【本編完】しがない男爵令嬢だった私が、ひょんなことから辺境最強の騎士と最強の剣の精霊から求愛されている件について A-side

325号室の住人

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本編

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少し時間を戻して、砦から人員の3分の1が辺境伯邸に向かう時…
砦からはアスカと元第3王子も辺境伯邸へ向かう最後尾にいた。

ただし、中隊長らにはしないといけない《おつとめ》があるから先に行って構わない旨、アスカは伝えていた。




「さぁ、王子ちゃん。いよいよ辺境伯邸に向かうわよ!」
「わかった。」


そうして砦を出してもらった俺様だった。けれど……

──移動が馬だなんて聞いてないぞ!

俺様の移動は基本的に馬車なんだ。
なのに俺様は今、好みではない女の腰にしがみついて、ギャーギャー叫びながら馬に揺さぶられてる。

景色? 見られる訳がない!
風を切る? 切ってるのはお前だぞ、女!
そんなに抱き締めてくるなんて、どこかでスる? スるわけがない!
でもそんなにガチガチじゃないか、だと? 気の所為だろ?

そのうち、手綱を握っていた女が、後ろ手に俺様のイチモツに触れてきた。
馬の体が上下するせいで、触れられてるだけなのに扱かれてるみたいに感じて呼吸が荒くなる。
だんだん堪えられなくなって、女の肩口に噛み付いた。

すると、信じられないことに女が落馬しやがった。
俺様を下敷きにして、地面に叩き付けられる。

不運なことに、俺様はそのまま気を飛ばしたらしい。
気付けば女が、馬ではなく俺様に跨り腰を振っていた。

声にならない声で少しずつ聞き出せば、落馬した拍子に馬が逃げ、体が疼いたからそのままこの木の根元でおっぱじめたと。

「王子ちゃん、もういいわよ。ここであたしと、ずっと繋がっていよ。」
「嫌だ嫌だ嫌だ! 俺様は辺境伯邸に行ってフレリアちゃんを抱くんだ!!」
「そんなことイっ……」
「アっ…なぜだ! なぜ抜けない! まさか、このチョーカーは!!」
「《享楽のフレリア》でフレリアをさせていたチョーカーよ。」
「おまっ、おまえも記憶が!」
「ふふふ…《王家の種製造機》はお黙り! これだけシてるんですもの! あたしは王家の人間を孕むわ! それでこんな辺境出て行ってやるのよ!! フハハハハ…」
「ぁああっ…腰が割れる! でもやめられない! ぁああっ ぁあああああーーーー!!!」
「イきなさい! イけばイくほど、もう何も考えられなくなる!!」
「ぁああっ…ぁあああーーー!!!」






その頃、約3分の1の人員の消えた砦では…
何故か罪人の牢の鍵が全て開けられ、その者らが隣国へ逃れようと森の方へ逃げ、それを的に一部の騎士達が弓の練習をし、罪人達の血の匂いで森の魔物を多数誘き寄せ、森側の砦では魔物と騎士とが睨み合っていた。

ただしその原因を作った者達は、早馬で辺境伯邸に知らせるという名目で既に砦を去っており、素知らぬ顔で捜索隊と合流している。

残った騎士は20名弱。砦の向こうの領民達を守るべく戦う覚悟を決め、味方の人数より多い魔物から目を逸らす者はいなかった。








─・─・─・─・─

正月休み終わり。明日からは通常の1日1話に戻らせていただきます。


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