under monster the world

ツルギ

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第一章 アンダーシティの始まり

This body is like an ugly fallen angel.

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語り手 「前回のあらすじ。
冥死廻変者10人の内の一人、
天使に4人を誘拐され、
謎解きの挑戦状を叩き込まれたアルディーテは 、
暗号を元にその人物を次々と当てていった。
すると天使は怖気付きながら歩き、
アルディーテの前に現れた。
4人を返すように言うが、
天使は抵抗し、武力行使に…
そんな時、謎の男が姿を現した…
その男はなんと、上杉謙信だった!
そして上杉謙信が天使に相対し、
峰打ちで気絶させた後、
6人は館へ。
そこにはアンダーモンスターの主と思われる人が書いた書物とフクロウを見つけた。」

フクロウ 『何時ぞやの戦士達よ。
我は汝らに戦を挑む。
我はアンダーモンスターの主である。
我を倒せば全ての霧が晴れる。
文化や文明も元通りとなる。
だがしかし、
それは犠牲も伴う。
我は汝らの近くに特殊なアンダーモンスターを大量に放出させる。
特殊なアンダーモンスターに噛み付かれたら、
その者はその場で結晶化する。
だが、大人達は狙わぬ。
我は汝らの内の大人達には興味はない。
狙うのは小童共のみである。
小童共が結晶化される前に我を倒せば、
命を失う可能性も無くなる。
それは大人もそうだ。
恐怖で埋め尽くされる前に、
我を倒せ!!城で待っているぞ。』

語り手 「一方、表世界では。」

【学校】

男「…なぁ、あの3人…
今日休みっぽいぜ?
どうしたんだろうな…」

? 「いつも作り話を自慢げに話すあの能也って子ね。」

男 「あっ、聞かれてたか…?
…ってお前!」

? 「何?もしかして、
ご令嬢だからビビってるっていうの?」

男 「いや、ご令嬢じゃないだろ…」

? 「貴方言ってたわよね?
『彼女の姿はまるでご令嬢の様で、
近付きたくても近付けない』って。
ったく、モブのくせに何言ってんだか…」

男 「ば、バカヤロウ!
それを周りのヤツに聞かれてたらどう…」

男2 「もう…」

女 「聞こえちゃったなぁ~♪」

? 「ふふっ。」

男 「がぁぁぁぁっ!!
終わりだあああ!!!!!!」

語り手 「洒落た髪型をしている中学三年生は、ご令嬢でもなんでもないただの少女。
名は如月奈恵…(きさらぎなえ)
大人びた口調で、ばらのような性格。
そして、松寺に恋をしている人。」

えな 「ちょっと?余計なこと言わないでくれる?」

語り手 「あっ、申し訳ない…」

えな (でも正直…
今朝、松寺先輩を見かけなかったのが引っかかる。
松寺先輩は毎朝、
駅へ行く前に私と話に来る。
それも毎日欠かさず…
そんな松寺先輩がどうして…
しかも、
私のクラスに居た能也、耕助、累木、霊華の4人が居ない…
もしかして、あの4人が…?
許せない!許せない!!)

【なえの家】

父 「お~い奈恵!
お前宛に手紙が来てるぞ~!」

なえ 「えっ?どれ…?
…ほんとだ。
招待状?」

『招待状

貴殿をパーティー会場へと招待しよう。
場所は郡上八幡城付近のビルだ。
貴殿の知りたがっている情報もそこに行けばわかる。
18:30からスタートだ。
家族は連れて来るな。

堕天使より』

なえ 「堕天使…?ルシファーって事?
でもそんな人、
知り合いの中に居ないし…
どうしよう。
家族は連れていくなって書かれてあったから、
取り敢えず丁度いい友達、
…友里と行ってみよっと。」

【その裏で】

父 「お母さん、あの手紙見たが…
どうやら招待状らしいぞ。
俺もそこに行きてぇんだが、
親は行くなと書かれてある。」

母 「うそ…
もしこれが奈恵の身に何かが起こるパーティーなんだとしたら…」

父 「行くに決まってる。
うちの自慢の娘だ…
差出人の思い通りにはさせやしねぇ!」

母 「そうね。
私もあの子の面倒を死ぬまで見たいぐらいなんだから…!」

なえ 「…親バカすぎ。
心配せずとも、
私は無事に帰ってくるのに。」

【翌日 郡上八幡子供歓迎パーティー】

なえ 「へぇ…意外と子供いるのね…」

友里 「近所の小中学生の人達はみーんな集まってるらしいから、
結構凄いことやるんじゃない?」

なえ 「凄いこと…」
なえ (私は凄いことよりも情報よ情報…
もしかしたら差出し主は、
松寺先輩のこと知ってるかもしれないし。)

友里 「奈恵?何ぼーっとしてんの?
パーティーだから楽しまなくちゃ!」

なえ 「そ、そうよね。」
なえ (取り敢えず友里の言った通り今はパーティー中、
変な探り込みするより様子見しなきゃ。)

男 「はぁ…なんで俺がパーティーなんかに招待されたんだ…
…!?な、なんで奈恵が…?」

男2 「俺が呼んでやったんだ、
感謝しろよ?」

男 「おっ、お前なぁ…!!」

男2 「でも手紙の方は俺じゃねぇ。
俺は基本LINEで送るし、
手紙書いたとしても、
貴殿とかそういう独特な言葉は使わないし、
何よりこの大人数に大量の手紙を書く事なんて俺には無理だ。」

男 「それはわかってる。」

男2 「ってか俺ら、
本当はモブのはずなのに…
何故か主役級に喋るよな。」

男 「それで言ったら奈恵の方が多いぞ…」

男2 「ま、それもそうか。
好きな人だから沢山セリフ作っとかねぇと、
お前が満足しねぇもんな笑」

男 「んなんじゃねぇっての!!
耕×霊カップルじゃあるめぇし…」

男2 「耕×麗カップルって、
いつからそんな呼び方するようになったんだよ笑」

男 「ただの冗談。」

男2 「おいおい笑
そんな真剣な顔でそんな事言わないでくれよ笑
笑っちまうってのッ!!!!笑」

男 「何処に笑う要素あるんだよ!!!!」

なえ 「…言っとくけど、
私貴方の事興味無いから。」

男 「…」

男2 「あっ、ご愁傷さま。」

男 「お前のせいだ~!」

男2 「なんで俺なんだよ~!笑」

男 「自分で気付いてんじゃねぇのか!!!!」

男2 「げっ、バレた?」

男 「バレるわ!」

? 「フッ。」

(爆発)

4人 「!?」

友達 「ば、爆発!?」

なえ 「なんでここで!?」

男 「おいおいどういうこった…!!
パーティーじゃなかったのかよ!!!!」

男2 「ま、前が見えない…」

男 「おい!大丈夫か…!!
確かこういう事が起きた時の為に懐中電灯を持ってきてたはず…
懐中電灯、懐中電灯…あ、あった!」

男2 「ヴッ、眩しいっ!!
急に顔照らすなよな!!!!」

男 「お前が前が見えないっていうから、
用意周到な俺が懐中電灯で照らしてやったんだ…
感謝しろよ。」

男2 「お、おう…
なんかムカつくけど…」

なえ 「うぅっ…」

友達 「だ、大丈夫…?
奈恵大丈夫…?」

なえ 「大丈夫、じゃなさそう…」

友里 「えっ…!?
今、どこ痛い…?」

なえ 「頭…」

友里 「も、もしかして…
爆発した拍子で頭をぶつけて…
(爆発)
きゃぁぁっ!!」

なえ 「友里!」

友里 「…」

なえ 「…頭が痛くて、
前よりもっと頭がっ、
友里…を、助けたいのに…」

男 「…懐中電灯だ。
これを使え!」

なえ 「貴方のじゃないの…?」

男 「友達が危険な状態なんだろ?
これで助けてやれよ!」

なえ 「…わかったわ。」

男 「…もしもし、今郡上八幡城付近のビルで爆発があって、
その内の数人が怪我をしてる状態なんです!!
すぐに救急車を!!!!!!


よし、これでいいはず。」

【数分後】

男 「よし、救急車が来た…
もう少しの辛抱だ!皆!」

男2 「お前、男前だな…」

男 「うっせえ…
こういう時本気にならなくてどうする…」

男2 「フッ、お前らしいな。」

救急隊員 「皆、大丈夫か!」

友里 「私は大丈夫、なんですけど…
奈恵が!」

救急隊員 「酷い傷だ、すぐに運ぼう!
その他の子は大丈夫か!」

他の子 「大丈夫!」

救急隊員 「良かった。
とりあえず急いで逃げよう!
まだ爆発は続くかもしれないからな…!!」

【エレベーターは現在停止中。非常階段へ】
皆 「はぁ、はぁ、はぁ、」

男 「しかし…一体誰が…
なんの為に…!!!!」

【出口へ到着】

男2 「怖がっだぁぁぁ!!!」

男 「煽ってたくせに、よく言うぜ…」

なえ 「…ありがとう。」

男 「…」

なえ 「懐中電灯渡してくれて。」

男 「…怪我したんだろ?
深めの怪我を、
…礼を言うより、
自分の事を考えた方がいいぜ。」

なえ 「…相変わらず、口が堅いのね。」

男 「…フッ、お互い様だよ。」

男2 「いい感じだな!」

男 「さっき怖がってたのはどうした…」

男2 「どっかへ捨ててきた!」

男 「すげぇお前らしいわ。」

男2 「ま、まぁな☆」

【?】

? 「ちっ、殺し損ねたか…
まぁ俺が捕まらなかっただけ良しとするか。
…お前もそう思うだろう?




松寺という名の猫ちゃん♪」

松寺アンダーモンスター 「♪♪♪♪」
続く
____________________
【次回予告】

語り手 「松寺アンダーモンスター編第二話、
前の事件により少し距離が縮まったモブ男(8話で名前判明)と奈恵。
そんな中、街中で騒がれる埋蔵金がこの近くで埋められているというニュース。
それを目にした3年達はある行動に出る…
それを止める為、
モブ男とモブ男2はある大胆な方法を使う!
次回、第八話!
「Stop! I don't have the money to give you here!!」
お楽しみにっ!」
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