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325号室の住人

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王妃教育

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ルイート 15歳・2


「ララ、ただいま。」
「おかえり、ルイ。」

学園から帰宅すると、ラライラはベッドに入っていた。

「今日から王妃教育だったんでしょ? どんなことをしたの?」

ベッドに腰掛けて僕が王子様スマイルでララに聞けば、彼女はは僕をじっと見つめてきた。
体調がまだ万全でないのか、瞳を潤ませながら見つめられると、僕の股間に血が集まってきちゃうじゃないか。

「ふふっ。…ララはおねだり上手だね。」

僕は彼女を抱き締めるとキスをした。
ただ、いつもみたいに体は密着させられない。
股間で頭をもたげつつあるモノの存在がバレちゃうからね。

ラライラには上を向かせて僕の唾液を流し込めば、控えめながら僕の背中に手を伸ばしてくる。

──かわいい! 今すぐにメチャメチャに抱きたい!

けれど、今は制服だ。
様々な体液のシミを作ってしまうリスクとララをめちゃくちゃにした後のリスクとを天秤にかけ、前者の方が面倒だとの結論は早く出た。

「この先は、成人まで待とう。」

ラライラをベッドに横たえると、誰もが惚れるような優しい笑みを浮かべ、自室へ戻った。






ラライラ 15歳・2


「ご覧になりましたか? あの顔。」

シャノンが外見を変えていた魔法を解きながら、クローゼットの扉に近付いてきた。
私はシャノンと入れ替わってクローゼットの中で2人を見ていた。
正確には、ルイの表情が前世の酔っぱらいの親戚のオジサンと被って、吐き気と悪寒で、1番布面積の大きな夜会用のドレスに包まってガタガタ震えていた。

でもシャノンの、
「あら。ルイート様の選んだ夜会用のドレスに包まるなんて意外とあの顔お好きでした?」
に慌てて脱して、今度はベッド!と思ったら、
「そちらにはルイート様のアソコの匂いがべったり…もしかしたら先走りが漏れ出ちゃってたかもしれませんねぇ。」
に慌ててシャノンに抱き着こうとして、
「アタシこそルイート様のヨダレ臭いですけれど…」
に慌ててソファに逃げると、手ずからお茶を淹れてガブガブ飲んだ。

やっと落ち着いたところだけれど、シャノンの様子がおかしい。
モジモジしてどうしたのかしら?

「あのぅ、アイシャ様、それでですね、大変申し上げにくいのですがぁ…」
「なあに?」
「今晩から王妃の夜伽練習としまして、ルイート様と同衾していただくことになっておりまして…
どうしましょう。《月のものが来た》とでも伝えておきましょうか?」
「是非そうして!」

けれど、ルイートのゴリ押しで手を繋いで添い寝してもらうことになったのだった。


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