【本編完】しがない男爵令嬢だった私が、ひょんなことから辺境最強の騎士と最強の剣の精霊から求愛されている件について A-side

325号室の住人

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本編

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「…………ぁ……んやっ!」
『どわっ!』

その晩すごくえっちぃ夢を見ていた私は、《何か》を掴んで放り投げた。

その《何か》からの声にどこか聞き覚えのあった私は、ゆっくりとまぶたを上げた。

『フレリアは激しいのがお好みか?』

目の前には剣精サマ…いや、3歳児相当に見える剣精サマが居た。

上体を上げれば、しっかり締めたハズの寝間着の前ボタンが全部開いていて、下着が丸見えだった。

「ひやん!」

慌てて前を掻き合せると、背中越しに《ちび剣精サマ》を睨む。

──もう! 《ちび剣精サマ》のえっち!

『呼び名はともかく、かわえぇなぁ。フレリアは久々やし、唆るで。ホラ見ぃ、もうギンギンや!』

《ちび剣精サマ》は3歳児体型だったのを3歳児身長の大人体型にすると、ギンギンに勃ち上がったイチモツを見せてくれた。

ただ比率としては大きくても、一般的な大人サイズに比べればΦ(ファイ)が半分程度しかなく、それは《ちび剣精サマ》本人としても不覚だったようで、しょんぼりとしてしまった。


『いんや! やったらこの腕で…ほれフレリア足を開いてみ? 善くしてやるよ。』

《ちび剣精サマ》は滅茶苦茶良い笑顔でこちらを見てくる。

──イヤです。それに今日はほら手がこの状態だから、流される気持ちの余裕はないわ!

『手ぇ? 何やこれ、誰に? いや、波動が残っとるな。わいのフレリアに……
よっしゃ、今から地獄を見せてくるわ。待っとき!』

──あああああ、やめて!
私は咄嗟に手を伸ばし、ちび剣精サマの長い髪を掴むことに成功した。

『あでででで! わかった、わかったから、離せぇ!』

慌てて手を離すと、指の腹で頭皮マッサージをしながらちび剣精サマが言う。

『地獄を見せるのはまた今度にしたるわい! その代わり、その傷塞いだろ。ほれ、手ぇを出しぃ!』

私が手のひらが上になるようにして両手を出せば、
ぽわわわ~っ
傷が熱くなって、直後には貼り付くような痛みが消えた。

──ありがとうございます。剣精サマ。

笑顔でお礼を言えば、

『チェ、かわええなぁ。しかし、今はコレが精一杯やしな。今日のところは、添い寝で許したろ! フレリア、ほれ。』

ちび剣精サマは、ベッドに横になって自分の隣をバンバンと叩く。
私はもう疲れたので隣に転がり、毛布を被った。

瞼が徐々に落ちてくる。
上と下がくっつく直前、そう言えばと気になっていたことを訊ねた。

──そう言えば、剣精サマの体、今日は小さくありません?

『そうや。今日のわいは本体と違うからやな。魔術師が編んだ組紐に思念を移したサブやさかい、紐の長さ分の大きさにしか成れへんねん。』

──そう。それで小ちゃいのね。

『やから、完治はしてあげられんで、ごめんな。』

──もう、痛みはひいたから大丈夫。

『やったら、わいも明日からの護衛分の力を回復させなあかんからな、フレリア、お前もや。寝るで。』

──はい。おやすみなさい。

そうして、侍女見習いとしての初日の夜はふけていった。


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