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俺の処遇
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「シンイチ、こっちこい」
なるべく話を邪魔しないようにと部屋の隅でキョロキョロと辺りを観察していると、アリウスのお呼び出しがきた。勿論すぐさまそちらに向かう。椅子に座るようにと目で伝えてきたのでその通りにした。
するとクリスが徐に口を開いた。
「さて、シンイチ君の件ですが大体事情は把握しました。ですが、アリウスさんの保護下に置かれているとしても、正式に身分を証明するものがなければこの先も苦労するでしょう。ですので、これからギルドへと所属してもらいます」
「あの、ギルドと言うのは何でしょうか?」
「ギルドを知らないのですか?」
──知るわけないやろ。
「ええ、申し訳ないのですが説明してもらえませんか?」
ここでクリスがふぅ、と息をつき
「分かりました、説明しましょう。ギルドと言うのは大まかに言えば同じ仕事を生業とする大規模なグループです。いや、いっそ国とでも申しましょうか。この国、いや世界の大半の人類は皆何かしらのギルドに所属しています。大小様々な規模のギルドがありますが、基本的に『冒険者ギルド』と呼ばれるギルドから派生して、『傭兵ギルド』、『魔術師ギルド』、『聖法師ギルド』、『狩人ギルド』、『盗賊ギルド』と存在しています。ここまではいいですか?」
──よく頭に入ってこねぇ。
「はい、大丈夫です」
俺の返答に1つ頷く素振りを見せた。
「このギルド達はその職業──つまり仕事を極めたい者達が『冒険者ギルド』へと登録した後に登録することが原則になっています。シンイチ君に登録してもらいたいのは、この『冒険者ギルド』になります。まぁ実際は何処かのギルドへと登録さえすれば身分証は獲得出来ますがね。シンイチ君の場合は『冒険者ギルド』の方が何かと都合が良いでしょう。ですよね、アリウスさん」
「ああ、そうだな。俺としてもそっちの方が色々と都合がいい」
「だそうです。ですので最初は『冒険者ギルド』に登録してください。分かりましたか?」
「………Zz、ハッ!?え、ええ分かりました!『冒険者ギルド』で登録すればいいんですね!」
「…ええ」
──あっぶねー!思いっきり寝てた!偶然最後の方だけは聞こえてたからな、何とか返事できた。
アリウスの顔を見ると何か呆れたような顔をしていた。この場合は誰がどう見ても仕方がないとは思う。だがクリスの顔は頂けない。精悍な顔つきだった筈なのに、顔は一切変わっていないのに明らかに俺に向ける視線が鋭い。心なしか見られている部分がチクチクと痛む。
流石に不味いので何とか作り笑いで誤魔化そうと試みる。
──…はい、無理!
一層キツくなってきた鋭い視線は何だろう、最早見られた部分が暑くなるという錯覚まで覚えるような威力と貸していた。
ジリジリとその視線に耐える。するとやがて疲れたのか、はたまた諦めたのか分からないが溜め息を吐き出すと、
「ハァ…、まぁ取り敢えず話は終わりです。後はギルドで身分証を発行してもらったらまたこちらに来てください。分かりましたか?」
最後だけ妙に語気が強い気がする。恐らく気のせいではないだろう。何とか好感を少しでも持たせようと、
「分かりました!ありがとうございました!」
と元気よく返事した。取り敢えず終始俺は好感度を上げられずに、クリスの冷徹な視線を浴び続けながら騎士団詰所を後にするのだった。
なるべく話を邪魔しないようにと部屋の隅でキョロキョロと辺りを観察していると、アリウスのお呼び出しがきた。勿論すぐさまそちらに向かう。椅子に座るようにと目で伝えてきたのでその通りにした。
するとクリスが徐に口を開いた。
「さて、シンイチ君の件ですが大体事情は把握しました。ですが、アリウスさんの保護下に置かれているとしても、正式に身分を証明するものがなければこの先も苦労するでしょう。ですので、これからギルドへと所属してもらいます」
「あの、ギルドと言うのは何でしょうか?」
「ギルドを知らないのですか?」
──知るわけないやろ。
「ええ、申し訳ないのですが説明してもらえませんか?」
ここでクリスがふぅ、と息をつき
「分かりました、説明しましょう。ギルドと言うのは大まかに言えば同じ仕事を生業とする大規模なグループです。いや、いっそ国とでも申しましょうか。この国、いや世界の大半の人類は皆何かしらのギルドに所属しています。大小様々な規模のギルドがありますが、基本的に『冒険者ギルド』と呼ばれるギルドから派生して、『傭兵ギルド』、『魔術師ギルド』、『聖法師ギルド』、『狩人ギルド』、『盗賊ギルド』と存在しています。ここまではいいですか?」
──よく頭に入ってこねぇ。
「はい、大丈夫です」
俺の返答に1つ頷く素振りを見せた。
「このギルド達はその職業──つまり仕事を極めたい者達が『冒険者ギルド』へと登録した後に登録することが原則になっています。シンイチ君に登録してもらいたいのは、この『冒険者ギルド』になります。まぁ実際は何処かのギルドへと登録さえすれば身分証は獲得出来ますがね。シンイチ君の場合は『冒険者ギルド』の方が何かと都合が良いでしょう。ですよね、アリウスさん」
「ああ、そうだな。俺としてもそっちの方が色々と都合がいい」
「だそうです。ですので最初は『冒険者ギルド』に登録してください。分かりましたか?」
「………Zz、ハッ!?え、ええ分かりました!『冒険者ギルド』で登録すればいいんですね!」
「…ええ」
──あっぶねー!思いっきり寝てた!偶然最後の方だけは聞こえてたからな、何とか返事できた。
アリウスの顔を見ると何か呆れたような顔をしていた。この場合は誰がどう見ても仕方がないとは思う。だがクリスの顔は頂けない。精悍な顔つきだった筈なのに、顔は一切変わっていないのに明らかに俺に向ける視線が鋭い。心なしか見られている部分がチクチクと痛む。
流石に不味いので何とか作り笑いで誤魔化そうと試みる。
──…はい、無理!
一層キツくなってきた鋭い視線は何だろう、最早見られた部分が暑くなるという錯覚まで覚えるような威力と貸していた。
ジリジリとその視線に耐える。するとやがて疲れたのか、はたまた諦めたのか分からないが溜め息を吐き出すと、
「ハァ…、まぁ取り敢えず話は終わりです。後はギルドで身分証を発行してもらったらまたこちらに来てください。分かりましたか?」
最後だけ妙に語気が強い気がする。恐らく気のせいではないだろう。何とか好感を少しでも持たせようと、
「分かりました!ありがとうございました!」
と元気よく返事した。取り敢えず終始俺は好感度を上げられずに、クリスの冷徹な視線を浴び続けながら騎士団詰所を後にするのだった。
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