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本編
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しおりを挟む「こっちは第5。1番の下っ端たちの半分が暮らし、見張り、鍛錬をしている。
もう半分は、2人も知っている辺境伯邸の近くの寮に住んで、領内の安全と平和のために鍛錬し暮らしているの。」
「私も辺境伯邸にて過ごす時には、領内の巡回の指揮を取ることもある。」
とはリッカ様。
「母様はここに常駐しているわ。副団長は他にも2人居て、砦と寮に常駐してるの。」
とはシュカ。
「ほら、さっきのアロハシャツ。あの彼は本来砦に常駐してる副団長なんだ。
でも今日から1週間、彼は休暇なの。彼の代わりは現在、中隊長が3人ずつで仕事を回してる。」
と、ミレアさん。
その時、急に視界が開けた。
キーンッ
ガッ
「ハァァァァーーー!!」
「そこまで!」
「「「「おおおおぉぉぉ…」」」」
大勢の野太い声の響く場所。
そこは陸の孤島?だった。
「オラー並べぇー!! 整理運動したら飯だぞぉーーー!!!」
「「「「「グオォォォーー…」」」」」
上から見えるのは蟻ん子サイズのわらわらした人人人。
「見える? ライドはあの右から5番目の前から11番目。ハンスは…ホラ、中央左の後ろから3番目。」
ミレアさんから教えてもらった場所を見るも、焦点が合わない感じで目が回りそう。
すると、手首に巻いた組紐がほわっと光ると浮き、空間を丸く切り取った。
そこに映し出されたのは、動きに合わせて髪をなびかせるライド様。
しかも動いて汗びっしょりなのだろう。体に薄手の上衣が貼り付いて筋肉を浮き出させている。
「ほわぁ~…」
「フレリア、顔が蕩けてるぞ。」
リッカ様のツッコミに、慌てて頬の筋肉に力を入れた。
次に映し出されたのは、ハンスさん。
こちらは上半身裸で、筋肉の部位を区切るように汗が流れている。
「「「えっろ…」」」
思わず呟いた言葉が、ミレアさんとシュカとかぶれば、
「ダメ! 見ちゃダメェ!!」
シュカが組紐の前に両手を広げて躍り出る。
「意識しちゃったの? 母様は良いわよ。いつにする? この船にも祭壇あるし今日だって良いわよ。でも、新婚さんは陸で暮らしたいわよね…
となると、ハンス君の頑張りによるけど来年?」
「もう! 母様、恥ずかしい。あたしたち2人のタイミングにしたいから、待ってて!」
シュカとミレア様の母子のやり取りが微笑ましい。
私も、だいぶ朧気になった記憶の中の母を思い出した。
──母さん、いろいろあったけど、私婚姻しちゃったのよ。幸せだよ。
組紐の映像は再びライド様になる。
整理運動が終わって人々が解散して行く中、上衣の裾を捲って顔の汗を拭っている。
ちらりと覗く腹筋に、
──アップで。
『よっしゃ!』
突如拡大していくライド様の腹筋に、
「フレリアえっち…」
シュカの呟きと他2人からの生温かい視線…
体感温度が3度は上がったように感じるのは、気の所為じゃないと思った。
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