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関係 ニ
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「行方知れずになった叔母は、婿に意見していたらしい」
「意見していたから、行方知れずになったのかい?」
「そうかも知れないな。
非合法ではないが、色々な手を使って叔母の良人の会社を潰したのが、富山だ。どうしても家柄華族との関わりが欲しかったのだろう」
「ひどい話だ。
そうなると、八田百合子は犯人ってだけではなく、被害者でもあるんじゃないのか? 全く罪のない少女を苦しめたと、憎めなくなってしまう」
心底辛そうに言うと、山上は目を伏せた。
「彼女はどこへ行ったんだろう」
心配そうに呟いた。
「長瀬さんは、百合子さんの義理のお兄様を、随分と嫌っておいでのようですね」
勇一郎は取材に出、山上は応接間に篭もり、食堂に二人きりになった時、今日気付いた疑問をぶつけてみる。
「大嫌いだね。自分勝手で自意識過剰。人によって露骨に態度を変えるし、無類の色好み。
学生時代から、俺は婦人と積極的に関わらずにいた。それをどう勘違いしたのか、あるいは嫌がらせなのか、男色だと言いふらしやがった」
「相馬さんと仲良くしていたのも、原因のひとつではありませんか?」
年下の美青年とつるんでいたなら、そう見るのも不思議ではない。
「俺は相馬と友人だったが、あいつは、相馬に言い寄っていた」
拗ねた子供の言い方だった。
「なるほど、だから、女好きではなく、色好み。なのですね。
百合子さんも、嫌っているようでしたね」
「百合子さんはあいつを、蛇蝎のごとく嫌ってるよ」
やけに自信に満ちた声だった。
「百合子さんとは親しかったのですか?」
「いいや、会ったのは今日で三度目だ」
三度目にしては、隼人も百合子も言葉に、声に、親しみがあった。
二人にはどうやら、秘密があるらしいと感じたが、敢えて、圭は聞き出そうとはせず、そうですか。と、話を納めた。
「意見していたから、行方知れずになったのかい?」
「そうかも知れないな。
非合法ではないが、色々な手を使って叔母の良人の会社を潰したのが、富山だ。どうしても家柄華族との関わりが欲しかったのだろう」
「ひどい話だ。
そうなると、八田百合子は犯人ってだけではなく、被害者でもあるんじゃないのか? 全く罪のない少女を苦しめたと、憎めなくなってしまう」
心底辛そうに言うと、山上は目を伏せた。
「彼女はどこへ行ったんだろう」
心配そうに呟いた。
「長瀬さんは、百合子さんの義理のお兄様を、随分と嫌っておいでのようですね」
勇一郎は取材に出、山上は応接間に篭もり、食堂に二人きりになった時、今日気付いた疑問をぶつけてみる。
「大嫌いだね。自分勝手で自意識過剰。人によって露骨に態度を変えるし、無類の色好み。
学生時代から、俺は婦人と積極的に関わらずにいた。それをどう勘違いしたのか、あるいは嫌がらせなのか、男色だと言いふらしやがった」
「相馬さんと仲良くしていたのも、原因のひとつではありませんか?」
年下の美青年とつるんでいたなら、そう見るのも不思議ではない。
「俺は相馬と友人だったが、あいつは、相馬に言い寄っていた」
拗ねた子供の言い方だった。
「なるほど、だから、女好きではなく、色好み。なのですね。
百合子さんも、嫌っているようでしたね」
「百合子さんはあいつを、蛇蝎のごとく嫌ってるよ」
やけに自信に満ちた声だった。
「百合子さんとは親しかったのですか?」
「いいや、会ったのは今日で三度目だ」
三度目にしては、隼人も百合子も言葉に、声に、親しみがあった。
二人にはどうやら、秘密があるらしいと感じたが、敢えて、圭は聞き出そうとはせず、そうですか。と、話を納めた。
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