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本編
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しおりを挟む「…………ぁ……んやっ!」
『どわっ!』
その晩すごくえっちぃ夢を見ていた私は、《何か》を掴んで放り投げた。
その《何か》からの声にどこか聞き覚えのあった私は、ゆっくりとまぶたを上げた。
『フレリアは激しいのがお好みか?』
目の前には剣精サマ…いや、3歳児相当に見える剣精サマが居た。
上体を上げれば、しっかり締めたハズの寝間着の前ボタンが全部開いていて、下着が丸見えだった。
「ひやん!」
慌てて前を掻き合せると、背中越しに《ちび剣精サマ》を睨む。
──もう! 《ちび剣精サマ》のえっち!
『呼び名はともかく、かわえぇなぁ。フレリアは久々やし、唆るで。ホラ見ぃ、もうギンギンや!』
《ちび剣精サマ》は3歳児体型だったのを3歳児身長の大人体型にすると、ギンギンに勃ち上がったイチモツを見せてくれた。
ただ比率としては大きくても、一般的な大人サイズに比べればΦ(ファイ)が半分程度しかなく、それは《ちび剣精サマ》本人としても不覚だったようで、しょんぼりとしてしまった。
『いんや! やったらこの腕で…ほれフレリア足を開いてみ? 善くしてやるよ。』
《ちび剣精サマ》は滅茶苦茶良い笑顔でこちらを見てくる。
──イヤです。それに今日はほら手がこの状態だから、流される気持ちの余裕はないわ!
『手ぇ? 何やこれ、誰に? いや、波動が残っとるな。わいのフレリアに……
よっしゃ、今から地獄を見せてくるわ。待っとき!』
──あああああ、やめて!
私は咄嗟に手を伸ばし、ちび剣精サマの長い髪を掴むことに成功した。
『あでででで! わかった、わかったから、離せぇ!』
慌てて手を離すと、指の腹で頭皮マッサージをしながらちび剣精サマが言う。
『地獄を見せるのはまた今度にしたるわい! その代わり、その傷塞いだろ。ほれ、手ぇを出しぃ!』
私が手のひらが上になるようにして両手を出せば、
ぽわわわ~っ
傷が熱くなって、直後には貼り付くような痛みが消えた。
──ありがとうございます。剣精サマ。
笑顔でお礼を言えば、
『チェ、かわええなぁ。しかし、今はコレが精一杯やしな。今日のところは、添い寝で許したろ! フレリア、ほれ。』
ちび剣精サマは、ベッドに横になって自分の隣をバンバンと叩く。
私はもう疲れたので隣に転がり、毛布を被った。
瞼が徐々に落ちてくる。
上と下がくっつく直前、そう言えばと気になっていたことを訊ねた。
──そう言えば、剣精サマの体、今日は小さくありません?
『そうや。今日のわいは本体と違うからやな。魔術師が編んだ組紐に思念を移したサブやさかい、紐の長さ分の大きさにしか成れへんねん。』
──そう。それで小ちゃいのね。
『やから、完治はしてあげられんで、ごめんな。』
──もう、痛みはひいたから大丈夫。
『やったら、わいも明日からの護衛分の力を回復させなあかんからな、フレリア、お前もや。寝るで。』
──はい。おやすみなさい。
そうして、侍女見習いとしての初日の夜はふけていった。
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