王道?冒険記!

ベア

文字の大きさ
1 / 1

はじまりの村

しおりを挟む
不安だ、不安で仕方がない、なぜこんなにも不安なのかって?

「ごっめーん、加護ってやり方わかんないからちょちょっと助っ人よんで、手助けてしてもらえるようにしとくね☆」

女神様のこの言葉に不安しか感じられないからだ、なんだよ、助っ人で誰なんだよ、まぁこの勇者様の血を継ぐ俺ならば、ある程度の敵なら倒せるであろうが・・・

「とりあえず冒険の支度をするか、まずは武器だな」

~村の中央(武器屋)~

「おお!お前ついに冒険か?家でダラダラばっかりしてるのに大丈夫か?うちの武器でも買っていきなよ!」

こいつは村で唯一の武器屋を営む俺の友人だ、ちゃっかりしている

「じゃあ軽いショートソードくれ、一応言っとくが俺はダラダラしてるんじゃないんだ、世界の危機ために力を温存してたんだよ」
「いつも同じこと言ってたが、本当にその世界の危機がきちゃったな、ほら、お前の筋力を考慮して軽くて丈夫なの選んだぞ」
「ありがとよ、ん?これ結構高いやつじゃないのか、お前駆け出してすらない勇者からこんな金額とろうってか、ふざけんなよ」
「いいよ、俺の善意だ、ただ村に帰ったらその10倍払えよ」
「善意じゃねーじゃねーか、でもまぁ、ありがとうな、」
「お前に言われると気持ち悪いな、ほら、まだ買うもんあるんだろ、さっさと次にいけよ」
「ああ、今までありがとうな」

~村の中央(道具屋)~

「おっちゃん毒消し、薬草各10個ずつくれ」
「ほらよ、毎度あり」
「え、俺が冒険に出るのにそれだけかよ」
「そのために今までこもってたんだろ、さっさといけ」
「なんだか・・・寒いな、防具も買わなくちゃな・・・」

~村の中央(道具屋)~

「この、この盾と防具ください」
「毎度あり、冒険に出るんだってな、きいつけなよ」
「ありがとう、ありがとうおっちゃん!」
「お、おう」

~村の出入り口~

「まぁこんなもんか、魔王をぶっ飛ばしに行くためには海わたんないとな、泳ぐわけには行かないし、そうだ、女神!女神様!」
「迷える勇者よ、私になにか用かな?」
「次、次どこ行けばいいんだよ!教えてくれ!」
「いいでしょう、ここから西に向かって歩き港町に行きなさい、途中の町にも絶対行くこと、以上なり」
「よし、進む方角が分かったぜ、てかあの口調腹立つな、女神じゃなければ1発叩き込んでやりたいのに」
「うるさいわね!さっさと西の街に向かって進みなさいよ!」
「はいはい」

~西に続く道~
「ふぎいいいいいい!」
「なんだこの野郎、剣が聞いてねえ、ドロドロしやっがって!おりゃあ!」
「ふぎいいいい!」

勇者はスライムに苦戦している

「くっそ、女神、おい女神いいい!助っ人だ!助っ人を頼む!」

勇者の隣に淡い光が降り注ぐ!
なんと魔法使いが現れた!

「おおおおお、助っ人が出てくるって本当だったのかよ!おい、頼む!あいつを焼き払うなり消し飛ばすなりしてやってくれ!」
「だけど・・・僕使える魔法・・・」
「いいから!とにかく早く!」
「うん・・・」

魔法使いが詠唱を始めた、辺り一帯の空気が震えている!

「な、なんだよこれ!」
「離れてください!」

魔法使いの体が輝く光る!
勇者は距離をとった!
スライムはひるんで動けない!
魔法使いのいた位置を中心に巨大なクレーターができている!
勇者はスライムを倒した!

「お、おい、大丈夫かぁぁぁ!」
「魔法使いくんならもうこっちにいるわよ」
「女神!どうゆうことだ!なんだよあれ、自爆じゃねえか!」
「でも超強力だったでしょ!あのこも痛みは感じるけどすぐこちらに転送されているから大丈夫よ!」
「死んでるじゃねえか!お前!心が痛くなるだろ!他のやつもああなのかよ!勘弁してくれよ!よびづれえよ!」
「いちいち文句が多いわね!倒したんならさっさと進みなさいよ!」
「くそ!消えやがった!ふざけんな!」

次回西の街へ続くかな?


しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~

黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。  ─── からの~数年後 ──── 俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。  ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。 「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」  そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か? まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。  この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。  多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。  普通は……。 異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。 勇者?そんな物ロベルトには関係無い。 魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。 とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。 はてさて一体どうなるの? と、言う話。ここに開幕! ● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。 ● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

処理中です...