17 / 25
■第二章 闇を返す
第七話 失せ物の在処
しおりを挟む
翌日、私と春菊は菫青宮に呼び出された。
「来たわね」
椅子に腰掛けたまま、二人の側女に風を扇がせている叔妃は、私達を見るとニヤリと笑ってみせた。恰幅が良いが、顔が少し脂ぎっており、数年前なら美人で通ったのかもしれないが、今はただの太ったおばはんだ。きらびやかなゆったりとした衣を纏っていても、お腹の出っ張りは隠しようがないらしい。
前に陽翔とここに来た時に帳の向こうで彼女が応対したが、あまり人前に姿を見せたくなかったのかも。
だが、今は違う。
彼女の側では、一人の才女が縋り付くように泣き崩れていた。
「私の、聖人先生からいただいた大切な筆が、うう、ぐすっ」
私は、芙蓉という人物が叔妃に似ていると勝手に予想していたので、すらりとしているその美少女に少し驚いた。優しげな顔をしている分、余計にショックが大きい。
「昨日、あなたたちがこの芙蓉の部屋の近くにいたのを見た者がいるわ。正直におっしゃい。筆を隠したのはあなたたちね?」
叔妃が決めつけてくるが――まぁ、私達がやったんですがね。もちろん、そんなことは言わない。
「「いいえ、違います」」
二人ではっきりと言う。
「ふん。そんな嘘が通ると思っているのかしら? 盗みは死罪、分かっているわよねぇ?」
ギロリとこちらを睨む叔妃の声に、険悪さが増した。やはりひとかどの人物、迫力がある。
それでも、私は悪ではない。
やられたらやり返す。当たり前のことをしただけだ。
だからこそ、決して怯みはしない。
「ええ、ですが、違いますから。それより、お部屋をよく探してみてはいかがでしょうか。ひょっとしたら机の下に落ちているかも」
春菊も怯まない。それどころか当てつけるように笑顔で言ってのけた。
「黙らっしゃい! 探したに決まっているでしょう!」
落雷のように大声で怒鳴り散らす叔妃に、私は思わず肩をすくめてしまった。
「恐れながら、叔妃様、探しようが足りないと思われます。この玲鈴も昨日、大事な物を無くしたとさんざん騒ぎ立てましたが、探してみたらタンスの後ろにあったそうで。ね? 玲鈴」
「はい」
「ふーん。お前、名は?」
「春菊と申します。何度もお目通りして前に自己紹介もしていますけど」
「ふん、才女ごときの名と顔、妾がいちいち覚えているとお思い? 笑わせないでちょうだい。高く付くわよ、春菊。アンタだけじゃない。アンタの主もタダじゃあ済まないわ。この妾に喧嘩を売ったのだからね。地獄でたっぷり後悔する羽目になるよ」
「それはそれは。怖いですわ。でも、その言い方だとまるで私や賢妃様を叔妃様が殺すようですけど」
「馬鹿をお言いでないよ。妾は何もしないさ。だが、天罰が下る。それは間違いない」
据わった目で言うこの人は果たして本当に天罰などと、そんなものを信じているのかどうか。
あるいは、平然とうそぶいて、部下に実行させるのかもしれない。
「まあいいわ。お前達がどう言おうと、探せば出てくるでしょうよ。そのときの賢妃の顔が見物だねぇ。どうやって賢妃に謝らせてやろうかしら。フフフ。犬の鳴き真似がいいかしら、それとも猿の真似かしらね」
随分と悪趣味で想像力が豊かな御方のようだが、残念、そうは問屋が下ろさない。
すぐに女官や宦官が黄晶宮に派遣されたが、もちろん、私達の部屋からは何も出ないし、出るはずもない。
「どこに隠した! さっさとお言い。こうなったら拷問にかけてでも吐かせてやるよ」
だんだんと口汚くなった叔妃に、立ち合った賢妃様が困った顔で声をかけた。
「叔妃、少し、落ち着いて考えてみてください。この子達がそんなことをするはずがないし、理由が無いわ」
「ふん、理由ならあるさ」
「ええ? どういう理由が」
復讐。
それはどうやら叔妃もすでに察しているらしい。
だが、その証拠が出せなければ私達の勝利だ。
「聖上のご寵愛を受けんがため、妾達を失脚させる目的に決まっているじゃないの」
「そんな! 私達は確かにお互いに切磋琢磨せよと聖上からは申しつけられていますが、それはあくまで才を磨くためのもの。このような足の引っ張り合いを聖上が望まれるはずがないではありませんか」
「そうだねえ。だが、聖上がどう思われるかは関係ないよ。――この二人がどう思うかだ」
それは一瞬、皇帝の意向を無視する言動にも見えたが、叔妃も言質を取らせるような間抜けではないようだ。
「いいえ、私はこの二人をよく知っています。理由もなくそんなことはしません」
「では、理由があったら?」
「それは……いいえ、仮定の話には答えようがありません。具体的にどういう理由があると叔妃はお考えなのです?」
「そうだねぇ、ちょっとした悪戯、いや、賢妃、アンタを守ろうとするためなら、どうだい?」
叔妃が言うが、賢妃は毅然と否定した。
「馬鹿げています。私を守るにしても、方法は盗みであるわけがない。それとも、あなたの配下は、盗みがお得意なのかしら?」
「この妾を侮辱するのかい!」
「ま、まあまあ、お二人とも、気をお鎮め下さい」
冷や汗を掻いている宦官達はさきほどからオロオロしているばかりで何の役にも立っていない。
事態は予想以上のまずい方向へ動き始めている。仕返しは望んだけれど、叔妃と賢妃の大喧嘩など。春菊も渋い顔だ。
こういうとき、陽翔がいてくれたら。彼ならばきっと――
「失礼、この離宮で重大な盗みがあったと聞いてやって参りました」
うわ、本当に陽翔が出てきた。
だが、そういえば彼は官吏の監督役で、警察の役割を担っていたっけ。
流れる銀髪に凍てつくような瞳は、どこまでも怜悧に落ち着き払っており、それまで殺気立っていた場の空気が一瞬で変わった。
「侍御史か。お前、どうせ賢妃の肩を持つのであろう?」
「いいえ、叔妃様、私は丞相の直属、よって四妃のいずれにも加担するつもりはありません。それより、失せ物の捜索許可をいただきたい」
「お前! 妾が失せ物を見落とし、あるいは虚言を用いたとでも言うのかい!」
「いいえ、そうは申しておりません。ですが、叔妃自ら探されたわけでもありますまい。誰しもうっかりということもあり得ます」
「ふん、いいだろう。だが、侍御史、許可は出してやるが、それで見つからなかったらお前が責任をお取り」
「それは……」
陽翔が眉をひそめ、ためらいを見せる。当然だ、そんな責任を押しつけられるのは極めて不利。見つかる保証はどこにもないのだ。
――筆の有りかを知る私と春菊を除いては。
私は陽翔を真っ直ぐ見据えた。
おそらく、聡い彼なら、これですぐに理解してくれるはずだ。
普段の私なら、この場で責任を押しつけられるのを恐れ、誰にも目を合わせたりはしないのだから。
陽翔がその蒼き瞳の奥を光らせる。
「分かりました。見つからなかった場合、私が責任を取りましょう」
「ほう。聞いたかえ?」
「はい、確かに」「ええ、聞きました」
叔妃の配下の女官達が確とうなずく。
部屋を出てたあと、廊下で陽翔が話しかけてくる。
「それで、どこにある」
「芙蓉のタンスの裏を探してみてはいかがでしょう」
「よし」
それ以上は何も聞かず、陽翔に命じられた宦官がヒイヒイ言いながらタンスを動かした。
「ありました! 筆がありますぞ!」
「そんな……!」
居合わせた芙蓉はまさかという表情で青ざめ、そして私と春菊を忌々しそうに睨み付けた。
私は澄ましたまま、春菊はニヤリと笑い返す。
してやったりだ。
かくしてやり返しは完璧に成功した。
訴え出た芙蓉は叔妃ともども恥をかき、しばらく病と称して寝込んだそうだ。
ま、当然ね。
善は勝つ!
「来たわね」
椅子に腰掛けたまま、二人の側女に風を扇がせている叔妃は、私達を見るとニヤリと笑ってみせた。恰幅が良いが、顔が少し脂ぎっており、数年前なら美人で通ったのかもしれないが、今はただの太ったおばはんだ。きらびやかなゆったりとした衣を纏っていても、お腹の出っ張りは隠しようがないらしい。
前に陽翔とここに来た時に帳の向こうで彼女が応対したが、あまり人前に姿を見せたくなかったのかも。
だが、今は違う。
彼女の側では、一人の才女が縋り付くように泣き崩れていた。
「私の、聖人先生からいただいた大切な筆が、うう、ぐすっ」
私は、芙蓉という人物が叔妃に似ていると勝手に予想していたので、すらりとしているその美少女に少し驚いた。優しげな顔をしている分、余計にショックが大きい。
「昨日、あなたたちがこの芙蓉の部屋の近くにいたのを見た者がいるわ。正直におっしゃい。筆を隠したのはあなたたちね?」
叔妃が決めつけてくるが――まぁ、私達がやったんですがね。もちろん、そんなことは言わない。
「「いいえ、違います」」
二人ではっきりと言う。
「ふん。そんな嘘が通ると思っているのかしら? 盗みは死罪、分かっているわよねぇ?」
ギロリとこちらを睨む叔妃の声に、険悪さが増した。やはりひとかどの人物、迫力がある。
それでも、私は悪ではない。
やられたらやり返す。当たり前のことをしただけだ。
だからこそ、決して怯みはしない。
「ええ、ですが、違いますから。それより、お部屋をよく探してみてはいかがでしょうか。ひょっとしたら机の下に落ちているかも」
春菊も怯まない。それどころか当てつけるように笑顔で言ってのけた。
「黙らっしゃい! 探したに決まっているでしょう!」
落雷のように大声で怒鳴り散らす叔妃に、私は思わず肩をすくめてしまった。
「恐れながら、叔妃様、探しようが足りないと思われます。この玲鈴も昨日、大事な物を無くしたとさんざん騒ぎ立てましたが、探してみたらタンスの後ろにあったそうで。ね? 玲鈴」
「はい」
「ふーん。お前、名は?」
「春菊と申します。何度もお目通りして前に自己紹介もしていますけど」
「ふん、才女ごときの名と顔、妾がいちいち覚えているとお思い? 笑わせないでちょうだい。高く付くわよ、春菊。アンタだけじゃない。アンタの主もタダじゃあ済まないわ。この妾に喧嘩を売ったのだからね。地獄でたっぷり後悔する羽目になるよ」
「それはそれは。怖いですわ。でも、その言い方だとまるで私や賢妃様を叔妃様が殺すようですけど」
「馬鹿をお言いでないよ。妾は何もしないさ。だが、天罰が下る。それは間違いない」
据わった目で言うこの人は果たして本当に天罰などと、そんなものを信じているのかどうか。
あるいは、平然とうそぶいて、部下に実行させるのかもしれない。
「まあいいわ。お前達がどう言おうと、探せば出てくるでしょうよ。そのときの賢妃の顔が見物だねぇ。どうやって賢妃に謝らせてやろうかしら。フフフ。犬の鳴き真似がいいかしら、それとも猿の真似かしらね」
随分と悪趣味で想像力が豊かな御方のようだが、残念、そうは問屋が下ろさない。
すぐに女官や宦官が黄晶宮に派遣されたが、もちろん、私達の部屋からは何も出ないし、出るはずもない。
「どこに隠した! さっさとお言い。こうなったら拷問にかけてでも吐かせてやるよ」
だんだんと口汚くなった叔妃に、立ち合った賢妃様が困った顔で声をかけた。
「叔妃、少し、落ち着いて考えてみてください。この子達がそんなことをするはずがないし、理由が無いわ」
「ふん、理由ならあるさ」
「ええ? どういう理由が」
復讐。
それはどうやら叔妃もすでに察しているらしい。
だが、その証拠が出せなければ私達の勝利だ。
「聖上のご寵愛を受けんがため、妾達を失脚させる目的に決まっているじゃないの」
「そんな! 私達は確かにお互いに切磋琢磨せよと聖上からは申しつけられていますが、それはあくまで才を磨くためのもの。このような足の引っ張り合いを聖上が望まれるはずがないではありませんか」
「そうだねえ。だが、聖上がどう思われるかは関係ないよ。――この二人がどう思うかだ」
それは一瞬、皇帝の意向を無視する言動にも見えたが、叔妃も言質を取らせるような間抜けではないようだ。
「いいえ、私はこの二人をよく知っています。理由もなくそんなことはしません」
「では、理由があったら?」
「それは……いいえ、仮定の話には答えようがありません。具体的にどういう理由があると叔妃はお考えなのです?」
「そうだねぇ、ちょっとした悪戯、いや、賢妃、アンタを守ろうとするためなら、どうだい?」
叔妃が言うが、賢妃は毅然と否定した。
「馬鹿げています。私を守るにしても、方法は盗みであるわけがない。それとも、あなたの配下は、盗みがお得意なのかしら?」
「この妾を侮辱するのかい!」
「ま、まあまあ、お二人とも、気をお鎮め下さい」
冷や汗を掻いている宦官達はさきほどからオロオロしているばかりで何の役にも立っていない。
事態は予想以上のまずい方向へ動き始めている。仕返しは望んだけれど、叔妃と賢妃の大喧嘩など。春菊も渋い顔だ。
こういうとき、陽翔がいてくれたら。彼ならばきっと――
「失礼、この離宮で重大な盗みがあったと聞いてやって参りました」
うわ、本当に陽翔が出てきた。
だが、そういえば彼は官吏の監督役で、警察の役割を担っていたっけ。
流れる銀髪に凍てつくような瞳は、どこまでも怜悧に落ち着き払っており、それまで殺気立っていた場の空気が一瞬で変わった。
「侍御史か。お前、どうせ賢妃の肩を持つのであろう?」
「いいえ、叔妃様、私は丞相の直属、よって四妃のいずれにも加担するつもりはありません。それより、失せ物の捜索許可をいただきたい」
「お前! 妾が失せ物を見落とし、あるいは虚言を用いたとでも言うのかい!」
「いいえ、そうは申しておりません。ですが、叔妃自ら探されたわけでもありますまい。誰しもうっかりということもあり得ます」
「ふん、いいだろう。だが、侍御史、許可は出してやるが、それで見つからなかったらお前が責任をお取り」
「それは……」
陽翔が眉をひそめ、ためらいを見せる。当然だ、そんな責任を押しつけられるのは極めて不利。見つかる保証はどこにもないのだ。
――筆の有りかを知る私と春菊を除いては。
私は陽翔を真っ直ぐ見据えた。
おそらく、聡い彼なら、これですぐに理解してくれるはずだ。
普段の私なら、この場で責任を押しつけられるのを恐れ、誰にも目を合わせたりはしないのだから。
陽翔がその蒼き瞳の奥を光らせる。
「分かりました。見つからなかった場合、私が責任を取りましょう」
「ほう。聞いたかえ?」
「はい、確かに」「ええ、聞きました」
叔妃の配下の女官達が確とうなずく。
部屋を出てたあと、廊下で陽翔が話しかけてくる。
「それで、どこにある」
「芙蓉のタンスの裏を探してみてはいかがでしょう」
「よし」
それ以上は何も聞かず、陽翔に命じられた宦官がヒイヒイ言いながらタンスを動かした。
「ありました! 筆がありますぞ!」
「そんな……!」
居合わせた芙蓉はまさかという表情で青ざめ、そして私と春菊を忌々しそうに睨み付けた。
私は澄ましたまま、春菊はニヤリと笑い返す。
してやったりだ。
かくしてやり返しは完璧に成功した。
訴え出た芙蓉は叔妃ともども恥をかき、しばらく病と称して寝込んだそうだ。
ま、当然ね。
善は勝つ!
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界で、自分の幸せを選べるようになるまでの逆ハーレム恋愛ファンタジー。
1歳児天使の異世界生活!
春爛漫
ファンタジー
夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。
※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる