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1章 1幕 疫病の時代
第8話 インタビューと記憶消去
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「よ、よろしくお願いします…」
コウキはアサグチのにやけ顔に顔を引き攣らせながら握手をした。それにアサグチは気づいたのか、
「す、すまない。少し気持ち悪い顔をしていたかな。私は興味があることに取り組むといつもそうなんだ。直そうとは思っているんだけどね。」
と、申し訳なさそうに言った。
「外観がどうであれ好きなことに熱中できるのは良いことです。」
そうコウキは短く返すと早速本題に入った。
「黒血病が出たのは11年前だったかな。11月の25日だったね、最初に確認されたのは。」
「なんでそんなに正確な日付を覚えて要るのかって?忘れもしないさ。世界初の黒血病の感染者は私の恋人だったからね。
「あぁ、良いんだ、気を使ってくれなくても。過ぎたことだしね。
「原因不明の不死の病。それに感染した彼女はもちろん1人、誰もいない山奥の施設に隔離された。
「でも不思議なことに彼女はその建物から脱走したんだ。それから今まで行方不明なんだけどね。生きているのかさえ分からない状態さ。
「ちょうどその頃からかな。1人、また1人と黒血病患者が増えていったんだ。で、流れるように世界中に広がってあっという間に混沌の中ってわけさ。
「今日はありがとうございました。」
メモ帳をポケットにしまい、コウキ達は頭を下げる。
そしてこの場を去ろうとしたとき
「Time Tripper」
と、アサグチが言った。
「え?」
ユウトが振り向いた時
拳銃の銃口がこちらを真っ直ぐと見ていた。
「この前も何人かここに私の話を聞きに来たよ。ま、薬で本当のこと全部吐かせて、ここで聞いた話すべて記憶から消したからなんも成果なしに帰ったんだろうけどね。君たち、100年前からタイムスリップしてきたんだってねぇ?」
そう淡々とアサグチは言った。
「チッ」
ユウトが出口に向かって走ろうとした時、出口にマグと5人の男がアサルトライフルを構えて出口を塞いでいた。
「なるほど。グルだった訳か。」
コウキがマグたちを睨む。
「ここの情報を外部に持っていかれると少々厄介でね。初の感染者の愛人がここフロントラインにいるとなると、逃亡の支援者として真っ先に疑われるのは彼になる。そうなるとこちらの評価も下がってしまうのでね。」
マグは感情のない笑顔でそう言った。
「お嬢様。私の近くに。」
「う、うん」
「こわーい。俺も守ってー。」
「お前は早くレールガンの準備。」
「はいはい。久々だから失敗するかもよ?」
「人は殺さん。向こうもこっちを殺す気無さそうだし。」
「作戦会議は終わりかね?じゃあ、せいぜい足掻くといい。」
マグが「撃て。」と短く指示する。
アサグチの拳銃含め、コウキ達を囲んでいた銃口はいっせいに金属の針がついたプラスチックの容器を打ち出した。
コウキはアサグチのにやけ顔に顔を引き攣らせながら握手をした。それにアサグチは気づいたのか、
「す、すまない。少し気持ち悪い顔をしていたかな。私は興味があることに取り組むといつもそうなんだ。直そうとは思っているんだけどね。」
と、申し訳なさそうに言った。
「外観がどうであれ好きなことに熱中できるのは良いことです。」
そうコウキは短く返すと早速本題に入った。
「黒血病が出たのは11年前だったかな。11月の25日だったね、最初に確認されたのは。」
「なんでそんなに正確な日付を覚えて要るのかって?忘れもしないさ。世界初の黒血病の感染者は私の恋人だったからね。
「あぁ、良いんだ、気を使ってくれなくても。過ぎたことだしね。
「原因不明の不死の病。それに感染した彼女はもちろん1人、誰もいない山奥の施設に隔離された。
「でも不思議なことに彼女はその建物から脱走したんだ。それから今まで行方不明なんだけどね。生きているのかさえ分からない状態さ。
「ちょうどその頃からかな。1人、また1人と黒血病患者が増えていったんだ。で、流れるように世界中に広がってあっという間に混沌の中ってわけさ。
「今日はありがとうございました。」
メモ帳をポケットにしまい、コウキ達は頭を下げる。
そしてこの場を去ろうとしたとき
「Time Tripper」
と、アサグチが言った。
「え?」
ユウトが振り向いた時
拳銃の銃口がこちらを真っ直ぐと見ていた。
「この前も何人かここに私の話を聞きに来たよ。ま、薬で本当のこと全部吐かせて、ここで聞いた話すべて記憶から消したからなんも成果なしに帰ったんだろうけどね。君たち、100年前からタイムスリップしてきたんだってねぇ?」
そう淡々とアサグチは言った。
「チッ」
ユウトが出口に向かって走ろうとした時、出口にマグと5人の男がアサルトライフルを構えて出口を塞いでいた。
「なるほど。グルだった訳か。」
コウキがマグたちを睨む。
「ここの情報を外部に持っていかれると少々厄介でね。初の感染者の愛人がここフロントラインにいるとなると、逃亡の支援者として真っ先に疑われるのは彼になる。そうなるとこちらの評価も下がってしまうのでね。」
マグは感情のない笑顔でそう言った。
「お嬢様。私の近くに。」
「う、うん」
「こわーい。俺も守ってー。」
「お前は早くレールガンの準備。」
「はいはい。久々だから失敗するかもよ?」
「人は殺さん。向こうもこっちを殺す気無さそうだし。」
「作戦会議は終わりかね?じゃあ、せいぜい足掻くといい。」
マグが「撃て。」と短く指示する。
アサグチの拳銃含め、コウキ達を囲んでいた銃口はいっせいに金属の針がついたプラスチックの容器を打ち出した。
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