温もり

本の虫

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10月

番外編 文化祭・side夏目悠

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「悠。遊びに来たよ。」
「げ。彰人さん・・・男一人でメイド喫茶とかキモいとか思わねぇの。」
「保護者カード。どうせ君の親は使わないだろ?くすねてきた。」
「そこまでして来る必要ないだろ変態。早く帰れ。」
文化祭二日目・日曜日。うちのクラスはかなり盛況でリピーターの人もいるらしい。マジか。まあこんな俺でも指名来てたくらいだし。ほかのクラスと比べても列が違う(主に男子生)。そんな中、やたらさっきから黄色い悲鳴聞こえてると思ったら。
こいつは俺の・・・飼い主?的なクズだ。夏目彰人。有り余る性欲のはけ口を俺に向け、最近はほぼ毎日こいつに襲われている。でもイケメンだから全然そんな風に見えない。うっざ。
そして、俺の好きな人でもある。
自分でもこんな性欲バカのくそ野郎に惚れるとかありえないって思ってるけどでもどうしてもどうしても

好き。

彰人さんがどんなに俺の体にしか興味なくても、恋人ごっこがしたいだけでも、たまに女の人抱きに行っててもいい。少なくとも俺を抱いてる時だけは俺のことだけ見てくれてるからそれでいいのだ、よかったのだ。
こんな、絶対仕事忙しいのに。わざわざ保護者カード使ってまで文化祭に来てくれるとか、期待しちゃうじゃんか。ちょっとは彰人さんも俺のこと好きなのかなとか考えちゃうじゃん。
「サンドイッチと紅茶。なあ悠、この後時間あるか?私と一緒に回ろう。」
「拒否権ないだろそれ、俺に。いいよ回ってやるよ、着替えてからな。あとちょっとで終わりだし。」
「なんだ、着替えちゃうのか。似合ってたのに。」
「は!!?」
メイド服が似合うとか。俺、男だしなんもうれしくないっつーの!!
「夏目君、このイケメンさん夏目君の知り合い?もしかして、お父さん!?」
なんだっけ。家庭科部の人だ。てか父親じゃない。
「いとこ。ちょっと年が離れてるんだ。」
「すっごいかっこいいね・・・攻めが似合いそう。」
「え?」
「なんでもないよ。それより夏目君、メイド服気に入ったんなら持って帰っていいから!ううん、むしろ持って帰って!」
「え、いや使わないし・・・」
「お友達がくれると言ってるんだ、貰っておきなさい、悠?な?」
「え、や、え・・・」
「ほら、はやくサンドイッチ持ってきてくれ、悠くん♪」
なんだよそれ、意味わかんねぇしてかなんで俺がメイド服持って帰るみたいなはぁ!!?
「・・・ふふふ。そこはかとなくBLの気配!!」
家庭科部の子もなんか小さくつぶやいてて怖い・・・!!!!








「彰人さん。着替え終わったよ。」
「制服は見慣れてるけど、学校で見る制服はやっぱり違うねぇ・・・」
「なにしみじみと言ってんの。変態。てかここ学校だし。家じゃないから。」
「しかしメイド服・・・明日から家で着てくれるんだろ?」
「んなわけあるかクズ。いいから行くぞ。早く回ってお前とわかれたい。」
「つれないなぁ・・・(そんなこと言って回ってくれるとこ、律儀だなぁ悠は。)」
「お前顔が派手だから目立つんだよ。」
「意味が分からない!!」




*****





とかって!とかって学校ではまあまあ平和にやってたのに!!!!!
「あ、彰人さん・・・!?」
「ご主人様、だろう?せっかくメイド服があるんだ、ヤらないわけにはいかないだろ♪」
「意味わかんねぇよ・・・!!だいたいお前が着せたんだろ無理やり!!」
「そうでもないと着てくれないじゃないか。あんなに似合ってたのに。」
「似合ってねぇし。とにかくもういいだろ着替えるからな!?」
「・・・メイドが主人に逆らうなんていけないなぁ。ほら、彰人様、でもよしとしよう。早くしないといじめるぞ
?悠♪」
を、がっつりベッドの上っていう。ダメな状況。俺に逃げ場はない。しかも文化祭の片付けは終わっちゃったから明日は学校休み。こいつも病院で有休とったらしい。抱きつぶされるとこ間違いなし・・・だったら、まだ優しくされてほうが腰が、死なずにすむか・・・
「悠、それでおねだりとかしてくれるとうれしいなぁ。」
「・・・ご主人様、優しくしてください。」
「はは、わがままなメイドだ、悪い子。でも、可愛いから優しくしてあげよう。」
「んっ・・・!」
キスをされる。久しぶりだった。だって、ここのとこ会ってもほとんど抱かれてなかったから。キスなんて触れるだけとかだったから。彰人さんの舌が入ってくるだけで全身がぞわぞわして、腰のあたりがずんってなって、もっともっとって思ってしまう。
「悠、すっごいエロい顔してるけど、もしかして・・・溜まってた?」
「そん、なわけ・・・あ//」
「勃ってるぞ、悠。」
「や、言わないでぇ・・・触っちゃダメ・・・彰人さぁん・・・!」
「ダメ?そんなこと言ってる割に腰、動いてるぞ。あと、ご主人様、だ。間違えた悪い子にはおしおきが必要かな・・・♪」
「は、もう終わってたでしょ、そんなこと聞いてないばかぁ・・・!」
彰人さんがしつこくスカートの上から俺のを触ってくる。
「ここ、触ってほしいんだろ?ケツの穴に俺の思いっきり突っ込まれてあんあん言いたいんだろ、悠?」
「や、そんなことないっ・・・!」
「本当に?奥、ずんずん突かれて、ケツでイキたいんだろ?」
わざとそういうことを言ってるのはわかるんだけど、それでも体が勝手に反応してしまう。それにそんなこと言いながら耳を舐めてきたりしている。なのに、服は絶対に脱がさず、服の中も触ってこない。もっと、もっと、、、
「彰人、さまぁ・・・!もっと触って・・・俺のこと、犯して気持ちよくしてぇ・・・!」
「悠・・・エロいメイドだなぁ・・・ほら、見えるか?足が開いてる。変態はどっちかなぁ・・・?」
「ちがっ、俺は、変態じゃなっ・・・!」
「メイド服着て?犯してほしいっておねだりまでして、足開いて?これで変態じゃなかったら誰が変態なんだ、悠・・・?」
「うっ・・・ひっく・・・彰人さん・・・!」
「あぁ、ごめん、悠。いじめすぎたね。つい、可愛くて・・・今日はとびきり優しく抱いてあげるから。」
「ばぁか・・・!早くしろよっ・・・も、限界・・・」
「煽るのがうまいな、どこで習ったんだまったく・・・」








結局この後、優しくなんて抱いてくれなくて、足腰立たなくなるまで抱きつぶされた。
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