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Ⅲ ダイエットには運動も!
⑩
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「いただきます」
「いただきます」
テーブルの真ん中にアボガドとトマトのサラダを置き、それぞれ選んだ弁当を食べる。弁当は酒井が買ってくれた。いつも昼飯を食べさせてもらうから、外で食べるときや買う時には金を出すと酒井が言ってきたから。そんなところがキッチリしていて酒井らしい。
酒井は十五穀米のヘルシー重弁当を買い、凛太朗はオムライスを買った。
さすがデパ地下のデリコーナーでサラダが美味しい。
「凛太朗は、身長どれくらい?」
急に酒井に聞かれた。先ほど酒井の体形を聞いたからだろう。隠す事でもないから直ぐに答えた。
「百六十三センチで体重は五十三キロ」
「ギリ標準だけど、凛太朗は痩せになりそうだ」
携帯のアプリで酒井が計算している。
「僕はいいんだよ。もともと筋肉はつかないし、運動は嫌いだし」
買ったオムライスを数口食べると、これ以上食べられない感覚が生じた。これは熱のせいかもしれない。家について食べ物が胃に入って安心したのか、一気に体調が悪くなった。
「酒井。僕、もう食べれない。ちょっと、横になりたい」
頭が重くなってきて凛太朗はスプーンをおいた。
「とりあえず、ソファーでいい?」
酒井の言葉にコクリと頷いた。
「片付けするから」
椅子から立つと支えてくれる酒井に体重を預けて歩いた。思った以上に足元がふらついた。
逞しい酒井の身体に妙な安心感があった。
(酒井は固いなぁ。ポヨポヨしていたのが嘘みたいだ)
ソファーに寝転がり目を閉じた。
しばらくしてフワリと掛け布団が掛けられた。薄く目を開けると酒井が枕を持っている。
「勝手に部屋に入ってゴメン。枕と掛け布団を取って来ただけで、他にはどこも触れてないから」
ぼんやり見上げると、酒井がグッと近づいた。距離の近さに目を見開いた。寝ている凛太朗の上から酒井が降りてくる。
(キスされる⁉)
変な考えが頭を過り、ギュッと目を瞑った。
力の入った凛太朗の頭がフワッとあがる。
(あれ?)
期待した事が起こらず凛太朗は目を開けた。
「よっと」
小さな声と共に凛太朗の頭の下に枕が入れられた。
「ゆっくり休んで。邪魔なら帰るけど、夕方までは居るよ」
酒井は優しく凛太朗の布団をポンポンした。凛太朗は拍子抜けした気持ちと、変な事を期待した恥ずかしさで酒井に背を向けて目を閉じた。
目を閉じていると、ごそごそ動く気配で近くに酒井がいるのを感じた。きっとリビングテーブルで夏の課題でも始めたのだろう。
体調が悪いとき凛太朗は一人で寝ていることがほとんどだった。誰かがそばに居ることが少しくすぐったかった。
(酒井、優しいよな……)
そう思いながら眠気に身を任せた。
「いただきます」
テーブルの真ん中にアボガドとトマトのサラダを置き、それぞれ選んだ弁当を食べる。弁当は酒井が買ってくれた。いつも昼飯を食べさせてもらうから、外で食べるときや買う時には金を出すと酒井が言ってきたから。そんなところがキッチリしていて酒井らしい。
酒井は十五穀米のヘルシー重弁当を買い、凛太朗はオムライスを買った。
さすがデパ地下のデリコーナーでサラダが美味しい。
「凛太朗は、身長どれくらい?」
急に酒井に聞かれた。先ほど酒井の体形を聞いたからだろう。隠す事でもないから直ぐに答えた。
「百六十三センチで体重は五十三キロ」
「ギリ標準だけど、凛太朗は痩せになりそうだ」
携帯のアプリで酒井が計算している。
「僕はいいんだよ。もともと筋肉はつかないし、運動は嫌いだし」
買ったオムライスを数口食べると、これ以上食べられない感覚が生じた。これは熱のせいかもしれない。家について食べ物が胃に入って安心したのか、一気に体調が悪くなった。
「酒井。僕、もう食べれない。ちょっと、横になりたい」
頭が重くなってきて凛太朗はスプーンをおいた。
「とりあえず、ソファーでいい?」
酒井の言葉にコクリと頷いた。
「片付けするから」
椅子から立つと支えてくれる酒井に体重を預けて歩いた。思った以上に足元がふらついた。
逞しい酒井の身体に妙な安心感があった。
(酒井は固いなぁ。ポヨポヨしていたのが嘘みたいだ)
ソファーに寝転がり目を閉じた。
しばらくしてフワリと掛け布団が掛けられた。薄く目を開けると酒井が枕を持っている。
「勝手に部屋に入ってゴメン。枕と掛け布団を取って来ただけで、他にはどこも触れてないから」
ぼんやり見上げると、酒井がグッと近づいた。距離の近さに目を見開いた。寝ている凛太朗の上から酒井が降りてくる。
(キスされる⁉)
変な考えが頭を過り、ギュッと目を瞑った。
力の入った凛太朗の頭がフワッとあがる。
(あれ?)
期待した事が起こらず凛太朗は目を開けた。
「よっと」
小さな声と共に凛太朗の頭の下に枕が入れられた。
「ゆっくり休んで。邪魔なら帰るけど、夕方までは居るよ」
酒井は優しく凛太朗の布団をポンポンした。凛太朗は拍子抜けした気持ちと、変な事を期待した恥ずかしさで酒井に背を向けて目を閉じた。
目を閉じていると、ごそごそ動く気配で近くに酒井がいるのを感じた。きっとリビングテーブルで夏の課題でも始めたのだろう。
体調が悪いとき凛太朗は一人で寝ていることがほとんどだった。誰かがそばに居ることが少しくすぐったかった。
(酒井、優しいよな……)
そう思いながら眠気に身を任せた。
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