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1章 2幕 疫病の始まり
第15話 人工色力石
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『あの石、虹波の照合結果が厄介だった。』
「今までに見てきた石にないくらい暗い色をしているけど、それと関係あるの?」
ユウトが聞く。
『ユウトはさ、3色以上の色を混ぜ合わせたことある?』
「なんすか急に。そりゃ混ぜる色にもよるかもですけど、すげぇ黒に……ってまさか」
『そう、あの石は複数力を持つ。元の能力よりは劣化するみたいだけど、ほんっと、することが人じゃないね。3人の人間を1人に合体させるのと同じだよ…』
アキラが苦しそうに言う。
「人を3人………って、色力石に自我があるんですか?」
ミリアが驚いたように言う。
『まぁ、結構あやふやなんだけどね、融合型の能力者が契約時や、寝てる時とかの何かしらの意識が肉体を離れている時に石の中にいる何かと会話したって事例は珍しくないんだよ。コウキも石と話したことあるんだってさ。』
「へぇ……」
『で、虹波って言うのはその石が発する特殊な波形のことを言うんだ。その波形は石の能力によって違っていて、能力が似ていると虹波も似るって感じ。そしてあの人工色力石からは3つの虹波が検出された。3つの力が混ざってぐちゃぐちゃになっているんだよ。』
「その力ってのは?」
ユウトが聞いた。
『一つはコウキが言ったように望み通りの薬を作り出すことができる能力だ。でも劣化して作ることができる薬の内容に限界ができるのと、一度しか薬を作り出せないみたい。そして二つ目は自身の形状を変化させる能力。これは何が劣化しているかとか、何に変化するかは分からなかった。で、問題は三つ目だ』
「三つ目____」
ミリアが繰り返すようにそう口にした時
メキッ、メキメキッ
そう、何かを無理やり曲げたような音が響いた。
ミリアとユウトが視線をコウキの方に戻すと、
「ふっ、あはははははは、はははははははははははははははははハハハハハハハハhahahahahahahahahaハhahahはahaっ‼︎‼︎‼︎‼︎」
アサグチが顔を歪めながら大きく笑っていた。
その姿は何か別のものに成り代わろうと歪いびつに曲がり、くねり、膨らんでいった。筋肉が破裂し、表皮が破れより強固な皮が新たに太く伸びた骨にまとわりつく。胴体が徐々に膨れ、笑顔で歪んだ顔が体にめり込み長い足が数本、腹から突き出て伸びていく。
『あれは……………』
カメラ越しに異形のものを見たアキラが息を呑む
「蜘蛛だな」
ユウトが身構えながら言う。ミリアは言葉を失い、膝をついた。
「はぁ…なんとか戦意を無くそうとしたけど無理だった。」
厳しい顔をしながらコウキがユウトの元へ下がってきた。
「こ、コウキ………」
コウキの存在に気がついたミリアは必死にコウキの服を掴んだ。
「お嬢様………少し、失礼いたします。」
とコウキはミリアの首元に軽く手刀をいれた。たちまちミリアは意識を失い倒れ込んだ。
「なんで」
「彼女は子供だ。刺激が強い。」
コウキは短く答えると、ミリアを呼吸できるように穴を開けた砂鉄の箱に優しく入れ、蓋を閉じる。
「さてユウト、どうやってあれに勝とう?」
「いつも通り、カッコつけてカッコよく勝つ!!!!!!」
「はぁ、ちょっとは作戦をだな。」
「ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
ユウトたちの会話を遮ってアサグチだったものが奇声をあげ、鎌のような前足を大きく振り回した。
「おあっと!あっぶね」
それを2人は飛んでかわした。ミリアが入っている箱もコウキが浮かせる。
「作戦会議してる暇ある?」
ユウトが次々と繰り出される斬撃をかわしながら言った。
「………はぁ。とりえず支部長に解析頼んで、何かわかるまで手当たり次第につつくか。」
『解析頼まれた。アスカも手伝って!』
『りょうかーい!任せて!!!!』
「ユウト!お前は左からだ!2人で左右に別れながら蜘蛛の後ろで合流、レールガンを打ち込む。今回は手加減しなくてもいい!」
「オーケイ相棒!かますぞ!」
それぞれの役割が決まってところで、コウキたちは改めて巨大蜘蛛に対峙するのだった。
「今までに見てきた石にないくらい暗い色をしているけど、それと関係あるの?」
ユウトが聞く。
『ユウトはさ、3色以上の色を混ぜ合わせたことある?』
「なんすか急に。そりゃ混ぜる色にもよるかもですけど、すげぇ黒に……ってまさか」
『そう、あの石は複数力を持つ。元の能力よりは劣化するみたいだけど、ほんっと、することが人じゃないね。3人の人間を1人に合体させるのと同じだよ…』
アキラが苦しそうに言う。
「人を3人………って、色力石に自我があるんですか?」
ミリアが驚いたように言う。
『まぁ、結構あやふやなんだけどね、融合型の能力者が契約時や、寝てる時とかの何かしらの意識が肉体を離れている時に石の中にいる何かと会話したって事例は珍しくないんだよ。コウキも石と話したことあるんだってさ。』
「へぇ……」
『で、虹波って言うのはその石が発する特殊な波形のことを言うんだ。その波形は石の能力によって違っていて、能力が似ていると虹波も似るって感じ。そしてあの人工色力石からは3つの虹波が検出された。3つの力が混ざってぐちゃぐちゃになっているんだよ。』
「その力ってのは?」
ユウトが聞いた。
『一つはコウキが言ったように望み通りの薬を作り出すことができる能力だ。でも劣化して作ることができる薬の内容に限界ができるのと、一度しか薬を作り出せないみたい。そして二つ目は自身の形状を変化させる能力。これは何が劣化しているかとか、何に変化するかは分からなかった。で、問題は三つ目だ』
「三つ目____」
ミリアが繰り返すようにそう口にした時
メキッ、メキメキッ
そう、何かを無理やり曲げたような音が響いた。
ミリアとユウトが視線をコウキの方に戻すと、
「ふっ、あはははははは、はははははははははははははははははハハハハハハハハhahahahahahahahahaハhahahはahaっ‼︎‼︎‼︎‼︎」
アサグチが顔を歪めながら大きく笑っていた。
その姿は何か別のものに成り代わろうと歪いびつに曲がり、くねり、膨らんでいった。筋肉が破裂し、表皮が破れより強固な皮が新たに太く伸びた骨にまとわりつく。胴体が徐々に膨れ、笑顔で歪んだ顔が体にめり込み長い足が数本、腹から突き出て伸びていく。
『あれは……………』
カメラ越しに異形のものを見たアキラが息を呑む
「蜘蛛だな」
ユウトが身構えながら言う。ミリアは言葉を失い、膝をついた。
「はぁ…なんとか戦意を無くそうとしたけど無理だった。」
厳しい顔をしながらコウキがユウトの元へ下がってきた。
「こ、コウキ………」
コウキの存在に気がついたミリアは必死にコウキの服を掴んだ。
「お嬢様………少し、失礼いたします。」
とコウキはミリアの首元に軽く手刀をいれた。たちまちミリアは意識を失い倒れ込んだ。
「なんで」
「彼女は子供だ。刺激が強い。」
コウキは短く答えると、ミリアを呼吸できるように穴を開けた砂鉄の箱に優しく入れ、蓋を閉じる。
「さてユウト、どうやってあれに勝とう?」
「いつも通り、カッコつけてカッコよく勝つ!!!!!!」
「はぁ、ちょっとは作戦をだな。」
「ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
ユウトたちの会話を遮ってアサグチだったものが奇声をあげ、鎌のような前足を大きく振り回した。
「おあっと!あっぶね」
それを2人は飛んでかわした。ミリアが入っている箱もコウキが浮かせる。
「作戦会議してる暇ある?」
ユウトが次々と繰り出される斬撃をかわしながら言った。
「………はぁ。とりえず支部長に解析頼んで、何かわかるまで手当たり次第につつくか。」
『解析頼まれた。アスカも手伝って!』
『りょうかーい!任せて!!!!』
「ユウト!お前は左からだ!2人で左右に別れながら蜘蛛の後ろで合流、レールガンを打ち込む。今回は手加減しなくてもいい!」
「オーケイ相棒!かますぞ!」
それぞれの役割が決まってところで、コウキたちは改めて巨大蜘蛛に対峙するのだった。
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