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第一章 アンダーシティの始まり
Stop! I don't have the money to give you here!!
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語り手 「前回のあらすじ。
能也達が居ない学校、
奈恵という少女は不思議がっていた。
4人が居ないことを…
そして奈恵は、
4人が類を攫ったと勘違いし、
調べる事に。
そんな時、差出人不明の奈恵宛の手紙がポストに入れてあったという…
そして、手紙を見てみると…
最後に『堕天使』と書いてあった。
一先ず、手紙に書いてあった日の当日。
パーティー会場である郡上八幡城付近のビルに来た奈恵と奈恵の友達の友里、
そしてモブ男とモブ男2。
しばらく駄弁っていると突如ビルが爆発!
誰が爆弾を仕掛けたか分からずじまいで、
火は消し止められ、遺体も見つかっていなかったそう…
そして、あるクラスのグループは…
最近のニュースに良く話題が上がる埋蔵金を狙おうと動いている。
果たして、グルーブを止める者は現れるのか…!!」
男 「ふぁ~っ、眠てぇ…」
語り手 「彼の名前は佐々宮啓斗(ささみやけいと)
ごく普通の中学三年生で、
口が悪いけど素直になれないだけなツンデレ王子。」
けいと 「おいおい、俺にまでヘイト買ってるぞ。」
語り手 「へいへい、申し訳ございませんでした…」
けいと 「…」
ニュースキャスター 「ニュースをお伝え致します。
先月研究者により発表された昔の偉人の埋蔵金が、
郡上八幡辺りにある事が調査で分かりました。」
けいと 「なっ…なにぃっ!?」
モブ 「ぐ、郡上八幡辺り!?」
モブ 「うっそ~!?」
匿名A 「おいおい今のニュース聞いたか?」
匿名C 「聞いた聞いた!」
匿名B 「埋蔵金のやつだろ?
郡上八幡辺りにあるって言ってたよな。」
匿名A 「そうそれそれ!」
(他SNSでは)
海月ちゃん 「どうやら埋蔵金が何処かに眠ってるみたいなんだって!」
愚痴野郎 「眠ってるってw使い方ダサいよw」
憑かれた者 「そういう事言う方こそダサくね?w」
山羊肉 「だけどさ~ほんとに埋蔵金があったらどうする?」
肉ニキ 「山羊の肉…美味そう…!」
探偵黒崎様推し♡ 「多分、埋蔵金って言われてるぐらいだから、
日本には絶対眠ってるはず。」
凹凸 「〇〇〇〇」(ブロックされました。)
闇金には興味は無い 「ん~ニュースの方ではなんか紙があったみたいだけど、
デマって可能性もあるくね?」
山羊肉 「流石にそれは無いだろ…
大々的にニュースで報道されてんだから…」
肉ニキ 「山羊肉…美味そう…」
【紙】
D-face閣下はこう告げた。
ノンノン。
No give No money
No Treasure
This is a secret.
謎トソマン 「謎解きかなんかか?」
肯定ニキ 「深堀すぎだよ。
これは謎解きなんかじゃない。
僕への挑戦状さ。」
他 「ダサ」
【奈恵&友里 電話】
奈恵 「…埋蔵金?なにそれ、
興味ないんだけど…」
友里 「昔の偉人の埋蔵金らしいよ!!
見つければ、
その中の合計金額のウン十倍ものお金が手に入るって!!!」
奈恵 「やってあげてもいいけど、
デマじゃないの?それ…」
友里 「絶対デマじゃないって!
テレビで言ってたから本当だよ!!」
奈恵 「…多分友里、
テレビに取り憑かれてるよ。」
友里 「えっ?」
【?】
? 「ハッハッハッ!予想以上にパニクってる笑
ネットでは『埋蔵金は何処だ!』
『探せ!』
『俺が見つけてやる!!』
って野次馬が呟いてるし、
街もパニック状態だ。
さぁ、俺を楽しませてくれよ。
人間共よ!!!!」
ニュースキャスター 「ううっ…」
? 「おっと、こいつの口をガムテープで閉じるの忘れてた。」
ニュースキャスター 「…!!」
? 「これで良し。」
ニュースキャスター 「…」
【あるクラスのグループでは】
匿名A 「にしてもどうする?
郡上八幡辺りつっても、まぁまぁ広いぜ?」
匿名B 「全部回るんじゃなくて数箇所に印を付け、その場所で穴を掘り進めていくんだよ。」
匿名C 「穴を掘る…それって無断でやっちゃっていいのかな…」
匿名A 「何ビビってんだよ!
多分埋蔵金を狙ってる奴は腐る程居る。
なんたってこの世界は弱肉強食…
最初に富を手に入れた者が強いんだ!
…つまり、俺たちが最初にその埋蔵金を手に入れちまえば、
全てを手に入れたも同然!」
匿名C 「富だけじゃダメじゃない?
名声と力も手に入れなきゃ。」
匿名A 「順に手に入れるんだよ。
俺達にとっちゃあ富=宝だ。
名声や力を手に入れる間に宝取られちゃ意味無いだろ?
だから最初に富を手に入れた者が全てを制すんだよ!」
匿名C 「ま、まぁそうだね。」
匿名B 「おいおい、勝手に指揮すんなよな。
一応リーダーは俺なんだから!」
匿名A 「…へいへい。」
匿名B 「マップを広げてっと…
よし、んじゃあ最初に向かう位置を決めよう。
出来るだけ早めに探さないとな…
まず手前の印。
吉田川の左端だ。」
匿名C 「吉田川の左端、
わざわざ川の下に埋蔵金なんて埋める…?」
匿名B 「それもそうだな…
よし次。
淡墨桜が咲いてる公園、淡墨公園に埋めてあるかもしれない。」
匿名C 「可能性はありそうだね。」
匿名B 「んじゃあ1回、向かってみる?
…待ち合わせはこの通り。
(チャット欄に紙)
4月26日土曜日、夜に仕掛けるぞ。
待ち合わせ場所は淡墨公園。
ちゃんと準備して行けよ!」
匿名C「了解!」
匿名A 「お前に言われなくともそうするつもりだよ!」
匿名B 「んじゃ、一旦解散!」
(チャット終了)
匿名B 「もしもし、奈恵聞こえる?」
なえ 「聞こえるわよ。」
けいと 「良かった。」
なえ 「でも、ほんとに大丈夫なの?
こんなやり方で阻止しちゃって。」
けいと 「逆に他のやり方思いつくか?」
なえ 「…」
けいと 「な?思いつかないだろ?
色々心配はあるかもしれねぇけど、
俺の言う通りにすれば何とか止められる!
それに、どうせ埋蔵金のことはメディアとか記者とかが流したデマ…
若しくは視聴率稼ぎの為の作り話だろう。
…ハハッ、作り話といえば…
あの馬鹿を思い出すな。」
なえ 「…」
けいと 「今頃、何やってんだろ。」
なえ (何をやっていようと関係ないわ。
松寺先輩になにかしたのはもう、
見え見えだもの!!)
【約束の日 夜 21:00 淡墨公園】
他の埋蔵金探してる人 「埋蔵金…埋蔵金…
あぁ、もう!暗くて見えねぇよ!」
他の埋蔵金探してる人2 「しゃーねぇだろ…
夜なんだから…」
他の埋蔵金探してる人 「しっかし本当にあんのか?
こんな所に埋蔵金なんて…」
他の埋蔵金探してる人2 「アイツらの会話ではここに埋蔵金が埋められてるって聞いたんだよ。」
他の埋蔵金探してる人 「だが、たかがガキの推測だぜ…?」
? 「ガキの推測で悪かったな。」
他の埋蔵金探してる人1・2 「だっ、誰だ!!
うわっ?!眩しい!!!」
けいと 「俺の父親、警察官なんで。」
啓斗の父 「俺の息子のグループに勝手に入り込んで、
どうやらチャットの内容を見てたみたいじゃないか。
しかも埋蔵金なんて実は何処にもない。
ただのデマだったんだよ!
そもそも埋蔵金がこんな所に埋まってりゃ、
他の誰かがその辺掘って見つけてるはずだ。」
他の埋蔵金探してる人2 「う、嘘だろ…?
デマだと…!?」
他の埋蔵金探してる人 「だっ、だから言ったろ!!
こんな所に埋蔵金は無いんじゃないかって!」
他の埋蔵金探してる人 「…」
啓斗の父 「一応聞くが、なんで埋蔵金を狙っていたんだ?」
他の埋蔵金探してる人2 「借金を抱えてたんだ…!!
俺は昔っから貧しい家に住んでて、
親に学校行くお金も何もかも使われて…
何とか近くの保護施設で保護してもらったんだが…
その後に一人暮らししようとしたら、
黒マスクの2人組に殴られて…
貧しい元いた家に連れ戻され、
親に花を添えろって言われて…
ずっとそんな過酷なことばっか。
唯一の友達はこいつだけだった…
お互い食っていける金は殆どなかったし、
無職だったが、
仲良くさせてもらったよ。
…んで、ニュースで埋蔵金の話をしてたから…
匿名でガキのフリしてグループを作り、
こいつがガキ2人をグループに入れたって言ったから、
その2人と埋蔵金の話をしてたって訳だが…
まさか、色々見抜かれてたとはな…
俺ももう終わりか…ハハッ…」
啓斗の父 「話はよーくわかった。
…穴、結構掘られてるみたいだな。
松寺末彦、高倉秀次、器物損壊の疑いで逮捕する。」
なえ 「…!?松寺…?」
すえひこ 「…ハハッ。」
けいと 「…?奈恵、どうしたんだ?
掘った奴の顔化け物を見たような目で見て…
もしかして、類先輩のこと…」
なえ 「貴方には関係ないこと!
黙ってて。」
けいと 「…」
【啓斗の家】
父 「ただいま。」
けいと 「おかえり、お父さん。」
父 「…どうした?そんな暗い顔して、
相談してくれたのは勇気のあるお前なんだぞ~?」
けいと 「そうだけど…」
父 「さっきの事で引っかかる事でもあったのか?
…お父さんに言ってみなさい。」
けいと 「…実は、」
(しばらくして)
父 「ええっ!?あの松寺末彦って人は、
近くにいた子の彼氏の父親!?」
けいと 「うん…信じ難い話ではあると思うんだけどね。」
父 「もちろんお前の話は信じるが…
となると、あの近くにいた子の心情が心配だな。」
けいと 「うん…
ってか、あのニュースキャスターが言ってた紙のこと…
すっかり忘れてたな。」
【今日の朝】
けいと 「…ニュースニュース、っと。」
他のニュースキャスター「ニュースキャスターの浜原さんは今日、風邪でお休みです。」
けいと 「…?珍しいな。
このニュース番組の皆勤賞だったニュースキャスターが休みだなんて…
何かあったのかな?…はむっ、」
【?】
? 「ふんっ、つまんねぇな。
埋蔵金がデマだってことがバレた途端、
急に態度を変えてきやがった。
ったく…あのガキ2人め…
計画の邪魔ばっかしやがって…
もういい、取り敢えずニュースキャスターは要らないから解放してあげよう。」
ニュースキャスター 「…」
(テープを剥がす)
【奈恵の家】
? 「…ここに寝かすか。」
【?に戻る】
? 「さて、もう一つ事件を起こしてやろうか…
何にしようか、迷うなぁ笑
アッハッハッハッハッ!!!!」
ニュースキャスター 「…ん?
ここは、私の家…?」
なえ 「ようやく目が覚めたのね。」
ニュースキャスター 「…?」
なえ 「貴方、誰?
なんで勝手に入ってきたの?
不法侵入で通報するわよ?」
ニュースキャスター 「ちょっ、ちょっ!
ちょっと待って!!私も状況が掴めてないの!!!!」
なえ 「ニュースキャスターなら素早く状況を理解出来るはずよ?」
ニュースキャスター 「んな天才みたいなこと、私ができるわけないでしょ!!」
なえ 「あら、天才じゃないのね。」
ニュースキャスター 「な、何その反応…」
なえ 「というか、用がないなら帰ってくれる?
私今考え事してるから。」
ニュースキャスター 「考え事?」
続く
____________________
【次回予告】
松寺アンダーモンスター編第三話!
埋蔵金の件が一段落し、
しばらくした頃…
ありとあらゆる中学校にて殺人事件が立て続けに起こる!
ついには啓斗達の中学校まで被害者の遺体が見つかる自体に…
犯人は一体…!?子供が大人か…
クラスの誰かか…
最初に笑う小悪魔は探偵か犯人、
一体どっち!?
次回、第九話!
「The little devil who invited the killer.」
お楽しみにっ!
能也達が居ない学校、
奈恵という少女は不思議がっていた。
4人が居ないことを…
そして奈恵は、
4人が類を攫ったと勘違いし、
調べる事に。
そんな時、差出人不明の奈恵宛の手紙がポストに入れてあったという…
そして、手紙を見てみると…
最後に『堕天使』と書いてあった。
一先ず、手紙に書いてあった日の当日。
パーティー会場である郡上八幡城付近のビルに来た奈恵と奈恵の友達の友里、
そしてモブ男とモブ男2。
しばらく駄弁っていると突如ビルが爆発!
誰が爆弾を仕掛けたか分からずじまいで、
火は消し止められ、遺体も見つかっていなかったそう…
そして、あるクラスのグループは…
最近のニュースに良く話題が上がる埋蔵金を狙おうと動いている。
果たして、グルーブを止める者は現れるのか…!!」
男 「ふぁ~っ、眠てぇ…」
語り手 「彼の名前は佐々宮啓斗(ささみやけいと)
ごく普通の中学三年生で、
口が悪いけど素直になれないだけなツンデレ王子。」
けいと 「おいおい、俺にまでヘイト買ってるぞ。」
語り手 「へいへい、申し訳ございませんでした…」
けいと 「…」
ニュースキャスター 「ニュースをお伝え致します。
先月研究者により発表された昔の偉人の埋蔵金が、
郡上八幡辺りにある事が調査で分かりました。」
けいと 「なっ…なにぃっ!?」
モブ 「ぐ、郡上八幡辺り!?」
モブ 「うっそ~!?」
匿名A 「おいおい今のニュース聞いたか?」
匿名C 「聞いた聞いた!」
匿名B 「埋蔵金のやつだろ?
郡上八幡辺りにあるって言ってたよな。」
匿名A 「そうそれそれ!」
(他SNSでは)
海月ちゃん 「どうやら埋蔵金が何処かに眠ってるみたいなんだって!」
愚痴野郎 「眠ってるってw使い方ダサいよw」
憑かれた者 「そういう事言う方こそダサくね?w」
山羊肉 「だけどさ~ほんとに埋蔵金があったらどうする?」
肉ニキ 「山羊の肉…美味そう…!」
探偵黒崎様推し♡ 「多分、埋蔵金って言われてるぐらいだから、
日本には絶対眠ってるはず。」
凹凸 「〇〇〇〇」(ブロックされました。)
闇金には興味は無い 「ん~ニュースの方ではなんか紙があったみたいだけど、
デマって可能性もあるくね?」
山羊肉 「流石にそれは無いだろ…
大々的にニュースで報道されてんだから…」
肉ニキ 「山羊肉…美味そう…」
【紙】
D-face閣下はこう告げた。
ノンノン。
No give No money
No Treasure
This is a secret.
謎トソマン 「謎解きかなんかか?」
肯定ニキ 「深堀すぎだよ。
これは謎解きなんかじゃない。
僕への挑戦状さ。」
他 「ダサ」
【奈恵&友里 電話】
奈恵 「…埋蔵金?なにそれ、
興味ないんだけど…」
友里 「昔の偉人の埋蔵金らしいよ!!
見つければ、
その中の合計金額のウン十倍ものお金が手に入るって!!!」
奈恵 「やってあげてもいいけど、
デマじゃないの?それ…」
友里 「絶対デマじゃないって!
テレビで言ってたから本当だよ!!」
奈恵 「…多分友里、
テレビに取り憑かれてるよ。」
友里 「えっ?」
【?】
? 「ハッハッハッ!予想以上にパニクってる笑
ネットでは『埋蔵金は何処だ!』
『探せ!』
『俺が見つけてやる!!』
って野次馬が呟いてるし、
街もパニック状態だ。
さぁ、俺を楽しませてくれよ。
人間共よ!!!!」
ニュースキャスター 「ううっ…」
? 「おっと、こいつの口をガムテープで閉じるの忘れてた。」
ニュースキャスター 「…!!」
? 「これで良し。」
ニュースキャスター 「…」
【あるクラスのグループでは】
匿名A 「にしてもどうする?
郡上八幡辺りつっても、まぁまぁ広いぜ?」
匿名B 「全部回るんじゃなくて数箇所に印を付け、その場所で穴を掘り進めていくんだよ。」
匿名C 「穴を掘る…それって無断でやっちゃっていいのかな…」
匿名A 「何ビビってんだよ!
多分埋蔵金を狙ってる奴は腐る程居る。
なんたってこの世界は弱肉強食…
最初に富を手に入れた者が強いんだ!
…つまり、俺たちが最初にその埋蔵金を手に入れちまえば、
全てを手に入れたも同然!」
匿名C 「富だけじゃダメじゃない?
名声と力も手に入れなきゃ。」
匿名A 「順に手に入れるんだよ。
俺達にとっちゃあ富=宝だ。
名声や力を手に入れる間に宝取られちゃ意味無いだろ?
だから最初に富を手に入れた者が全てを制すんだよ!」
匿名C 「ま、まぁそうだね。」
匿名B 「おいおい、勝手に指揮すんなよな。
一応リーダーは俺なんだから!」
匿名A 「…へいへい。」
匿名B 「マップを広げてっと…
よし、んじゃあ最初に向かう位置を決めよう。
出来るだけ早めに探さないとな…
まず手前の印。
吉田川の左端だ。」
匿名C 「吉田川の左端、
わざわざ川の下に埋蔵金なんて埋める…?」
匿名B 「それもそうだな…
よし次。
淡墨桜が咲いてる公園、淡墨公園に埋めてあるかもしれない。」
匿名C 「可能性はありそうだね。」
匿名B 「んじゃあ1回、向かってみる?
…待ち合わせはこの通り。
(チャット欄に紙)
4月26日土曜日、夜に仕掛けるぞ。
待ち合わせ場所は淡墨公園。
ちゃんと準備して行けよ!」
匿名C「了解!」
匿名A 「お前に言われなくともそうするつもりだよ!」
匿名B 「んじゃ、一旦解散!」
(チャット終了)
匿名B 「もしもし、奈恵聞こえる?」
なえ 「聞こえるわよ。」
けいと 「良かった。」
なえ 「でも、ほんとに大丈夫なの?
こんなやり方で阻止しちゃって。」
けいと 「逆に他のやり方思いつくか?」
なえ 「…」
けいと 「な?思いつかないだろ?
色々心配はあるかもしれねぇけど、
俺の言う通りにすれば何とか止められる!
それに、どうせ埋蔵金のことはメディアとか記者とかが流したデマ…
若しくは視聴率稼ぎの為の作り話だろう。
…ハハッ、作り話といえば…
あの馬鹿を思い出すな。」
なえ 「…」
けいと 「今頃、何やってんだろ。」
なえ (何をやっていようと関係ないわ。
松寺先輩になにかしたのはもう、
見え見えだもの!!)
【約束の日 夜 21:00 淡墨公園】
他の埋蔵金探してる人 「埋蔵金…埋蔵金…
あぁ、もう!暗くて見えねぇよ!」
他の埋蔵金探してる人2 「しゃーねぇだろ…
夜なんだから…」
他の埋蔵金探してる人 「しっかし本当にあんのか?
こんな所に埋蔵金なんて…」
他の埋蔵金探してる人2 「アイツらの会話ではここに埋蔵金が埋められてるって聞いたんだよ。」
他の埋蔵金探してる人 「だが、たかがガキの推測だぜ…?」
? 「ガキの推測で悪かったな。」
他の埋蔵金探してる人1・2 「だっ、誰だ!!
うわっ?!眩しい!!!」
けいと 「俺の父親、警察官なんで。」
啓斗の父 「俺の息子のグループに勝手に入り込んで、
どうやらチャットの内容を見てたみたいじゃないか。
しかも埋蔵金なんて実は何処にもない。
ただのデマだったんだよ!
そもそも埋蔵金がこんな所に埋まってりゃ、
他の誰かがその辺掘って見つけてるはずだ。」
他の埋蔵金探してる人2 「う、嘘だろ…?
デマだと…!?」
他の埋蔵金探してる人 「だっ、だから言ったろ!!
こんな所に埋蔵金は無いんじゃないかって!」
他の埋蔵金探してる人 「…」
啓斗の父 「一応聞くが、なんで埋蔵金を狙っていたんだ?」
他の埋蔵金探してる人2 「借金を抱えてたんだ…!!
俺は昔っから貧しい家に住んでて、
親に学校行くお金も何もかも使われて…
何とか近くの保護施設で保護してもらったんだが…
その後に一人暮らししようとしたら、
黒マスクの2人組に殴られて…
貧しい元いた家に連れ戻され、
親に花を添えろって言われて…
ずっとそんな過酷なことばっか。
唯一の友達はこいつだけだった…
お互い食っていける金は殆どなかったし、
無職だったが、
仲良くさせてもらったよ。
…んで、ニュースで埋蔵金の話をしてたから…
匿名でガキのフリしてグループを作り、
こいつがガキ2人をグループに入れたって言ったから、
その2人と埋蔵金の話をしてたって訳だが…
まさか、色々見抜かれてたとはな…
俺ももう終わりか…ハハッ…」
啓斗の父 「話はよーくわかった。
…穴、結構掘られてるみたいだな。
松寺末彦、高倉秀次、器物損壊の疑いで逮捕する。」
なえ 「…!?松寺…?」
すえひこ 「…ハハッ。」
けいと 「…?奈恵、どうしたんだ?
掘った奴の顔化け物を見たような目で見て…
もしかして、類先輩のこと…」
なえ 「貴方には関係ないこと!
黙ってて。」
けいと 「…」
【啓斗の家】
父 「ただいま。」
けいと 「おかえり、お父さん。」
父 「…どうした?そんな暗い顔して、
相談してくれたのは勇気のあるお前なんだぞ~?」
けいと 「そうだけど…」
父 「さっきの事で引っかかる事でもあったのか?
…お父さんに言ってみなさい。」
けいと 「…実は、」
(しばらくして)
父 「ええっ!?あの松寺末彦って人は、
近くにいた子の彼氏の父親!?」
けいと 「うん…信じ難い話ではあると思うんだけどね。」
父 「もちろんお前の話は信じるが…
となると、あの近くにいた子の心情が心配だな。」
けいと 「うん…
ってか、あのニュースキャスターが言ってた紙のこと…
すっかり忘れてたな。」
【今日の朝】
けいと 「…ニュースニュース、っと。」
他のニュースキャスター「ニュースキャスターの浜原さんは今日、風邪でお休みです。」
けいと 「…?珍しいな。
このニュース番組の皆勤賞だったニュースキャスターが休みだなんて…
何かあったのかな?…はむっ、」
【?】
? 「ふんっ、つまんねぇな。
埋蔵金がデマだってことがバレた途端、
急に態度を変えてきやがった。
ったく…あのガキ2人め…
計画の邪魔ばっかしやがって…
もういい、取り敢えずニュースキャスターは要らないから解放してあげよう。」
ニュースキャスター 「…」
(テープを剥がす)
【奈恵の家】
? 「…ここに寝かすか。」
【?に戻る】
? 「さて、もう一つ事件を起こしてやろうか…
何にしようか、迷うなぁ笑
アッハッハッハッハッ!!!!」
ニュースキャスター 「…ん?
ここは、私の家…?」
なえ 「ようやく目が覚めたのね。」
ニュースキャスター 「…?」
なえ 「貴方、誰?
なんで勝手に入ってきたの?
不法侵入で通報するわよ?」
ニュースキャスター 「ちょっ、ちょっ!
ちょっと待って!!私も状況が掴めてないの!!!!」
なえ 「ニュースキャスターなら素早く状況を理解出来るはずよ?」
ニュースキャスター 「んな天才みたいなこと、私ができるわけないでしょ!!」
なえ 「あら、天才じゃないのね。」
ニュースキャスター 「な、何その反応…」
なえ 「というか、用がないなら帰ってくれる?
私今考え事してるから。」
ニュースキャスター 「考え事?」
続く
____________________
【次回予告】
松寺アンダーモンスター編第三話!
埋蔵金の件が一段落し、
しばらくした頃…
ありとあらゆる中学校にて殺人事件が立て続けに起こる!
ついには啓斗達の中学校まで被害者の遺体が見つかる自体に…
犯人は一体…!?子供が大人か…
クラスの誰かか…
最初に笑う小悪魔は探偵か犯人、
一体どっち!?
次回、第九話!
「The little devil who invited the killer.」
お楽しみにっ!
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