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本編
11side 有馬 龍瀬
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俺が真羅を見つけたのは去年の夏、中庭でだった。
木陰で休んでいる彼はどこか消えてしまいそうな儚さを感じた。周りに集まってくることり達はさらにその思いを加速させた。どこかに連れて行ってしまうのではないかと。
小鳥に連れていかれる。そんなことを考える頭だったかと、その時は少しおかしくなっていた。
でも、消えてしまいそうな儚さは本当だと思った。
それから、よく彼が目に留まるようになった。今思えば俺が目で追っていたのかもしれないが。
そんな日々が過ぎていき、俺のこの感情を加速させる出来事があった。
それは秋の体育祭でのこと。彼はリレーの選手だった。
リレーで彼は1位をとった。クラスメイトから囲まれる。その時、隙間から見えた彼の笑顔がとても素敵だった。
もちろん、その笑顔は俺に向けられた訳では無い。
それでも、すごくドキドキした。だから、その時決めた。その笑顔を向けて貰えるように振り向かせてみせると。
この学校では、委員会や生徒会の役員はその委員会の役員が指名するものだった。長や副も勿論指名制。2学年の役員が1学年から一人ずつ指名する。
だから俺は職権乱用した。真羅を指名した。これで少しは関わりができると思っていた。
で、確かに関わりはできたが、真羅と一緒に牡丹が付いてきた。体育祭であの笑顔を向けられていた人物。
そんなこんなで、日々を過ごしていたある日のこと。
少し服装が乱れて慌てている生徒が風紀の扉を開けた。何事かと、その生徒から事情を聞くと、襲われそうになっていたところに真羅が助けに入って来て先生にこのことを伝えてきてと言われたこと。
でも、自分の判断で先に風紀の方に来たことなど。
場所を聞き、風紀メンバーで駆けつける。
駆けつけた時にはもう………
死体と化した輩が3人、胸ぐら掴まれてる瀕死が1人。
そして少しだけしか傷付いていない真羅が。
そんな光景を目にしたメンバーは唖然。
勿論俺も。
普段は大人しい真羅が。その驚きは凄まじいものだった。
真羅も驚きで唖然としている俺たちを見たらから、殺気をしまいこちらに来た。
「すいません。やりすぎちゃいました。…でも!こちらも10発ぐらいはくらったので正当防衛です!」
(((いや、正当防衛の域超えてる!!)))
多分みんなの気持ちが揃っただろう。
「……はぁー。やりすぎだ!!いいか?流石にこんだけやられたら俺でも死ぬぞ。」
「大丈夫です!息はあるので!」
「違う!!そうじゃない!!」
ここから1時間近く説教した。
もちろん、4人分の死体(もどき)は保健室から医療機関へ搬送されたのを見送った後に。
そしてまた、同じことが。前回は気持ち悪かったからと言っていたが今回も同じだろうと踏んで聞いたのだが
「大切な人に似てたから」と。
大切な人?
混乱した。
タイセツナヒト
タイセツナヒト?
………………………
家族だよ!………家族だよね?
有馬不安。
###
遅くなりすいませんでした。大変お待たせいたしました!!
木陰で休んでいる彼はどこか消えてしまいそうな儚さを感じた。周りに集まってくることり達はさらにその思いを加速させた。どこかに連れて行ってしまうのではないかと。
小鳥に連れていかれる。そんなことを考える頭だったかと、その時は少しおかしくなっていた。
でも、消えてしまいそうな儚さは本当だと思った。
それから、よく彼が目に留まるようになった。今思えば俺が目で追っていたのかもしれないが。
そんな日々が過ぎていき、俺のこの感情を加速させる出来事があった。
それは秋の体育祭でのこと。彼はリレーの選手だった。
リレーで彼は1位をとった。クラスメイトから囲まれる。その時、隙間から見えた彼の笑顔がとても素敵だった。
もちろん、その笑顔は俺に向けられた訳では無い。
それでも、すごくドキドキした。だから、その時決めた。その笑顔を向けて貰えるように振り向かせてみせると。
この学校では、委員会や生徒会の役員はその委員会の役員が指名するものだった。長や副も勿論指名制。2学年の役員が1学年から一人ずつ指名する。
だから俺は職権乱用した。真羅を指名した。これで少しは関わりができると思っていた。
で、確かに関わりはできたが、真羅と一緒に牡丹が付いてきた。体育祭であの笑顔を向けられていた人物。
そんなこんなで、日々を過ごしていたある日のこと。
少し服装が乱れて慌てている生徒が風紀の扉を開けた。何事かと、その生徒から事情を聞くと、襲われそうになっていたところに真羅が助けに入って来て先生にこのことを伝えてきてと言われたこと。
でも、自分の判断で先に風紀の方に来たことなど。
場所を聞き、風紀メンバーで駆けつける。
駆けつけた時にはもう………
死体と化した輩が3人、胸ぐら掴まれてる瀕死が1人。
そして少しだけしか傷付いていない真羅が。
そんな光景を目にしたメンバーは唖然。
勿論俺も。
普段は大人しい真羅が。その驚きは凄まじいものだった。
真羅も驚きで唖然としている俺たちを見たらから、殺気をしまいこちらに来た。
「すいません。やりすぎちゃいました。…でも!こちらも10発ぐらいはくらったので正当防衛です!」
(((いや、正当防衛の域超えてる!!)))
多分みんなの気持ちが揃っただろう。
「……はぁー。やりすぎだ!!いいか?流石にこんだけやられたら俺でも死ぬぞ。」
「大丈夫です!息はあるので!」
「違う!!そうじゃない!!」
ここから1時間近く説教した。
もちろん、4人分の死体(もどき)は保健室から医療機関へ搬送されたのを見送った後に。
そしてまた、同じことが。前回は気持ち悪かったからと言っていたが今回も同じだろうと踏んで聞いたのだが
「大切な人に似てたから」と。
大切な人?
混乱した。
タイセツナヒト
タイセツナヒト?
………………………
家族だよ!………家族だよね?
有馬不安。
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遅くなりすいませんでした。大変お待たせいたしました!!
応援ありがとうございます!
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みんなの感想(1件)
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もう更新されないかもしれませんが、更新楽しみにしてます!あまり無理せずにできる範囲でお願いしますm(_ _)m
ありがとうございます( *´꒳`* )
ちょー亀さん投稿になりますがマジでちょこちょこ投稿していきます!!
これからもよろしくお願いいたします( ・∇・)