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第1章:7度目の人生は侍女でした!
15. 優しく甘い言葉は、オーウェンだから許される。
カイル殿下からイーディス様への返書を受け取り、私は執務室を出ました。
なんだかんだでいい感じに進みました。
成果が出るってことは、どんなことでも嬉しいものです。
心も体も、軽く、羽根のようです。
(よかったわ。イーディス様の幸せが見えてきたわ)
イーディス様は痛いところのある方ですけども、カイル殿下に向ける気持ちは純粋で本物です。
お仕えする侍女として、一人の女性として、イーディス様には報われて欲しいと願っていました。
今回の件で、内面にはかなりディープな暗黒面を備えていることがわかりましたが、それでも私の気持ちは変わりません。
せめて婚約から新婚時代までは想われる方に一心に思われてもらいたい。
心の平安を得、幸せになってほしい。
貴族は血統第一主義ですので、結婚は夫婦としては無関心になってしまうことも多いですが、両思いであれば異なる運命もあるかもしれませんし。
正直、このお手紙大作戦で、傷心のカイル殿下に少しでもつけ入れれば良しとも考えていました。
ですが今日の様子だと、かなーり奥地まで踏み込めたようです。
イーディス様、吉報ですよ!
早く屋敷に戻って報告をしたい!
でも。
その前に。
私にも癒しが必要だと思うんです。
お仕事が頑張れるもう一つの目的……。
イケメンで目の保養です!
「オーウェン」
私は執務室のすぐ外に控えていたオーウェンに声をかけました。
公式行事でもあったのでしょうか。いつもはシンプルな礼装なのですが、今日は豪華な王室専用のお仕着せ姿です。
お仕着せは行事の時のみに着用されます。
特に執事や侍従といった上級使用人の着用するものは、法により定められていて、指定された伝統的なスタイルの衣装を身につけることになっているのです。
伝統衣装。
生地も最高級、仕立ても一流。ですが、数世紀前に流行ったデザインの一品。
格式は高いのかもしれませんが、どこから見ても古臭くヤボったい感じは否めません。
それがどうしたことでしょう。
あんなにジジくさい衣装が、オーウェンが着ているだけで、最新のモードと言ってもいいくらい洗練されて見えるのです。
イケメンは服を選ばない! といったところでしょうか。
ちくしょう。胸が高まるではないですか!
私は胸のときめきを悟られないように、あえて真っ直ぐ前を向いたまま口を開きました。
「オーウェン、今日は殿下の執務室にいなかったけど、外にいたんだね」
オーウェンはカイル殿下のお気に入りの侍従。
いつでもどこでもカイル殿下の側に控えていなければなりません。
「イーディス様の手紙を一人でお楽しみになりたいのか、侍従は入室を許されなかったんだ。でも殿下から離れるわけにはいかないからね。ここで控えていたんだよ」
オーウェンはしみじみ私を眺め、息を吐きました。
「今日もダイナは顔もドレスもかわいいのに、なのに俺はこんな格好だよ。カッコ悪い……」
「な、何いってんのよ」
かわいいだなんて!
確かに今日のドレスはイーディス様のお下がりで頂いた数年前のものですけど、最上級の品物です。
ドレスは褒めてもらってもいいと思います。
顔は……。
私は自分で言うのもなんですが、平凡でこれと言って特徴があるわけではありません。
でも、嬉しいじゃないですか!
オーウェンって何てこう女心を揺さぶっちゃうんでしょう。
なんだかんだでいい感じに進みました。
成果が出るってことは、どんなことでも嬉しいものです。
心も体も、軽く、羽根のようです。
(よかったわ。イーディス様の幸せが見えてきたわ)
イーディス様は痛いところのある方ですけども、カイル殿下に向ける気持ちは純粋で本物です。
お仕えする侍女として、一人の女性として、イーディス様には報われて欲しいと願っていました。
今回の件で、内面にはかなりディープな暗黒面を備えていることがわかりましたが、それでも私の気持ちは変わりません。
せめて婚約から新婚時代までは想われる方に一心に思われてもらいたい。
心の平安を得、幸せになってほしい。
貴族は血統第一主義ですので、結婚は夫婦としては無関心になってしまうことも多いですが、両思いであれば異なる運命もあるかもしれませんし。
正直、このお手紙大作戦で、傷心のカイル殿下に少しでもつけ入れれば良しとも考えていました。
ですが今日の様子だと、かなーり奥地まで踏み込めたようです。
イーディス様、吉報ですよ!
早く屋敷に戻って報告をしたい!
でも。
その前に。
私にも癒しが必要だと思うんです。
お仕事が頑張れるもう一つの目的……。
イケメンで目の保養です!
「オーウェン」
私は執務室のすぐ外に控えていたオーウェンに声をかけました。
公式行事でもあったのでしょうか。いつもはシンプルな礼装なのですが、今日は豪華な王室専用のお仕着せ姿です。
お仕着せは行事の時のみに着用されます。
特に執事や侍従といった上級使用人の着用するものは、法により定められていて、指定された伝統的なスタイルの衣装を身につけることになっているのです。
伝統衣装。
生地も最高級、仕立ても一流。ですが、数世紀前に流行ったデザインの一品。
格式は高いのかもしれませんが、どこから見ても古臭くヤボったい感じは否めません。
それがどうしたことでしょう。
あんなにジジくさい衣装が、オーウェンが着ているだけで、最新のモードと言ってもいいくらい洗練されて見えるのです。
イケメンは服を選ばない! といったところでしょうか。
ちくしょう。胸が高まるではないですか!
私は胸のときめきを悟られないように、あえて真っ直ぐ前を向いたまま口を開きました。
「オーウェン、今日は殿下の執務室にいなかったけど、外にいたんだね」
オーウェンはカイル殿下のお気に入りの侍従。
いつでもどこでもカイル殿下の側に控えていなければなりません。
「イーディス様の手紙を一人でお楽しみになりたいのか、侍従は入室を許されなかったんだ。でも殿下から離れるわけにはいかないからね。ここで控えていたんだよ」
オーウェンはしみじみ私を眺め、息を吐きました。
「今日もダイナは顔もドレスもかわいいのに、なのに俺はこんな格好だよ。カッコ悪い……」
「な、何いってんのよ」
かわいいだなんて!
確かに今日のドレスはイーディス様のお下がりで頂いた数年前のものですけど、最上級の品物です。
ドレスは褒めてもらってもいいと思います。
顔は……。
私は自分で言うのもなんですが、平凡でこれと言って特徴があるわけではありません。
でも、嬉しいじゃないですか!
オーウェンって何てこう女心を揺さぶっちゃうんでしょう。
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