under monster the world

ツルギ

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第一章 アンダーシティの始まり

Heaven is hell to greet you.

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語り手 「前回のあらすじ。
突如として現れた謎の人物…
名前も教えず、教えるのは謎解きをしてからと
すごーく勿体ぶる。
5人の内2人が何とか答えを導き出すと、
その人物はギリシャ神話に出てくる神の名を組み合わせた、
アルディーテだということが明らかになった。そして、性別は女性。
怪しいと思いつつも、
何か知ってるかもと思い、
一緒に行くことに。
そして、二手に分かれてアンダーシティの探索を始める…
果たして6人の運命や如何に…!!」

【チーム1:能也、耕助、累木】

こうすけ 「2人共、ちょっといいか…?」

2人 「どうしたの?」

こうすけ 「ここ、都会っぽい建物があんのに…
やけに暗くないか…?」

のうや 「そりゃあ、
アンダーモンスターっていう不気味な化け物が居るくらいだからな…」

るき 「でも、WiFiは繋がってたみたいだけど…
あれはどうしてなんだろうね。」

のうや 「多分、アルデさんなら知ってると思う。
ちょっと聞いてみるか…」

(チャット欄)

のうや 「ここ、如何にもWiFi繋がらないような所なんですけど、
なんでWiFiが繋がるんですか?」

こうすけ 「ん~それっぽいのは見つからないしなぁ…
人が居ないのになんでWiFiがあるのか…
そういう文明があったのかもしれない。」

るき 「…あっ、アルデさんから返信来たよ!」

のうや 「ほんとだ!」

(チャット欄)

アルデ 「それは、この世界では透明な電波線があって、
それが無数に至る所に張り巡らされているからですよ!」

のうや 「透明な電波線って…
それ本当だったら俺たち…
死んでね?」

アルデ 「ご安心下さい!
この電波線は物として機能せず、
人がその辺を通っても貫通したりする事はありません!」

のうや 「それなら良かった…(?)」

のうや(ホッ(*´∀`)-3)

アルデ ((●︎´▽︎`●︎))

(会話に戻る)

こうすけ 「ほんとに大丈夫か…?」

のうや 「アルデさんの話聞いてたか?
その線が物体としてありゃ、
俺たちはとっくに死んでる!
どうやらこの世界は表世界より少し技術が進んでて、
誰かが作った透明電波塔の制御装置で、
この街に透明な電波線を張れるようプログラムされてんだろう。
人が近づいてもなんの危害もないように、
そして、
外から来た人がスマホを快適に触れるようにね。」

こうすけ 「いまいちわかんないなぁ…
そもそも人がいなければ作れないだろそんな物!」

のうや 「きっと、アルデさん以外にも人が居るからだと思う!
俺の作り話では誰も人は居ないんだけど…」

るき 「…待って、何あれ…!!」

こうすけ 「ん?ってうわっ?!」

のうや 「こ、こ…これってまさか…!!」

3人 「アンダーモンスター!?」

【チーム2】

れいか 「アルデさん、
気になってたことがあるんですけど…
いいですかね?」

アルデ 「いいですよ!」

れいか 「ここに、
アルデさん以外の人って居るんですか…?」

アルデ 「居ますよ!少ないですけど、」

れいか 「へぇ~…居たのか。」

しずく 「なんか何となくれいかさんガッカリしてるように見えるんですが…」

れいか 「いや~
しずくちゃんの勘違いなんじゃ?」

しずく「勘違いじゃないですよ!
私、読めますから。(キリッ)」

れいか 「なるほど…
でも、私もしずくちゃんのこと…
読めちゃうんだよねっ。(キリッ)」

アルデ 「ふふっ、仲良しなんですね。」
アルデ (昔が懐かしい…)

れいか 「あれ?アルデさんどうかしました?」

アルデ 「あっ、いえ!
なんでもないですよ!」

れいか 「よかった。」

アルデ (どうしてだろう。
暖かい。
今までこの世界で味わったことの無い暖かさ。
この2人といると…
昔の事を忘れちゃいそう。
いや、とっとと忘れちゃいたい。)

れいか 「あっ、能也達から電話だ。
…どうしたの?」

能也 「緊急事態だ…!!
今チーム1はアンダーモンスターに襲われている!!
今は誰も被害は出てないが、
食われるのも時間の問題だ…!!
急いで最初着地した地点へ戻れ!!!!」

れいか 「わ、わかった!
…2人とも、聞こえた?」

しずく「うん!」
アルデ 「はい!」

れいか 「急いで向かおう…!!
チーム1の3人が危ないっ…!!!!」

【チーム1】

アンダーモンスター 「#И#Г@/・::#.“【・:Г】」

のうや 「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

こうすけ 「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

るき 「はぁ、はぁ、はぁ…」

のうや 「累木!走れ!!
食われるぞ!!!!」

るき 「まっ、待ってよ…!!
僕足早くないんだ…!!」

のうや 「考えてる暇はなさそうだな。
…累木!」

こうすけ 「お、おい!」

のうや 「俺の肩に乗れ!!」

るき 「わっ、わかった!」

のうや・こうすけ「はぁ、はぁ、はぁ、」

こうすけ 「あっ!3人が見えたぞ!!」

のうや 「よし、急げ!」

こうすけ 「でも、なんで6人を着地地点に集めるんだ?」

のうや 「策があるんだよ!!」

こうすけ 「策か!」

のうや 「成功するかは分からないけど、
一か八かだ!」

【着地地点】

のうや 「皆、スマホのライトを付けてアンダーモンスターを照らして!!」

5人 「了解!」

(アンダーモンスターが近くまで迫ってくる)

アンダーモンスター 「#*&。、&。&。#*#、&*!!!」

のうや 「今だ!」

(一斉に照らす)

アンダーモンスター 「*&、,*_。@,&,、*@*@*@**@*@**@@*@*@!!!!!!!!!!」

のうや 「よっしゃ!上手くいったぞ!!」

こうすけ 「…人が、でてきた…?」

(倒れそうなところを能也が抱き抱える)

のうや 「大丈夫ですか!?」

?? 「…ありが、とう。
君…達は…?」

のうや 「僕達は…
ただの探検隊ですよっ!」

?? 「探検隊…勇敢、なんだな。」

アルデ 「ちょっと待って!
喋りたそうにしてるけど、
あんまり喋りにくいみたいだから…
私の能力を使って喋らせてあげる。」

?? 「あり、がとう。」

(アルデ能力を使う)

しずく 「アルデさん、
能力持ちだったんですね!
かっこいい!!」

アルデ 「人に対しての治癒能力しかありませんけどねっ。」

?? 「…喋れるようになったか、?」

のうや 「はい!しっかり聞こえます!」

りゅうき 「良かった。
助けてくれてありがとう。
僕の名前は笹宮龍希、消防士だ。」

5人 「しょ、消防士!?!?」

のうや 「消防士が、何故ここに…?」

りゅうき 「実は、数年前。
火災が起きて、家に残った人を人命救助をしてる時に…
一人の若い男性が命を絶とうとしていたんだ。」

5人 「えぇっ!?」

りゅうき 「それで僕はその人を何とか説得したんだ。
その時に、謎の空間が下から出てきて…
その若い男性と共に落ちてしまったんだ。」

のうや 「謎の空間…
ワープホールの事か…」

りゅうき 「その後、周りを調べていたんだが…
急に若い男性が暴走し始めて…
気がついたら、謎の液体に飲み込まれていた。」

こうすけ 「若い男性の暴走、謎の液体…?」

アルデ 「ここは病気を抱えている人が入っては行けない場所なんです。
もし入ってしまったら、病気の原因となるものが身体中に蔓延し…
それがバテルスという、人を化け物へと変えてしまう物質へと変貌し、
暫くの間暴走する。
そして人を掴むと、その人を体内のボウム液体という所へ閉じ込め…
そのボウム液体で人間の栄養を吸い取り、
不気味な生き物に変化してしまうのです。
普通の人間なら数ヶ月で死んでしまいますが、
この人はどうやら、身体が強い為か。
数量しか栄養は吸い取られていないと考えられます。」

のうや 「だから死ななかったんだ。」

りゅうき 「あぁ。」

るき 「そういえば、話変わるんだけど…
お腹すいた…」

のうや 「確かに…
向こうの世界では多分もう夜だから、
帰らなきゃかな。」

しずく 「…がれてます。」

のうや 「?」

しずく 「塞がれてます…」

のうや 「………」

4人 「えぇぇぇぇっ!?!?!?
んじゃあ、帰れないじゃん!!!!」

アルデ 「あ、その事なら…
食料管理ビルっていう所で、
料理提供してくれてるからそこに行けば空腹の問題は解決!なんだけど…
外の問題は解決出来てないの。」

のうや 「ま、マジか…」

しずく 「お母さ~んっ!!!!!!」

れいか 「よ~しよ~し!」

るき 「お父さん…」

こうすけ 「今日外食だったのにいっ!!!!!!!!」

のうや 「なんか、ごめん…」

こうすけ 「お前が謝ることじゃないっ!
悪いのは先輩だ!!!!!!
急に入口作るって言い出して、俺達を巻き込んで…
そんで急に居なくなって…!!
身勝手にも程がある!!!!!!!!」

アルデ 「…皆落ち着いて、」

こうすけ 「落ち着いてられないよ…!!
こんな時に…」

アルデ 「…落ち着きなさい。
貴方はもう中学生。
それぐらいで凹むなんてらしくないにも程がある。
それに、親が居ないのは寂しいけれど…
少なくとも、一人ではないでしょう?
友達がそばに居るじゃない。
その人達を頼って、愛して生きるのよ。
それと…誰かを憎むのは勝手だけど、
口に出すのはやめなさい。
その口に出した言葉が本人の耳に届いていたら…
その人は傷つくわよ。
だから、どんな気持ちであったとしても…
心の中に留めておくのが大切よ。
4人も一緒。
親が居なくても私達が居る。
だから、頼って頂戴。」

5人 「…わかった!」

(?????)
るい 「………
た、すけ…て。#*@*@、*#@##@*@*@#!!!!!!!!!!」

続く
____________________
【次回予告】

空腹を満たす為に食料管理ビルに来た7人。
探索を再開する気力がなくなり、疲れ果てていると…
アルディーテと龍希が急に居なくなってしまう。
その2人を探す為に能也が謎を解く!!
次回、第四話!
「Feel free to break up with your friends.」
お楽しみにっ!
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