タイムトリッパー ~能力者達の時間戦争~

Pakkiraa

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0章 旅の始まり

第1話 襲撃

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ザクッ、ザクッ

見渡す限りの雪景色、その白い地面から力強くそびえ立つたくさんの木々。
そんな森の中にひとつ、大きな屋敷が建っていた。

ザクッ、ザクッ

その屋敷は雪を被り、ウエディングドレスのような華やかさとほんの少しの奇妙さを醸し出していた。

ザクッ、ザクッ

その屋敷の入口の前に、1人の青年がいた。

ザクッ、ザクッ

その青年は玄関前に積もった雪をかきあげていた。

ザクッ、ザクッ

雪かきがひと段落着いたらしく、青年は玄関前の階段に腰掛ける。
(ふぅ……………疲れた………)
青年が小さくため息をついていると、
「遅かったわねコウキ!そんなに遅いと解雇しちゃうわよ?」
勢いよく玄関の扉が開き、元気な黒髪の少女が出てきて、わざとらしくケラケラと笑った。
コウキと呼ばれた青年は少しむぅ、とした表情をし、
「お言葉ですが、お嬢様。炊事洗濯掃除見回りとその他諸々、俺がいなければ誰がするのですか?」
と、仕返しとばかりにいたずらっぽく笑いながら言った。
「うっ………じ、冗談よ………」
少女は反論できなかったからか、さっきまでの威勢をなくし、少し後ずさる。
「それで、どうしたのですか?お嬢様。」
「雪かきの進捗をこのミリア様が直々に見に来てあげたのよ!感謝しなさい!」
ミリアと名乗った少女は発育途中の小さな胸を張る。
「そうですか。それはありがとうございます。では、用はないのですね。外は冷えます。早くお屋敷の中へ。」
と、コウキは自分が着ていたコートをミリアの肩にかけて屋敷の中に入るように促す。
「ち、ちょっと待ってよ!」
焦ったようなミリアの声を聞き、コウキがまたもやいたずらっぽく笑う。
「どうしたのですか?頭首の娘である貴方様が、俺のような平民の様子を、キッッッッッッッチョーな予定をさいて見に来てくださったのでしょう?では、お嬢様のキッッッッッッッッッッッッッッチョーな時間を無駄にしないよう、平民である俺は気を使わなければならないのですよ。」
「わ、わかったから!本当はあなたとお話がしたかっただけなの!でもそれを言うのが恥ずかしくて………あぁもう!」
ミリアは顔を赤くして頬を膨らませる。彼女は態度こそ大きいが、まだ10代前半の少女だった。
「冗談はそこまでにして……」
と言いながらコウキは時計眺めた。
「どうしたの?」
普段コウキの笑顔以外をあまり見た事がなかったミリアは初めて見るコウキの表情に少し困惑した。
「いえ、なんでもございません。それに、お嬢様がその気なら、炊事等をお教え致しますよ?」
と、いつもの笑顔で言った。
それを聞くとミリアは
「ほ、本当に!?」
と、目を輝かせた。
「じゃあ、お屋敷に戻りますよ。」
と、コウキが少し肩を震わせながら言った。


この屋敷に住んでいるのはコウキとミリアだけだった。頭首の娘とはいえ、とある事情でミリアは一家を追放されたらしく、長年使われていなかったこの屋敷に移り住んだのである。
コーキは移り住むタイミングで雇ったミリアのたった1人の使用人だ。


「ここを……こう?」
「そうです。お上手ですよ。」
現在ミリアは掃除と洗濯をコーキに叩き込まれ、気晴らしとちょっとした小腹満たしでコウキから料理を教わっていた。
「いいですか?お嬢様。生活には食事の栄養バランスが欠かせません。1日3食で必ず1食にひとつは野菜を加えましょう。彩りも良くなります。」
完成した野菜炒めを食べながらコーキがそう言った。
「へぇー、コーキはなんでも知ってるのね。」
と、ミリアが感心したように言った。が、
「別に、ここが普通の町から隔離されている場所にあるので一般常識が流れてこないだけだと思います。」
と、特に誇らしげにする訳でもなく美味しそうにミリアが作った野菜炒めを口に運ぶ。
「でもなんで?」
と不意にミリアがコウキに聞く。
「何がですか?」
コーキは首を傾げる。
「なんで今日、生活に必要なことを色々教えてくれたの?今までそんなこと無かったのに…」
「そ、それは…………」
コーキが困ったように笑った時、

ドォン!

爆音と振動が屋敷を揺らした。
「!?」
驚いたコーキは窓の外を見た。
外には、ある一人の男性がたっていた。
その男はこう言った。
「ミリア・ローゼルリッヒ。貴様をの命令により……

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