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この恋に気づいて
意味深な忠告
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「ほら見てみろよ、嘘つきリナリアが帰ってきたぞ」
「仲間連れてきたのかよ」
イルゼを連れて町を歩いていると、地元の元同級生の男子と遭遇した。約半年ぶりに再会してこれである。
標的発見とばかりにニヤニヤと感じ悪い彼らはジリジリとこっちに近づいてきた。
「いこ、イルゼ」
イルゼにまで悪口を吹っかけてきそうだったので、彼女に先へ行こうと促したが、遅かった。
「何よあんたたち」
イルゼは男子たちを睨みつけながら首を斜めに傾げていた。
あぁ、そうだった。イルゼはこういうのに敏感で好戦的な人だった。
「魔法学校に通ってんだって? 頭のおかしい人間が通う学校じゃないのかよ」
「昔から動物と話せるとか言って周りの気を引こうとしていたけど、今もそれ変わらないのかよ」
昔は私も幼すぎたのでみんなにそう言われる度に「嘘じゃない!」と必死になって反論していたけど、そんなことしても無駄だと今では諦めてる。
彼らにとって私は狂人で、嘘を付いているようにしか見えないのだろう。
「そんなの、あんたたちが魔法を使えないから理解できないだけでしょ」
はっ! と鼻で笑ったイルゼは強気だ。彼女も地元ではこうして周りの無理解に対抗していたのであろうか。心強い半面、不安にもなる。
彼女の正義感が火種となって相手から攻撃されちゃうんじゃないかって。
「イルゼ、もう行こう」
彼女を促してみたが、イルゼは私を背に庇ったまま足を動かさなかった。
イルゼの反抗的な態度にイラついた男子は気に入らなそうに顔をしかめていた。
「嘘じゃないって言うなら魔法とやらを使ってみろよ」
「黙りなさい。リナリアがあんたたちに魔法をふっかけないのは、魔法で人を傷つける恐れがあるからなのよ。リナリアの優しさに感謝したらどうなの?」
ホントそれ。
私は制御が下手だから無闇に刺激しないで欲しい。もうすでに同級生(ルーカス)を魔法で傷つけてしまった前科があるんだ。
私たち魔力持ちはその身に武器を宿している。
人を守るための力で人を傷つける可能性もあるから扱いには注意しなくてはならないのだ。
そもそも、この人たちの前で魔法お披露目しても仕方ないし、どんなに囃し立てられても使わないけどね。なにしてもどうせ信じないんだろうから。
私の力は見せびらかすためにあるんじゃないもの。
「ははっ出来ないからそんなこと言うんだろ?」
彼らはイルゼの言っていることを理解できないようだ。何が何でも私を嘘つきのままにしておきたいらしい。私は魔法魔術学校ではなく、問題児のための矯正学校へ通っていると彼らは思いたいようだ。
それならそう考えたらいい。今更信じてほしいとか思ってないから。
「なんであんた達なんかのために、神からの贈り物を披露しなきゃならないの。……死にたいの?」
いつも黙って気にしない振りをしてきた悪意。私と違ってイルゼは言い返さなきゃ気が済まないみたいだ。アホくさいと鼻で笑って相手を小馬鹿にしている。
私もイルゼくらいのしたたかさがあれば、言い返してすっきりするんだろうなぁと尊敬してしまう。
「なんだとてめぇ、女のくせに生意気なんだよ」
「なによ、やるっていうの?」
しかし、このままにしておいたら、血で血を洗う現場になってしまいそうなので、私はイルゼの腕に抱き着いて止めた。
「イルゼ、落ち着いてよ!」
「だってリナリア、こいつらムカつくじゃない! 魔術師の存在を知らないほど田舎者なの? こいつら」
うーん、モナートは超田舎ってわけじゃないけど、魔術師が周りにいないからもしかしたらその存在を都市伝説のように思ってる可能性はあるかな……?
「馬鹿にすんなよ! そのくらい知ってるっつの!」
「じゃあなんでリナリアを否定するのよ!」
「──これ、やめんか」
言い合いをする彼らを止める声があった。通りすがりのおじいさんだ。杖をつきながらよたよた歩くその足取りは危なっかしい。
「贈り物持ちはそれだけですごい存在なんだ。お前達いい加減にせい」
弱々しい足取りとは違って声には覇気があった。その人は、昔から私の不思議な力を【神の手】だと表現してくれた数少ない大人のうちの一人だった。
彼は私達を庇い、男子たちを窘めてくれたのだ。
「魔術師の卵は貴重な存在なんだ、魔術師様達が命がけで国を守ったことを知らんのか。シュバルツ国民ならフォルクヴァルツの悲劇とハルベリオン報復作戦を知っとるだろう」
私たちが生まれる前、そして幼い頃に起きた戦争。その時に前線で戦ったのが魔術師だったと初等学校で習った。
国の庇護を受けて、尊敬と畏敬を向けられる魔術師は国の有事にはその命をかけて戦わなきゃいけない存在だ。魔力をもって生まれた時点で運命が決まるのだ。故に彼らは大切にされている。
「魔女狩りみたいな真似をするんじゃない。時代錯誤もいいところだろう、情けない」
若い癖にこうも頭が固いと後で苦労することになるぞとおじいさんは嘆かわしそうに首を振っていた。
おじいさんの言葉に元同級生たちは苦虫を噛潰したような顔をして、何も言わずに黙って走って逃げてしまった。どうやら大人には反抗する気が無いようである。
「たわいもないわね」
イルゼは「やってやったぞ」としたり顔をしているが、今のはおじいさんが介入したからあしらえたんだよ……過信は良くない。
◆◇◆
我が家に一泊したイルゼが帰ってしまってなんだか寂しくなったなぁと思えば、家に魔法魔術省の役人さんであるキューネルさんが訪ねてきた。
久々の再会だ。仕事の関係で近くを通ったので私の顔を見に来たと言う。
「学校はどうだ?」
「実技で手間取ったので、そっちに掛かりきりになっちゃって他の教科が追試になったけどなんとか。友達が力になってくれて」
本当、思い返せば怒涛の日々だった。前半期だけでみっちりした思い出が出来上がったよね。
「実技が上手くできなくて追い詰められて、退学しようとしたこともありました」
えへへと後頭部を掻きながら裏話をすると、キューネルさんは眉尻を下げた。
「あぁ、そういや一般塔の実技教諭はアレだったな」
なんだか知ってるような口振りだったので、私は目を瞬かせた。
「なんでもない、こっちの話だ。それより喜べ、新学期には腕のいい実技担当の先生が赴任することになってるからな」
「そうなんですか」
魔法魔術省にも魔法学校の情報って伝わってるのかな。学校に関しては国王直轄の魔法庁の管理内だと思っていた。
国が管理する魔法庁と違って、魔法魔術省は各地の領主が直轄らしいんだよね。もしかしたらキューネルさんの母校だから情報が入ってくるのかもしれないな。
あの実技の先生がいなくなってからは他の教科の先生が交代で実技の指導をしてくれていた。以前よりもやりやすくなったけど、その代わり先生方の負担が増していたので、新しい先生の赴任は朗報だろう。
変な圧力かけない先生だといいなぁ……
私の考えている事が手に取るように理解できるのか、キューネルさんは私の肩を軽くポンポンと叩いてニカッと笑っていた。
「俺ら一般庶民は魔法の基礎1からだから大変だけど、なんとかなるから。6年もあるんだ、頑張れよ」
──そうだな、6年もあるんだ。
まだ始まったばかり。不安に思うより努力するしか道はないんだよね。私は頷いて返事をした。
「それとな、この辺一人であまりうろつかないようにな。仲のいい動物でもいいから、そばについていてもらえ」
貸してくれていた追跡魔法が付与された黒曜石のブローチの点検をしていたキューネルさんがボソッと呟いた。
意味深な忠告を不思議に思うと、彼は私の手のひらにブローチを載せて「じゃあな、勉強頑張るんだぞ」と言い残してその場から消えた。
文字通り一瞬でこつぜんと姿を消した。
今のルーカスが使っているのを見たことあるぞ。転送術ってやつだろうか。
私はまだ習ってないから使えないけど、一人前になったら無詠唱で使えるようになるんだ……魔法ってすごい。
「仲間連れてきたのかよ」
イルゼを連れて町を歩いていると、地元の元同級生の男子と遭遇した。約半年ぶりに再会してこれである。
標的発見とばかりにニヤニヤと感じ悪い彼らはジリジリとこっちに近づいてきた。
「いこ、イルゼ」
イルゼにまで悪口を吹っかけてきそうだったので、彼女に先へ行こうと促したが、遅かった。
「何よあんたたち」
イルゼは男子たちを睨みつけながら首を斜めに傾げていた。
あぁ、そうだった。イルゼはこういうのに敏感で好戦的な人だった。
「魔法学校に通ってんだって? 頭のおかしい人間が通う学校じゃないのかよ」
「昔から動物と話せるとか言って周りの気を引こうとしていたけど、今もそれ変わらないのかよ」
昔は私も幼すぎたのでみんなにそう言われる度に「嘘じゃない!」と必死になって反論していたけど、そんなことしても無駄だと今では諦めてる。
彼らにとって私は狂人で、嘘を付いているようにしか見えないのだろう。
「そんなの、あんたたちが魔法を使えないから理解できないだけでしょ」
はっ! と鼻で笑ったイルゼは強気だ。彼女も地元ではこうして周りの無理解に対抗していたのであろうか。心強い半面、不安にもなる。
彼女の正義感が火種となって相手から攻撃されちゃうんじゃないかって。
「イルゼ、もう行こう」
彼女を促してみたが、イルゼは私を背に庇ったまま足を動かさなかった。
イルゼの反抗的な態度にイラついた男子は気に入らなそうに顔をしかめていた。
「嘘じゃないって言うなら魔法とやらを使ってみろよ」
「黙りなさい。リナリアがあんたたちに魔法をふっかけないのは、魔法で人を傷つける恐れがあるからなのよ。リナリアの優しさに感謝したらどうなの?」
ホントそれ。
私は制御が下手だから無闇に刺激しないで欲しい。もうすでに同級生(ルーカス)を魔法で傷つけてしまった前科があるんだ。
私たち魔力持ちはその身に武器を宿している。
人を守るための力で人を傷つける可能性もあるから扱いには注意しなくてはならないのだ。
そもそも、この人たちの前で魔法お披露目しても仕方ないし、どんなに囃し立てられても使わないけどね。なにしてもどうせ信じないんだろうから。
私の力は見せびらかすためにあるんじゃないもの。
「ははっ出来ないからそんなこと言うんだろ?」
彼らはイルゼの言っていることを理解できないようだ。何が何でも私を嘘つきのままにしておきたいらしい。私は魔法魔術学校ではなく、問題児のための矯正学校へ通っていると彼らは思いたいようだ。
それならそう考えたらいい。今更信じてほしいとか思ってないから。
「なんであんた達なんかのために、神からの贈り物を披露しなきゃならないの。……死にたいの?」
いつも黙って気にしない振りをしてきた悪意。私と違ってイルゼは言い返さなきゃ気が済まないみたいだ。アホくさいと鼻で笑って相手を小馬鹿にしている。
私もイルゼくらいのしたたかさがあれば、言い返してすっきりするんだろうなぁと尊敬してしまう。
「なんだとてめぇ、女のくせに生意気なんだよ」
「なによ、やるっていうの?」
しかし、このままにしておいたら、血で血を洗う現場になってしまいそうなので、私はイルゼの腕に抱き着いて止めた。
「イルゼ、落ち着いてよ!」
「だってリナリア、こいつらムカつくじゃない! 魔術師の存在を知らないほど田舎者なの? こいつら」
うーん、モナートは超田舎ってわけじゃないけど、魔術師が周りにいないからもしかしたらその存在を都市伝説のように思ってる可能性はあるかな……?
「馬鹿にすんなよ! そのくらい知ってるっつの!」
「じゃあなんでリナリアを否定するのよ!」
「──これ、やめんか」
言い合いをする彼らを止める声があった。通りすがりのおじいさんだ。杖をつきながらよたよた歩くその足取りは危なっかしい。
「贈り物持ちはそれだけですごい存在なんだ。お前達いい加減にせい」
弱々しい足取りとは違って声には覇気があった。その人は、昔から私の不思議な力を【神の手】だと表現してくれた数少ない大人のうちの一人だった。
彼は私達を庇い、男子たちを窘めてくれたのだ。
「魔術師の卵は貴重な存在なんだ、魔術師様達が命がけで国を守ったことを知らんのか。シュバルツ国民ならフォルクヴァルツの悲劇とハルベリオン報復作戦を知っとるだろう」
私たちが生まれる前、そして幼い頃に起きた戦争。その時に前線で戦ったのが魔術師だったと初等学校で習った。
国の庇護を受けて、尊敬と畏敬を向けられる魔術師は国の有事にはその命をかけて戦わなきゃいけない存在だ。魔力をもって生まれた時点で運命が決まるのだ。故に彼らは大切にされている。
「魔女狩りみたいな真似をするんじゃない。時代錯誤もいいところだろう、情けない」
若い癖にこうも頭が固いと後で苦労することになるぞとおじいさんは嘆かわしそうに首を振っていた。
おじいさんの言葉に元同級生たちは苦虫を噛潰したような顔をして、何も言わずに黙って走って逃げてしまった。どうやら大人には反抗する気が無いようである。
「たわいもないわね」
イルゼは「やってやったぞ」としたり顔をしているが、今のはおじいさんが介入したからあしらえたんだよ……過信は良くない。
◆◇◆
我が家に一泊したイルゼが帰ってしまってなんだか寂しくなったなぁと思えば、家に魔法魔術省の役人さんであるキューネルさんが訪ねてきた。
久々の再会だ。仕事の関係で近くを通ったので私の顔を見に来たと言う。
「学校はどうだ?」
「実技で手間取ったので、そっちに掛かりきりになっちゃって他の教科が追試になったけどなんとか。友達が力になってくれて」
本当、思い返せば怒涛の日々だった。前半期だけでみっちりした思い出が出来上がったよね。
「実技が上手くできなくて追い詰められて、退学しようとしたこともありました」
えへへと後頭部を掻きながら裏話をすると、キューネルさんは眉尻を下げた。
「あぁ、そういや一般塔の実技教諭はアレだったな」
なんだか知ってるような口振りだったので、私は目を瞬かせた。
「なんでもない、こっちの話だ。それより喜べ、新学期には腕のいい実技担当の先生が赴任することになってるからな」
「そうなんですか」
魔法魔術省にも魔法学校の情報って伝わってるのかな。学校に関しては国王直轄の魔法庁の管理内だと思っていた。
国が管理する魔法庁と違って、魔法魔術省は各地の領主が直轄らしいんだよね。もしかしたらキューネルさんの母校だから情報が入ってくるのかもしれないな。
あの実技の先生がいなくなってからは他の教科の先生が交代で実技の指導をしてくれていた。以前よりもやりやすくなったけど、その代わり先生方の負担が増していたので、新しい先生の赴任は朗報だろう。
変な圧力かけない先生だといいなぁ……
私の考えている事が手に取るように理解できるのか、キューネルさんは私の肩を軽くポンポンと叩いてニカッと笑っていた。
「俺ら一般庶民は魔法の基礎1からだから大変だけど、なんとかなるから。6年もあるんだ、頑張れよ」
──そうだな、6年もあるんだ。
まだ始まったばかり。不安に思うより努力するしか道はないんだよね。私は頷いて返事をした。
「それとな、この辺一人であまりうろつかないようにな。仲のいい動物でもいいから、そばについていてもらえ」
貸してくれていた追跡魔法が付与された黒曜石のブローチの点検をしていたキューネルさんがボソッと呟いた。
意味深な忠告を不思議に思うと、彼は私の手のひらにブローチを載せて「じゃあな、勉強頑張るんだぞ」と言い残してその場から消えた。
文字通り一瞬でこつぜんと姿を消した。
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