【本編完】しがない男爵令嬢だった私が、ひょんなことから辺境最強の騎士と最強の剣の精霊から求愛されている件について A-side

325号室の住人

文字の大きさ
43 / 49
本編

  43

しおりを挟む

そこからは、先程までの《くたり》が嘘のようだった。

抜けそうなほど腰を引き、緩急をつけながら、抉るように、擦るように、引っ掛けながらも、奥の扉をノックして、その先の高みへ私を連れて行くように、何度も穿つ。

場末のホテルみたいに有線が掛かっている訳でもないただただ静かな室内に、

ぐじゅっ ぶじゅっ ぐぼっ ぶぢゅううっ
「あんっ…ア、、激し……ぃやあ!!」

「嫌ですか? もう終わりましょうか?」
私はぶんぶん音がしそうにかぶりを振る。
「違うの! 壊れちゃいそうで…お願い、早く果てて!!」
私は泣き叫ぶように訴える。
でも、
「先程何度か果ててしまったので、もう少し、お付き、合い、くだ、」
「あっあっあっ…ぁああーーー!!」
「何度、でも、イって、構いませ、から!」
「ぁあっ…はあんっ…アっ…まっ……ぁああんっ」
「もっと、哭いて、ほら、キスも、しましょ……」
「ぁああはっ…んんうっ…はっ…んんっ…うっ」
「舌、出し……そう。吸ってあげまっ……」
「えっ…れろっ……ちゅっ…ええっ……んっぁあっ」
「すご…気持ちぃ………ナカ…極上……」
「んうっ…ひゃっ…ぁんっ…ぁんっ!」

たぶんね、エスっ気あると思う。
それに、絶倫? 全然萎えないの。さっきのアレは何だったのってくらいに。

もう、こっちは喘ぐしかできなくてすごく喉渇くし。

「フレリア、名前、呼んでくださっ」
「ライっ…ドぉ……ライドっさあ……」
「フレリア!」
「ライドぉ、すきぃ!」
「俺も! フレリア、愛してますぅぅうっ…く!」
「ひああああああぁぁぁーーーーー!!!」

そんなこんなで、私とライド様は心身共に夫婦になったのでした。






私の荒い呼吸が落ち着いた頃…
ライド様は私を抱き上げると扉を1つ潜った。

そこは浴室で、ライド様は私を後ろから抱き込むように湯舟に浸かった。

髪を撫で、髪に口付け、髪の間から鼻を差し込み耳の裏側を舌でなぞってから耳たぶを甘咬みする。

また始まりそうな気配を見せた時、

ぐうりゅりゅううるるる…

私のお腹が鳴ってしまえば食欲を思い出し、そのままいろいろと連想が進み…

「「タコパ!」」

2人は顔を見合わせて叫ぶと、浴室を出る。

銭湯の脱衣所みたいな棚に籐で編んだ脱衣籠がある。
赤いバスタオルが掛かった籠が2つ並んでいた中にあったムームーを着せてもらい、ライド様の方もアロハシャツにハーパンで身支度を整える。

髪はまだ濡れてるのでバスタオルを巻いてある。

籐の椅子に座らせてもらって洗面台の向こうの鏡に向かおうとして、意外と腰が立たないことに気付いて、そのまま洗面台に背中を預けるようにして座ると、ライド様が私の頭のバスタオルを解いて髪を手櫛で整えてくれる。

どこからともなく魔術師の編んだ組紐を取り出し私の髪を結い上げてくれた。

そういえば、剣精サマの気配が消えてる。
組紐からは気配を感じない。

この部屋にはライド様の剣はないみたいだから、剣の本体へ戻ったのかしら。



髪が乾くと、ライド様は私を抱き上げてその部屋を出た。

もろもろ魔法が掛かっていたらしく、脱衣所を出たらそこはもう《タコパ》会場だし、体の怠さもなくなっていた。



──でも、なんだか皆様の視線が生温かいわ…

そう思っていると、皆様の代表とでも言うようにミレアさんがやって来た。

「うん! やっぱり、あたしたちの仮説は正しかった!!」

フレリアさんはとっても嬉しそうに頷きながら、手に持っていた手鏡を私に向けた。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『嫌われ令嬢ですが、最終的に溺愛される予定です』

由香
恋愛
貴族令嬢エマは、自分が周囲から嫌われていると信じて疑わなかった。 婚約者である侯爵令息レオンからも距離を取られ、冷たい視線を向けられている――そう思っていたのに。 ある日、思いがけず聞いてしまった彼の本音。 「君を嫌ったことなど、一度もない」 それは誤解とすれ違いが重なっただけの、両片思いだった。 勘違いから始まる、甘くて優しい溺愛恋物語。

彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中

桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。 やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。 「助けなんていらないわよ?」 は? しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。 「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。 彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。

短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜

美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?

【完結】番としか子供が産まれない世界で

さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。 何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。 そんなニーナが番に出会うまで 4話完結 出会えたところで話は終わってます。

王太子妃専属侍女の結婚事情

蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。 未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。 相手は王太子の側近セドリック。 ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。 そんな二人の行く末は......。 ☆恋愛色は薄めです。 ☆完結、予約投稿済み。 新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。 ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。 そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。 よろしくお願いいたします。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

〖完結〗終着駅のパッセージ

苺迷音
恋愛
分厚い眼鏡と、ひっつめた髪を毛糸帽で覆う女性・カレン。 彼女はとある想いを胸に北へ向かう蒸気機関車に乗っていた。 王都から離れてゆく車窓を眺めながら、カレンは夫と婚姻してから三年という長い時間を振り返る。 その間、夫が帰宅したのは数えるほどだった。 ※ご覧いただけましたらとても嬉しいです。よろしくお願いいたします。

【完結】捨てられ令嬢の冒険譚 〜婚約破棄されたので、伝説の精霊女王として生きていきます〜

きゅちゃん
恋愛
名門エルトリア公爵家レオンと婚約していた伯爵令嬢のエレナ・ローズウッドは、レオンから婚約破棄を宣言される。屈辱に震えるエレナだが、その瞬間、彼女にしか見えない精霊王アキュラが現れて...?!地味で魔法の才能にも恵まれなかったエレナが、新たな自分と恋を見つけていくうちに、大冒険に巻き込まれてしまう物語。

処理中です...