under monster the world

ツルギ

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第一章 アンダーシティの始まり

You will surely know the truth.

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語り手 「前回のあらすじ。
今日もいつも通り作り話を呑気に話していた能也。
案の定、モブ設定の男に馬鹿にされ…
メンタルはズタボロ!!
そんな中、
たま~に一緒に帰っている松寺類と出くわし、
類は能也の言う世界、所謂「アンダーシティー」へ行く方法を知ってると言い、
5人はそのやり方に従い動くことに。
そしてワープホールが開き、
入った先にあったのは…
崩壊した都市が広がる、終焉のような世界だった。
そんな中突如、類が消えた。
そしてそんな類と立ち代り入れ替わりの如く登場したのが…謎の人だった。
果たして、5人はこのシティーで無事に生きられるのか!!」

?? 「…ははっ、そんなに怖がらずに。
僕は怪しい人じゃないからね。」

しずく 「ど、どう見ても怪しいじゃないですか…!」

れいか 「そうよ!
急に来て僕怪しい人じゃないって言ってる人は大体怪しいに決まってるわ!」

こうすけ 「そもそも、
なんで誰も居ないはずのこの世界に人がいるんだ!!」

のうや 「色々情報量多くて混乱する…!!」

?? 「そんな言うことかい…?」

5人 「名前名乗らない時点で察しろよ!!!!!!」

?? 「こ、怖いよ皆~!
そんな血相変えて僕を睨みつけて~!!




…いいだろう。名前、教えようじゃないか。
ただし!謎解きに答えてからにして欲しいねぇ…!!」

れいか 「私頭使う系嫌い~!」

こうすけ 「れいかお前、頭良かったんじゃないのか?笑」

れいか 「いやいやいや!
今のは冗談冗談!w
真に受けすぎよ煽り少年~」

こうすけ 「いちいちいちいち…!」

のうや 「ストーップ!
一旦落ち着こう。
謎解き解くためにも、
喧嘩せず、静かになって集中しないと。
んで?その謎解き用の紙はどこにあんの!」

?? 「ちゃんとあるから、ちょっと待ってな!
……あれ?ないぞ…?
あれ、あれぇ…?
あれぇぇぇ…?」

るき 「…?
なんか落ちてるよ!」

のうや 「なんかの暗号…?
しかも所々燃えて穴が空いた所があって読めない…!!」

(謎解きのやつ↓)
○ I Ga I ✕
ーーーーーーー
○ I 神話 I ○ = ムーン+Ἀφροδίτη
ーーーーーーー
○ノ Love ノ ⚔️

しずく 「これ、日本語ですかね…?」

こうすけ 「右のやつか。
…日本語というよりかは、
外国語って感じだな。」

しずく 「外国語ですか…
もしかして、ギリシャ語?」

こうすけ 「ギリシャ語…
確かにそうだ!」

しずく 「耕助先輩も知ってたんですか?」

こうすけ 「ま、まぁ…
多言語のことについて勉強した時に、
少しやっただけなんだけどね。




…?だとしたら、
ギリシャと言ったらギリシャ神話。
そして右のἈφροδίτηはギリシャ語で
アフロディーテ。
ムーム日本語で月。
月は月の女神、アルテミスを示している。
その証拠に…
右にあるのは真ん中にはキーワード、
右と左は○×があり、その人に関連するかしないかを表すものだと考える。
GaはGolden appleの単語2文字の頭文字を取ったもので、日本語に直すと…」

れいか 「黄金の林檎…」

こうすけ 「やっぱり。
その黄金の林檎はギリシャ神話にある、オリンポス十二神の内3人が奪い合った物。
そしてその中の一人がアフロディーテ、
だから左は○、右は関わってないから✕
真ん中にある神話はどちらも○
下にあるLoveは日本語に直すと、愛。
アフロディーテは愛と美の女神と言われているから○、
アルテミスは月の女神だから✕
⚔️なのは力強い事を表しているからだと思う。

そして答えは、アルテミス+アフロディーテになる!!」

?? 「僕はそんな長い名前じゃないよ。
まぁ、求め方は合ってるんだけどね。」

れいか 「ありゃま、耕助どんまい…」

こうすけ 「いや、アルディーテだろ。」

アルデ 「な、なんでわかった…?」

こうすけ 「さっき、アルデさん…
食い気味で
『僕はそんな長い名前じゃないよ。』
って言ってたよね?
…アルディーテって答えが出たのは、
その言葉と、プラスだ。
違和感が拭いきれなかったから、
アルテミスのアルと、
アフロディーテのディーテを合体させたってわけだ。
つまりあんたは女性だろ。」

アルデ 「はぁ~、
一部を燃やしたから…
外から来た人には絶対に分からないと思ったんだけど…
…見破られてたようですね。」

のうや 「なるほど、だからスタイルがいいわけだ。」

こうすけ 「そこかよ!!!!」

のうや 「初めて会ってすぐ質問するのはあれかもしれませんが…
類先輩、知りませんか?」

アルデ 「類、さんですか…
貴方達がここに降り立ってから、
類さんかは分かりませんが、
誰かが私の横を通って走り去っていきましたかね…」

のうや 「ありがとうございます!
よし…急いで探そう。」

アルデ 「待って下さい、
私も同行してもいいでしょうか…?」

のうや 「…それについては話し合う時間を下さい。
皆の意見が優先順位なので。」

アルデ 「あっ、はい。」

(皆が丸になってコソコソ話す)

こうすけ 「あの人怪しい…
この世界の人なら、
ギリシャ神話の事なんて絶対知らないはず…」

しずく 「しかも、
名前がバレた瞬間にタメ口から敬語に変わりましたからね…」

れいか 「類先輩が居なくなってから来たってのも、おかしいし怪しいね…」

るき 「ギリシャ神話のことあんまりわかんないけど、
ここまで都市が崩壊してるのに頭が良い!
この世界にも文明はあったのかな…?」

こうすけ 「そんな事は無いと思うな。
多分だが…」

のうや 「そんな事より、
信じるか信じないかだよ!」

こうすけ 「だよな…
言葉遣いで誤魔化してるだけで、
本当は化け物かもしんないし…」

れいか 「私は信じる。」

しずか 「私もです。最初は怪しいとは思ってたのですが…
相手を表面上だけで判断してはいけませんから。」

るき 「僕も!
あの人ここに住んでる人っぽそうだからなにか知ってるかもだし!」

のうや 「んじゃあ、同行して貰おうか…
彼女に。」

4人 「わかった!」

のうや 「お待たせしました~!」

アルデ 「話はまとまりましたか…?」

のうや 「はい!
同行歓迎致します!」

アルデ 「ありがとうございます。」

のうや 「これから宜しくお願いします!」

アルデ 「はい。よろしくお願いします。」

こうすけ 「本来はアルデさんは僕らより年上のはず、
敬語なのが今でも引っかかる…」

のうや 「多分違うと思うよ。」

こうすけ 「だが!!」

のうや 「そんなの、気にしたら負けだろ?」

こうすけ 「…呑気だな。」

のうや 「裏切った時は、俺が囮になるから。
安心しろ!」

こうすけ 「お前が囮になる?そんなんで皆安心すると思ってんのか!!」

のうや 「わかってる!
いざと言う時だよ。」

こうすけ 「…そ、そうか…」

のうや 「取り敢えず進もう!
一度ここの辺りを探検してみたい。
人数が多いから、二手に分けるか。
俺、耕助、累木はチーム1。
アルデさん、霊華、滴はチーム2。
何かあったらグルラで教えてくれ。」

こうすけ 「ってか、今更なんだが…
ここってWiFi使えたんだな。」

れいか 「そういえばそうだね。」

のうや 「気になるけど、
…まぁ、とりあえず行こう!」

5人 「了解!」

続く
____________________
【次回予告】

語り手 「手分けして辺りを探検する6人。
だが急にチーム1からモンスターが現れ、
連絡が途絶える!
そんな中、ずっと辺りを探索しているチーム2だったが…

次回、第三話!
「Heaven is hell to greet you.」
お楽しみにっ!」
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