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断ち切れぬ想い
崩壊した世界【ドロテア視点】
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やっとあの女が消えたと思ったのに。
それなのに、再び姿を現した。
彼によく似た男児を抱きかかえたあの女。あの女はわたくしのルークを篭絡して、子どもを産んだ。
きっとそれを理由に結婚をせびったに違いない。
ならばその理由を消してしまえばいい。
それなのに何故なのルーク。
あの母子に放った呪文は飛び込んできたルークが全て受け止めた。胸を切り裂かれ、血溜まりに倒れたあなたを前にしたわたくしは悲鳴を上げた。
あなたを手に掛ける気は微塵もなかったのに。
あなたを失ってしまう恐怖に怯えながら抱きつくけれど、呪いは彼の身体を蝕んでいった。
憎らしいあの女に引き剥がされたわたくしはずっと叫んでいたけど、瀕死状態の彼はわたくしに目もくれず、あの女に愛の告白をしていた。そして口づけをして意識をなくしてしまった。
やめて、どうして。
どうしてそんな女に触れるの。
わたくしはここにいるのに。
おじ様が通報してやってきた魔法庁の役人たちはわたくしを罪人扱いして連行していった。その中にはブレンおじ様もいたが、彼は魔眼と呼ばれる瞳でわたくしの記憶を覗いただけで、わたくしと会話することはなかった。
彼から親しみのない冷えた瞳で見下された時、一瞬ルークに見えた。
いつからだろう。ルークの視線にわたくしが映らなくなったのは。
わたくしが伸ばす手を拒絶されるようになったのはいつからだったかしら。
重大魔法犯罪を起こした被疑者としてわたくしは魔法庁内の個室に拘束されていた。
魔法が使えないように魔封じをされ、見張りの役人と取り調べ人に囲まれて何度も同じ質問をされた。
わたくしは自己弁護をして正当性を訴えた。わたくしからルークを奪おうとするあの女が悪いのだと説明した。わたくしはルークの妻になる女。彼から悪い虫を排除しただけだ。それの何がいけないのか。
それなのに理解は得られなかった。
役人共は頭のおかしい罪人を見るような目でわたくしを見てきては厳しい語調でわたくしを責め立てた。
貴族であるわたくしになんという態度なのかと抗議しても、向こうの態度は変わらなかった。
わたくしが放ったのが禁術ではないから死罪は免れるが、その他の刑からは逃れられないだろう、と役人たちが話すのを聞いて恐ろしくなったが、わたくしの身柄は解放された。
多額の釈放金と罰金を支払ってくれた両親のおかげで無罪放免になったのだ。
両親がなんとかしてわたくしを解放してくださったお陰で厳しい取り調べや拘束から解放されたけど、帰ってすぐにわたくしはお父様に打たれた。
ばちんと叩かれた頬は火がついたように熱かった。
叩かれた衝撃でわたくしは床に倒れ込む。目の前がチカチカしてめまいが起きる。
「お前はなんてことをしてくれたんだ!」
呆然とするわたくしを見下ろしたお父様はとても恐ろしい顔をしていた。わたくしはこれまでお父様に叩かれたことはないし、こんな風に怒鳴られたこともなかった。
頬が痛くて、顔を真っ赤にして叱り飛ばすお父様が怖くて、わたくしはぼろぼろと泣いていた。
大変だったね、怖かったねと優しく出迎えてくれると思っていたのに、お父様から真っ先に詰られて悲しくて仕方がなかった。
「あなた、ドロテアは疲れているから…」
「うるさいっ」
お母様がそんなお父様をなだめるも、お母様までお父様に突き飛ばされていた。絨毯の上に倒れ込んだお母様に追い打ちをかけるように、お父様は足を振り下ろした。
「そもそもお前がドロテアを甘やかすからこのようなことになったのだぞ!」
「あっ、ごめんなさい、ごめんなさいあなた!」
ゲシゲシとお母様を乱暴に蹴り飛ばすお父様は狂ってしまったようだった。
わたくしの知っているお父様は紳士的で優しい方だったのに、人が変わってしまったようだった。
「旦那さま、落ち着かれて…」
「うるさい! お前たちは黙っていろ!」
フロイデンタール家に長くから付き従っている使用人が恐る恐るといった様子で止めようとしていたけど、お父様に怒鳴られて大人しく引き下がっていた。
「ドロテア、お前はこのフロイデンタール家を破滅に導きたいのか…?」
「そんな訳ありません! わたくしはフロイデンタールの娘に生まれたことを誇りに思っております!」
破滅? そんなわけない。わたくしはこの伝統あるフロイデンタール家の繁栄を願っている。何故そのようなことをいまさら疑うのか。
お父様からの問いに対して間髪入れずに否定の言葉を投げかけたが、わたくしの言葉を信じてくれないのか、お父様は投げやりな、やけくそな笑みを浮かべて鼻で笑っていた。
「では何故だ?」
問いの形をしているが、お父様はわたくしの返事を求めていないように見える。
「媚薬なんかを使ってルーカス君を追い詰めようとしたり、嘘の情報を雑誌に取り上げさせたり……そして今回のことだ…お前たちのせいでフロイデンタールの立場はどんどん追いやられていく!」
お父様の叫びが部屋内に響き渡る。
だって仕方ないじゃないの。あの女が邪魔するのだもの。こうでもしないと彼を手に入れられないと思ったから。それはフロイデンタール家の為でもあったの。お父様信じて、わたくしは家に反するようなことは…
「ドロテア、お前はグラナーダへ行きなさい」
その言葉にわたくしは瞬きをした。ぽろりと頬を涙が伝った感触が伝わってくる。
グラナーダ、それは南にある国……それはほとぼりが冷めるまで戻ってくるなということ?
今は記者や世間の目が厳しいから、彼らの関心がなくなるまで安全な場所で身を潜ませておけという意味なの?
「でもルークが」
そうよ、ルークのことがある。
わたくしの放った魔法で大怪我をしているのに、このまま知らんふりをして自分だけ安全な場所に行くわけには…
彼に会いたい。そして謝罪したい。
お父様はわたくしをぎろりと睨むと、重々しいため息を吐き出した。
「…ルーカス君は一命をとりとめた。ドラゴンの妙薬を入手してそれで回復していっているそうだ」
「! 良かった…」
彼の無事を知ったわたくしは安堵した。
良かった。本当に良かった…! 彼にもしものことがあったらわたくしは生きていけない。
生きていてくれて本当に……
「そしてクライネルト家からはお前の顔は二度と見たくないと門前払いを受けた。謝罪も受け入れてもらえなかった。今後の付き合いも難しくなるだろう」
「え……」
喜んだのはつかの間だった。
クライネルト家から絶縁を突きつけられたとの言葉に、全身の血が一瞬で凍り固まったかのような衝撃を受けた。
「そ、そんな」
「お前はルーカス君を殺害しかけた上に、彼の妻になる女性とクライネルトの血を引き継ぐ赤子までも殺害しようとした。お前のしてきたことで、クライネルト家を敵に回したんだよ」
自分のしたことがどれほどのことか理解していないのか…! と絞り出すような声で吐き出したお父様のお顔はわたくしに対する憎しみがにじみ出ていた。
わたくしはふるふる震えてまた涙を流していた。
わたくしはもう、ルークと会えないということ?
クライネルトの皆様にも拒絶されてしまったということなの…?
意気消沈したわたくしに追い打ちをかけるように、お父様はまさかの発言をした。
「お前はグラナーダのキアロモンテ伯爵家に嫁入りさせることにした」
……グラナーダのキアロモンテ伯爵家?
──嫁入り?
「そんな! 嫌です!」
バシッ
反射的に拒んだわたくしだったが、それから先の言葉は鋭い痛みによって封じられた。
また、叩かれた。
少し時間を置いてじんじんと痛みが湧いてくる頬は腫れ上がっているようだ。
「黙れ! これまで問題ばかり起こしてきたお前に拒否する権利があると思うな!」
わたくしの意見など聞く余地はないとお父様は、これはすでに決定したことだと非情なことをおっしゃった。
わたくしのいない場所で、婚家となる家と結んだ婚姻話。
婚約や顔合わせなど一切なく、嫁げということ。
「ドロテアを手助けしようとするものは命がなくなると思え。バルバラ! お前も例外ではないぞ!」
お父様はわたくしの逃亡を予知したのか、周りに睨みを効かせる。それには端の方で控えていた使用人たちは目をそらして萎縮していた。
「おい! バルバラを部屋に閉じ込めておけ! ドロテアがあっちに到着するまで誰とも接触できないようにしろ!」
「なにするのお離しっ! ドロテア! ドロテア!!」
わたくしを助けるために何かをしでかすと疑われたお母様は乱暴に囚われた。魔法が使えぬよう、厳重に魔封じされたお母様が罪人のように連れさらわれる。
彼女がわたくしに手を伸ばして叫んでいるけども、わたくしは動けなかった。
幸せだった家族が崩壊してしまったように見えた。
──これは全てわたくしが悪いのかしら?
それなのに、再び姿を現した。
彼によく似た男児を抱きかかえたあの女。あの女はわたくしのルークを篭絡して、子どもを産んだ。
きっとそれを理由に結婚をせびったに違いない。
ならばその理由を消してしまえばいい。
それなのに何故なのルーク。
あの母子に放った呪文は飛び込んできたルークが全て受け止めた。胸を切り裂かれ、血溜まりに倒れたあなたを前にしたわたくしは悲鳴を上げた。
あなたを手に掛ける気は微塵もなかったのに。
あなたを失ってしまう恐怖に怯えながら抱きつくけれど、呪いは彼の身体を蝕んでいった。
憎らしいあの女に引き剥がされたわたくしはずっと叫んでいたけど、瀕死状態の彼はわたくしに目もくれず、あの女に愛の告白をしていた。そして口づけをして意識をなくしてしまった。
やめて、どうして。
どうしてそんな女に触れるの。
わたくしはここにいるのに。
おじ様が通報してやってきた魔法庁の役人たちはわたくしを罪人扱いして連行していった。その中にはブレンおじ様もいたが、彼は魔眼と呼ばれる瞳でわたくしの記憶を覗いただけで、わたくしと会話することはなかった。
彼から親しみのない冷えた瞳で見下された時、一瞬ルークに見えた。
いつからだろう。ルークの視線にわたくしが映らなくなったのは。
わたくしが伸ばす手を拒絶されるようになったのはいつからだったかしら。
重大魔法犯罪を起こした被疑者としてわたくしは魔法庁内の個室に拘束されていた。
魔法が使えないように魔封じをされ、見張りの役人と取り調べ人に囲まれて何度も同じ質問をされた。
わたくしは自己弁護をして正当性を訴えた。わたくしからルークを奪おうとするあの女が悪いのだと説明した。わたくしはルークの妻になる女。彼から悪い虫を排除しただけだ。それの何がいけないのか。
それなのに理解は得られなかった。
役人共は頭のおかしい罪人を見るような目でわたくしを見てきては厳しい語調でわたくしを責め立てた。
貴族であるわたくしになんという態度なのかと抗議しても、向こうの態度は変わらなかった。
わたくしが放ったのが禁術ではないから死罪は免れるが、その他の刑からは逃れられないだろう、と役人たちが話すのを聞いて恐ろしくなったが、わたくしの身柄は解放された。
多額の釈放金と罰金を支払ってくれた両親のおかげで無罪放免になったのだ。
両親がなんとかしてわたくしを解放してくださったお陰で厳しい取り調べや拘束から解放されたけど、帰ってすぐにわたくしはお父様に打たれた。
ばちんと叩かれた頬は火がついたように熱かった。
叩かれた衝撃でわたくしは床に倒れ込む。目の前がチカチカしてめまいが起きる。
「お前はなんてことをしてくれたんだ!」
呆然とするわたくしを見下ろしたお父様はとても恐ろしい顔をしていた。わたくしはこれまでお父様に叩かれたことはないし、こんな風に怒鳴られたこともなかった。
頬が痛くて、顔を真っ赤にして叱り飛ばすお父様が怖くて、わたくしはぼろぼろと泣いていた。
大変だったね、怖かったねと優しく出迎えてくれると思っていたのに、お父様から真っ先に詰られて悲しくて仕方がなかった。
「あなた、ドロテアは疲れているから…」
「うるさいっ」
お母様がそんなお父様をなだめるも、お母様までお父様に突き飛ばされていた。絨毯の上に倒れ込んだお母様に追い打ちをかけるように、お父様は足を振り下ろした。
「そもそもお前がドロテアを甘やかすからこのようなことになったのだぞ!」
「あっ、ごめんなさい、ごめんなさいあなた!」
ゲシゲシとお母様を乱暴に蹴り飛ばすお父様は狂ってしまったようだった。
わたくしの知っているお父様は紳士的で優しい方だったのに、人が変わってしまったようだった。
「旦那さま、落ち着かれて…」
「うるさい! お前たちは黙っていろ!」
フロイデンタール家に長くから付き従っている使用人が恐る恐るといった様子で止めようとしていたけど、お父様に怒鳴られて大人しく引き下がっていた。
「ドロテア、お前はこのフロイデンタール家を破滅に導きたいのか…?」
「そんな訳ありません! わたくしはフロイデンタールの娘に生まれたことを誇りに思っております!」
破滅? そんなわけない。わたくしはこの伝統あるフロイデンタール家の繁栄を願っている。何故そのようなことをいまさら疑うのか。
お父様からの問いに対して間髪入れずに否定の言葉を投げかけたが、わたくしの言葉を信じてくれないのか、お父様は投げやりな、やけくそな笑みを浮かべて鼻で笑っていた。
「では何故だ?」
問いの形をしているが、お父様はわたくしの返事を求めていないように見える。
「媚薬なんかを使ってルーカス君を追い詰めようとしたり、嘘の情報を雑誌に取り上げさせたり……そして今回のことだ…お前たちのせいでフロイデンタールの立場はどんどん追いやられていく!」
お父様の叫びが部屋内に響き渡る。
だって仕方ないじゃないの。あの女が邪魔するのだもの。こうでもしないと彼を手に入れられないと思ったから。それはフロイデンタール家の為でもあったの。お父様信じて、わたくしは家に反するようなことは…
「ドロテア、お前はグラナーダへ行きなさい」
その言葉にわたくしは瞬きをした。ぽろりと頬を涙が伝った感触が伝わってくる。
グラナーダ、それは南にある国……それはほとぼりが冷めるまで戻ってくるなということ?
今は記者や世間の目が厳しいから、彼らの関心がなくなるまで安全な場所で身を潜ませておけという意味なの?
「でもルークが」
そうよ、ルークのことがある。
わたくしの放った魔法で大怪我をしているのに、このまま知らんふりをして自分だけ安全な場所に行くわけには…
彼に会いたい。そして謝罪したい。
お父様はわたくしをぎろりと睨むと、重々しいため息を吐き出した。
「…ルーカス君は一命をとりとめた。ドラゴンの妙薬を入手してそれで回復していっているそうだ」
「! 良かった…」
彼の無事を知ったわたくしは安堵した。
良かった。本当に良かった…! 彼にもしものことがあったらわたくしは生きていけない。
生きていてくれて本当に……
「そしてクライネルト家からはお前の顔は二度と見たくないと門前払いを受けた。謝罪も受け入れてもらえなかった。今後の付き合いも難しくなるだろう」
「え……」
喜んだのはつかの間だった。
クライネルト家から絶縁を突きつけられたとの言葉に、全身の血が一瞬で凍り固まったかのような衝撃を受けた。
「そ、そんな」
「お前はルーカス君を殺害しかけた上に、彼の妻になる女性とクライネルトの血を引き継ぐ赤子までも殺害しようとした。お前のしてきたことで、クライネルト家を敵に回したんだよ」
自分のしたことがどれほどのことか理解していないのか…! と絞り出すような声で吐き出したお父様のお顔はわたくしに対する憎しみがにじみ出ていた。
わたくしはふるふる震えてまた涙を流していた。
わたくしはもう、ルークと会えないということ?
クライネルトの皆様にも拒絶されてしまったということなの…?
意気消沈したわたくしに追い打ちをかけるように、お父様はまさかの発言をした。
「お前はグラナーダのキアロモンテ伯爵家に嫁入りさせることにした」
……グラナーダのキアロモンテ伯爵家?
──嫁入り?
「そんな! 嫌です!」
バシッ
反射的に拒んだわたくしだったが、それから先の言葉は鋭い痛みによって封じられた。
また、叩かれた。
少し時間を置いてじんじんと痛みが湧いてくる頬は腫れ上がっているようだ。
「黙れ! これまで問題ばかり起こしてきたお前に拒否する権利があると思うな!」
わたくしの意見など聞く余地はないとお父様は、これはすでに決定したことだと非情なことをおっしゃった。
わたくしのいない場所で、婚家となる家と結んだ婚姻話。
婚約や顔合わせなど一切なく、嫁げということ。
「ドロテアを手助けしようとするものは命がなくなると思え。バルバラ! お前も例外ではないぞ!」
お父様はわたくしの逃亡を予知したのか、周りに睨みを効かせる。それには端の方で控えていた使用人たちは目をそらして萎縮していた。
「おい! バルバラを部屋に閉じ込めておけ! ドロテアがあっちに到着するまで誰とも接触できないようにしろ!」
「なにするのお離しっ! ドロテア! ドロテア!!」
わたくしを助けるために何かをしでかすと疑われたお母様は乱暴に囚われた。魔法が使えぬよう、厳重に魔封じされたお母様が罪人のように連れさらわれる。
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幸せだった家族が崩壊してしまったように見えた。
──これは全てわたくしが悪いのかしら?
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