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お許しあそばして。お嬢様なんて柄じゃございませんの。
私は○○なんかじゃない! (※R18)
しおりを挟む「あぁ、あっ、まっ、まって…」
後ろから突き上げられ、私は言葉にならない声を叫び続けていた。その声はただの喘ぎに聞こえるのか、相手は行為をやめない。
ゆさゆさと揺さぶられ、襲い来る快感と戦っていた。
「おねがっ…! まって!」
ようやく私の気持ちが届いたのか、慎悟は動くのを止めて、私の背中に覆いかぶさるようにして顔を覗き込んできた。
赤く上気して、快感に歪むその顔はお色気満点。私よりも色気がある気がする。それを直視してしまった私は思わず息を呑んでしまった。
「…どうした?」
「うしろ、後ろからが…嫌なの」
慎悟の顔が見えないから嫌なんだ。寂しいんだ。抱きしめたいんだ。
「…その割には気持ちよさそうだったけど?」
そう言って彼はゆるゆると腰の運動を再開させた。
お尻を突き出す形にさせられるだけで屈辱的なのに、良いところを突かれて感じていたのは否定しない。慎悟のやつ狙って突いてくるんだもん、気持ちよくなるの当然じゃない!
私が言いたいのはあんたの顔が見れないから! クレームを言おうと口を開こうとした私が漏らしたのは喘ぎ声だ。
「あ!…あぁ…! 顔、顔みたい!」
「この体勢の方がここ触りやすいんだ。…ここ、触られるの笑さん好きだろ?」
「す、好きじゃない…!」
人をスキモノのような言い方しないで欲しい。
私達が繋がっている場所の手前にある、秘芯の皮を優しく剥いて、小さく立ち上がったそこを指でぐにぐにと動かされると、ひときわ強い快感が全身に流れた。もっともっととお尻を振ってよがってしまい、後ろで慎悟が小さく笑った気がした。
悔しい。私の反応見て面白がって…!
でも気持ちいい。私の反応に気を良くした慎悟が更に強く押しつぶしてきた。ナカを擦りながら、秘芯を触られると全身が硬直して、快感を一気に集めようと体が敏感になってしまうんだ。
「やあぁぁ! だめ、だめぇぇぇ…!!」
「ん…イクか?」
耳たぶを喰みながら、慎悟が低く囁いた。その声止めて。その声に私一等弱いの。なんであんたはこんなにも色っぽいのかと小一時間くらい問い詰めたい。
ぞくぞくと快感が駆け抜け、私は一気に達した。
頭の中が真っ白に変わり、慎悟の分身を思いっきり締め付けた。はっきりわかる彼のカタチ。絶対に離さないと体が反応しているんだ。彼から精を搾り取ろうと膣が収縮した。
慎悟も後を追うように低く呻くと、お尻に腰を強く押し付けて震えていた。背後からキツく抱きしめられ何度かグッグッと中に押し込められる。
慎悟は私の耳元で「ふぅ」とため息を漏らし、満足した様子でズルリと出ていく。
「あ…」
慎悟が出ていったのが切なくて小さく声を漏らしてしまった。この瞬間は何度経験しても寂しくて仕方がない。
ベッドに突っ伏した私は起き上がる気力もなく、脱力してビクビクと震えていた。
……あぁ、悔しい。
いつも主導権は慎悟にある。本人は私が初めてとは言うが、そうとも思えない小慣れ感よ。一緒に初体験を迎えた私はいつも板の上のマグロのようにアンアンと喘いでいるだけではないか。
年上のプライドがズタズタである。
「……なに、フグみたいな顔しているんだよ」
後始末をした慎悟が胡乱な顔で突っ込んできた。その顔を見ているとだんだん腹が立ってきた。
……この床上手め! たまにはお姉さんに主導権を握らせなさいよ!
私はガバッと起き上がると、慎悟の肩を掴んで力任せに押し倒した。
「私も、慎悟をアンアン喘がせたい!」
「……はぁ?」
慎悟の上に跨がると、私は慎悟を見下ろした。
そうだ、最初からこうすればよかったんだ。私が主導権を握れば、年上としての矜持は保たれる。年上のお姉さんとして慎悟を快楽に誘ってやれば……
がばっと覆いかぶさって慎悟にキスを落とす。いっつも私がメロメロになってしまっているので、今日は逆にメロメロにしてやるんだ! 舌を差し入れて、いつもされているねっとりキスをお見舞いする。
さぁ、私のキスにメロメロになってしまいな!
私は頑張った。力入れすぎて舌が攣りそうになったけどめちゃくちゃ頑張った。
だけど慎悟は私の頭を固定すると逆に舌を押し返してきたではないか。これでは本末転倒である。
「む、むぅぅー!! …ぷはぁっ!」
私に主導権を握らせろ! なんとか顔を引き剥がして唾液まみれになった口の周りを手の甲で拭うと、慎悟の首に噛み付いた。
「笑さん、痛い」
あんたにされたことをお返ししてるんだよ!
首筋に歯型を付けて満足した私は、慎悟の胸板をまさぐったり、色素が薄い乳首を舐めたりしてみたが「くすぐったい」と平然と返されるだけ。
恥ずかしさを抑えて頑張っているのに、思ったような反応が得られない…!
こうなればこれしか無い! 機会がなかったから今までしたことがなかったけど、きっと慎悟も喜ぶはず…!
私は慎悟の股ぐらに顔を突っ込んで、軽く反応している一物を握った。それを間近でまじまじと観察したのち、思いっきり頬張った。
「おぐぅっ…」
「笑さん! …喉の奥まで咥えたらそりゃそうなるだろ…気持ちは嬉しいけど無理はしなくていい」
「だって、だってぇぇ」
喉奥に慎悟の分身が当たり、えずいてしまった。何たる失態…!
ぎょっとした慎悟が体を起こして私をなだめてくる。
「私だってリードしたい。私のほうが歳上なのにずっと奉仕されてるの情けないよ…」
たまには私だって奉仕したいのにどうにも締まらない。あぁ、バレーに青春を捧げていた弊害がここに来て出てくるなんて…!
慎悟はそんな私の頬を撫でながら、苦笑いしてた。
「…じゃあ、舐めることから始めよう。ほらいつも俺が笑さんにしてあげてるみたいに」
「ん…」
もう年上の矜持どころじゃない。奉仕の仕方を教えてもらってるんだもの。矜持関係ないわ。
「そこ、軽く咥えてしゃぶってみて」
「ん」
大きなキャンディを舐めるようにしゃぶってみたら、それがビクリと動いた気がした。慎悟が感じる場所と舐め方を教えてもらったらなんとなくコツがつかめた気がする。
最終的には彼の指示なしで口淫できた。強弱をつけて舐めしゃぶったり、舌で裏筋をなぞったり。
時折慎悟の顔色をうかがえば、呼吸を荒げてこちらを欲情した眼差しで見つめているからきっと感じてくれているのだろう。
慎悟が気持ちよくなってくれているのがわかって嬉しい。私が気持ちよくしているんだって考えるとスゴイ充足感。
──先程から体の中心がじわじわと熱を漏らしている気がしていた。じんじんと疼いてくるしい。
今すぐに私のナカへ、この張り詰めた硬いものを挿れて擦りたい。ぐちゃぐちゃにかき混ぜたい。
慎悟のものから口を離すと、彼の足の上に跨った。それに気づいた慎悟はぎょっとして私の腰を掴んで止める。
私はムッとふくれっ面になった。
「なんで止めるの」
「準備してから。ちょっと待って」
最高潮に興奮しているのに止められて私は不満だった。だけど学生の身分で子どもができるのはまずい。…仕方がないか。
彼が取り出した避妊具を奪い取り、私が付けてあげた。そして彼の足に跨がると、秘部に熱り立つそれをぴったりくっつけて、ゆっくり腰を下ろした。
ズブズブと熱がじんじん痺れる膣を擦っていく。私はそれだけでイッてしまいそうだった。
全て収めると、私はため息を吐いた。そしてゆっくり腰を動かした。なんだけど結構動かすのが大変だ。時折ズルンと体内から抜け落ちてしまう。
私の動きがぎこちないと感じたのか、慎悟が腰を持って支えてくれる。
「あっ…だめ、私が動く…」
「…ほら腰が引けてるぞ」
その拙さに慎悟もじれったくなってきたのか、私の腰に両腕を回して抱き寄せると、下からガツガツと突いてきた。先端が奥をつついてくると、目の前をチカチカと小さな星が走ったように快感に襲われた。
だめだ、それをされたら私は動けなくなる。頑張って両手をついているが、問題の腰は固定されてしまって、慎悟の好き勝手にされている。
「ばか、もう…わたし、わたしが…は、あ、あっ!」
「ほら、顔が見たかったんだろ? ちゃんと俺を見ろ」
グリンッと視界が変わり、ふかふかのベッドシーツに背中を埋める形で攻守交代した。
私が主導権を握ると言ったのにまた逆戻りだ。私がどんなに文句言おうと慎悟は知らんぷり。私はまたアンアンと快感に喘いで、情けない姿を晒す。
そんな私を慎悟は飢えた獣のような目で見下ろしている。屈辱だけどその表情がたまらなく好きだ。慎悟なら全部喰われてしまっても構わない。
「あっ、イクッ、イッちゃうのぉぉ」
エロ漫画もびっくりの言葉を私は叫んでしまった。
ほんとやばい。何かに縋りつかないと自分を見失ってしまいそうな強い快感が私を襲う。
奥は止めてくれ、私が私でなくなる。
「お、奥っ」
「わかった、もっと強くしてほしいんだな」
そう言って慎悟はギリギリまで引き抜いたそれを、一気に奥へと突き立てた。
ちがう、そうじゃない。
私はパクパクと口を開きながらのけぞる。軽く気をやってしまったのだ。
だけど慎悟は容赦しない。次もまたその次も同じことをして私を翻弄するのだ。
「アァァーッ!」
肌のぶつかる音と私達の獣のような声が部屋に反響する。
私は慎悟にしがみついて泣きじゃくっていた。激しすぎる快感についていけなかったのだ。
「ま、って少し。まってぇ…!」
「ごめんな、笑さん。物足りなかったんだよな。……笑さんがこんなに淫乱だとは思わなかった」
「はっ!? ちが、」
「もっとシてやるからな。…笑さんが満足するまで」
なんか勝手に淫乱認定されてしまった。違うと否定しようにも、慎悟は容赦なく腰を打ち付けて私を犯す。
私はとめどなく流れてくる快感の波に喘ぐしか出来ない。
だって気持ちいいのだもの。
もっと奥まで慎悟が欲しいの。
もっともっと一緒に気持ちよくなりたい。
「ん、」
「…口開けて」
慎悟に促されて口を開けると、舌を吸われた。口内を余すことなく愛撫され、私は上も下もドロドロに溶けてしまいそうだった。
慎悟のカタチを憶えてしまった膣はそれを決して離そうとしない。私は慎悟の腰に足を絡めて、自分から腰を動かして慎悟を求めた。
結局私がアンアン啼かされるだけで、慎悟を啼かせることが出来ずに終わった。
一応事後に、私は淫乱じゃないと否定しておいたけど、彼がどう思ったかは謎だ。
次こそ慎悟を快感で啼かせたいと思っていたのだが、その日を境に慎悟との秘め事はどんどんレベルアップし、私はいつまでも彼によって啼かされ続けることになるのである。
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