夫と子猫は喧嘩中

紺乃 藍

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前編

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 ガチャンと玄関の鍵を開ける音が聞こえたので、ハッと我に返った楓佳ふうかは読んでいた雑誌から顔を上げて壁掛け時計を見つめた。

 時刻は22時を少し過ぎたところ。『今から帰る』と連絡がきた時間から考えれば多少遅い帰宅だが、システムエンジニア職に就く夫にしては今日は比較的帰りが早い。お味噌汁を温めなくちゃ、と立ち上がった楓佳は、ガラス扉を開けてリビングに入ってきた夫である智希ともきの姿を見た瞬間、仰天のあまりその場に硬直してしまう。

「……え」

 外では雪が降っているというのにコートの前は開かれ、その中に着ていたアイスブルーのシャツとインディゴブルーのスラックスが泥だらけに汚れている。服だけではなく使い捨てのマスクにも泥がかかり、さらに頬には何かに引っ掻かれたような細い傷が出来ている。どう見てもボロボロの状態だ。

「え……ど、どうしたの……?」

 うっすら赤く腫れている智希の顔を見て、誰かと喧嘩でもしたのかと悲鳴を上げそうになった。だが楓佳の顔が強張ると同時に彼のコートの胸のあたりでなにかがモゾモゾと動き出した。その様子に反応して視線を下げる。

「拾った」
「は? え……ええ!? ……ね、猫?」

 智希のコートの中からぴょこんと顔を出したのは、まだ子猫ともいえる大きさの『猫』だった。白い色とカフェオレ色が入り混じった色に、毛足がやや長く三角の耳がピンと立っている。目の色はグリーンと灰色の中間ぐらい。

 可愛い。美形の猫だ。

「捨てるなら最初から飼うなよなぁ。この雪の中で『可愛がってあげてください』じゃねーよ。可哀想だろ」

 智希の口振りとこの状況から察するに、どうやら彼は捨てられていた子猫を拾って家に連れ帰ってきたようだ。

 コートの中に大事にしまった子猫を外に出して腕に抱く智希だったが、子猫は何かが気に食わないらしい。智希の手の中で手足をばたつかせて暴れると、隙をついて彼の手からぴょんと飛び降りてしまう。

 楓佳はそれなりに高身長の智希の手から飛び降りれば、子猫が怪我でもしてしまうのではないかと焦った。だがそこはさすが猫である。空中で綺麗にくるんと身体を返した子猫は、そのままカーペットの上に見事に着地した。

 つい感嘆の声を上げそうになるが、美しい身のこなしに感動している場合ではない。着地と同時にぴょんと飛び跳ねた子猫は、そのままリビングの中をぐるぐると走り始めた。

「って、ああっ! ラグが泥だらけにぃ……!」
「ああ、こいつすげぇ暴れるわ。なんか深めの段ボールに入れられてたし」
「それ先に言って!」

 その段ボールから救出する際、子猫にかなり暴れられたらしい。今日はこの地域には珍しい降雪日だったが、降っては溶ける雪と土が混ざり合い、路面はどこも泥だらけである。その子猫を一度箱の外へ取り逃がし、そこから再捕獲したのだろう。よって智希も猫も泥だらけの状態だ。

 そしてその泥は今、リビングにも広がりつつある。知らない人間に知らない場所に連れてこられたらびっくりして動きが止まってしまいそうなものの、智希が救出してきた子猫は随分と活発なようだ。

「俺も引っかかれた。めっちゃ痛い」
「智希、先にお風呂入ってきたら?」

 マスクをしていたおかげでさほど大きな傷にはなっていないが、智希の頬は赤く腫れているし服は泥だらけ。いつもなら手を洗ったら先にご飯を食べるところだが、今日はその順番を変えるべきだ。

「そうするか。楓佳、あいつめっちゃ暴れるから攻撃されそうだったら寝室に逃げろよ」
「え、う……うん」

 淡々と告げてリビングを出ていく智希だったが、説明を聞くとなかなか不穏な状況である。だが確かに、この寒い中で段ボールに入れられて捨てられていた割には子猫はなかなか元気な様子だ。ラグがないフローリング部分はつるつると滑るからかあまりはみ出してこないが、走り回ったせいでベージュのラグマットは泥まみれになっている。

 ほどなくして興奮状態から落ち着いたのか、子猫がラグマットの上にちょこんと座って自分の顔を前足でぐしぐしと撫で始めた。落ち着いたというより、疲れたのかもしれない。

 楓佳はその場にしゃがんで体勢を低くすると、そのまま子猫に向かってそろりと近付いてみた。

「にゃんにゃーん?」

 鳴き真似をする意味があるのかどうかはわからない。だが大きな声をあげながら威圧的な態度で近付くよりは不安や恐怖心を煽らないだろう。という楓佳の考えはどうやら正解だったらしい。

 楓佳が手を差し出すと、子猫がその匂いを確かめるようにフスフスと鼻を鳴らしながら近付いて来た。そのまま顔を撫でてあげると警戒心が薄らいだのか、子猫は楓佳の手にすりっと顔を寄せてきた。

「にゃんにゃん、きみはお名前なんていうの? 私は楓佳だよ。ふーか」

 楓佳の手に触れられたがるように身体を擦り付けてくるので、そんな呼びかけをしながら身体を撫でてみる。智希の言い方だと相当暴れん坊で噛んだり引っ掻いたりしてくるのかと思ったが、子猫は案外人懐こい性格のようだ。

 特に嫌がられる様子はないので、一旦その場を離れるとぬるめに絞ったタオルを持って再度猫の傍に近寄る。楓佳が動きを止めると子猫がまた身体をすり寄せてきたので、思い切って猫の身体の下に手を入れ、そのまま腕の中に抱いてみた。

 案外大人しい。ならばこれが好機とばかりに子猫の身体を膝の上に乗せ、身体と四つ足の肉球についた泥を湿らせたタオルで優しく拭き取っていく。ぷにぷにした場所に触れると嫌がられるかと思ったが、子猫には心地よかったのか楓佳にされるがままだ。

「人慣れしてるんだなぁ。こんなに可愛いのに、捨てちゃうなんて意味がわからない……」

 身体を拭きながら独り言をつぶやく。ほぼ毎日智希に『また独り言か?』とからかわれる楓佳だったが、今日の独り言は膝の上の子猫がちゃんと聞いてくれている。お腹を撫でるとゴロゴロと喉を鳴らすので、身体を拭き終わる頃には愛着が沸いてこの子を捨てた飼い主に怒りを覚えるようになってきた。

 だがすでに子猫を捨てた人のことなど、考えたところで仕方がない。とりあえず智希がわざわざ拾って連れてきたということは、彼はここで子猫を飼う意思があるということだ。幸いこの家は大家に申告さえすれば、ペットの飼育が可能な物件である。

「でも猫の飼い方わかんないなぁ。とりあえず検索……」

 家の条件的に問題ないとはいえ、楓佳自身猫の飼い方などまったくわからない。飼育のためにはペット用品をそろえる必要があるはずだが、何が必要なのかすらわからないので、ここは文明の利器をフル活用して知識を得ることにする。

「なんかどれの特徴にも当てはまらないような……ミックスってことかな?」

 そのついでに猫の種類を調べてみたが、一般的に知れ渡っている猫の品種の特徴に完全一致する外見はしていない……気がする。ならば混血種と考えるのが妥当だろう。とりあえず猫は猫だよね、と結論付けて飼い方の検索を再開する。

「わあ……猫を飼うって大変なんだなぁ……」

 最低限必要なペット用品、餌とおやつ、健康管理用品、ストレスを解消するためのおもちゃ。予防接種と定期的な健康診断。もしまだ覚えていないのであれば、トイレやごはんを覚えさせる必要もある。

「うーん? 君は男の子かな?」

 トイレといえば、この子猫の性別はどっちなのだろう、とまたスマートフォンの画面をスクロールする。調べて出てきたネット記事や画像を見比べる限りこの子猫は男の子だと思われるが、小さいうちは素人には見分けがつきにくいらしい。確かに子猫のお尻の周辺を触るとなにかぷにぷにした感触はあるが、これがオスの特徴なのかどうかは判断が出来ない。

 楓佳の触り方が悪かったのか、やんちゃな子猫はまた元気を取り戻したように楓佳の手にじゃれつき始める。ごろごろと喉を鳴らすのでわしゃわしゃと撫でていると、お風呂に入っていた智希がリビングに戻ってきた。

「……え、なんでそんな懐いてんの」

 声に反応して振り返ると、首からタオルをかけたままこちらを見下ろす智希の姿があった。ただしその声はやけに不機嫌である。

「俺、すんごい威嚇されたのに。触らせてくれるまで十五分もかかったのに」
「え、この雪の中で十五分も頑張ったの……?」
「あのまま見捨てるわけにはいかねーだろ」

 ぶっきらぼうにそっぽを向く夫に、心の中で『優しい……』と呟く。身長が高くて前髪が長く目つきが悪いので粗野な印象のある夫だが、内面は案外優しい性格だ。そんな彼は子猫を救出するために降雪の中で十五分も粘ったらしい。残念ながらその優しさはこの猫には通じていないようだけれど。

「ご飯できてるよ。にゃんこ君はお腹空いてるかなぁ」

 今日の夕食はそんな智希の好物だ。楓佳が働いいている食堂の店主に教わった、和風の漬けだれが美味しい鶏の唐揚げ。そこにサラダとご飯と味噌汁を添えた定食スタイルの夕食を前に、ふと智希が動きを止める。

「……ん? なんでにゃんこ『君』?」
「調べたらオスみたいで」
「は? おまッ……初対面の男の大事なとこ見んなよ」
「は、はぁ……!?」

 智希の言い方がおかしい。確かに言葉通りだが、楓佳が確認したのは人ではなく猫の性別だ。しかし驚く彼に『じっくり見てないけど触った』というのもおかしな言い方な気がする。ならばなんと言えばいいのか、と口籠っていると、唐揚げを口にする智希がムッとした表情でこちらを見ないまま信じられない言葉を呟いた。

「言っとくけど、飼わねぇからな」
「なんで!?」

 突き放すような智希の言葉に、思わず顔を上げて大きな声を出してしまう。

「え、飼うつもりないのに拾ってくるのは無責任じゃない?」
「飼ってもいいかな、って思ってたけど、今その気が失せた」
「なんで!?」

 自分で雪の中から連れ帰ってきたくせに、まさかの『飼うつもりはない』宣言。冷たい雪の降る中で子猫を見捨てるのも可哀そうだと思うが、一度手を伸べておいて再び捨てるのもまた残酷だ。

 智希は決して動物が苦手なわけではないし、顔に傷まで作って子猫を連れ帰ってきたのに、どうして? と疑問に思ってしまう。

「明日休みだろ。俺ももらってくれそうな奴に声かけてみるから、楓佳も心当たりありそうな人に聞いて」
「え、ええ……?」

 智希はそれだけ口にすると、唐揚げの残りを味噌汁で流し込みダイニングから立ち上がってしまう。脱いだコートを廊下に設置されたコートフックにかけ、そのまま洗面所で歯磨きを始めてしまう。何をふてくされているのか、大好きなビールも飲まずにもう眠ってしまうようだ。

「智希は意地悪だね~?」

 ラグマットの上でじゃれている子猫に語り掛けながら一旦外に出すと、テーブルとブックラックを退かしてラグをフローリングから剥ぎ取る。そのままくるくると丸めて洗面所に持っていくが、もう遅い時間なので洗濯をするのは明日だ。

「暖房切ったらリビングでも寒いかな。おいで、にゃんこ君」

 つるつる滑るフローリングの上で固まっている子猫に話しかけると、小さな身体を抱き上げてリビングを出る。もしかしたらお腹が空いているかもしれないが、明日病院に連れていくまでは変に飲食物を与えることは出来ない。空腹は一晩だけ我慢してもらうことにして、あまり使っていない古いブランケットとタオルを用意してベッドルームへ入る。

「寝室に他の男入れんなよ」
「何言ってんの、もう」

 ベッドの中でスマートフォンゲームをしていた智希が、また不機嫌な声を出す。その夫を一言で律すると、座椅子の上にブランケットとタオルを使って小さな簡易ベッドを作り、そこに子猫を収納する。にゃあ、と不安そうな声を出されたが、外から連れてきた子猫を病院に連れていく前にベッドにいれるわけにはいかない。とりあえず身体は拭いたが、今夜のところはここが彼の寝床だ。

「智希、傷の手当してないでしょ。軟膏塗ってあげるよ」
「ん」

 ベッドに腰を下ろして問いかけると、智希がスマートフォンを引っ込める。そこは素直だ。

 顔を洗って綺麗になった智希の頬には、まだうっすらと赤い傷が残っている。その上に常備薬の軟膏を薄く広げていく。

 そうこうしているうちに子猫は眠ってしまったようだ。軟膏を塗り終えてふと視線を向けると、タオルの中に蹲った子猫は大人しく目を瞑っており、背中も上下に動いている。

「猫って夜行性だと思ってたんだけど、夜も寝るんだね」
「寝るだろ。雪で体力使っただろうし、疲れてんじゃねぇの?」

 子猫が眠ったことを確認すると、お互いに声を潜めてひそひそと囁き合う。

 智希の口調は冷たいが、手を引いてベッドの中に楓佳を引き込む身体は温かい。むしろお風呂上りのせいか熱いぐらいだ。
 
「楓佳。今日何の日か覚えてる?」
「……うん。私たちが付き合った日」
「そう」

 ベッドに楓佳を固定するように布団の中で身体に跨った智希が、上からじっとこちらを見つめてくる。その真剣な表情に誘われるように顎を引く。

 結婚記念日はいい夫婦の日を選んだので、11月22日。誕生日は楓佳が7月で、智希が4月。だから今日は誕生日でもクリスマスでもないし、バレンタインでもない。でもふたりにとってはちょっとだけ特別な日。もう何年も前になるが、当時高校のクラスメイトだった智希の大学入試が終わった日、彼から告白されてお付き合いを始めた記念日。

 今はもうなんでもないただの平日だ。何か特別なことをするわけではないし、プレゼントを交換するわけでもご馳走を食べるわけでもない。それでも毎年のように、二人で穏やかに過ごす日。子猫を拾ってきたからと言って、特別何かが変わるわけではない。はずだった。

「楓佳」
「ん……」

 布団の中で身体を抱きしめられ、顔を近付けて名前を呼ばれる。そのまま唇を重ねられると、いつものように彼の首に腕を回したくなる。

 けれど今日は駄目だ。今夜この部屋には、ふたりの他に別の子がいるのだから。

「と、智希、だめ……!」
「静かにしろって。せっかく寝たのに、起きるだろ」
「!?」

 智希は高校生の頃から、口だけではなく目つきも悪くて眼光が鋭い。そのせいで上級生や他校の生徒に絡まれることも珍しくなかったが、本人は特別喧嘩っ早いわけではなく至って温厚な性格だった。

 だがそれはあくまで他人に対して。付き合い始めて割と早い段階から、智希は楓佳と特定の人にのみ鋭い視線を向けることがあった。

 とは言えそれは威嚇や憎悪の感情ではない。物静かな彼は意外にも嫉妬深い性格らしく、強いまなざしは楓佳の心を掴むためのもの。そして楓佳に近付く異性を牽制するためのものらしい。そしてその視線が、今夜はまだ生まれて間もない可愛らしい子猫に向けられているようだ。なんと大人げない。

「……ん、ぁ――ふ」
「楓佳」

 智希は本気だ。名前を呼ぶ声は極めて穏やかだが、深い口付けの合間にパジャマのボタンを一つずつ丁寧に外す様子は楓佳を焦らして仕置きをするようだ。さらにパジャマの中に手を滑り込ませて乳房を包み込む手のひらは、軽率な行動を責めるようでもある。

 わざと楓佳の羞恥心を煽るようにゆっくりと胸を揉んで撫でられると、風呂上がりの彼の体温が移ったように楓佳の身体も強い熱を持つ。

「んっ、ん」
「声、我慢しろよ?」
「や……ぁん」

 下着を身に着けていない胸の膨らみを優しく掴まれ、反応を始めている突起をきゅうっと優しく摘ままれる。そのもどかしい刺激に声が出そうになると智希が耳元で声を出さないようにと指示してきた。

 確かにここで声を出せば、せっかく眠った子猫が起きてしまうかもしれない。だったら止めて、と言いたい気持ちもあるが、ふたりにとって大事な記念日なのに触れ合うこともないのかと問われれば申し訳なくも感じてしまう。

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