【本編完】しがない男爵令嬢だった私が、ひょんなことから辺境最強の騎士と最強の剣の精霊から求愛されている件について A-side

325号室の住人

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本編

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「きゃはんっ」
「ぶほっ」

気付いたそこは、幅の狭いベッドの上だった。

いや、ベッド兼ソファのようだ。
ベッドが接していない方の壁からは、飛行機の座席のテーブルみたいなののもっと幅広なのが下りていて、上に2つのトレーが並んでいたから。

でも、今の私はベッドに仰向けになっていて、胸の上にはライド様の顔を乗っけていた。

「すまない。すぐに退きます。」

慌てた様子のライド様は私の上で泳ぐように手足をバタつかせるけど、それがことごとく、

「あんっ…いやんっ…ぁあっ……はぁんっ…」

私の体を刺激してきて、そのうち私の太腿にはライド様の硬いモノが主張を始め、でもライド様の強固な精神力で先から溢すことはないまま、ライド様は何とか体勢を立て直すと、

「フレリア、ごめんなさい。ちょっと、行ってきます。」

少し前屈みになりながら、でも少し慌てた様子で、退室して行った。

私はその背を見送ってからゆっくりと起き上がる。
扉の手前に細い姿見がある。
食事のトレーに触れないように四つん這いでベッドの足の方へ移動し、その前に立つと、上衣がはだけ、襟元からマダムに着付けて貰ったランジェリーのレース越し、胸の先端の凹凸がはっきりわかるように主張しているのがわかった。

私は恥ずかしさに姿見越しでもわかるほど真っ赤になってしまいながらも、丁寧に上衣を着直した。

乱れていた髪も手櫛ながら整えると、袴の襞に気を付けながら簡易ベッドの枕側に掛ける。
枕の向こう側は丸い形の開かない出窓になっており、その向こうに水平線が見えた。

かもめが飛んでいるのが見えるけれど、耳を澄ませても鳴き声は聞こえないどころか、この部屋は無音だ。
先程私が発してしまった恥ずかしい声も外には漏れていないらしいと安心すると、
「ほぅ…」
安堵の溜め息が溢れた。

少しお行儀が悪いけれど、窓の縁に頬杖をつきながら、かもめが飛ぶのを眺めていた。






一方その頃、辺境伯領の端っこにある、森に接した砦。

この砦は、ライドとフレリアがデートした町と隣国との境にある森とを分ける場所にある。

交代制で今回はこの場所にやって来た辺境伯家の次女アスカは、手に持った隷属の首環の鎖を引き摺りながら、砦の地下牢から今回の滞在中に侍らせる罪人を物色していた。

見目が良く、滞在中に遊んでやれる体つき。色が白い方が血の赤が際立つからどちらかと言えば好き。

腰巻き1枚の男達が物欲しそうに鉄格子から腕を伸ばしているが、この辺りの男達とは薬や鞭で一通り遊んでしまったので無視。もっと先まで歩く。

すると、前回までは空だった一番奥の牢に、新しい男が入っているのを見つけた。

金髪碧眼。色の白い肌。
多少の皮膚の弛みはあるものの、中肉中背。
アスカはその牢に近付いて行くと、中にいる男に声を掛けた。

「今回は貴方に決めた。さぁ、ここから出たいなら、この首環をつけなさい。」


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