21 / 24
一途な想いで ①
しおりを挟む
ファルトニア王室から書状を受け取った翌日。
意気消沈のまま王宮の廊下をとぼとぼ歩いていると、角を曲がったところで偶然アレクシスと遭遇した。
「あ、アレクシス殿下……!」
「! ティアナ嬢」
ティアナが声を発すると、アレクシスも驚いたように目を見開く。しかしすぐに出会った相手がティアナだと気づいたらしく、彼の表情に歓喜の感情が浮かんだ。
「もしかして、俺に会いに来てくれたのですか?」
「ちがいます!」
アレクシスが嬉しそうに訊ねてくるが、ティアナは断じてアレクシスに会いに来たわけではない。
今日は王子妃教育の授業がない日だが、昨日受け取った書状の内容に間違いがないかどうか、父マクシムと共に今回の花嫁選定を担当している副宰相の元へ確認に来たのだ。
マクシムは浮足立っていたが、ティアナは内心、何かの間違いであってほしい、と祈っていた。しかし願いも空しく『通達の内容に相違はないので、明日の授業からティアナ嬢も参加するように』と求められてしまった。
本当はその場で辞退したいと申し出たかったが、父の浮かれぶりを考えると、とても拒否など口にできない。別件で用事があるという父とは副宰相執務室を出てすぐに別れたが、後から知られて叱責を受けるかもしれないと考えると、単身で引き返して意見を翻す気持ちも湧き起こらなかった。
しかしそんなティアナに思いがけない機会が訪れた。今回の決定を下したであろう張本人が、目の前に現れたのだ。
「私が六人目の花嫁候補者、とはどういうことですか……!?」
偶然出会ったことが好機とばかりにアレクシスに詰め寄る。
こちらから辞退しにくい状況にあるため、アレクシスの方から撤回してもらえばいい、と思ったティアナだったが、彼は表情を綻ばせるばかり。
「本当は『候補者』ではなくあなたを『花嫁』として直に指名したかったのですが、さすがにそれは周りが納得しないだろう、と苦言を呈されまして」
「当たり前です!」
アレクシスが困ったように苦笑いを浮かべるが、周りが納得しないのは当然である。
隣国の王女との婚約解消にも、今回の花嫁選定にも、多くの関係者や協力者が相当な時間と労力を割いているはず。アレクシスの一存だけでほいほいと方針を変えられるほど、王子の花嫁選びは簡単なものではないのだ。
そこでティアナは、はた、と気づく。
(もしかして、私のせいで婚約が解消に……?)
自分のことばかりですっかりと忘れていたが、アレクシスが隣国の王女との婚約を解消することになった原因は、もしやティアナにあるのではないだろうか。
月の仮面舞踏会で出会った男性は、婚約者の女性から『あなたが男らしくないから結婚に踏み切れない』『早く女性というものを経験して、男性として魅力的になってほしい』『一度でも他の女性と夜を過ごしてきたら結婚してあげる』と言われたため、ここで初体験を済ませる必要がある、と言っていた。
月の仮面舞踏会で一夜を共にした男性がアレクシスであることは、もはや疑いようのない事実だ。そしてそのアレクシスは婚約者との――隣国の王女との結婚を進めるために、彼女が示した要求を受け入れて、ティアナと一夜を共にしたはずなのだ。
にもかかわらず婚約が解消されたということは、アレクシスは結局、隣国の王女に認めてもらえなかったということではないか。というより、ティアナを抱いたことが原因となって話がややこしくなり、結果的に婚約解消という事態になってしまったのではないだろうか。
(私は……なんてことを……)
なにも知らなかったとはいえ、とんでもない大罪を犯してしまったと思い至る。
数日前までは月の仮面舞踏会など知らない、としらばくれていたし、今後もその態度を貫き通すつもりでいたが、そうも言っていられない。
自身の事情や体裁などすべて横に置き、アレクシスにも隣国の王女にも誠心誠意謝罪すべきなのではないか……と愕然としていると、アレクシスがティアナの顔を覗き込んできた。
「ティアナ嬢? 大丈夫ですか? ……もしかして、具合が良くないのですか?」
「!」
アレクシスに心配そうに顔を覗き込まれて、はっと我に返る。
顔を上げるとアレクシスのロイヤルブルーの瞳が、ティアナの顔を心配そうに見つめていた。
「……辞退させてくださいませ」
ティアナが震える声でそう告げると、アレクシスが小さく首を傾げた。
「それは、花嫁選定を辞退したい、ということですか?」
「……はい」
「なぜ?」
「!? なぜ、って……!」
心底不思議そうに理由を訊ねられ、思わず大きな声を出してしまう。するとふっと表情をゆるめて小さく息をついたアレクシスが、ティアナの顔をじっと見つめてきた。
その視線にはティアナを慮る優しさと、ティアナが抱いている罪悪感を包み込むような穏やかさが込められている。だがそれと同じぐらい、ティアナが花嫁選定から逃げようとしていることに対する不満や焦りが含まれている気がした。
「元々『未婚の貴族令嬢はすべて対象』という条件を示していたはずです。そこにはもちろん『未亡人』も含まれていました」
「!」
「何らかの手違いがあって漏れてしまったというだけで、あなたも花嫁候補となる条件を満たしています。その事実が判明したので、改めて協議した結果、俺の花嫁になる資格と素質があると判断された。だから追加で選ばれたというだけで、なにもおかしなことはありません」
たしかにそうだ。第二王子の新たな花嫁を選出することが発表された際、その対象者は『国内の未婚の貴族令嬢』と提示されていた。
この中には『未亡人』も含まれるはずだが、ティアナ自身はもちろん、父も結婚歴・離婚歴のあるティアナが選ばれるとは一切思ってもいなかった。
ならばもしミリアがアレクシスや王室の目に留まったときに、姉の離縁という不利な情報は極力伏せておいた方がいいだろうと考え、ティアナは花嫁候補として名乗り出ない、という方向へ舵を切った。
王室側も、王族との結縁の可能性を自ら棒に振る貴族がいるとは思ってもいなかったのだろう。だからこそ『該当する令嬢はもれなく王宮を訪れるように』という文言は添えられていたが、『名乗り出ない場合は罰を与える』という但し書きは加えていなかったのだ。
しかし結婚歴があろうとなかろうと、現在未婚の貴族令嬢であるならば、アレクシスの花嫁候補になる条件は満たしている。それが判明したため追加で協議した結果、ティアナも花嫁候補に残ったと言われれば、たしかにその通りではある。
だがそれはあくまで、最低限の『条件』を満たしているかどうか、という話にすぎない。いくら候補者として名前が挙がったとしても、実際にティアナがアレクシスの花嫁になる可能性はない。
「私は一度、結婚した身です。夫に操を捧げた身で他の方に嫁ぐなど――」
首を横へ振りながら必死に言い訳を紡ぎ出す。
すると、くす、と笑みを零したアレクシスが少しだけ身を屈めて、ティアナの耳の傍へ唇を寄せてきた。
「実は俺、ティアナ嬢がかつて夫だった男性になんの未練がないことも、その男性に操を捧げた事実がないことも、知っているんですよね」
「!」
アレクシスに小声で内緒話をされ、身体にぶわっと熱が走る。彼がなぜティアナの事情を『知っている』のか、という経緯を思い出した拍子に、半年前の蜜夜の記憶まで一気に蘇ってきたせいだ。
(私のばか……! 余計なことまで話したばかりに……!)
つまらぬ身の上話まで話してしまった過去の自分を恨みつつ、そうではない、と再度首を横へ振る。
「私の事情ではなく、殿下の事情が許さないでしょう……!」
そう、ティアナは自分の気持ちや事情の話をしているのではない。
ティアナがジャックに対して未練も思い入れもないことは事実だし、実際に肉体関係がなかったことも事実だ。しかしティアナがアレクシスの花嫁になってはいけないと思う本当の理由は、ティアナ側の事情によるところではない。
本当の問題は、アレクシスの環境とティアナの事情の親和性が悪すぎることなのだ。
意気消沈のまま王宮の廊下をとぼとぼ歩いていると、角を曲がったところで偶然アレクシスと遭遇した。
「あ、アレクシス殿下……!」
「! ティアナ嬢」
ティアナが声を発すると、アレクシスも驚いたように目を見開く。しかしすぐに出会った相手がティアナだと気づいたらしく、彼の表情に歓喜の感情が浮かんだ。
「もしかして、俺に会いに来てくれたのですか?」
「ちがいます!」
アレクシスが嬉しそうに訊ねてくるが、ティアナは断じてアレクシスに会いに来たわけではない。
今日は王子妃教育の授業がない日だが、昨日受け取った書状の内容に間違いがないかどうか、父マクシムと共に今回の花嫁選定を担当している副宰相の元へ確認に来たのだ。
マクシムは浮足立っていたが、ティアナは内心、何かの間違いであってほしい、と祈っていた。しかし願いも空しく『通達の内容に相違はないので、明日の授業からティアナ嬢も参加するように』と求められてしまった。
本当はその場で辞退したいと申し出たかったが、父の浮かれぶりを考えると、とても拒否など口にできない。別件で用事があるという父とは副宰相執務室を出てすぐに別れたが、後から知られて叱責を受けるかもしれないと考えると、単身で引き返して意見を翻す気持ちも湧き起こらなかった。
しかしそんなティアナに思いがけない機会が訪れた。今回の決定を下したであろう張本人が、目の前に現れたのだ。
「私が六人目の花嫁候補者、とはどういうことですか……!?」
偶然出会ったことが好機とばかりにアレクシスに詰め寄る。
こちらから辞退しにくい状況にあるため、アレクシスの方から撤回してもらえばいい、と思ったティアナだったが、彼は表情を綻ばせるばかり。
「本当は『候補者』ではなくあなたを『花嫁』として直に指名したかったのですが、さすがにそれは周りが納得しないだろう、と苦言を呈されまして」
「当たり前です!」
アレクシスが困ったように苦笑いを浮かべるが、周りが納得しないのは当然である。
隣国の王女との婚約解消にも、今回の花嫁選定にも、多くの関係者や協力者が相当な時間と労力を割いているはず。アレクシスの一存だけでほいほいと方針を変えられるほど、王子の花嫁選びは簡単なものではないのだ。
そこでティアナは、はた、と気づく。
(もしかして、私のせいで婚約が解消に……?)
自分のことばかりですっかりと忘れていたが、アレクシスが隣国の王女との婚約を解消することになった原因は、もしやティアナにあるのではないだろうか。
月の仮面舞踏会で出会った男性は、婚約者の女性から『あなたが男らしくないから結婚に踏み切れない』『早く女性というものを経験して、男性として魅力的になってほしい』『一度でも他の女性と夜を過ごしてきたら結婚してあげる』と言われたため、ここで初体験を済ませる必要がある、と言っていた。
月の仮面舞踏会で一夜を共にした男性がアレクシスであることは、もはや疑いようのない事実だ。そしてそのアレクシスは婚約者との――隣国の王女との結婚を進めるために、彼女が示した要求を受け入れて、ティアナと一夜を共にしたはずなのだ。
にもかかわらず婚約が解消されたということは、アレクシスは結局、隣国の王女に認めてもらえなかったということではないか。というより、ティアナを抱いたことが原因となって話がややこしくなり、結果的に婚約解消という事態になってしまったのではないだろうか。
(私は……なんてことを……)
なにも知らなかったとはいえ、とんでもない大罪を犯してしまったと思い至る。
数日前までは月の仮面舞踏会など知らない、としらばくれていたし、今後もその態度を貫き通すつもりでいたが、そうも言っていられない。
自身の事情や体裁などすべて横に置き、アレクシスにも隣国の王女にも誠心誠意謝罪すべきなのではないか……と愕然としていると、アレクシスがティアナの顔を覗き込んできた。
「ティアナ嬢? 大丈夫ですか? ……もしかして、具合が良くないのですか?」
「!」
アレクシスに心配そうに顔を覗き込まれて、はっと我に返る。
顔を上げるとアレクシスのロイヤルブルーの瞳が、ティアナの顔を心配そうに見つめていた。
「……辞退させてくださいませ」
ティアナが震える声でそう告げると、アレクシスが小さく首を傾げた。
「それは、花嫁選定を辞退したい、ということですか?」
「……はい」
「なぜ?」
「!? なぜ、って……!」
心底不思議そうに理由を訊ねられ、思わず大きな声を出してしまう。するとふっと表情をゆるめて小さく息をついたアレクシスが、ティアナの顔をじっと見つめてきた。
その視線にはティアナを慮る優しさと、ティアナが抱いている罪悪感を包み込むような穏やかさが込められている。だがそれと同じぐらい、ティアナが花嫁選定から逃げようとしていることに対する不満や焦りが含まれている気がした。
「元々『未婚の貴族令嬢はすべて対象』という条件を示していたはずです。そこにはもちろん『未亡人』も含まれていました」
「!」
「何らかの手違いがあって漏れてしまったというだけで、あなたも花嫁候補となる条件を満たしています。その事実が判明したので、改めて協議した結果、俺の花嫁になる資格と素質があると判断された。だから追加で選ばれたというだけで、なにもおかしなことはありません」
たしかにそうだ。第二王子の新たな花嫁を選出することが発表された際、その対象者は『国内の未婚の貴族令嬢』と提示されていた。
この中には『未亡人』も含まれるはずだが、ティアナ自身はもちろん、父も結婚歴・離婚歴のあるティアナが選ばれるとは一切思ってもいなかった。
ならばもしミリアがアレクシスや王室の目に留まったときに、姉の離縁という不利な情報は極力伏せておいた方がいいだろうと考え、ティアナは花嫁候補として名乗り出ない、という方向へ舵を切った。
王室側も、王族との結縁の可能性を自ら棒に振る貴族がいるとは思ってもいなかったのだろう。だからこそ『該当する令嬢はもれなく王宮を訪れるように』という文言は添えられていたが、『名乗り出ない場合は罰を与える』という但し書きは加えていなかったのだ。
しかし結婚歴があろうとなかろうと、現在未婚の貴族令嬢であるならば、アレクシスの花嫁候補になる条件は満たしている。それが判明したため追加で協議した結果、ティアナも花嫁候補に残ったと言われれば、たしかにその通りではある。
だがそれはあくまで、最低限の『条件』を満たしているかどうか、という話にすぎない。いくら候補者として名前が挙がったとしても、実際にティアナがアレクシスの花嫁になる可能性はない。
「私は一度、結婚した身です。夫に操を捧げた身で他の方に嫁ぐなど――」
首を横へ振りながら必死に言い訳を紡ぎ出す。
すると、くす、と笑みを零したアレクシスが少しだけ身を屈めて、ティアナの耳の傍へ唇を寄せてきた。
「実は俺、ティアナ嬢がかつて夫だった男性になんの未練がないことも、その男性に操を捧げた事実がないことも、知っているんですよね」
「!」
アレクシスに小声で内緒話をされ、身体にぶわっと熱が走る。彼がなぜティアナの事情を『知っている』のか、という経緯を思い出した拍子に、半年前の蜜夜の記憶まで一気に蘇ってきたせいだ。
(私のばか……! 余計なことまで話したばかりに……!)
つまらぬ身の上話まで話してしまった過去の自分を恨みつつ、そうではない、と再度首を横へ振る。
「私の事情ではなく、殿下の事情が許さないでしょう……!」
そう、ティアナは自分の気持ちや事情の話をしているのではない。
ティアナがジャックに対して未練も思い入れもないことは事実だし、実際に肉体関係がなかったことも事実だ。しかしティアナがアレクシスの花嫁になってはいけないと思う本当の理由は、ティアナ側の事情によるところではない。
本当の問題は、アレクシスの環境とティアナの事情の親和性が悪すぎることなのだ。
61
あなたにおすすめの小説
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
男嫌いな王女と、帰ってきた筆頭魔術師様の『執着的指導』 ~魔道具は大人の玩具じゃありません~
花虎
恋愛
魔術大国カリューノスの現国王の末っ子である第一王女エレノアは、その見た目から妖精姫と呼ばれ、可愛がられていた。
だが、10歳の頃男の家庭教師に誘拐されかけたことをきっかけに大人の男嫌いとなってしまう。そんなエレノアの遊び相手として送り込まれた美少女がいた。……けれどその正体は、兄王子の親友だった。
エレノアは彼を気に入り、嫌がるのもかまわずいたずらまがいにちょっかいをかけていた。けれど、いつの間にか彼はエレノアの前から去り、エレノアも誘拐の恐ろしい記憶を封印すると共に少年を忘れていく。
そんなエレノアの前に、可愛がっていた男の子が八年越しに大人になって再び現れた。
「やっと、あなたに復讐できる」
歪んだ復讐心と執着で魔道具を使ってエレノアに快楽責めを仕掛けてくる美形の宮廷魔術師リアン。
彼の真意は一体どこにあるのか……わからないままエレノアは彼に惹かれていく。
過去の出来事で男嫌いとなり引きこもりになってしまった王女(18)×王女に執着するヤンデレ天才宮廷魔術師(21)のラブコメです。
※ムーンライトノベルにも掲載しております。
英雄魔術師様とのシークレットベビーが天才で隠し通すのが大変です
氷雨そら
恋愛
――この魔石の意味がわからないほど子どもじゃない。
英雄魔術師カナンが遠征する直前、フィアーナと交わした一夜で授かった愛娘シェリア。フィアーナは、シェリアがカナンの娘であることを隠し、守るために王都を離れ遠い北の地で魔石を鑑定しながら暮らしていた。けれど、シェリアが三歳を迎えた日、彼女を取り囲む全ての属性の魔石が光る。彼女は父と同じ、全属性の魔力持ちだったのだ。これは、シークレットベビーを育てながら、健気に逞しく生きてきたヒロインが、天才魔術師様と天才愛娘に翻弄されながらも溺愛される幸せいっぱいハートフルストーリー。小説家になろうにも投稿しています。
「ご褒美ください」とわんこ系義弟が離れない
橋本彩里(Ayari)
恋愛
六歳の時に伯爵家の養子として引き取られたイーサンは、年頃になっても一つ上の義理の姉のミラが大好きだとじゃれてくる。
そんななか、投資に失敗した父の借金の代わりにとミラに見合いの話が浮上し、義姉が大好きなわんこ系義弟が「ご褒美ください」と迫ってきて……。
1~2万文字の短編予定→中編に変更します。
いつもながらの溺愛執着ものです。
『嫌われ令嬢ですが、最終的に溺愛される予定です』
由香
恋愛
貴族令嬢エマは、自分が周囲から嫌われていると信じて疑わなかった。
婚約者である侯爵令息レオンからも距離を取られ、冷たい視線を向けられている――そう思っていたのに。
ある日、思いがけず聞いてしまった彼の本音。
「君を嫌ったことなど、一度もない」
それは誤解とすれ違いが重なっただけの、両片思いだった。
勘違いから始まる、甘くて優しい溺愛恋物語。
下賜されまして ~戦場の餓鬼と呼ばれた軍人との甘い日々~
星森
恋愛
王宮から突然嫁がされた18歳の少女・ソフィアは、冷たい風の吹く屋敷へと降り立つ。迎えたのは、無愛想で人嫌いな騎士爵グラッド・エルグレイム。金貨の袋を渡され「好きにしろ」と言われた彼女は、侍女も使用人もいない屋敷で孤独な生活を始める。
王宮での優雅な日々とは一転、自分の髪を切り、服を整え、料理を学びながら、ソフィアは少しずつ「夫人」としての自立を模索していく。だが、辻馬車での盗難事件や料理の失敗、そして過労による倒れ込みなど、試練は次々と彼女を襲う。
そんな中、無口なグラッドの態度にも少しずつ変化が現れ始める。謝罪とも言えない金貨の袋、静かな気遣い、そして彼女の倒れた姿に見せた焦り。距離のあった二人の間に、わずかな波紋が広がっていく。
これは、王宮の寵姫から孤独な夫人へと変わる少女が、自らの手で居場所を築いていく物語。冷たい屋敷に灯る、静かな希望の光。
⚠️本作はAIとの共同製作です。
狼隊長さんは、私のやわはだのトリコになりました。
汐瀬うに
恋愛
目が覚めたら、そこは獣人たちの国だった。
元看護師の百合は、この世界では珍しい“ヒト”として、狐の婆さんが仕切る風呂屋で働くことになる。
与えられた仕事は、獣人のお客を湯に通し、その体を洗ってもてなすこと。
本来ならこの先にあるはずの行為まで求められてもおかしくないのに、百合の素肌で背中を撫でられた獣人たちは、皆ふわふわの毛皮を揺らして眠りに落ちてしまうのだった。
人間の肌は、獣人にとって子犬の毛並みのようなもの――そう気づいた時には、百合は「眠りを売る“やわはだ嬢”」として静かな人気者になっていた。
そんな百合の元へある日、一つの依頼が舞い込む。
「眠れない狼隊長を、あんたの手で眠らせてやってほしい」
戦場の静けさに怯え、目を閉じれば仲間の最期がよみがえる狼隊長ライガ。
誰よりも強くあろうとする男の震えに触れた百合は、自分もまた失った人を忘れられずにいることを思い出す。
やわらかな人肌と、眠れない心。
静けさを怖がるふたりが、湯気の向こうで少しずつ寄り添っていく、獣人×ヒトの異世界恋愛譚。
[こちらは以前あげていた「やわはだの、お風呂やさん」の改稿ver.になります]
黒騎士団の娼婦
星森
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる