タイムトリッパー ~能力者達の時間戦争~

Pakkiraa

文字の大きさ
3 / 17
0章 旅の始まり

第2話 戦闘

しおりを挟む
「処刑…………?」
状況が理解出来ずぽかんとしているミリアの隣で、コウキが眉をひそめる。
「やっぱり…………」
「コーキ?何か知ってるの?」
「お嬢様、ここにいてください。あいつは____」

ドォン

2度目の謎の爆発が屋敷を襲った。

「で、でも!」
ミリアは何か言いたげに口を開くが、もうその場にコーキはいなかった。

「お前は…………おかしい…………主様からもらった資料にはミリア・ローゼルリッヒただ1人がここに住んでいたはずでは………」
窓をとびこえ屋敷の外に出たコーキを見て男は困惑する。
「そりゃあ、俺はだからな。」
コウキはミリアに使っているような敬語を話さず、険しい顔で男を睨む。
「元からいなかった人間…………そうか…………お前は…………ふくく………面白い。」
何かを悟ったのか、男はニヤリと下品に笑った。
「その言い方からすると、?」
コウキの顔がさらに険しくなる。

「ち、ちょっと待って!」
やっとの事で窓をとびこえたミリアが声を上げた。
「!?お嬢様!出てきては___」
「へ?」
ガンッ

「ほう…………今のを受け止めるか…」

一瞬の出来事だった。
窓からでてきたミリアを狙い、男が懐のナイフを抜いてミリアに急接近。
ナイフをミリアに突き刺そうとしたところをコウキがで受け止めた。

「その剣…………どこから出した?」
男がまじまじとコウキの黒い剣を見つめる。
「さぁ、な!」
「ッ!」
鍔迫り合いをコウキが制し、男は後ろに飛ぶ。

「なるほど。お前のは念か………5属性か、厄介だな………」
「そんな万能じゃねぇよ。それに、お前に自分の手の内を教えるわけないだろ?」
するとコウキの背中あたりからサラサラとが黒い剣に向かって流れて行き、周りにまとわりついてさっきまで細い剣だったものがたちまち大剣へと姿を変えた。
「何かわからんが、そんなバカでかい剣でも俺のには敵わない。」
そう言って男は腰のホルスターから拳銃を取り出す。
「じ、銃!?」
コーキの後ろでミリアが顔を青くする。現物を見たのは初めてだったが、ミリアは銃についての書籍を屋敷の書斎で読んだことがあった。
「そ、それに、それはなんなの、コウキ……」
ミリアは驚きと恐怖を帯びた顔でコーキの大剣を見つめる。
「お嬢様、今は説明している暇はございません。少しお下がりください。」
コウキは振り返らず男を睨みながらミリアに言った。
「え、ええ」
ミリアが二人から距離を取ろうとした時、
「遅い!」

パァン!

男がミリアにむかって発砲した。
「!」
ミリアは銃声に驚き、咄嗟に顔を覆う。

だが、放たれた弾丸がミリアに届くことは無かった。
弾丸は何故かミリアの手前で止まり、ゆっくりと自らが放たれた銃口へと方向を変えていった。そして、放たれた時よりも速く、そして正確に男の眉間にめり込み、男の体の中で巨大な爆発をおこした。
男は腰から上が吹き飛び、噴水のように血を吹き出し力なく地面に倒れ込んだ。
即死だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。 それが約50年前。 聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。 英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。 俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。 でも…英雄は5人もいらないな。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...