【完結】僕の彼氏の婚約者は、前世の恋人である僕が忘れられないらしい

325号室の住人

文字の大きさ
4 / 57
現代日本

   4

しおりを挟む

ごく一般的な国産のワンボックスの軽だった。
後部座席は、大きなカンバスを積むためかシートを倒してフラットになっている。

先生は助手席のシートを少しだけ倒してから、僕をそこへ寝かせるように座らせ、しっかりとシートベルトをかける。
ちょっと、縛られてるみたいでドキドキしたのは顔に出さない。

先生も運転席に乗り込み、シートベルトに手を掛けながら言った。

「明日は休みだし、私の家で良いか?」
「え、でも奥さんが……」

先生は、自分の左手の薬指に嵌まった指輪に同じ手の親指で触れるのを見ながら言った。

「別れたんだ。」

「は? でもソレ……」
「あぁ、抜けなくなっちゃったんだ。
だから、私は1人暮らしだよ。半年くらい前から。」
「半年…? でも電話で、2人目がって………」

先生は少し思い出すように視線を彷徨わせてから、

「あぁ、その日に喧嘩してな……で、即離婚。私は家を出た。」
「でもお子さん…」
「元々、私の子ではなかったからな。」
「は?」
「私はね、あいつには話してないが種無しなんだよ。
あいつのことは、確かに抱いた。サークルの歓送迎会の後、酔った勢いで。
その後、あいつが『子どもができた。あなたの子だ。』と来て…
産休代行になったけど……知ってるんだ。その子どもは、不倫関係にあった理事長との子だと。
あの頃、ちょっとシノダに惹かれかけていて…
流石に生徒と教師の関係ではと、結婚して精神的にシノダから逃げたんだ。」

僕は、目を見開いた。

「あー、だけどちゃんと私も勃つし白濁は出る。不思議なんだけどね。
だから、安心してくれ。」
「えーっと、そちらを心配している訳では……
あの…僕がしましょうか?」
「いや。私がシたい。」


リンジ先生は僕の右頬に触れる。

「何度も夢見た。この頬に、肌に触れること。」

頬に触れた先生の指が開いて行き、親指が僕の唇を撫でた。

「んっ」

僕が反応すれば、先生は僕の額と自分の額をくっつけるようにした。
先生の瞳が間近で僕を見つめる。

「………………やっぱり我慢できない。」

先生が言うのと、僕が逸らせなくなった目を閉じるのは同時だった。

「良いんだな?」

先生は言って、僕と唇を合わせた。
車内は、僕達のキスのリップ音に包まれて行く。

先生は僕のシートベルトを外し、僕は先生の背中に腕を回した。

角度を変えながら、どんどん深く、激しくなるキス…

先生は僕の後頭部や腰に手を回して、ギュウギュウと抱き締められる。


そのうち、車のシートをほぼ平らになるまで倒され、僕達はそのまま後部座席側に上半身をはみ出すように移動して行く。

絡み合う僕らの体は熱く、お互いにコートとスーツのジャケットを脱がし合う。

先生の唇は僕の唇から顎のラインを辿って首筋を下り、鎖骨に舌が這った。

ここは、ただの学校の敷地内の駐車場だ。

生徒も職員も皆、既に帰宅して僕達が最後に自動でロックされる門へ物理的に施錠することになっているが…僕は自分の手の甲に唇を押し当て、声を我慢した。

「うぅっ……うー、うぅんっ」

Yシャツの前が開けられ、中の肌着をたくし上げられ、尖りに舌が這い、そのまま転がされる。

「むっ……うぅっ、うっむっアァ~」

先生に、唇に押し付けていた手を捕らえられ、大きな嬌声が漏れてしまう。

「先…リンジ先生………」
「ダメだ。って呼んでくれ。」
「リンっ…リンっ……すきぃ………ぁあっ」

僕は言いながら、この先のことを願って、まだ足首の辺りに蛇腹になったズボンやパンツを巻き付けたまま、両膝を抱くようにした。

先生…いや、リンはカチャカチャとベルトを外し、反り返る立派なオスを取り出すと、僕の後孔への準備に取り掛かる。

僕のを扱いて出たモノを手に掬って僕の後孔の内外へ塗付け、自身のオスにも塗り付ける。

「ぁああっ、ぁああっ、早っ欲しいよ、リッンン………」


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。

キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、 ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。 国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚―― だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。 顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。 過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、 気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。 「それでも俺は、あなたがいいんです」 だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。 切なさとすれ違い、 それでも惹かれ合う二人の、 優しくて不器用な恋の物語。 全8話。

長年の恋に終止符を

mahiro
BL
あの人が大の女好きであることは有名です。 そんな人に恋をしてしまった私は何と哀れなことでしょうか。 男性など眼中になく、女性がいればすぐにでも口説く。 それがあの人のモットーというやつでしょう。 どれだけあの人を思っても、無駄だと分かっていながらなかなか終止符を打てない私についにチャンスがやってきました。 これで終らせることが出来る、そう思っていました。

《一時完結》僕の彼氏は僕のことを好きじゃないⅠ

MITARASI_
BL
彼氏に愛されているはずなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。 「好き」と言ってほしくて、でも返ってくるのは沈黙ばかり。 揺れる心を支えてくれたのは、ずっと隣にいた幼なじみだった――。 不器用な彼氏とのすれ違い、そして幼なじみの静かな想い。 すべてを失ったときに初めて気づく、本当に欲しかった温もりとは。 切なくて、やさしくて、最後には救いに包まれる救済BLストーリー。 続編執筆中

【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?

キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。 知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。 今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど—— 「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」 幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。 しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。 これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。 全8話。

契約満了につき

makase
BL
仮初めの恋人として契約を結んだ二人の、最後の夜。

青龍将軍の新婚生活

蒼井あざらし
BL
犬猿の仲だった青辰国と涼白国は長年の争いに終止符を打ち、友好を結ぶこととなった。その友好の証として、それぞれの国を代表する二人の将軍――青龍将軍と白虎将軍の婚姻話が持ち上がる。 武勇名高い二人の将軍の婚姻は政略結婚であることが火を見るより明らかで、国民の誰もが「国境沿いで睨み合いをしていた将軍同士の結婚など上手くいくはずがない」と心の中では思っていた。 そんな国民たちの心配と期待を背負い、青辰の青龍将軍・星燐は家族に高らかに宣言し母国を旅立った。 「私は……良き伴侶となり幸せな家庭を築いて参ります!」 幼少期から伴侶となる人に尽くしたいという願望を持っていた星燐の願いは叶うのか。 中華風政略結婚ラブコメ。 ※他のサイトにも投稿しています。

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

処理中です...