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お許しあそばして。お嬢様なんて柄じゃございませんの。
小話・婚約パーティ騒動! その薬指は私のものだ!【4・完】
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パーティが終了した後、私達は招待客達をお見送りしていた。
最後の客が車に乗って帰っていくのを見送ると、私は大きく息を吐きだした。ようやく肩の力を抜けた気がした。なんたって主役だったからね。めちゃくちゃ緊張した。
「…疲れたな、部屋に戻ろうか」
今日は遅くなるとわかっていたので、ここのホテルに部屋を取っている。ちなみに別々の部屋だよ。
部屋に戻るように誘導しようと慎悟が私の腰に腕を回してきたが、私はハッとしてそれを止めた。
「ちょっとだけそこの庭散歩しない?」
忘れちゃならない。今日この日のために私は準備してきたのだ。慎悟の腕に手を回すとグイグイ引っ張っていく。慎悟は訝しみながらも黙ってついてきてくれた。
このホテルには立派な庭がある、今はライトアップされており、なんだかロマンチックな空間が広がっている。ライトの光が池の水に反射してキラキラ輝く。色鮮やかな錦鯉がスイスイ泳ぐ姿が視認できた。綺麗に整備された生け垣の間を縫うように進んでいき、行き止まりになっている場所にたどり着いた。
そこにはブランコの形をしたベンチが設置されており、慎悟へそこに座るように促す。
彼としてはなんのこっちゃといった感じなのだろう。疑問の表情を浮かべながらも、ゆっくりと腰を下ろした。
私は持っていたポーチから、手のひらサイズの指輪ケースを取り出す。そして慎悟に向けてぱかっと開いてみせた。
現在、私の左手薬指には慎悟から贈られた婚約指輪が輝いている。対して慎悟の指には何も嵌められていない。だから、私も彼に贈りたいとずっと前から考えていたのだ。
「…笑さん」
「慎悟に教わった株の配当金で買ったよ! ほらあの銘柄が爆発的に値上がりしたから!」
慎悟に教えてもらいながら、地道に貯めたものだ。つい先日爆発的に増えたのでそのチャンスを見逃さなかったのだ。
シンプルなシルバーの指輪を手に取ると、慎悟の左手を取ってその薬指に嵌める。
うん、ぴったりだ。サイズを測っておいてよかった。彼の薬指に光る指輪。私はそれを見てなんだか満たされた気持ちになった。
「ずっと気になっていたんだ。今日の日のために用意していたの」
「…気にしなくても良かったのに」
何言ってるの。
私ばかり与えられるのは気になっちゃうよ。
ストン、と慎悟の隣に腰掛けると、彼の左手に指を絡めた。慎悟がくれた指輪と私が贈った指輪の嵌められた指。
なんだか照れくさくなってしまった私は彼の顔を下から覗き込みながらはにかんだ。
「…これで予約だね、未来の私の旦那様」
自分で言っておいてなんかクサいセリフだなとますます恥ずかしくなっていると、絡めていた手をほどかれ、腕を広げた慎悟に抱き寄せられた。ぐりぐりと首に頭を擦り付けられてくすぐったい。
慎悟ははぁーっとため息を吐くとこう言った。
「あんたはいちいち男前すぎる…」
「……そんな私のことが好きなくせに……」
からかうようにささやくと、慎悟が奪うようなキスをしてきた。私は彼の首に抱きついてそれに応える。こんな夜に庭の奥の方まで人が来る訳無いと思っていたから少々大胆に口づけを交わしていた。
だってここ最近忙しかったんだもん。いいじゃない、私達は婚約者なんだからイチャついても……
さわさわと首筋から鎖骨にかけて手のひらで撫でられた。くすぐったい。キスをしながら私が笑っていると、ぐいっと腰を抱き寄せられて更に密着した。
…なにか視線を感じて薄目を開けると慎悟と目が合った。キス顔を見るんじゃないよ、恥ずかしいな。
「こんなところで盛って恥ずかしくないの君たち」
その声に私は一瞬で頭が冷えた。
こ、この声は……!
私と唇をくっつけたままの慎悟はじろりと上杉に視線だけを向けていた。そしてチュッと音を立てて唇を離す。
「…お前は興信所でも使って彼女を監視してるのか?」
「お祝いに来た人間に対してひどい言い草だね」
「あんたはパーティに呼んでませんけど!?」
なんでここにいるんだ! なんでこんな時間うろついてんだ! 今何時だと思ってる、23時過ぎてるんだぞ!
ラブな雰囲気が急にサイコホラーにかわったじゃないか! あぁぁ鳥肌立ってきた! 勘弁してくれよ!!
「はい、どうぞ」
「えっなに…盗聴器でも仕込んでるの?」
「人聞きが悪いなぁ…お祝いだって言っているでしょ。アネモネの花なんだよ」
「アネモネ…?」
なんでいきなり花なんて……そういう気遣いとは縁がなさそうなのに……
渡されたアネモネの花をまじまじと見つめていると、目の前に立つ上杉がニッコリと笑った。──ライトアップされた場所でそれはとてもサイコ……
「花言葉調べてご覧。……油断しないことだね。人の心はすぐに変わる」
最初の言葉は私に、その後の言葉は慎悟に向けてかけられた言葉のようである。不快に感じたのか、慎悟は顔をしかめて上杉を睨みつけていた。
用事はそれだけらしい。奴は踵を返すとあっさりどこかへと姿を消していった。
……いつホテルに来たんだ。どうして私達がここにいるとわかったんだ……怖い。結構長い付き合いになってるけど、未だにあいつの生態がよくわからない……
手元でカサ、と包装用の透明シートが音を立てた。私はアネモネの花を見て思い出す。
「…花言葉を調べろってなんなの?」
あいつからそんな事言われても、不気味な言葉にしか聞こえない。
スマホを取り出してアネモネの花言葉を検索した私はぴしりと固まってしまった。
【儚い恋】【恋の苦しみ】【見捨てられた】【見放された】
「あいつらしいな」
画面を覗き込んだ慎悟がボソリと一言。アネモネの花言葉は、私達に喧嘩を売っているような単語の羅列ばかりだったのだ。
私は先程まで恐怖で震えていたのに、今では別の意味で震えていた。
「うえすぎ──っ!!」
なんて不吉なことを!!
「今度大学で会ったら蹴りつけてやるからな!!」
「落ち着け笑さん、それじゃあいつの思うつぼだぞ」
「だけど!!」
慎悟は悔しくないのか。今日は私達の婚約パーティがあったんだ。お祝いの日なのに、こんな……! 上杉の挑発に乗るなんて自分でも馬鹿らしいと思うよ? だけど腹が立つの。だってにんげんだもの!!
熱り立つ私を慎悟はなだめようとする。なんであんたはそんな冷静でいられるんだ。私はこんなにも悔しいのに!
フンフンと鼻息も荒く私がプンスコ怒っていると、慎悟は両手で私の頬を包み込み、顔を引き寄せると視線を合わせた。
慎悟の瞳にライトの光が反射して輝いて、星空のようにきらめいている。怒りを一瞬忘れてあぁ綺麗だな…と見惚れていると、慎悟は苦笑いを浮かべていた。
「俺達の絆はそんな容易く切れるものじゃないだろ?」
私は目を大きく見開いた。
慎悟のその言葉にジン、と鼻の奥が痺れる。
これまでのことを思い出したのだ。
悲惨な出来事がきっかけだった。
それは不幸な出来事で、一言では言い表せないくらい大変だった。苦しいこと、辛いことがたくさんあった。
だけどそれがなければ、私と慎悟は今こうして一緒にはいないのだ。あの運命の日に私は死んで、別人の身体に憑依して今を生きている。
本当にいろんな事があった。慎悟と恋仲になるまで、そして恋人になった後もドタバタと大忙しだった。…きっとこれからももっと忙しくなるだろう。
そうだ、私達は生半可な覚悟をしたわけじゃない。お互いの手を取るために相当の覚悟をしたのだ。……簡単には私達の絆は引き裂けない。なにも不安になることなどないのだ。
──皮肉だけど、今の私はとても幸せだ。愛する人と出会えた私は、幸せなんだ。
私は彼の頬に手をやるとその綺麗な形をした唇を親指でそっと撫でた。柔らかいしっとりとした慎悟の唇の感触が指越しに伝わってくる。
「……慎悟、しばらくパーティ準備ばかりで2人きりになれなかったから、早く2人だけになりたい…」
私は柄になく甘えるように慎悟を誘った。
自分からお誘いをするのはちょっとはしたないかなと思ったけど、たまには私から積極的に行ってもいいと思うのだ。
慎みがないと注意されるかなと思ったけど、彼は私の腰を抱き寄せると、ゆっくり歩き始めた。
ホテルのロビーにはパーティ関係者の姿はなかった。多分両親たちも各部屋で休んでしまっているのだろう。私達のことは何も心配していないらしい。
むしろ遭遇しなくてよかった。いくら婚約してるからとはいえ、ばったり顔を合わせると気恥ずかしいものがあるからね。
──ふたつ部屋を取っていたのが無駄になってしまった。慎悟の部屋に連れ込まれた私は、そのままベッドになだれ込んだのである。
その日から慎悟の左手薬指にはいつも私が贈った婚約指輪が輝き続けることになるのであった。
最後の客が車に乗って帰っていくのを見送ると、私は大きく息を吐きだした。ようやく肩の力を抜けた気がした。なんたって主役だったからね。めちゃくちゃ緊張した。
「…疲れたな、部屋に戻ろうか」
今日は遅くなるとわかっていたので、ここのホテルに部屋を取っている。ちなみに別々の部屋だよ。
部屋に戻るように誘導しようと慎悟が私の腰に腕を回してきたが、私はハッとしてそれを止めた。
「ちょっとだけそこの庭散歩しない?」
忘れちゃならない。今日この日のために私は準備してきたのだ。慎悟の腕に手を回すとグイグイ引っ張っていく。慎悟は訝しみながらも黙ってついてきてくれた。
このホテルには立派な庭がある、今はライトアップされており、なんだかロマンチックな空間が広がっている。ライトの光が池の水に反射してキラキラ輝く。色鮮やかな錦鯉がスイスイ泳ぐ姿が視認できた。綺麗に整備された生け垣の間を縫うように進んでいき、行き止まりになっている場所にたどり着いた。
そこにはブランコの形をしたベンチが設置されており、慎悟へそこに座るように促す。
彼としてはなんのこっちゃといった感じなのだろう。疑問の表情を浮かべながらも、ゆっくりと腰を下ろした。
私は持っていたポーチから、手のひらサイズの指輪ケースを取り出す。そして慎悟に向けてぱかっと開いてみせた。
現在、私の左手薬指には慎悟から贈られた婚約指輪が輝いている。対して慎悟の指には何も嵌められていない。だから、私も彼に贈りたいとずっと前から考えていたのだ。
「…笑さん」
「慎悟に教わった株の配当金で買ったよ! ほらあの銘柄が爆発的に値上がりしたから!」
慎悟に教えてもらいながら、地道に貯めたものだ。つい先日爆発的に増えたのでそのチャンスを見逃さなかったのだ。
シンプルなシルバーの指輪を手に取ると、慎悟の左手を取ってその薬指に嵌める。
うん、ぴったりだ。サイズを測っておいてよかった。彼の薬指に光る指輪。私はそれを見てなんだか満たされた気持ちになった。
「ずっと気になっていたんだ。今日の日のために用意していたの」
「…気にしなくても良かったのに」
何言ってるの。
私ばかり与えられるのは気になっちゃうよ。
ストン、と慎悟の隣に腰掛けると、彼の左手に指を絡めた。慎悟がくれた指輪と私が贈った指輪の嵌められた指。
なんだか照れくさくなってしまった私は彼の顔を下から覗き込みながらはにかんだ。
「…これで予約だね、未来の私の旦那様」
自分で言っておいてなんかクサいセリフだなとますます恥ずかしくなっていると、絡めていた手をほどかれ、腕を広げた慎悟に抱き寄せられた。ぐりぐりと首に頭を擦り付けられてくすぐったい。
慎悟ははぁーっとため息を吐くとこう言った。
「あんたはいちいち男前すぎる…」
「……そんな私のことが好きなくせに……」
からかうようにささやくと、慎悟が奪うようなキスをしてきた。私は彼の首に抱きついてそれに応える。こんな夜に庭の奥の方まで人が来る訳無いと思っていたから少々大胆に口づけを交わしていた。
だってここ最近忙しかったんだもん。いいじゃない、私達は婚約者なんだからイチャついても……
さわさわと首筋から鎖骨にかけて手のひらで撫でられた。くすぐったい。キスをしながら私が笑っていると、ぐいっと腰を抱き寄せられて更に密着した。
…なにか視線を感じて薄目を開けると慎悟と目が合った。キス顔を見るんじゃないよ、恥ずかしいな。
「こんなところで盛って恥ずかしくないの君たち」
その声に私は一瞬で頭が冷えた。
こ、この声は……!
私と唇をくっつけたままの慎悟はじろりと上杉に視線だけを向けていた。そしてチュッと音を立てて唇を離す。
「…お前は興信所でも使って彼女を監視してるのか?」
「お祝いに来た人間に対してひどい言い草だね」
「あんたはパーティに呼んでませんけど!?」
なんでここにいるんだ! なんでこんな時間うろついてんだ! 今何時だと思ってる、23時過ぎてるんだぞ!
ラブな雰囲気が急にサイコホラーにかわったじゃないか! あぁぁ鳥肌立ってきた! 勘弁してくれよ!!
「はい、どうぞ」
「えっなに…盗聴器でも仕込んでるの?」
「人聞きが悪いなぁ…お祝いだって言っているでしょ。アネモネの花なんだよ」
「アネモネ…?」
なんでいきなり花なんて……そういう気遣いとは縁がなさそうなのに……
渡されたアネモネの花をまじまじと見つめていると、目の前に立つ上杉がニッコリと笑った。──ライトアップされた場所でそれはとてもサイコ……
「花言葉調べてご覧。……油断しないことだね。人の心はすぐに変わる」
最初の言葉は私に、その後の言葉は慎悟に向けてかけられた言葉のようである。不快に感じたのか、慎悟は顔をしかめて上杉を睨みつけていた。
用事はそれだけらしい。奴は踵を返すとあっさりどこかへと姿を消していった。
……いつホテルに来たんだ。どうして私達がここにいるとわかったんだ……怖い。結構長い付き合いになってるけど、未だにあいつの生態がよくわからない……
手元でカサ、と包装用の透明シートが音を立てた。私はアネモネの花を見て思い出す。
「…花言葉を調べろってなんなの?」
あいつからそんな事言われても、不気味な言葉にしか聞こえない。
スマホを取り出してアネモネの花言葉を検索した私はぴしりと固まってしまった。
【儚い恋】【恋の苦しみ】【見捨てられた】【見放された】
「あいつらしいな」
画面を覗き込んだ慎悟がボソリと一言。アネモネの花言葉は、私達に喧嘩を売っているような単語の羅列ばかりだったのだ。
私は先程まで恐怖で震えていたのに、今では別の意味で震えていた。
「うえすぎ──っ!!」
なんて不吉なことを!!
「今度大学で会ったら蹴りつけてやるからな!!」
「落ち着け笑さん、それじゃあいつの思うつぼだぞ」
「だけど!!」
慎悟は悔しくないのか。今日は私達の婚約パーティがあったんだ。お祝いの日なのに、こんな……! 上杉の挑発に乗るなんて自分でも馬鹿らしいと思うよ? だけど腹が立つの。だってにんげんだもの!!
熱り立つ私を慎悟はなだめようとする。なんであんたはそんな冷静でいられるんだ。私はこんなにも悔しいのに!
フンフンと鼻息も荒く私がプンスコ怒っていると、慎悟は両手で私の頬を包み込み、顔を引き寄せると視線を合わせた。
慎悟の瞳にライトの光が反射して輝いて、星空のようにきらめいている。怒りを一瞬忘れてあぁ綺麗だな…と見惚れていると、慎悟は苦笑いを浮かべていた。
「俺達の絆はそんな容易く切れるものじゃないだろ?」
私は目を大きく見開いた。
慎悟のその言葉にジン、と鼻の奥が痺れる。
これまでのことを思い出したのだ。
悲惨な出来事がきっかけだった。
それは不幸な出来事で、一言では言い表せないくらい大変だった。苦しいこと、辛いことがたくさんあった。
だけどそれがなければ、私と慎悟は今こうして一緒にはいないのだ。あの運命の日に私は死んで、別人の身体に憑依して今を生きている。
本当にいろんな事があった。慎悟と恋仲になるまで、そして恋人になった後もドタバタと大忙しだった。…きっとこれからももっと忙しくなるだろう。
そうだ、私達は生半可な覚悟をしたわけじゃない。お互いの手を取るために相当の覚悟をしたのだ。……簡単には私達の絆は引き裂けない。なにも不安になることなどないのだ。
──皮肉だけど、今の私はとても幸せだ。愛する人と出会えた私は、幸せなんだ。
私は彼の頬に手をやるとその綺麗な形をした唇を親指でそっと撫でた。柔らかいしっとりとした慎悟の唇の感触が指越しに伝わってくる。
「……慎悟、しばらくパーティ準備ばかりで2人きりになれなかったから、早く2人だけになりたい…」
私は柄になく甘えるように慎悟を誘った。
自分からお誘いをするのはちょっとはしたないかなと思ったけど、たまには私から積極的に行ってもいいと思うのだ。
慎みがないと注意されるかなと思ったけど、彼は私の腰を抱き寄せると、ゆっくり歩き始めた。
ホテルのロビーにはパーティ関係者の姿はなかった。多分両親たちも各部屋で休んでしまっているのだろう。私達のことは何も心配していないらしい。
むしろ遭遇しなくてよかった。いくら婚約してるからとはいえ、ばったり顔を合わせると気恥ずかしいものがあるからね。
──ふたつ部屋を取っていたのが無駄になってしまった。慎悟の部屋に連れ込まれた私は、そのままベッドになだれ込んだのである。
その日から慎悟の左手薬指にはいつも私が贈った婚約指輪が輝き続けることになるのであった。
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