異世界行ったらステータス最弱の上にジョブが謎過ぎたからスローライフ隠居してたはずなのに、気づいたらヤバいことになってた

カホ

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第1章 レッツスローライフ

諦めの境地とスローライフ (6)

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地下室見学のあと、私は中央階段を登って二階にやってきた。玄関ホールも二階部分が吹き抜けだから、二階の廊下は日の字の形をしている。

「ていうか、お屋敷探検してるだけのはずなのに、ものすごく時間かかってるよね?」

どんだけすごいんだ、この家。恐るべし神の力だね………!

まあとにかく、さっさと探検を終わらせて次のステージを考えよう。

二階には扉が五個あった。右に2つ、左に3つだ。ついでに左側の壁沿いに、3階への階段があった。左三つからかな?

というわけで順番に見て行くことにする。

結論。

「寝室が豪華すぎるーー!!」

3つの扉は全部寝室への扉だったが、寝室の内装とか家具とかがとにかく可愛くて豪華だった。

こんな豪華な部屋、すごく泊まりにくいですけど。

「……気にしても仕方ないよ。うん」

3つのうちピンク系統の部屋を寝室に決め、私は反対側の扉2枚に向かう。

「お?手前の扉は食堂の2階部分とつながってるのね」

手すりから下の食堂を見下ろせるよ。ああ……カーペットまでかわいいよ……。

柔らかい色の大理石?の廊下で、正面一番奥はステンドグラスになっている。向かって左側の壁には窓が並び、反対側には扉が2つ。

「なんの部屋かな?」

とりあえず入り口から近い方から見る。

「えっと………書斎と、調薬室??」

部屋が可愛いことはもう普通なのではぶくことにした。

書斎はわかったけど、もう一個の部屋にはファンタジーで魔女が使ってそうな道具がおいてあった。木製の棚、真鍮の大鍋、銀色のかき混ぜ棒。

「薬とか作れるのかな………?」

でも材料がわからないな………。まあ、材料手に入ったらまた考えよう。

よし!最後は奥の扉ね!

「うわぁぁ!!!」

二階左奥の扉を開け、廊下を歩いたその向こうは、家の外から見ることができたベランダだった。

近くで見るとやっぱり可愛くておしゃれ。銀色の手すりは繊細な模様が彫り込まれていて、なんだろう?素朴な可愛さ?が印象的だった。

広々としてるから洗濯物を干すスペースとか、あるいは植物栽培にも使えるかもね。

「調味料をここで栽培するってのはどうだろう?」

なかなかいい案ではないだろうか?あ、でも鉢植えがないんだ。うーん………まあそのうちまた考えますか。

「よし!家の構図もバッチリ把握したし、今日からいよいよ異世界スローライフの開始じゃ!!」

瞬間記憶を地味に発動させてましたからね。じゃなきゃ覚えるの大変そうですから。

ちなみにそのあと3階に行ったら寝室が4つありました。

客室に使えそうだけど、こんな森の中にお客とか来るの………?
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