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番外編
小話・すみれちゃんと伯父さん。
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※続編読了されてない方はご注意下さい。
【未来の橘家の話】
ふたりの子どもの設定だけ軽く↓
橘 睦生
亮介とあやめの長男で、あやめ似の男の子。面倒見の良いお兄ちゃんタイプだが、押しの強い幼馴染達のせいで好意に鈍い難聴系ヒーローになる。
橘 すみれ
亮介とあやめの長女で、外見は亮介似のクール美幼女。ただしお転婆無鉄砲ガールに成長する。恵介伯父さんにすごく懐いている。睦生の2個下。
ーーーーーーーーーー
「ほら、すみれ! 良かったね~伯父さんがすみれのためにお人形買ってくれたって!」
「すみれ! 伯父さんが遊びに来たよ!」
「すみれ! 伯父さんがお散歩につれてってくれるって!」
睦生の時の悲劇を起こさせないように、娘の時は私は義兄をちゃんと伯父と把握させるべく強調して言い聞かせた。
今回は間違いが起きないように、亮介
さんが父親であるとインプットしておきたいのだが……
睦生はすみれの2歳上だから、亮介さんがお父さんだともうちゃんとわかっているけど、すみれはまだそこまで理解が追いついていないだろうから、刷り込みさせるしかない。
だが悲劇は2度起きることになった。
「すみれ~伯父さんが絵本読んでくれるって~」
赤ちゃんであるすみれは義兄=遊んでくれる人と把握していた。
その日は休日で、日頃の疲れを癒やしに来たのか、甥姪に会いに来た義兄は早速知育を始めようとしていた。
義兄が頻繁に遊びに来ることに慣れてしまった亮介さんはぼんやりとそれを眺めている。
橘の義父・義母から、結婚のけの字もない義兄のことを心配しているという相談を受けてはいたが……今の時代強制させることでもないし‥…
義父母の知り合いのツテとかでお見合いをセッティングしてみては? とアドバイスをしてみたけど、義兄はドライな所があるからどうかな。
すみれは遊んでくれる人がやってきたと反応すると、二足歩行で駆け寄ってくる。義兄に懐いているのか、すみれはフル笑顔である。両手を広げて義兄に抱き着いた。
亮介さんはそれを面白くなさそうにしているけど……その顔見てると、うちの父を思い出すわ。
「おぃたん!」
「……」
「……あら、」
「……すみれ」
上から順にすみれ、義兄、私、亮介さんである。おぉ…お父さんの前に伯父さんを先に呼んだか…
義兄は可愛がっている姪からの「伯父さん」呼びに心なしか嬉しそうだ。すみれを高い高いして喜びを表現している。
私は…無表情になっている亮介さんにそっと声をかけた。
「……今度は間違えなかったから良かったですね?」
「…あやめが…すみれに言い聞かせるからこんなことに…」
「良かれと思ってやったことなんですけどね。間違わなかっただけマシじゃないですか?」
「………」
私のせいにされた。無表情でこっち見るの止めてください。
すみれはお父さんが大好きなのだが、たまに遊びに来る伯父さんのことも大好きなのだ。仕方ないじゃない。
睦生のときと同じくらい凹んでいる亮介さん。どうしようかなーと思っていると、父親が凹んでいると察知したすみれが、義兄の膝の上から降りて、亮介さんのもとに駆け寄ってきた。
ソファーに座っている亮介さんの膝小僧に手を載せて、心配そうに顔を伺っている。
「いたいいたい?」
「…大丈夫、痛くない」
「とぉたん、いたい、ない?」
「……すみれ…」
その直後、亮介さんはすみれを抱きしめていた。順番は置いておいて、めっちゃ嬉しかったようだ。
……喜んでいる2人には悪いけど、すみれは既に私のことを「お母さん」と呼んでいるのだ。悔しがるだろうから言わないけど。
さて、おやつも用意できた。そろそろ睦生を起こすかな。
あの子ってば、いつもお昼寝ばかりしてるんだから。幼稚園で「将来の夢」を画用紙いっぱいにお布団を描いてたらしく、保育士さんにその事を聞かされた時なんとも言えない気持ちになったよ。
将来はお布団屋の娘さんのお婿さんにでもなるのだろうか。ニートだけはお母さん許しませんよ。
【未来の橘家の話】
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橘 睦生
亮介とあやめの長男で、あやめ似の男の子。面倒見の良いお兄ちゃんタイプだが、押しの強い幼馴染達のせいで好意に鈍い難聴系ヒーローになる。
橘 すみれ
亮介とあやめの長女で、外見は亮介似のクール美幼女。ただしお転婆無鉄砲ガールに成長する。恵介伯父さんにすごく懐いている。睦生の2個下。
ーーーーーーーーーー
「ほら、すみれ! 良かったね~伯父さんがすみれのためにお人形買ってくれたって!」
「すみれ! 伯父さんが遊びに来たよ!」
「すみれ! 伯父さんがお散歩につれてってくれるって!」
睦生の時の悲劇を起こさせないように、娘の時は私は義兄をちゃんと伯父と把握させるべく強調して言い聞かせた。
今回は間違いが起きないように、亮介
さんが父親であるとインプットしておきたいのだが……
睦生はすみれの2歳上だから、亮介さんがお父さんだともうちゃんとわかっているけど、すみれはまだそこまで理解が追いついていないだろうから、刷り込みさせるしかない。
だが悲劇は2度起きることになった。
「すみれ~伯父さんが絵本読んでくれるって~」
赤ちゃんであるすみれは義兄=遊んでくれる人と把握していた。
その日は休日で、日頃の疲れを癒やしに来たのか、甥姪に会いに来た義兄は早速知育を始めようとしていた。
義兄が頻繁に遊びに来ることに慣れてしまった亮介さんはぼんやりとそれを眺めている。
橘の義父・義母から、結婚のけの字もない義兄のことを心配しているという相談を受けてはいたが……今の時代強制させることでもないし‥…
義父母の知り合いのツテとかでお見合いをセッティングしてみては? とアドバイスをしてみたけど、義兄はドライな所があるからどうかな。
すみれは遊んでくれる人がやってきたと反応すると、二足歩行で駆け寄ってくる。義兄に懐いているのか、すみれはフル笑顔である。両手を広げて義兄に抱き着いた。
亮介さんはそれを面白くなさそうにしているけど……その顔見てると、うちの父を思い出すわ。
「おぃたん!」
「……」
「……あら、」
「……すみれ」
上から順にすみれ、義兄、私、亮介さんである。おぉ…お父さんの前に伯父さんを先に呼んだか…
義兄は可愛がっている姪からの「伯父さん」呼びに心なしか嬉しそうだ。すみれを高い高いして喜びを表現している。
私は…無表情になっている亮介さんにそっと声をかけた。
「……今度は間違えなかったから良かったですね?」
「…あやめが…すみれに言い聞かせるからこんなことに…」
「良かれと思ってやったことなんですけどね。間違わなかっただけマシじゃないですか?」
「………」
私のせいにされた。無表情でこっち見るの止めてください。
すみれはお父さんが大好きなのだが、たまに遊びに来る伯父さんのことも大好きなのだ。仕方ないじゃない。
睦生のときと同じくらい凹んでいる亮介さん。どうしようかなーと思っていると、父親が凹んでいると察知したすみれが、義兄の膝の上から降りて、亮介さんのもとに駆け寄ってきた。
ソファーに座っている亮介さんの膝小僧に手を載せて、心配そうに顔を伺っている。
「いたいいたい?」
「…大丈夫、痛くない」
「とぉたん、いたい、ない?」
「……すみれ…」
その直後、亮介さんはすみれを抱きしめていた。順番は置いておいて、めっちゃ嬉しかったようだ。
……喜んでいる2人には悪いけど、すみれは既に私のことを「お母さん」と呼んでいるのだ。悔しがるだろうから言わないけど。
さて、おやつも用意できた。そろそろ睦生を起こすかな。
あの子ってば、いつもお昼寝ばかりしてるんだから。幼稚園で「将来の夢」を画用紙いっぱいにお布団を描いてたらしく、保育士さんにその事を聞かされた時なんとも言えない気持ちになったよ。
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