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十四章
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……人は、得てして自己中心的な生き物だ。自分さえよければいい。自分さえ助かればそれでいい。自分の大切な人だけ助かれば、それでいい。
俺も同じだ。
姫様さえ助かればよかった。ゆり様さえ助かればよかった。だから、あの世界を破壊しようとした。悠真の前に立ち塞がった。そんな、ダメダメな人間だった。正義の味方のように、誰彼構わず誰かを助けるなんて、出来なかった。所詮俺は人間だ。
……そんなズルい人間だった俺とは、姫様は違った。少なくとも俺からはそう見えた。だから、そんな姫様に、賭けてみることにした。
「…………」
カンカンカンと、どこか懐かしい音が響く。ゆっくりと周りを見渡すと、あの大きくて速い乗り物が隣を通りすぎた。
「ニャア……」
「お……こいつ、ネコか」
しゃがみこんで、足元にすり寄ってきたネコを恐る恐る撫でる。……意外に人懐っこいんだな。ふわふわとした毛が心地良い。
「あー、あのときズタボロにされたのが嘘みたいだな」
それからゆっくりと立ち上がり、鏡を見た。……人として、しっかりと形を成した俺がいる。さっきポケットにいくらかお金とみられるものが入っているのを確認した。どれくらいの金額なのか分からないが、小さな布の袋に10000と書かれた紙のようなものが数十枚。あの女のお節介か。でも、助かる。少ししたら仕事も探さなくては。いや、その前に住む場所だな。
「……ゆり様…………」
記憶を書き換えるという提案は、断った。俺は、あの罪を背負って生きなければならないと思ったから。
どれくらいの時が経っているのか、俺には分からない。俺の姿も変わっている。……でも、一度だけ、ゆり様に会っておきたかった。一度だけ会ったら、もう、いい。最後に一度だけ、笑っているゆり様が見たかった。姫様は、姫という立場も記憶も捨て、並木ゆりとして生きている。俺が、干渉してはいけない。
「一度だけだ……一度だけ、なら……」
ゆり様の家に向かって歩く。確か、こっちの方だったはずだ。町並みは、色を変えていた。真新しい家が建ち、道が整備され、どれだけの時が経ったのか、目に見えて分かった。
「…………」
ゆり様の家は、そこにあった。あのときと変わらなかった。少ししか離れていなかったはずなのに、懐かしい。見る視点が違うから、違和感がある。まだ帰ってきていないのか、人のいる気配はなかった。やっぱり止めておこうかと引き返しかけた、その時だった。
「来週から定期テストだよ? どうする?」
「どうするって……あー、未菜、勉強してないんでしょ」
「しっ、してるし! てゆーか、ゆりも藍も、頭よすぎるんだよ! はぁ、私だって二人と同じ大学行きたいよー」
「大丈夫だって! ほら、高校入試だってなんとかなったじゃん? 三人で頑張れば受かるって! ね?」
「うぅー、ありがとゆりー! また勉強教えてくださいー」
「はいはい」
……息が詰まるような感覚だった。少し声変わりしたのか、前よりも低く、大人びた声。しかし聞こえてくるそれは、ゆり様のものだった。俺は思わず身を隠し、こっそりと、その様子を伺っていた。ストーカーかよ、と、心の中では突っ込みを入れたが、体と心は一致しなかった。
「じゃあまた明日ね!」
「ん! ばいばーい!」
「じゃーね!」
……あのときの二人と、あんなにも仲良くなっている……。ゆり様は、一人じゃない。……そう思えただけで、俺は十分だった。こっそりと、気づかれないようにそこから離れ
「あの」
「…………え」
「どうかしましたか?」
「あ……え、えっと」
突然目の前に現れたゆり様の顔。突然のことに戸惑いを隠しきれないまま、俺はでたらめに言い繕った。
「え……駅に、向かおうとしてて、迷っ……て…………」
「じゃあ、案内しましょうか?」
「いいいいいいえ! だだだ、大丈夫です!」
「遠慮しないでください。こっちですよ」
「…………」
2メートルほど離れながらついていく。どうにかして撒かないと……。俺は、ゆり様の近くにいちゃいけない。だから、離れないと。
「あの」
「はいっ?!」
「ここに来たのは、初めてですか?」
「あ……いえ、その……前に、一度だけ」
「そうなんですか? ここ数年でこの辺りは大分変わってますからね。小学校も新しくなりましたし、道路も広げられて歩道が広くなって、あぁ、橋も架け直したんですよ」
「……そう、なんですか」
やはり、俺が来たときとは随分違うようだ。街並みも、学校も、ゆり様も。俺のことなんて、覚えていないだろう。
ゆり様と歩く時間は、長かった。適当にあいずちをうちながら離れて歩く。駅までは、あと少し。商店街が見えた。と、急にその姿が脇道に逸れた。慌てて追いかけるとゆり様はにこにこしながら手招きをした。
「こっち、近道ですよ!」
「はぁ……」
俺も脇道に入り、ゆり様のあとについていくと、見覚えのある場所に来た。
「――――」
あの公園。ゆり様と、四つ葉を探した、あの公園だ。ゆり様がくれた四つ葉は、ずっと肌身離さず持っていたが、焼けてしまった。思わず、公園から目をそらした。
「私、結構シャイだったんです」
ゆり様が言う。
「人と関わるのが怖くて、一人でいる方が楽で、友達なんて永遠に出来ないと思ってました」
「…………」
声がでない。
「でも今は、小学校のときに友達になった二人と一緒の高校に行ってて、本当は自分の進路考えなきゃいけないけど、一緒の大学に行けたらいいねなんて言ってて……」
「…………」
なにも言えない。
「私がそういう風になれたのは、ちょっと変な友達がいたからで」
なにも、言わなくでくれ。
「それは……あなたなんじゃないかなって」
「違います」
やっと声が出たと思ったら、その言葉はあまりにも天邪鬼だった。俺はまた自分勝手を重ねる。
「……ルアン、なんでしょ?」
「違います」
「違わない。ルアン、ルアン・サナック。私の大切な友達。忘れたりなんてしないよ!」
「違います! ……大体、こんな人間、見たことないでしょう? む、無理矢理にもほどがあります。いい加減にあきらめて」
「見たことはないけど、分かるんだよ!」
「どうしてそう言えるのですか!」
「だって声が同じだから!」
声? しまった、声か。いやでも、声だけならば言い訳もできる。
……俺は、なんとか自分が『ルアン・サナック』ではないとゆり様に説明したかった。ゆり様が俺を覚えていて、なおかつ俺が俺だと気づいたことには驚いた。そして、嬉しかった。
しかし、ゆり様が俺を覚えてるというのなら、俺はゆり様の前から消えた理由を説明しなければならない。……俺が、故郷を滅ぼしたことを、言わなければならない。そして嫌われてしまうのが怖かった。記憶の中で、好かれたままでいたかった。
「声なんて、似ている人はごまんといます。ゆり様がそうだと思ってもそうだとは限らな」
「今、ゆり様って言った」
「……あ」
しまった。
「……どうしてそんなに私から遠ざかろうとするの? あのときだって、急にいなくなって……ルアンがいなくなっても私、頑張って友達増やしたよ。勉強もして、それなりの高校入って、夢を探すために頑張ったよ。辛かったりしんどかったことも、一人で頑張ったよ。
…………ルアンに、会いたかった。ルアンがいれば、私も強くなれる気がしたから。ルアンがいれば、これからもっと楽しくなる気がしたから。……ルアンのこと、すごく、好きだったから」
「でも……ダメなものは、ダメなんです」
「なんで?」
「なんでって……」
…………なんで、だろう。俺は、どうしてそこまでしてゆり様といることを拒む? 怖いだけ? それだけなのか? だったら気持ちの問題だ。怖いって気持ちをなくせばいい。そして、ゆっくりと、ちゃんと説明して、怒られても、失望されても、それを受け入れるべきだ。
――なのに、まだ、怖い。
「……許されないことを、しました」
「…………」
「人として……絶対にやってはいけなかったことを、しました」
「……そっか」
「私は……それを、あなたに説明するのが、とてつもなく恐ろしいのです」
姫様は、俺を受け入れ、助けてくれた。でも、目の前にいるのは、その記憶を失ったゆり様だ。またそうとは限らない。
「……聞くよ、ちゃんと」
「…………」
「ルアンが一緒にいるかどうかは、そのあと決めればいいよ。ただ、ちゃんと説明して? そうしたら……ダメなら、諦めるから」
「…………」
今間違った決断をしたら、後悔が募るだけだろう。突き放されるのなら、それでいい。ちゃんと、ルアン・サナックとして、ゆり様に向き合おう。ちっぽけな心で、そう、決意した。
「……あの」
「なに?」
俺はポケットに入った布袋を取り出して中身をゆり様に見せた。
「これ、どれくらいの価値ですか?」
「え、結構な大金だよ? どうしたのこんなに……」
「じゃあ、これでなにか食べられますね」
「え? ……うん」
「……長くなりますから、どこか落ち着いたところで、ゆっくり話したいんです。いいですか?」
「それ……話してくれるって、ことだよね?」
「はい」
柔らかく微笑んだゆり様の笑み。俺は、本当はこの人の隣にいる資格なんてないのかもしれない。……でも、受け入れてくれる人がいる。それだけで、今は感謝しよう。
「じゃあ……行きましょうか、ゆり様」
俺も同じだ。
姫様さえ助かればよかった。ゆり様さえ助かればよかった。だから、あの世界を破壊しようとした。悠真の前に立ち塞がった。そんな、ダメダメな人間だった。正義の味方のように、誰彼構わず誰かを助けるなんて、出来なかった。所詮俺は人間だ。
……そんなズルい人間だった俺とは、姫様は違った。少なくとも俺からはそう見えた。だから、そんな姫様に、賭けてみることにした。
「…………」
カンカンカンと、どこか懐かしい音が響く。ゆっくりと周りを見渡すと、あの大きくて速い乗り物が隣を通りすぎた。
「ニャア……」
「お……こいつ、ネコか」
しゃがみこんで、足元にすり寄ってきたネコを恐る恐る撫でる。……意外に人懐っこいんだな。ふわふわとした毛が心地良い。
「あー、あのときズタボロにされたのが嘘みたいだな」
それからゆっくりと立ち上がり、鏡を見た。……人として、しっかりと形を成した俺がいる。さっきポケットにいくらかお金とみられるものが入っているのを確認した。どれくらいの金額なのか分からないが、小さな布の袋に10000と書かれた紙のようなものが数十枚。あの女のお節介か。でも、助かる。少ししたら仕事も探さなくては。いや、その前に住む場所だな。
「……ゆり様…………」
記憶を書き換えるという提案は、断った。俺は、あの罪を背負って生きなければならないと思ったから。
どれくらいの時が経っているのか、俺には分からない。俺の姿も変わっている。……でも、一度だけ、ゆり様に会っておきたかった。一度だけ会ったら、もう、いい。最後に一度だけ、笑っているゆり様が見たかった。姫様は、姫という立場も記憶も捨て、並木ゆりとして生きている。俺が、干渉してはいけない。
「一度だけだ……一度だけ、なら……」
ゆり様の家に向かって歩く。確か、こっちの方だったはずだ。町並みは、色を変えていた。真新しい家が建ち、道が整備され、どれだけの時が経ったのか、目に見えて分かった。
「…………」
ゆり様の家は、そこにあった。あのときと変わらなかった。少ししか離れていなかったはずなのに、懐かしい。見る視点が違うから、違和感がある。まだ帰ってきていないのか、人のいる気配はなかった。やっぱり止めておこうかと引き返しかけた、その時だった。
「来週から定期テストだよ? どうする?」
「どうするって……あー、未菜、勉強してないんでしょ」
「しっ、してるし! てゆーか、ゆりも藍も、頭よすぎるんだよ! はぁ、私だって二人と同じ大学行きたいよー」
「大丈夫だって! ほら、高校入試だってなんとかなったじゃん? 三人で頑張れば受かるって! ね?」
「うぅー、ありがとゆりー! また勉強教えてくださいー」
「はいはい」
……息が詰まるような感覚だった。少し声変わりしたのか、前よりも低く、大人びた声。しかし聞こえてくるそれは、ゆり様のものだった。俺は思わず身を隠し、こっそりと、その様子を伺っていた。ストーカーかよ、と、心の中では突っ込みを入れたが、体と心は一致しなかった。
「じゃあまた明日ね!」
「ん! ばいばーい!」
「じゃーね!」
……あのときの二人と、あんなにも仲良くなっている……。ゆり様は、一人じゃない。……そう思えただけで、俺は十分だった。こっそりと、気づかれないようにそこから離れ
「あの」
「…………え」
「どうかしましたか?」
「あ……え、えっと」
突然目の前に現れたゆり様の顔。突然のことに戸惑いを隠しきれないまま、俺はでたらめに言い繕った。
「え……駅に、向かおうとしてて、迷っ……て…………」
「じゃあ、案内しましょうか?」
「いいいいいいえ! だだだ、大丈夫です!」
「遠慮しないでください。こっちですよ」
「…………」
2メートルほど離れながらついていく。どうにかして撒かないと……。俺は、ゆり様の近くにいちゃいけない。だから、離れないと。
「あの」
「はいっ?!」
「ここに来たのは、初めてですか?」
「あ……いえ、その……前に、一度だけ」
「そうなんですか? ここ数年でこの辺りは大分変わってますからね。小学校も新しくなりましたし、道路も広げられて歩道が広くなって、あぁ、橋も架け直したんですよ」
「……そう、なんですか」
やはり、俺が来たときとは随分違うようだ。街並みも、学校も、ゆり様も。俺のことなんて、覚えていないだろう。
ゆり様と歩く時間は、長かった。適当にあいずちをうちながら離れて歩く。駅までは、あと少し。商店街が見えた。と、急にその姿が脇道に逸れた。慌てて追いかけるとゆり様はにこにこしながら手招きをした。
「こっち、近道ですよ!」
「はぁ……」
俺も脇道に入り、ゆり様のあとについていくと、見覚えのある場所に来た。
「――――」
あの公園。ゆり様と、四つ葉を探した、あの公園だ。ゆり様がくれた四つ葉は、ずっと肌身離さず持っていたが、焼けてしまった。思わず、公園から目をそらした。
「私、結構シャイだったんです」
ゆり様が言う。
「人と関わるのが怖くて、一人でいる方が楽で、友達なんて永遠に出来ないと思ってました」
「…………」
声がでない。
「でも今は、小学校のときに友達になった二人と一緒の高校に行ってて、本当は自分の進路考えなきゃいけないけど、一緒の大学に行けたらいいねなんて言ってて……」
「…………」
なにも言えない。
「私がそういう風になれたのは、ちょっと変な友達がいたからで」
なにも、言わなくでくれ。
「それは……あなたなんじゃないかなって」
「違います」
やっと声が出たと思ったら、その言葉はあまりにも天邪鬼だった。俺はまた自分勝手を重ねる。
「……ルアン、なんでしょ?」
「違います」
「違わない。ルアン、ルアン・サナック。私の大切な友達。忘れたりなんてしないよ!」
「違います! ……大体、こんな人間、見たことないでしょう? む、無理矢理にもほどがあります。いい加減にあきらめて」
「見たことはないけど、分かるんだよ!」
「どうしてそう言えるのですか!」
「だって声が同じだから!」
声? しまった、声か。いやでも、声だけならば言い訳もできる。
……俺は、なんとか自分が『ルアン・サナック』ではないとゆり様に説明したかった。ゆり様が俺を覚えていて、なおかつ俺が俺だと気づいたことには驚いた。そして、嬉しかった。
しかし、ゆり様が俺を覚えてるというのなら、俺はゆり様の前から消えた理由を説明しなければならない。……俺が、故郷を滅ぼしたことを、言わなければならない。そして嫌われてしまうのが怖かった。記憶の中で、好かれたままでいたかった。
「声なんて、似ている人はごまんといます。ゆり様がそうだと思ってもそうだとは限らな」
「今、ゆり様って言った」
「……あ」
しまった。
「……どうしてそんなに私から遠ざかろうとするの? あのときだって、急にいなくなって……ルアンがいなくなっても私、頑張って友達増やしたよ。勉強もして、それなりの高校入って、夢を探すために頑張ったよ。辛かったりしんどかったことも、一人で頑張ったよ。
…………ルアンに、会いたかった。ルアンがいれば、私も強くなれる気がしたから。ルアンがいれば、これからもっと楽しくなる気がしたから。……ルアンのこと、すごく、好きだったから」
「でも……ダメなものは、ダメなんです」
「なんで?」
「なんでって……」
…………なんで、だろう。俺は、どうしてそこまでしてゆり様といることを拒む? 怖いだけ? それだけなのか? だったら気持ちの問題だ。怖いって気持ちをなくせばいい。そして、ゆっくりと、ちゃんと説明して、怒られても、失望されても、それを受け入れるべきだ。
――なのに、まだ、怖い。
「……許されないことを、しました」
「…………」
「人として……絶対にやってはいけなかったことを、しました」
「……そっか」
「私は……それを、あなたに説明するのが、とてつもなく恐ろしいのです」
姫様は、俺を受け入れ、助けてくれた。でも、目の前にいるのは、その記憶を失ったゆり様だ。またそうとは限らない。
「……聞くよ、ちゃんと」
「…………」
「ルアンが一緒にいるかどうかは、そのあと決めればいいよ。ただ、ちゃんと説明して? そうしたら……ダメなら、諦めるから」
「…………」
今間違った決断をしたら、後悔が募るだけだろう。突き放されるのなら、それでいい。ちゃんと、ルアン・サナックとして、ゆり様に向き合おう。ちっぽけな心で、そう、決意した。
「……あの」
「なに?」
俺はポケットに入った布袋を取り出して中身をゆり様に見せた。
「これ、どれくらいの価値ですか?」
「え、結構な大金だよ? どうしたのこんなに……」
「じゃあ、これでなにか食べられますね」
「え? ……うん」
「……長くなりますから、どこか落ち着いたところで、ゆっくり話したいんです。いいですか?」
「それ……話してくれるって、ことだよね?」
「はい」
柔らかく微笑んだゆり様の笑み。俺は、本当はこの人の隣にいる資格なんてないのかもしれない。……でも、受け入れてくれる人がいる。それだけで、今は感謝しよう。
「じゃあ……行きましょうか、ゆり様」
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