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【天命】・1
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「あ、あの、聖女様……」
「ルールゥでいいよ」
「ル、ルールゥ様……。私、何かお手伝いできることはありませんか?」
それが、快復し起き上がった、セラの二言目でした。
深い礼の言葉に続いた突然の問い掛けに私は驚き、わたわたと手を振り、セラを横向けの体勢に押し戻しました。
「ちょ、ちょっとちょっと、まだ全快ってわけじゃ全然ないんだから。駄目だよぉ、寝ていなきゃあ……」
「で、ですが……」
「大丈夫! ねっ。もうしばらく、安静にしてなー。ほら、任せてっ」
「…………ありがとう、ございます……」
思えば、そこでセラの態度の妙に気付くべきだったのかもしれません。
セラをなんとか寝かしつけると、私は安堵の息をつき、立ち上がりました。
「消化機能も回復してきてるよね。なら胃を慣れさせる意味でも、栄養のある新しいものを食べさせたほうがいいかな。ミハクー、私ちょっと食べ物を見繕ってくる。セラちゃんを見ててー」
「分かりました。お気をつけて」
ミハクにセラを任せ、食べ物を見繕っている間も私は、いったいこれから先どうするつもりなのかということを、堂々巡りのようなどうしようもない思考で悩んでいるのでした。
もやは、悩んでいるふりです。
下手の考え休むに似たりといいますが――そのままズバリでした。
「まあ、まずはセラに事情を聞いてみないことには……」
呟いてみたそれが、その実それしかないような標《しるべ》であることに気付き、私はひとまず見繕った食物を回収後、そそくさとミハクとセラの元へと戻るのでした。
セラちゃんの姿は消えていました。
ミハクの姿も。
「ルールゥでいいよ」
「ル、ルールゥ様……。私、何かお手伝いできることはありませんか?」
それが、快復し起き上がった、セラの二言目でした。
深い礼の言葉に続いた突然の問い掛けに私は驚き、わたわたと手を振り、セラを横向けの体勢に押し戻しました。
「ちょ、ちょっとちょっと、まだ全快ってわけじゃ全然ないんだから。駄目だよぉ、寝ていなきゃあ……」
「で、ですが……」
「大丈夫! ねっ。もうしばらく、安静にしてなー。ほら、任せてっ」
「…………ありがとう、ございます……」
思えば、そこでセラの態度の妙に気付くべきだったのかもしれません。
セラをなんとか寝かしつけると、私は安堵の息をつき、立ち上がりました。
「消化機能も回復してきてるよね。なら胃を慣れさせる意味でも、栄養のある新しいものを食べさせたほうがいいかな。ミハクー、私ちょっと食べ物を見繕ってくる。セラちゃんを見ててー」
「分かりました。お気をつけて」
ミハクにセラを任せ、食べ物を見繕っている間も私は、いったいこれから先どうするつもりなのかということを、堂々巡りのようなどうしようもない思考で悩んでいるのでした。
もやは、悩んでいるふりです。
下手の考え休むに似たりといいますが――そのままズバリでした。
「まあ、まずはセラに事情を聞いてみないことには……」
呟いてみたそれが、その実それしかないような標《しるべ》であることに気付き、私はひとまず見繕った食物を回収後、そそくさとミハクとセラの元へと戻るのでした。
セラちゃんの姿は消えていました。
ミハクの姿も。
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