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てれすけ
しおりを挟む時計回りに回って、赤の門をもう一度通り越す
先に行っておけば良いのですが、先ずは先生の所に行くべきだと教えてもらっているため
必ず、此処が最後になってしまうのよね
紫の鉱山につく 赤から紫に変わる色って私好きなの 夕日が沈んでから夜に変わっていく所とかとっても素敵
紫の門の守り人はバッシュフル この名前よりもてれすけの方が良いわよね わかりにくいもの
ここの鉱山から採れるのはアメジスト
この宝石って、赤よりの色が多いから気に入っているわ
「あ、ルベライトのお嬢ちゃん バッシュフル様にご用事ですか?」
「えぇ、今回はお仕事で来ましたわ」
「いやー、グランピー様はこんな綺麗で優しいお嬢さんがいて羨ましいですなぁ」
「ふふふ、ありがとう 誉めてもなにもでなくってよアルム」
今話をしているのはバッシュフルの右腕とも呼ばれている方ですわ
アルムは名ではなく、右腕の方の呼ばれ方 アルムの実際の名前は知らないわ
「じゃあ、お呼びしますんで何時ものところに案内しますね」
「はい」
何故ここまで仲が良いのかというと、お隣同士ということもあって昔から良く遊びに来ていたの
バッシュフルの性格にも問題があって アルムが表舞台に出ていることが多いため仲良くなりましたのよ
気さくに話してくださるし、ここの人たちは皆優しい人ばかりですわ
「あ! ルベライト様だ! こんにちは!」
「えぇ、こんにちは」
アルムに連れられて歩いていると様々な人に声をかけれる
「ルベライトお嬢ちゃんは相変わらず人気者ですな」
「そうかしら」
「はい、とっても。 バッシュフル様にもルベライトお嬢ちゃんみたいな子が嫁さんに来てくれないかなぁ」
「ふふふ、それ私に来いって行ってるのかしら?」
冗談だろうと私はいつも受け流しているので今回もそう返事した
「ええ、来て欲しいですね」
「…真剣な顔で言われても困りますわ バッシュはもうお兄ちゃんとしてしか見れませんもの」
バッシュフルも私のことを妹としか見てくださらないのよ 昔に告白したことあるけど断られたもの
「なら、俺の所来ます?」
「あら、考えておくわ」
ここまでが私とアルムの会ったときの挨拶みたいなものなのよね
「っと、バッシュフル様来られたみたいなんで俺はここら辺で」
そういうと、いつの間にか目の前から居なくなった こういうところを学びたいわ
「えっと…ルべライト いらっしゃぃ」
「バッシュ 今日はお仕事で来ましたわ」
「うん、聞いたよぉ」
「久々にあったからって、またかくれんぼですの?」
バッシュフルは照れ屋さんなのでしょうがないといえばしょうがないんですけど、もう少し姿を見せて欲しいですわ
「…そ、そうだよねぇ ん、久しぶりルベライト」
何処から来たのかと聞きたいレベルでいつの間にか、目の前にバッシュフルが現れた
毛先が所々白混じり紫の髪に今はヘラっと笑っているため細くなっている紫の目 耳まで真っ赤になっている
背は私の頭一個分くらいの差があって、いつも見上げるかたちになるのよね
「ふふ、バッシュはその方がいいですわ これ書類ですの」
手を前で組んでもじもじとしているが書類をちゃんと受け取り、紫の書類を渡してきた
「お仕事、いつもお疲れさま」
後半になっていくにつれて言葉が小さくなっていき聞き取りにくいですが、もう慣れっこですわ
「ありがとうございますわ もう少しお話ししたいですけど」
「うん、グランピーのとこに戻るんでしょ?」
「ええ」
「また、暇な時においで」
そういって私の頭をポフポフと撫でた後、そっと笑って何処かに消えた
その技教えて欲しいですわ
「もう、相変わらず居なくなるのが早いですわ …また来ますわ」
私は誰もいない部屋にそういって部屋から出る
ここから門への行き道は覚えていますので帰りましょうか
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