年下王子と未亡人令嬢

紺乃 藍

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偽りの恋慕を抱いて ③


「お医者さまの診察、謹んでお受けいたします」
「え……っ?」
「私が乙女とお医者さまに証明していただければ、ご納得くださるのですね? であれば、何も問題ありません」
「……」

 ティアナの返答に、ラザールが驚いたように固まって目を見開いている。まさか医師に乙女の秘密を探られる、という状況を受け入れてまで、再婚を拒否されるとは思ってもいなかったのだろう。

 ティアナにしてみれば、その確信はどこから得たのか、と甚だ疑問であるのだが。

「ただ、あいにく月の乙女がいらしていて、今日すぐに診察を受けることはできません」

 ちなみにこれは本当である。ティアナには三日ほど前から月の障りが訪れていて、今も下腹部に違和感を覚えている。

 幸い立ち上がれないほどの体調不良になったり、極端に気分に影響するタイプではないので、あえて申告しなければ他人に気づかれることはない。

 だが今のティアナは、とても医師の診察を受けられるような状況ではない。本当はそれすらもラザールに知られたくなかったが、今からすぐに医師に診せる、と言われても困るので、ここは羞恥に耐えて素直に現状を申告することにした。

 このティアナの言葉には偽りがないと感じ取ったのだろう。ふむ、と鼻を鳴らしたラザールが組んでいた足を解いて、ティアナの方へ身を乗り出してくる。

「では半月後に、僕の知人の医師から診察を受けてもらうことにしよう」
「!」

 今日この場で決着しないのなら、この話はもう結構だ、とそのまま諦めてくれることを期待した。ティアナの知るラザールという人物は、不安定な状況に長く晒されることを嫌がり、優柔不断で行動力にも乏しい性格だったので、長期化するなら手を引く可能性も十分にある、と踏んでいたのだ。

 だがそう簡単には諦めてくれないらしい。具体的な時期を指定されたことにティアナの肩がぴくりと跳ねると、それを目敏く発見したラザールが、くすりと小さな笑みを浮かべた。

「安心していい。診察を担当するのは女性の医師だ。僕の妻となる女性の秘密を、他の男に見せたくはないからね」
(き、きもち悪い……っ)

 片目を瞑りながら告げられた一言に、ぞわぞわぞわッ……と鳥肌が立つ。ラザールの仕草もさることながら、発言の内容がこれ以上ないほど気色悪い。

 誰もそんな心配などしていない。そもそもラザールの妻になるつもりなど針の先ほどもないのに、それが決定事項だと言わんばかりの物言いに、開いた口が塞がらなくなる。

 ただ彼が連れてくるという医師が女性だというのは、素直にありがたい。ラザールの意見に同意するつもりはないが、いくら医師であろうと、年齢がいくつであろうと、男性に乙女の秘密を確認されるのはやはり抵抗があったからだ。

 ほ、と胸を撫で下ろすティアナに、ラザールが薄い笑みを向けてくる。

「ただし彼女は己の名誉と誇りにかけて、絶対に嘘はつかない。いくら金銭を握らせても偽りの診断をしないことは、あらかじめご承知いただくよ」
「……」

 安堵しかけたティアナだったが、ラザールの一言でまた現実に引き戻される。

 おおそらく彼は、シルヴァーノ伯爵家が金銭にはまったく困っていないことから、いざとなったら医師の診断結果を金の力で捻じ曲げようとするのでは、と懸念しているのだろう。

 たしかに、マクシムの財力を用いればそれも可能かもしれない。だが父はイクシア侯爵家から離縁されたティアナにひどく幻滅しており、可能であれば今からでもイクシア家へ戻ってくれれば、と考えているような節すらある。

 だからティアナは父を頼ろうとは思っていなかったし、ラザールがシルヴァーノ伯爵邸を来訪すると先触れがあっても、王都にいるマクシムにはそれを伝えず、自分だけで対応することに決めたのだ。

 しかしそんな事情は知らないラザールなので、こうして厳重に保険をかけてティアナの退路を塞ぎたがるのだろう。

「それではね、僕の可愛いティアナ。半月後にまた会えることを楽しみにしてるよ」

 僕の、というラザールの一言に極寒の冷気を感じて震えているうちに、彼は軽やかな足取りで颯爽とシルヴァーノ伯爵邸を後にしていった。

 残されたティアナは、ソファに崩れ落ちるよう絶叫するしかない。

「いやぁあああぁ……!! きもちわるい~……っ!」
「ティアナ……!」

 ティアナが泣き言を漏らすと、隣の部屋で聞き耳を立ててくれていた親友フリーデが、すぐに傍へ駆け寄ってきてくれた。

 マクシムにはラザールの来訪があることを伝えなかったが、仲の良い幼なじみで隣の領地に住むラヴィエール伯爵家の令嬢フリーデには、『離縁されたはずのイクシア家から新当主のラザールさまが来ることになった』と相談できていたので、すぐ隣の部屋から密かに会話と状況を聞いてもらっていたのだ。

「ティアナ……大丈夫……?」
「大丈夫じゃない……! フリーデ……私、本当にあの家に連れ戻されてしまうの……?」

 めそめそと萎れるティアナの姿を見たフリーデが、困ったように眉を下げる。

 本当はもうすぐ結婚を控えた親友のフリーデに、元婚家の惨状や結婚の負の部分を見せたくない気持ちもあった。だがラザールの突然の来訪、再婚の申し出、斜め下に突き抜けた解釈、そして医師の検査を受けなければならない状況に陥ったティアナの思考は、飽和寸前であった。

「伯爵さまにもご同席頂いて、伯爵さまから断って頂ければよかったのでは……?」
「……無理よ。……わかるでしょう」
「……。……そうね」

 フリーデの意見は至極正論だ。もちろんティアナだって、できることならそうしたかった。

 だがフリーデも、マクシムが婚家を追い出されたティアナを恥ずべき存在だと思っていて、今も離婚の事実をあえて公にしていないことを知っている。イクシア侯爵家がティアナを所望していると知れば、喜んでティアナを差し出してもおかしくはないことも、彼女には予想できるのだろう。

 応接室に、二人の長い沈黙が落ちる。

「ティアナ」

 問題を先送りにし、勢いで検査を承諾してしまった数分前の自分の判断に落ち込んでいると、フリーデがふと真剣な声を発した。

 顔を上げて林檎飴のように赤いフリーデの瞳を見つめる。すると声と同じように真剣な表情をたたえたフリーデが、キャラメル色の巻き髪を揺らしながらティアナの手をそっと握りしめてくれた。

「決して名案とは言えないわ。ティアナにとっては、酷な方法かもしれないけれど……」
「……え?」
「〝月明り大公〟を頼る、というのはどうかしら?」
「!」

 フリーデの唇から零れ落ちた思いがけない提案に、思わず目を見開いてしまう。

 月明かり大公。このファルトニア王国で唯一『大公』の爵位を持つ、ジークハルト=エンス=ファルトニア。

 現・国王陛下の弟であり、国政の場においても強い権力を持つその人物は、本来ならばティアナやフリーデのような田舎の貴族令嬢では面会さえも難しいほどの高貴な存在である。

 しかしこのジークハルト大公、王位継承権のすべてを放棄する代わり、生涯誰とも結婚せずに自由恋愛を謳歌することを公言しているという、規律と伝統を重んじるファルトニア王族の中では変わり者中の変わり者だ。

 万物博愛主義を掲げる大公は、若い令息や令嬢に出会いの場を提供することを趣味の一つとしているらしく、月に一度『月の仮面舞踏会』という秘密の催し物を開いていると聞く。

 彼は己の所有する屋敷の一つを社交の場として解放し、舞踏会で身につける仮面を用意してくれるだけでなく、ダンスのみではもっと深い愛を知りたがる男女に『愛の営みの場』を提供することも惜しまない。事前に施される身体検査さえクリアしていれば、館内にある立派な寝台つきのゲストルームも自由に使わせてくれるらしいのだ。

 もちろん個人の情報も厳重に管理され、参加者の身分や正体は一切他人に知られないよう配慮されている。だからこそ若い貴族やその令息・令嬢はみな安心して『一夜の恋』を楽しむことができるという。

 そしてその実在する愛のキューピッドが若人たちに支持されないはずもなく、ジークハルトは敬意を込めて〝月明かり大公〟と呼ばれているのだ。

 フリーデの赤い瞳を見つめているうちに、彼女が言わんとしていることを察する。

 そう、フリーデはラザールが連れてくる医師の診察を正面突破するために、一夜の相手に処女を捧げてしまえばいい――ティアナの『嘘』を『本当』にしてしまえばいい、と言うのだ。

 本当は迷いもあった。怖いと思う気持ちもあったし、たった一度の『はじめて』をこんな形で済ませてしまうことへの抵抗もあった。

 だがとにかく時間がない。半月後には診察のタイミングがやってくる。処女かどうかを判定する診察を乗り切れなければ、ティアナはまたあの冷たく寂しい牢獄のようなイクシア侯爵家に連れ戻され、今度はラザールの妻として生きることを強いられるのだろう。

 それは嫌だ。
 それだけは、なんとしても避けたい。

 ――それならば。

(絶対に、今夜を乗りきらなくては……!)

 ティアナには、どうしても今夜ここで乙女を散らさなければならない事情がある。これさえ乗り切れば、あとは穏やかで慎ましい人生を送っていけるはずなのだ。そのためならば、処女を失うことにも抵抗はない。でも。

「あなたが嫌がることは決していたしません。もし痛かったり辛かったりしたら、遠慮なく教えてください」
「は……はい……」

 脳裏を駆け巡っていた二週間ほど前のやりとりがふつりと途切れ、突然思考が現実に戻ってくる。

 我に返ったきっかけはきっと、唇を離した目の前の青年がティアナの顔を覗き込んで、にこりと優しく微笑んでくれたからだ。

 視線だけでティアナを誘惑する青年に、どきりと心臓が跳ね上がる。するとティアナの動揺に気づいた男性が、ティアナの腰を優しく引き寄せる。

 月明かりに照らされた貴公子が低く掠れた声で囁いたのは、

「……可愛いですね」

 という思いがけない誉め言葉だった。

(っ……私、本当に乗り切れるの……!?)

 先ほどまでは感じなかった男性の色香にあてられた気がして、色んな意味で不安を覚えてしまう。

 それでもこの夜を止めようと思わないのは、きっとティアナが目の前の男性にならこの身のすべてを委ねてもいい、と感じ始めていたからだ。

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