみとか馬鹿にしてるでしょって怒ったけど、大きくて可愛くてふわふわで、なにより陽ちゃんが選んでくれて。まぁつまり、かなり気に入っていて、以来ベッドにはずっとソレイユ、と名付けたこいつがいる。
誘ったら、陽ちゃんは来てくれるだろうか。陽ちゃんとやりたくて、某赤帽子のおじさんのテニスゲームは買ってあった。泊まりに誘うには十分だ。よく、ゲームをやりに泊まりに来ているし。
「十分・・・だけどさっ・・・//」
「・・・だから、こっちに泊まって、一緒にやろう?」
緊張して、陽ちゃんの顔もまともに見れなかったけど、陽ちゃんも焦ってる感じが伝わってきて、ちょっとほっとした。
*****
「よし、掃除・・・かんぺき。」
毎日来てる陽ちゃん相手に掃除とか、今更過ぎてあれだけど。なにもやらないはやらないで緊張しすぎて心臓が口から出そうな気がするのだった。
ガチャ。
きた・・・!陽ちゃんは、合鍵を持っている。お父さんなわけがない。
「陽ちゃん・・・♪おかえり!」
ぎゅっと抱き着く。
「うぉ、黎。ただいま。」
おかえり、にただいま、って返してくれたことすらうれしくて、にやける。
「お風呂、湧いてるよ!入るでしょ?」
「さんきゅ。さすが黎。」
「・・・♪」
陽ちゃんがお風呂に入ってる間に、料理を仕上げる。といっても、料理へたくそだから、カレーとサラダだけど。あっためて、食器並べて、飲み物だして。ちょうど一段落したところで陽ちゃんがお風呂から出てきた。水も滴るいい男である。
「・・・///」
おもわずみとれる。
「食べねーの?黎?」
「あ、うん、食べる!い、いただきますっ・・・」
「いただきます!・・・ん、うまっ」
「ルーいれただけだもん。」
クールに装ってるけどうそ。ほんとは超うれしい。
「いやいやうまいって。愛情かな?」
「んぐっ!!?」
「ごめん、黎、大丈夫か?」
「げほ、ごほ・・・もう、なんなの!?」
「いやぁ、可愛くってつい。」
最近、陽ちゃんはこうやってからかってくるのだ。
「もう、もう!いいから食べてよ、早くゲームしたいし!」
強引に終わらせ、カレーを食べてお風呂に向かう。別に、赤くなった顔をごまかすため、とか。全然そんなことはないのだ。
「陽ちゃ・・・んっ・・・とぉ。」
なんとかって最近人気?の芸人が出てるバラエティがついていた。消して、陽ちゃんに近づく。
「・・・よく寝てるなぁ。」
まだ9時だけど、部活で疲れたんだろう。ソファで気持ちよさそうに寝てる。ここで、持ち上げてベッドとか運んであげられたらいいんだろうけど。さすがに無理・・・
「んっ・・・?黎・・・ごめ、俺寝てた・・・?」
「疲れてるんでしょ?いいよ。」
「黎・・・」
「わっ!?」
突然腕をつかまれ引き寄せられる。
「ちょ、あぶなっ・・・んっ・・・」
キスをされた。七夕以来だ。七夕の時より、長くて、キスだけで意識が持ってかれそうになる。
「よ、ちゃ・・・んぅ・・・くる・・・しっ・・・!」
「っごめん、黎、大丈夫か?」
そう言いながら起き上ってくる。ソファに腰かけて抱き合ってる感じになった。
「だいじょぶ・・・どしたの、急に・・・?」
「あ、いや・・・」
「・・・陽ちゃん。」
隠しても無駄。陽ちゃんの嘘を見抜くくらい、余裕だ。
「ごめん、黎!やっぱゲーム、なしにしよう!」
「っ!ほんとはいやだったの・・・?」
へこむ・・・自分がバカみたいじゃn
「違う!そうじゃなくて!俺、もっと黎に触って、くっついて、一緒にいたい!がっつかないから!お願いします!!」
「・・・え?」
「気持ち悪いのはわかってる。でも、もう限界なんだ!エッチなこととかしないから!てか、俺男同士はよくわかんないし!キスまでだから!この通り!!!」
がばっと頭を下げてくる。
「それは、いいけど。」
「けどっ!?」
「・・・男同士、は??女の子とはやっぱりあるんだって思うと、むかつく。」
「・・・?っははww」
「なに!?真面目に言ってんだけど!触るのは許す、うれ、しいし。でも、さっきのキスとかやっぱ経験あるんだって思うとうわっ!?」
「黎さぁー?煽ってんの?わかってないならそうとう小悪魔っつーか。あんま可愛いこと言われると・・・自信ないよ、俺?」
今まで、みたことがないくらい、余裕がなくて、獰猛で、かっこいい目をしてニヤって笑ってる陽ちゃんと目が合った。
「っ・・・ふんっ!」
精一杯の虚勢で、顔をそむけた。
「ベッド。客間じゃなくて。一緒に寝れるから。」
「・・・そーゆー誘い方は誰にならったの?」
「なんのこと?」
「・・・素なの?まじで?」
「いーから早くきなよ。眠いんじゃないの?」
「ん、ぶっちゃけ限界だけど。黎も捨てがたい。」
「・・・なんなの?ふぁあっ!?」
「寝るまでいちゃいちゃしよーぜ♪」
「・・・陽ちゃんの、ばかっ」
「なんとでもー」
結局、首とかにキスマークとかつけられて、なおさら出歩きにくくなった。でも、ちょっとうれしかったのは秘密。
「・・・陽ちゃんと話せない。」
「なに?喧嘩?なわけないよな。」
「部活が忙しすぎるのが悪いの・・・ばかぁ。」
「俺に当たられてもなぁ・・・w」
僕と陽ちゃんが付き合ってるのを唯一知っている隼くんに電話で相談する。隼くんには、陽ちゃんが報告したいと言って教えることになった。その時は、隼くんはものすごく呆れて、
「・・・やっとかよ。黎を泣かせたら陽太、覚悟しろよ。」
といいながら陽ちゃんを結構本気で殴ってた。痛そうだった。
「ねぇ、どうすればいいかな・・・」
「付き合ってんだし、素直に一緒に居たいって言えば?」
「・・・陽ちゃんの邪魔は、できないから。」
「あーじゃあさ。日曜、部活ないし。明日は金曜だろ?明日、土曜の夜から家に泊まらないかーって誘ってみれば?」
「えっ・・・」
「お泊りデート♡ってやつw」
「ちょ、からかうなっ・・・///」
「いーじゃんいーじゃん、そうしなよ、陽太、なんか黎にだけはやたら奥手だし。」
「そーなの?」
「それだけ大事にしたいんだろ、黎のこと。」
「っ・・・///」
「あーお熱いことで。そんじゃな、黎、頑張れよー!」
「あ、ちょ、ありがと隼くん・・・」
バフッ。
中一の誕生日に陽ちゃんがくれた大きなクマのぬいぐるみのお腹を殴って、そのまま抱き着く。
「うぅ~~~~~!」
中一にクマのぬいぐるみとか馬鹿にしてるでしょって怒ったけど、大きくて可愛くてふわふわで、なにより陽ちゃんが選んでくれて。まぁつまり、かなり気に入っていて、以来ベッドにはずっとソレイユ、と名付けたこいつがいる。
誘ったら、陽ちゃんは来てくれるだろうか。陽ちゃんとやりたくて、某赤帽子のおじさんのテニスゲームは買ってあった。泊まりに誘うには十分だ。よく、ゲームをやりに泊まりに来ているし。
「十分・・・だけどさっ・・・//」
「・・・だから、こっちに泊まって、一緒にやろう?」
緊張して、陽ちゃんの顔もまともに見れなかったけど、陽ちゃんも焦ってる感じが伝わってきて、ちょっとほっとした。
*****
「よし、掃除・・・かんぺき。」
毎日来てる陽ちゃん相手に掃除とか、今更過ぎてあれだけど。なにもやらないはやらないで緊張しすぎて心臓が口から出そうな気がするのだった。
ガチャ。
きた・・・!陽ちゃんは、合鍵を持っている。お父さんなわけがない。
「陽ちゃん・・・♪おかえり!」
ぎゅっと抱き着く。
「うぉ、黎。ただいま。」
おかえり、にただいま、って返してくれたことすらうれしくて、にやける。
「お風呂、湧いてるよ!入るでしょ?」
「さんきゅ。さすが黎。」
「・・・♪」
陽ちゃんがお風呂に入ってる間に、料理を仕上げる。といっても、料理へたくそだから、カレーとサラダだけど。あっためて、食器並べて、飲み物だして。ちょうど一段落したところで陽ちゃんがお風呂から出てきた。水も滴るいい男である。
「・・・///」
おもわずみとれる。
「食べねーの?黎?」
「あ、うん、食べる!い、いただきますっ・・・」
「いただきます!・・・ん、うまっ」
「ルーいれただけだもん。」
クールに装ってるけどうそ。ほんとは超うれしい。
「いやいやうまいって。愛情かな?」
「んぐっ!!?」
「ごめん、黎、大丈夫か?」
「げほ、ごほ・・・もう、なんなの!?」
「いやぁ、可愛くってつい。」
最近、陽ちゃんはこうやってからかってくるのだ。
「もう、もう!いいから食べてよ、早くゲームしたいし!」
強引に終わらせ、カレーを食べてお風呂に向かう。別に、赤くなった顔をごまかすため、とか。全然そんなことはないのだ。
「陽ちゃ・・・んっ・・・とぉ。」
なんとかって最近人気?の芸人が出てるバラエティがついていた。消して、陽ちゃんに近づく。
「・・・よく寝てるなぁ。」
まだ9時だけど、部活で疲れたんだろう。ソファで気持ちよさそうに寝てる。ここで、持ち上げてベッドとか運んであげられたらいいんだろうけど。さすがに無理・・・
「んっ・・・?黎・・・ごめ、俺寝てた・・・?」
「疲れてるんでしょ?いいよ。」
「黎・・・」
「わっ!?」
突然腕をつかまれ引き寄せられる。
「ちょ、あぶなっ・・・んっ・・・」
キスをされた。七夕以来だ。七夕の時より、長くて、キスだけで意識が持ってかれそうになる。
「よ、ちゃ・・・んぅ・・・くる・・・しっ・・・!」
「っごめん、黎、大丈夫か?」
そう言いながら起き上ってくる。ソファに腰かけて抱き合ってる感じになった。
「だいじょぶ・・・どしたの、急に・・・?」
「あ、いや・・・」
「・・・陽ちゃん。」
隠しても無駄。陽ちゃんの嘘を見抜くくらい、余裕だ。
「ごめん、黎!やっぱゲーム、なしにしよう!」
「っ!ほんとはいやだったの・・・?」
へこむ・・・自分がバカみたいじゃn
「違う!そうじゃなくて!俺、もっと黎に触って、くっついて、一緒にいたい!がっつかないから!お願いします!!」
「・・・え?」
「気持ち悪いのはわかってる。でも、もう限界なんだ!エッチなこととかしないから!てか、俺男同士はよくわかんないし!キスまでだから!この通り!!!」
がばっと頭を下げてくる。
「それは、いいけど。」
「けどっ!?」
「・・・男同士、は??女の子とはやっぱりあるんだって思うと、むかつく。」
「・・・?っははww」
「なに!?真面目に言ってんだけど!触るのは許す、うれ、しいし。でも、さっきのキスとかやっぱ経験あるんだって思うとうわっ!?」
「黎さぁー?煽ってんの?わかってないならそうとう小悪魔っつーか。あんま可愛いこと言われると・・・自信ないよ、俺?」
今まで、みたことがないくらい、余裕がなくて、獰猛で、かっこいい目をしてニヤって笑ってる陽ちゃんと目が合った。
「っ・・・ふんっ!」
精一杯の虚勢で、顔をそむけた。
「ベッド。客間じゃなくて。一緒に寝れるから。」
「・・・そーゆー誘い方は誰にならったの?」
「なんのこと?」
「・・・素なの?まじで?」
「いーから早くきなよ。眠いんじゃないの?」
「ん、ぶっちゃけ限界だけど。黎も捨てがたい。」
「・・・なんなの?ふぁあっ!?」
「寝るまでいちゃいちゃしよーぜ♪」
「・・・陽ちゃんの、ばかっ」
「なんとでもー」
結局、首とかにキスマークとかつけられて、なおさら出歩きにくくなった。でも、ちょっとうれしかったのは秘密。
0
あなたにおすすめの小説
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
幼馴染がいじめるのは俺だ!
むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに...
「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」
「はっ...ぁ??」
好きな奴って俺じゃないの___!?
ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子
ーーーーーー
主人公 いじめられっ子
小鳥遊洸人
タカナシ ヒロト
小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。
姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。
高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、
脳破壊。
千透星への恋心を自覚する。
幼馴染 いじめっ子
神宮寺 千透星
ジングウジ チトセ
小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。
美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている)
転校生の須藤千尋が初恋である
眠りに落ちると、俺にキスをする男がいる
綿毛ぽぽ
BL
就寝後、毎日のように自分にキスをする男がいる事に気付いた男。容疑者は同室の相手である三人。誰が犯人なのか。平凡な男は悩むのだった。
総受けです。
両片思いの幼馴染
kouta
BL
密かに恋をしていた幼馴染から自分が嫌われていることを知って距離を取ろうとする受けと受けの突然の変化に気づいて苛々が止まらない攻めの両片思いから始まる物語。
くっついた後も色々とすれ違いながら最終的にはいつもイチャイチャしています。
めちゃくちゃハッピーエンドです。
笑って下さい、シンデレラ
椿
BL
付き合った人と決まって12日で別れるという噂がある高嶺の花系ツンデレ攻め×昔から攻めの事が大好きでやっと付き合えたものの、それ故に空回って攻めの地雷を踏みぬきまくり結果的にクズな行動をする受け。
面倒くさい攻めと面倒くさい受けが噛み合わずに面倒くさいことになってる話。
ツンデレは振り回されるべき。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる