4 / 27
お世話になることが決定しました
しおりを挟む
如何でしょう?と丁寧な物腰で伺ってくるサーシャに、頼れる先も身寄りもない事を思い出す。
震えて詰まりそうな言葉をなんとか吐き出す。
「あ…父さんも母さんも…死んでしまって…他は誰も…」
暗く俯いた私をサーシャは気遣う様に、優しく続けた。
「では孤児院へ…ですが「あなた気に入ったから、私の専属になりなさい」…お嬢様?」
サーシャの言葉を遮り、割って入ったリリアンナはニンマリと笑いながら言い切った。
「“天使”の様な私が、お父様にお願いしたの!
こぉんな小さくて細い、可愛い女の子をまた外に放り出せないわ!行くあてがなかったら、私のお友達兼専属侍女にするわ!ってね。ね?いいでしょ?ノエル、あなたもいいわよね?ね?ね??!」
「ぃぇ…ぁの……は、はい…」
あまりの勢いに呑まれて頷いたものの、行く当てがないのは確かだし、拾ってくれたお嬢様に願われれば否やはない。
「…あの、でもっっ」
「はいと言ったのだから、もう何も聞かないわ!いいこと?取り敢えず元気になるのが先よ!
私がお見舞いに来てあげるのだから、早く元気になって一緒に遊ぶのよ!いいわねっ」
捲し立てる様に言い切ると、またもや「オーっホッホ」と笑いながら去る後ろを、ペコリと軽くお辞儀してサーシャも付いて出ていった。
勢いに飲まれたまま何も言えずに、この日からお嬢様付きとして、侯爵家でお世話になることになった。
── 言えなかった事を胸に抱えたまま。
震えて詰まりそうな言葉をなんとか吐き出す。
「あ…父さんも母さんも…死んでしまって…他は誰も…」
暗く俯いた私をサーシャは気遣う様に、優しく続けた。
「では孤児院へ…ですが「あなた気に入ったから、私の専属になりなさい」…お嬢様?」
サーシャの言葉を遮り、割って入ったリリアンナはニンマリと笑いながら言い切った。
「“天使”の様な私が、お父様にお願いしたの!
こぉんな小さくて細い、可愛い女の子をまた外に放り出せないわ!行くあてがなかったら、私のお友達兼専属侍女にするわ!ってね。ね?いいでしょ?ノエル、あなたもいいわよね?ね?ね??!」
「ぃぇ…ぁの……は、はい…」
あまりの勢いに呑まれて頷いたものの、行く当てがないのは確かだし、拾ってくれたお嬢様に願われれば否やはない。
「…あの、でもっっ」
「はいと言ったのだから、もう何も聞かないわ!いいこと?取り敢えず元気になるのが先よ!
私がお見舞いに来てあげるのだから、早く元気になって一緒に遊ぶのよ!いいわねっ」
捲し立てる様に言い切ると、またもや「オーっホッホ」と笑いながら去る後ろを、ペコリと軽くお辞儀してサーシャも付いて出ていった。
勢いに飲まれたまま何も言えずに、この日からお嬢様付きとして、侯爵家でお世話になることになった。
── 言えなかった事を胸に抱えたまま。
100
あなたにおすすめの小説
【完結・7話】召喚命令があったので、ちょっと出て失踪しました。妹に命令される人生は終わり。
BBやっこ
恋愛
タブロッセ伯爵家でユイスティーナは、奥様とお嬢様の言いなり。その通り。姉でありながら母は使用人の仕事をしていたために、「言うことを聞くように」と幼い私に約束させました。
しかしそれは、伯爵家が傾く前のこと。格式も高く矜持もあった家が、機能しなくなっていく様をみていた古参組の使用人は嘆いています。そんな使用人達に教育された私は、別の屋敷で過ごし働いていましたが15歳になりました。そろそろ伯爵家を出ますね。
その矢先に、残念な妹が伯爵様の指示で訪れました。どうしたのでしょうねえ。
婚約破棄から始まる、ジャガイモ令嬢の優雅な畑生活
松本雀
恋愛
王太子から一方的な婚約破棄の書状を受け取ったその日、エリザベートは呟いた。
「婚約解消ですって?ありがたや~~!」
◆◆◆
殿下、覚えていらっしゃいますか?
あなたが選んだ隣国の姫のことではなく、
――私、侯爵令嬢エリザベートのことを。
あなたに婚約を破棄されて以来、私の人生は見違えるほど実り多くなりましたの。
優雅な所作で鍬を振り、ジャガイモを育て、恋をして。
私のことはご心配なく。土と恋の温もりは、宮廷の冷たい風よりずっと上等ですわ!
夫に捨てられた私は冷酷公爵と再婚しました
香木陽灯
恋愛
伯爵夫人のマリアーヌは「夜を共に過ごす気にならない」と突然夫に告げられ、わずか五ヶ月で離縁することとなる。
これまで女癖の悪い夫に何度も不倫されても、役立たずと貶されても、文句ひとつ言わず彼を支えてきた。だがその苦労は報われることはなかった。
実家に帰っても父から不当な扱いを受けるマリアーヌ。気分転換に繰り出した街で倒れていた貴族の男性と出会い、彼を助ける。
「離縁したばかり? それは相手の見る目がなかっただけだ。良かったじゃないか。君はもう自由だ」
「自由……」
もう自由なのだとマリアーヌが気づいた矢先、両親と元夫の策略によって再婚を強いられる。相手は婚約者が逃げ出すことで有名な冷酷公爵だった。
ところが冷酷公爵と会ってみると、以前助けた男性だったのだ。
再婚を受け入れたマリアーヌは、公爵と少しずつ仲良くなっていく。
ところが公爵は王命を受け内密に仕事をしているようで……。
一方の元夫は、財政難に陥っていた。
「頼む、助けてくれ! お前は俺に恩があるだろう?」
元夫の悲痛な叫びに、マリアーヌはにっこりと微笑んだ。
「なぜかしら? 貴方を助ける気になりませんの」
※ふんわり設定です
婚約破棄された私は、世間体が悪くなるからと家を追い出されました。そんな私を救ってくれたのは、隣国の王子様で、しかも初対面ではないようです。
冬吹せいら
恋愛
キャロ・ブリジットは、婚約者のライアン・オーゼフに、突如婚約を破棄された。
本来キャロの味方となって抗議するはずの父、カーセルは、婚約破棄をされた傷物令嬢に価値はないと冷たく言い放ち、キャロを家から追い出してしまう。
ありえないほど酷い仕打ちに、心を痛めていたキャロ。
隣国を訪れたところ、ひょんなことから、王子と顔を合わせることに。
「あの時のお礼を、今するべきだと。そう考えています」
どうやらキャロは、過去に王子を助けたことがあるらしく……?
とある令嬢の優雅な別れ方 〜婚約破棄されたので、笑顔で地獄へお送りいたします〜
入多麗夜
恋愛
【完結まで執筆済!】
社交界を賑わせた婚約披露の茶会。
令嬢セリーヌ・リュミエールは、婚約者から突きつけられる。
「真実の愛を見つけたんだ」
それは、信じた誠実も、築いてきた未来も踏みにじる裏切りだった。だが、彼女は微笑んだ。
愛よりも冷たく、そして美しく。
笑顔で地獄へお送りいたします――
【完結】婚約破棄される未来見えてるので最初から婚約しないルートを選びます
22時完結
恋愛
レイリーナ・フォン・アーデルバルトは、美しく品格高い公爵令嬢。しかし、彼女はこの世界が乙女ゲームの世界であり、自分がその悪役令嬢であることを知っている。ある日、夢で見た記憶が現実となり、レイリーナとしての人生が始まる。彼女の使命は、悲惨な結末を避けて幸せを掴むこと。
エドウィン王子との婚約を避けるため、レイリーナは彼との接触を避けようとするが、彼の深い愛情に次第に心を開いていく。エドウィン王子から婚約を申し込まれるも、レイリーナは即答を避け、未来を築くために時間を求める。
悪役令嬢としての運命を変えるため、レイリーナはエドウィンとの関係を慎重に築きながら、新しい道を模索する。運命を超えて真実の愛を掴むため、彼女は一人の女性として成長し、幸せな未来を目指して歩み続ける。
あら、面白い喜劇ですわね
oro
恋愛
「アリア!私は貴様との婚約を破棄する!」
建国を祝うパーティ会場に響き渡る声。
誰もが黙ってその様子を伺う中、場違いな程に明るい声色が群衆の中から上がった。
「あらあら。見てフィンリー、面白そうな喜劇だわ。」
※全5話。毎朝7時に更新致します。
悪役令嬢に相応しいエンディング
無色
恋愛
月の光のように美しく気高い、公爵令嬢ルナティア=ミューラー。
ある日彼女は卒業パーティーで、王子アイベックに国外追放を告げられる。
さらには平民上がりの令嬢ナージャと婚約を宣言した。
ナージャはルナティアの悪い評判をアイベックに吹聴し、彼女を貶めたのだ。
だが彼らは愚かにも知らなかった。
ルナティアには、ミューラー家には、貴族の令嬢たちしか知らない裏の顔があるということを。
そして、待ち受けるエンディングを。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる