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一章
2.5 リーネ視点
しおりを挟むお姉ちゃんが全ての色(魔法)を使えるモデレートだとわかってから少しずつ変化が起こった
別に私は魔法なんて使えなくても良いよ
無くて困らないものだし
知ってる?お姉ちゃん
魔法が使えないってこの世界には結構いるんだよ
むしろ、全てが使えるの方が希少価値でそれが知られたらとっても大変なんだよ
お父さんもお母さんもあんな表情をしたのは私に対してじゃなくってお姉ちゃんに対してだよ
「早く、かえってこないかなぁ」
毎日、送り出すのが辛くって
最近ではあまりお母さんとは話しとかしてないよね
少しでも家にいてもらいたいからって必死に本を読んでるお父さんに会ってないよね
私ともなかなか遊んでくれないし
もっと一緒にいたいよ
「このままなんて、いやだからね?」
私は今日こそはとお姉ちゃんの部屋の前に立つ
「まだ、子供なんだから甘えなきゃ」
私には前世の記憶がある分長く生きている?んだからいいの
でも、お姉ちゃんにはこの世からの始まりなんだから楽しんでもらわないと
作戦はある
あとはターゲットが来るまで待つだけだ
「リーネ」
「んー?」
「ありがとうね」
「…何のことだかわからないなぁ。」
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