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創士様を交えて、晩ご飯に茶碗蒸しを食べた翌日。
僕は創士様と屋敷に戻った。
僕を拾ってくれた老夫婦は涙を浮かべながら笑顔で僕たちを見送ってくれた。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
久しぶりに帰った屋敷は、あの日から変わりなくそこにあった。
出ていった日と変わらず、2人で晩ご飯を食べた。
「柊、風呂から上がったら俺の部屋においで。今日は一緒に寝よう」
「はい、創士様」
風呂から上がると、真っ直ぐ創士様の寝室に向かった。
コンコンとノックし返事がして中に入ると、あの日と同じように創士様はディスクチェアに座っていた。
「柊、まだ髪が濡れているじゃないか。ほら乾かさないと風邪をひくぞ」
創士様はディスクチェアに僕を座らせ、ドライヤーで髪を乾かしてくれた。
その長い指がくすぐったくて終始肩を竦めた。
「柊、見てほしいものがある」
「はい」
ベッドに並んで座った創士様は、ガウンを脱いで、パジャマのボタンを外した。
前を開かれ、僕は目を見開いて息をのんだ。
そこには刃物できた無数の傷痕があった。
その中央には一際大きい傷が肩から脇腹にかけて深く残っていた。
「後ろにもある。見るかい?」
「……はい」
僕が頷くと、創士様はパジャマを脱いで背中を見せてくれた。
そこにも、小さいものから大きな傷痕がたくさん残っていた。
「この傷、母親が付けたんだ。母親といっても父の後妻だが。幼い頃の俺は産みの母親によく似ていたらしい。どうやらそれが気に入らなかった継母が、俺の部屋に忍び込んでは刃物で傷付けた」
「そ、そんな……」
「最初はカッターナイフだったが、そのうち果物ナイフになって、最後は出刃包丁を持ち出してきたよ。それが、この胸の傷だ。気持ち悪いだろう?」
僕はフルフルと頭を振った。
「触ってもいいですか?」
「ああ」
傷の一つ一つに触れる。
小さな傷は浅く線が残る程度で、深いところは窪んでいた。
一際深い傷をなぞると創士様はブルリと震えた。
「痛いですか?」
「いや、もう痛くない。少しくすぐったいけどな」
「この傷があるから、僕を抱いた時、脱がなかったのですか?」
「まあな、この傷を見た女はみな怯えたから、柊ももしかしたらと思ったら脱げなかった」
眉をハの字にして笑う創士様に僕は胸が苦しくなった。
傷痕に視線を戻し、その一つ一つにキスをする。
「柊、何を」
「この傷の数だけ、その深さが、僕を救い出してくれた優しい創士様を作り出したものです。気持ち悪くなんかないです。寧ろ……愛しいです」
「っ……」
胸の一番深い傷に吸い付いた。
綺麗に痕は付かなかったけど、赤くなった。
「くっ……優しくしたかったけど無理だ。柊、俺はお前を滅茶苦茶に抱く」
「……はい。僕を滅茶苦茶に抱いてください。創士さーー」
僕の言葉は創士様の口の中に吸い込まれた。
そして、言葉通り、空が白むまで僕は眠ることを許されず、創士様の熱情を受け入れ続けた。
「柊、二十歳の誕生日、おめでとう」
疲れ果てた僕はその言葉をちゃんと聞くことはできなかった。
僕は創士様と屋敷に戻った。
僕を拾ってくれた老夫婦は涙を浮かべながら笑顔で僕たちを見送ってくれた。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
久しぶりに帰った屋敷は、あの日から変わりなくそこにあった。
出ていった日と変わらず、2人で晩ご飯を食べた。
「柊、風呂から上がったら俺の部屋においで。今日は一緒に寝よう」
「はい、創士様」
風呂から上がると、真っ直ぐ創士様の寝室に向かった。
コンコンとノックし返事がして中に入ると、あの日と同じように創士様はディスクチェアに座っていた。
「柊、まだ髪が濡れているじゃないか。ほら乾かさないと風邪をひくぞ」
創士様はディスクチェアに僕を座らせ、ドライヤーで髪を乾かしてくれた。
その長い指がくすぐったくて終始肩を竦めた。
「柊、見てほしいものがある」
「はい」
ベッドに並んで座った創士様は、ガウンを脱いで、パジャマのボタンを外した。
前を開かれ、僕は目を見開いて息をのんだ。
そこには刃物できた無数の傷痕があった。
その中央には一際大きい傷が肩から脇腹にかけて深く残っていた。
「後ろにもある。見るかい?」
「……はい」
僕が頷くと、創士様はパジャマを脱いで背中を見せてくれた。
そこにも、小さいものから大きな傷痕がたくさん残っていた。
「この傷、母親が付けたんだ。母親といっても父の後妻だが。幼い頃の俺は産みの母親によく似ていたらしい。どうやらそれが気に入らなかった継母が、俺の部屋に忍び込んでは刃物で傷付けた」
「そ、そんな……」
「最初はカッターナイフだったが、そのうち果物ナイフになって、最後は出刃包丁を持ち出してきたよ。それが、この胸の傷だ。気持ち悪いだろう?」
僕はフルフルと頭を振った。
「触ってもいいですか?」
「ああ」
傷の一つ一つに触れる。
小さな傷は浅く線が残る程度で、深いところは窪んでいた。
一際深い傷をなぞると創士様はブルリと震えた。
「痛いですか?」
「いや、もう痛くない。少しくすぐったいけどな」
「この傷があるから、僕を抱いた時、脱がなかったのですか?」
「まあな、この傷を見た女はみな怯えたから、柊ももしかしたらと思ったら脱げなかった」
眉をハの字にして笑う創士様に僕は胸が苦しくなった。
傷痕に視線を戻し、その一つ一つにキスをする。
「柊、何を」
「この傷の数だけ、その深さが、僕を救い出してくれた優しい創士様を作り出したものです。気持ち悪くなんかないです。寧ろ……愛しいです」
「っ……」
胸の一番深い傷に吸い付いた。
綺麗に痕は付かなかったけど、赤くなった。
「くっ……優しくしたかったけど無理だ。柊、俺はお前を滅茶苦茶に抱く」
「……はい。僕を滅茶苦茶に抱いてください。創士さーー」
僕の言葉は創士様の口の中に吸い込まれた。
そして、言葉通り、空が白むまで僕は眠ることを許されず、創士様の熱情を受け入れ続けた。
「柊、二十歳の誕生日、おめでとう」
疲れ果てた僕はその言葉をちゃんと聞くことはできなかった。
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