吸血鬼の王は天使を<誘惑>する

火威

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第二幕

吸血鬼の王は天使を<誘惑>する

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第二幕

「今まで述べてきたとおり、魔族は大きくきく三つの種族に分けられます。何でしたか?」
と教師に問われ、指名されたタークがすらすらと答える。
「はい。悪魔族、魔獣族、不死族です。」
 これは基本であり、前回の復習なので、タークなら答えられて当然である。教師が頷き、続けた。
「その通りです。今日は、この三種族の特徴についてです。悪魔族は、もともとは天界にいた天使たちが、禁を犯して堕ちたもの、つまりは堕天使ですね。魔獣族は、もともとこの地にいた魔物です。竜を頂点とし、オーガやキマイラ、ケルベロスなど、非常に多くの種類があります。毎年、試験で間違える生徒が多いのが、夢魔やニンフなど、人の姿をした魔族ですね。彼らは、人の姿をしていますが、分類上は魔獣族として扱います。気を付けるように。」
 真面目な生徒は、ノートにメモをしたり、テキストのその部分に線を引いたりしている。それを満足そうに見守って、教師は続けた。
「さて、最後に不死族。これは、一度死の淵から甦ったものです。元は人間でありながら、何らかの禁忌に触れたことで、魔族に変わってしまった種族。吸血鬼を頂点として、アンデッドやゴーストなどですね。不死族は、魔力が尽きない限り、傷が瞬時に治癒する、厄介な種族です。いずれの魔族も、人を襲い、害をなします。我ら魔法使いの役割は、無辜の民を魔族の脅威から守ることです。」
 リヒトは、ぼんやりと「魔族概論」の講義テキストに視線を落とす。
(悪魔王、ルシファー、邪竜王リンドブルム。そして、吸血鬼王、シャルラハロート。はるかな太古、それぞれの魔族の王は、天使たちに封印された…。)
「リヒト、おーい、リヒト。」
 ひらひらと、目の前でタークに手をふられ、リヒトはハッと我に返る。
 周囲は、ガタガタと音をさせながら、席の近い生徒どうしで机をくっつけ合っている。
「あ、ごめん、ターク。ぼーっとしてた。」
「しっかりしろよ。グループ討議に移ったぞ。論題は、三大魔王の封印の前後における魔族の様子の変化についてだと。」
 肩をすくめながら教えてくれるタークと、リヒト、他にあと二人の生徒でグループ討議を進めることになる。
 こういう場合、リヒトは意見を言うより、聞いている時間の方が長くなる。積極的に話し合いに参加していないと見なされて評価に響くので、自分でも直したいのだが、のんびりおっとりした性格ゆえか、なかなか前に出られない。今も、いつ、どこにいても自然とリーダーの役割になるタークが、
「んで、リヒトはどう思う?魔王の封印後は、魔族の弱体化が進んだつーのが定説だよな。」
とふってくれ、ようやく話し出した。
「…うん。ただ、それぞれの種族で差がある。それは、王がどれだけの力を持っていたかを物語ると思うんだ。たとえば、シャルラハロートは…。」
 と、リヒトは少し言い淀む。クラス全員を前にしての発表でもない、こんなグループの話し合いですら、すらすらと言葉が出て来ない。別の生徒が助けるように引き継いでくれた。
「えーと、リヒトが言いたいのは、吸血鬼の王の力は強大で、それゆえに王を失った不死族は一時は壊滅状態に陥ったとされているけど、魔獣族は、リンドブルムだけが突出していたわけじゃないから、影響は少なかったってことだよね?」
「確かに、伝説の中の吸血鬼王の強さなんて、冗談かよって感じだもんな。」
「めっちゃ残忍だし。一国丸ごと滅ぼしたとか、あれって史実なんだよな?」
「それで言うと、堕天使はその中間か?」
と、タークが質問し、リヒトが答える前に、これまた別の生徒が
「だな。堕天使ってエリートクラスがごろごろいるだろ。ベリアルとか、アスタルテとか。」
と答えている。
 勝手に話が進んで行く。リヒトは義務は果たした気がして、内心で安堵する。
 活発に話し合っているクラスメイトの様子をぼんやりと眺める。ついでに、ちょっと視線をずらすと、窓側の位置だったので、校庭の様子が目に入る。校舎の中央に位置する二階の教室なので、眺望がいい。校庭の全体が見回せる。
そしてリヒトの息が止まった。
(アディス…!)
 全身が、カッと熱くなる。
 遠目だが、その整った容姿を見間違えるはずがない。まとうオーラが違う。
 無意識に、首筋を押さえていた。
 話し合っている声が、急速に遠ざかる。
 アディスのクラスは、戦闘魔法の実技演習のようだった。教師が魔法で創りだした疑似魔族と対峙している。
 双頭の魔犬オルトロスや、九頭の大蛇ヒュドラなど、高位の魔獣族が相手なので、皆、真剣を通り越してやや怖気づいているようだった。
 アディスだけが、ひどく醒めた、つまらなそうな顔をしている。そんな表情が、整った顔立ちを、より冷たく怜悧に彩っている。
 アディスの前にいるのは飛竜、ワイバーンで、本来ならば授業で扱うような魔獣ではない。教師が特別に用意したのだろう。
 教師が始め、と合図をしたのだろう。生徒たちが、魔法を発動させる。風の刃が飛び、火柱が立ち、吹雪が荒れ狂う。
 リヒトは、アディスだけを見ていた。
 血の色の透ける唇が動く。おそらく、呪文の詠唱が行われたのだろう。
 一瞬だった。
 リヒトの目には、真っ白な光がワイバーンに向かって伸びたのが見えただけ。
 瞬き一つの間に、ワイバーンの巨大な体は真っ二つになって転がっていた。
 人工の疑似魔族なので、そのままふっと空気中に溶けるように消え失せる。
(…すごい。)
 リヒトが、いつの間にか詰めていた息をはきだす。
 だが、教師や、アディスのクラスメイトにとっては、いつものことなのだろう。どうやら、疑似魔族を倒したらそこで終了という授業らしい。アディスはさっさとその場を離れていく。
(どこに。)
 リヒトは、アディスが校庭を横切って、その奥にある森に向かうのを目で追った。
 ふと、アディスは足を止め、首をひねって顔を上げた。
 リヒトはビクンと肩を揺らす。
(今、目が合った…?)
 そんなはずはない。かなりの距離があるのだ。
 だが、アディスの紅く色づく唇が、誘うような笑みを浮かべたのを、リヒトは確かに見た。

 リヒトは、夕食後、こっそりと寮の自室を抜け出した。
 日の長い時期だが、西の空は朱に染まり、東の空は藍色を帯びてきている。世界はそろそろ紫の夕闇に包まれるだろう。
 向かう先は、シュトゥルウム魔法学院の北側に広がる深い森だ。ハイムヴェー・バルツと呼ばれている。鬱蒼と生い茂る森は昼間でも薄暗い。昼間は「あまり奥に行くな。」という程度しか言われていないが、夜間は立ち入り禁止だ。
 森は、本来は異界とされる。魔族がひそむ、魔の領域だと。そして、魔族は総じて、夜の闇においてこそ、本領を発揮する。
 シュトゥルウムの長い歴史の中で、この森に高位魔族が出現したことはないが、「学院としては生徒を危険にさらすわけにはいかないから、念のため禁止ってところじゃないか。」と生徒たちは考えている。
 だが、禁止されていなくても、好んで足を踏み入れる生徒はいないだろう。
 シュトゥルウムの入学試験に受かった生徒なら、この森の不気味さを感じ取る。本能で。
 よく言えば真面目で慎重、悪く言えば度胸がなく臆病なリヒトは、昼間でさえ森に踏み込んだことはない。
(それなのに、ボクは一体、何をやっているんだろう…?)
 自分でもそう思うのに、足を止められない。
 次第に濃くなる夕闇。木の影に、何かがひそんでいる気がする。ひたひたと押し寄せる恐怖に、足がすくむのに、なぜか、引き返そうと思えない。
 昼間、アディスはこの森に入っていた。
 ただの散歩程度のことかもしれないのに、リヒトは無性に気になる。
(ボクは一体どうしたんだろう…。)
 小悪魔の一件以来、気が付くとアディスの姿を目で追っている。もともと学院の誰もが知っている有名人で、憧れと畏怖はあったが、それだけだった。関わることなど想像していなかった相手と接触して以来、自分は何だかおかしくなっている。
 リヒトは、ハッと身を強張らせた。
(やばい。)
 肌に突き刺さるような殺気。
 振り向くと、木の影から、三つ首の狼が牙をむきだしてうなりながら近寄ってきた。
 獰猛そのものの狼。耳まで裂けた口からは、リヒトの首など一瞬で食いちぎるであろう牙が並ぶ。後ろ脚で立ち上がれば、リヒトよりもずっと高いだろう。四肢の一つ一つが太く、針金のような剛毛に包まれて、並みの剣では歯が立たない。
(うそ、高位魔族はいないんじゃなかったのか!?)
 サッと血の気が引く。
 リヒトは、魔法を放つことも忘れ、脱兎の勢いで走り出す。
 だが、当然、四足のケルベロスの方が速い。
 焦ったリヒトは木の根につまづく。ケルベロスが跳躍する。
(もうだめだ。)
 地面に転がった直後に、ケルベロスの牙に食い殺されるだろう。
 思わず目を閉じてしまった。
 ガシッ。
 地面に転がる寸前。
 力強い腕に支えられていた。
「我が敵を貫け、閃光刃シュトラール・クリンゲ!」
 閉じたまぶたを通り抜けて、眼球に突き刺さる閃光。
 ドスッと、肉を貫く音。バシャッと、水をぶちまけたような音。鼓膜を突き破るような、断末魔の悲鳴。
 それらの余韻が消えた後、
「おまえは何をやっているんだ?」
 艶のある美声に、呆れた様子で言われ、リヒトはハッと目を開く。
 とたん、絶世に美貌を間近にあおぐことになってしまい、慌てふためく。
「え、アディス!?どうして!?」
「どうしてとは、ごあいさつだな。」
 アディスは、切れ長の瞳をわずかに細め、つかんでいたリヒトの腕を離す。支えを失ったリヒトは、すとんと尻餅をつく。
「おまえが、ケルベロスの餌食になりそうだったから、助けてやったんだろうが。」
「あ…。」
 リヒトが、おそるおそる視線を向けると、三つの首を全て飛ばされたケルベロスが四肢を投げ出して転がっていた。
(一撃で、三つの首を全て…。)
 信じられないような、魔法のコントロールだ。感心して、というより度肝を抜かれていたリヒトは、アディスの冷ややかな声に、飛びあがった。
「命の恩人の質問に答えもせず呆けるとは、ずいぶんと礼儀知らずなやつだ。」
「あ、す、すみません!本当にありがとうございます!!」
 リヒトは、ぺこぺこと頭を下げる。アディスは、腕を組んで、木の幹に背中を預けた。斜に構えた態度をとると、迫力が増す。
「まだ、オレの質問に答えていないだろう。」
「あ。」
「こんなところで何をしている。」
「えっと、それは。」
 リヒトは、どきまぎと無意味に手を動かす。
(貴方が、昼間、この森に入って行ったから、なんて言えないし。)
 まともに答えないリヒトの態度が不愉快なのか、アディスの漆黒の目がどんどん冷たくなっていく。
 リヒトは、何か言わなければと焦り、
「ア、アディスは何をしていたんですか?」
と、逆に聞き返す。
 アディスは、唇の端をつり上げる。薄い刃の笑み。うなじを冷たい手で撫でられたように、リヒトはごくりとつばを飲み込んだ。
「知りたいか?」
(知りたい、けど。)
 アディスのことなら何でも知りたい。でも、この人が危険なこともわかっている。首筋に触れた指の感触を覚えている。圧倒的な強さと、人を傷つけることをためらわない冷酷さ。「知りたい。」と唇にのせたら最後、戻れない領域に足を踏み入れてしまいそうで…。
 けれど結局、リヒトは誘惑に勝てなかった。
 淡い紫に瞳が、まっすぐに漆黒の瞳にぶつかる。
「知りたい、です。」
 アディスは笑みを深くする。罠に落ちた哀れな子羊を見る目で。
「見ろよ。」
と、アディスは親指で示す。
 リヒトは視線で追う。
「あれは…。」
 木の幹には、赤いインクで不可思議な図形が描かれていた。
 中央に円。その周囲に三角形を二つ組み合わせた六芒星。その周囲は、見慣れない文字で埋まっている。
「失われた古代魔法の、魔法陣?」
「ほお。よく知っていたな。」
 アディスの声に、少しだけ素の感情が現れた。感心したらしい。
 リヒトは、それだけで、心が浮き立つ。
「本でしか見たことないですけど。でも、どうして、こんなところに…。」
と、近づきかけて、アディスにぐいと腕を引かれて止められる。アディスは、いつの間にか、もたれていた木から離れて、リヒトのそばにいた。
 魔法陣から、蛇がぞろりと出現する。
 赤い舌をちろちろと動かしている、無数の蛇。くねくねと胴体を動かす様が、風になびく髪の毛のように見える。そして、蛇の尾がからまり合う、その中心が、ゆっくりと…。
 リヒトが可能性に気づいて、悲鳴を上げる。
「まさか、メデューサ!?」
「ご名答。」
 悲鳴に近い声で正体を言い当てたリヒトとは対照的に、アディスは落ち着き払っていた。
「我が敵を切り刻め、氷雪刃シュネーシュトゥルウム・クリンゲ。」
 吹き荒れた吹雪が、幹に描かれた魔法陣ごと、メデューサの頭部を切り刻む。
 吹雪が止んだ後は、魔法陣はズタズタで、蛇は一匹残らず、切り刻まれた骸となって、転がっていた。
「この森は、魔法陣をかいておけば、夜になるとそこから魔族が出現する。それを倒すのはいい修行になる。退屈な授業よりよほどな。」
 アディスは平然と言ってのけるが、リヒトの顔はみるみるうちに蒼ざめた。
「危険です!魔法陣は、古代魔法です。古代魔法は、解明されていない部分が多い。禁断の黒魔術の源流は、古代魔法にあるという説もあります。手におえない魔族が出て来たら、どうするつもりなんですか!?」
 後で冷静に考えたときは、気弱な自分がよくもアディス相手にここまで言えたものだと思うが、この時は必死だった。
 しかし、アディスはぎらりと漆黒の双眸を輝かせ、きっぱりと言った。
「危険だからこそ強くなれる。」
「!」
 リヒトは魅入られたようにアディスを見上げた。
 葉擦れの音。初夏とはいえ、夕方を過ぎた風は、肌寒い。
 アディスの漆黒の髪と、リヒトの銀髪を揺らして去っていく。
「だったら。」
と、リヒトは一歩前に出る。
「ボクも一緒にいさせてください。」
 アディスの冷ややかな漆黒の瞳に、おまえが何の役に立つのかと問われた気がして、リヒトは慌てて言葉を継いだ。
「貴方が強いのはよくわかっていますけどっ、万が一ということもあるでしょうっ。そういう時に、誰かそばにいたら、先生たちを呼んでくることだって。」
「仮に、オレが手におえない事態になったとして、それを教師どもが収拾できるとは思えんな。」
 アディスは、小馬鹿にした笑みで言い切る。
「っ。」
 リヒトは、その、あまりに傲慢な物言いに呆気にとられた。しかし、一度アディスに対峙したことがあるリヒトは、この自信は実力に裏付けされたものだと考え直す。それでも、なぜか引き下がることができない。
「でも、でも、もし貴方が、貴方に何かあったら。」
 必死で食い下がるリヒトへ、アディスは面白いものを見るような目を向けた。からかうように言う。
「オレに何があろうと、おまえには関係ないはずだが?」
 その、「関係ない。」という言葉に、リヒトは薄紅の唇を引き結んだ。しごく当たり前のはずの言葉に、なぜかひどく傷ついて、同時に腹が立っていた。距離を詰めて、アディスをまっすぐに見上げた。
「関係あります!」
 一歩も引かない気迫。

「このままじゃ、ボクはアディスが心配で、勉強も手につかないし、夜も眠れなくなっちゃう!」

 一瞬の空白の後。
 アディスは、噴き出した。
 腹を抱えて爆笑している。
(うわぁ。)
 リヒトは、一瞬前の胸の痛みも怒りも全部吹き飛んでしまった。
 アディスの素の笑顔を初めて見た気がする。完璧な美貌が笑み崩れて、いつもより、少し幼く見える。
「やはり、おまえは面白い。」
 アディスの声には、消しきれない笑みの気配がある。
 リヒトの顔がパッと輝いた。
「それじゃ。」
「好きにすればいい。」
 と、言った後、ふいにアディスのまとう気配が変わる。底なしの闇を思わせる双眸が、ひた、と据えられる。
「ただし、オレはおまえがどうなろうと責任はもたないぜ?」

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