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一章
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しおりを挟むこの世界は色という魔法がある
赤青黄の3色を使い様々な魔法を使う事ができる
時には白と黒という2色の色をもった者がいて混ぜて魔法を使うという魔法使いがいるという
「いい? 今見えている色は?」
「「赤!」」
「正解よ」
人により使える色の種類や数が違う
「なら、赤は何の魔法だったかしら」
「えっと…」
「ほのお!」
「ふふふ、リーネ正解」
私、ティーセはそんな世界に生まれて
今、その魔法のことについて学んでいる
「リーネすごい!」
「えへへー」
今、魔法について教えてくれているのが私のお母さん
髪が明るい黄色で太陽の光が当たるとキラキラと綺麗で自慢のお母さんだ
「おねぇちゃんだって、ちゃんとおぼえてるよ!」
「そーかなぁ」
私のことをおねぇちゃんと呼ぶ妹のリーネ
リーネはお母さん似で髪が明るい黄色
私を見ている目は綺麗な空のような青色
「二人ともお勉強の続きよ」
「「はーい!」」
私は父似で黒のような青のような髪の色に黄色い目
少し前まではこの髪や目の色が嫌で私も母似がよかったなんて思っていた事もあった
別にお父さんが嫌いというわけではないが、光が当たるとキラキラ綺麗なのが羨ましかったのだ
「ただいま」
聞きなれた好きな声が聞こえそちらを向くと
黒のような短髪のお父さんがそっと笑ってこちらを見ていた
「おかえりなさい!」
「おかえりなさい!!」
「おかえり、あなた。」
お父さんの足にリーネは抱きつく
私もリーネと同じように抱きつこうとしたがそれよりもお父さんの手にあるものが気になった
「とうさま、それは?」
「あぁ これはティーセとリーネへの荷物だよ」
「…えーと?」
荷物はとても軽く何が入っているのかとワクワクしながら開けた
「すいしょうだぁ!!」
「少し遅くなったが無事届いたことだし、試したらどうだ?」
6歳になると必ず人は何色の魔法が使えるのか調べることになっている
私とリーネはとてもそれが楽しみで、ようやくこの日が来たのだと
嬉しくなりその場で歩き回る
「ほら、二人とも落ち着いて」
「おちついてなんていられないよぉ!」
「わぁー、これさわるだけでわかるのか!」
私たちは興奮していた
これで、どんな魔法が使えるのかがわかるからだ
貴族様達だったらもう少し幼い時に調べるらしい
「ねぇ、なにいろになるかな?」
「んー、リーネはきいろじゃないかな!」
「わたしそのいろすきだから そうだといいなぁ」
透明で向こう側が見える水晶をリーネと同時にもって願う
どうか、素敵な色でありますようにと
「あら…?」
私の持っていた水晶には赤青黄と小さな三つの玉がくるくると回り
明るくなったと思えば暗くなるという面白い現象がおこっていた
「かあさま! みて、きれいな…の?」
お母さんに見せようとそちらを向くと
少し困ったような顔をしており
リーネはじっと水晶をみていた
「リーネ…?」
リーネの手にある水晶は何も変化がなかった
変化がないということは
つまりは才能がないと聞いたことがある
「え、あ…」
私はこの水晶を何処かに隠してしまいたかった
だが、隠す前にリーネがこちらを向く
「! おねぇちゃんすごい!! いろんないろになっててきれい!」
「そ、その…」
「わー! すごいすごい!」
リーネが私の手の中にある水晶を見て喜ぶ
だが、私は嬉しくなかった
お母さんは複雑そうな顔をしながらも「そうね」と返事をしている
そのお母さんの顔はリーネに対してなのか私に対してなのかはわからなかった
私はこんなことを求めてはいなかった
結果は私は全ての色を使えるモデレート
リーネは魔法の才能がないモノトーン
「なんで、わたしだけ…?」
一緒に喜んで、綺麗だねって言いあいたかっただけなのに
私がリーネの分の魔法を取ってしまったんだ
一度そう考えるとその考えが頭から離れず
少しずつリーネとの距離を取るようになった
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